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怒り顔に対するADHD児の脳活動の特徴 -近赤外分光法(NIRS)による脳活動計測で、世界で初めて明らかに-

2014年9月9日

学校法人中央大学

怒り顔に対するADHD児の脳活動の特徴 -近赤外分光法(NIRS)による脳活動計測で、世界で初めて明らかに-

 注意欠如・多動性障害(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder; ADHD)は、不注意、多動性-衝動性の症状を呈する(DSM-IV-TR,2000 [脚注参照])。ADHD児は、他者の表情を読み取る能力が定型発達児と異なるともいわれている(Williams et al., 2008)。私