「カスピ海ヨーグルト」の乳酸菌がアトピー性皮膚炎を改善
[14/08/20]
提供元:共同通信PRワイヤー
提供元:共同通信PRワイヤー
2014年8月20日
フジッコ株式会社
-日本食品科学工学会 第61回大会で発表予定-
「カスピ海ヨーグルト」の乳酸菌がアトピー性皮膚炎を改善
クレモリス菌FC株がアトピー性皮膚炎モデルへ与える効果を検証
フジッコ株式会社(代表取締役 福井正一)では、乳酸菌 Lactococcus lactis subsp. cremoris FC株(ラクトコッカス ラクティス サブスピーシズ クレモリス エフシー株、以下クレモリス菌FC株)を用いて「カスピ海ヨーグルト」の製品開発を行っています。「カスピ海ヨーグルト」の最大の特徴は強い粘りで、この粘りは乳酸菌クレモリス菌FC株が産生する菌体外多糖(EPS:Exopolysaccharide)に由来します。
当社は、これまでに粘り成分EPSが皮膚の炎症を抑制することを報告しています。今回、同様の実験で、粘り成分EPS以外の菌体成分などにも皮膚の炎症を抑制する作用があることを明らかにしました。この研究成果は、日本食品科学工学会第61回大会(会期:2014年8月28日(木)〜30日(土)、会場:中村学園大学)において発表いたします。なお、本研究成果は大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科 教授 北村進一先生との共同研究によるものです。
■発表の概要
乳酸菌クレモリス菌FC株から粘り成分EPSを作らない変異株を作製し、EPS以外の成分の効果を調べました。変異株で作成したヨーグルトをアトピー性皮膚炎モデルマウスに投与したところ、皮膚の肥厚化※1や血中IgE※2の上昇が抑制されることが分かりました。このことから、乳酸菌クレモリス菌FC株で作製したヨーグルトには、粘り成分EPS以外にも菌体成分などの抗炎症性成分が存在することが示されました。
※1) 肥厚化 炎症により皮膚が腫れて厚くなること。
※2)IgE アレルギー反応において重要な役割を果たす物質で、アレルギーの程度の指標となる。
これらの結果から、クレモリス菌FC株で作製したヨーグルトには、粘り成分EPSやクレモリス菌FC株の菌体成分など複数の機能性物質が含まれ、「カスピ海ヨーグルト」を摂取することは過剰な炎症の抑制に有用であることが期待されます。
■発表の詳細情報
「Lactococcus lactis subsp. cremoris FCより作出したEPS非生産性変異株がアレルギー
モデルマウスに及ぼす影響」
日本食品科学工学会第61回大会(会期:2014年8月28日〜8月30日)
発表日時:8月30日(土)14時45分
演題番号:3Lp7
場 所:中村学園大学(福岡県福岡市)
乳酸菌クレモリス菌FC株をM17G培養液にて37℃で72時間培養した。培養液をM17G寒天培地に画線塗沫(かくせんとまつ)し、25℃で48時間培養後に粘性のないコロニーを釣菌(ちょうきん)してクレモリス菌C4株と名付けた。クレモリス菌C4株がEPSを産生しない株であることを確認し、動物試験に供した。
BALB/cマウス(6週齢、♂)を馴化(じゅんか)飼育後、耳介に2,4,6-トリニトロクロロベンゼン(TNCB)を塗布することで感作し、4日目以降1日おきにTNCBを塗布してアレルギー様の皮膚炎を誘発した。感作4日前より感作日までは1日1回、感作日以降は1日おきに、クレモリス菌C4株牛乳発酵物を2x108cfu/匹/日となるように経口投与した。対照群にはPBSを、陽性対照群にはプレドニゾロンを3mg/kg/日となるように投与した。感作日および感作4日後からは1日おきに24日後まで耳介厚(じかいあつ)を測定し、25日後に、血漿(けっしょう)中IgE量をELISA法にて測定した。
アレルギーモデルマウスにC4株牛乳発酵物を投与した結果、対照群に比べて耳介肥厚化(ひこうか)が有意に抑制され、血漿IgE量は低い傾向にあった。これらの結果より、クレモリス菌C4株の牛乳発酵物に抗アレルギー効果があると示された。
フジッコ株式会社
-日本食品科学工学会 第61回大会で発表予定-
「カスピ海ヨーグルト」の乳酸菌がアトピー性皮膚炎を改善
クレモリス菌FC株がアトピー性皮膚炎モデルへ与える効果を検証
フジッコ株式会社(代表取締役 福井正一)では、乳酸菌 Lactococcus lactis subsp. cremoris FC株(ラクトコッカス ラクティス サブスピーシズ クレモリス エフシー株、以下クレモリス菌FC株)を用いて「カスピ海ヨーグルト」の製品開発を行っています。「カスピ海ヨーグルト」の最大の特徴は強い粘りで、この粘りは乳酸菌クレモリス菌FC株が産生する菌体外多糖(EPS:Exopolysaccharide)に由来します。
当社は、これまでに粘り成分EPSが皮膚の炎症を抑制することを報告しています。今回、同様の実験で、粘り成分EPS以外の菌体成分などにも皮膚の炎症を抑制する作用があることを明らかにしました。この研究成果は、日本食品科学工学会第61回大会(会期:2014年8月28日(木)〜30日(土)、会場:中村学園大学)において発表いたします。なお、本研究成果は大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科 教授 北村進一先生との共同研究によるものです。
■発表の概要
乳酸菌クレモリス菌FC株から粘り成分EPSを作らない変異株を作製し、EPS以外の成分の効果を調べました。変異株で作成したヨーグルトをアトピー性皮膚炎モデルマウスに投与したところ、皮膚の肥厚化※1や血中IgE※2の上昇が抑制されることが分かりました。このことから、乳酸菌クレモリス菌FC株で作製したヨーグルトには、粘り成分EPS以外にも菌体成分などの抗炎症性成分が存在することが示されました。
※1) 肥厚化 炎症により皮膚が腫れて厚くなること。
※2)IgE アレルギー反応において重要な役割を果たす物質で、アレルギーの程度の指標となる。
これらの結果から、クレモリス菌FC株で作製したヨーグルトには、粘り成分EPSやクレモリス菌FC株の菌体成分など複数の機能性物質が含まれ、「カスピ海ヨーグルト」を摂取することは過剰な炎症の抑制に有用であることが期待されます。
■発表の詳細情報
「Lactococcus lactis subsp. cremoris FCより作出したEPS非生産性変異株がアレルギー
モデルマウスに及ぼす影響」
日本食品科学工学会第61回大会(会期:2014年8月28日〜8月30日)
発表日時:8月30日(土)14時45分
演題番号:3Lp7
場 所:中村学園大学(福岡県福岡市)
乳酸菌クレモリス菌FC株をM17G培養液にて37℃で72時間培養した。培養液をM17G寒天培地に画線塗沫(かくせんとまつ)し、25℃で48時間培養後に粘性のないコロニーを釣菌(ちょうきん)してクレモリス菌C4株と名付けた。クレモリス菌C4株がEPSを産生しない株であることを確認し、動物試験に供した。
BALB/cマウス(6週齢、♂)を馴化(じゅんか)飼育後、耳介に2,4,6-トリニトロクロロベンゼン(TNCB)を塗布することで感作し、4日目以降1日おきにTNCBを塗布してアレルギー様の皮膚炎を誘発した。感作4日前より感作日までは1日1回、感作日以降は1日おきに、クレモリス菌C4株牛乳発酵物を2x108cfu/匹/日となるように経口投与した。対照群にはPBSを、陽性対照群にはプレドニゾロンを3mg/kg/日となるように投与した。感作日および感作4日後からは1日おきに24日後まで耳介厚(じかいあつ)を測定し、25日後に、血漿(けっしょう)中IgE量をELISA法にて測定した。
アレルギーモデルマウスにC4株牛乳発酵物を投与した結果、対照群に比べて耳介肥厚化(ひこうか)が有意に抑制され、血漿IgE量は低い傾向にあった。これらの結果より、クレモリス菌C4株の牛乳発酵物に抗アレルギー効果があると示された。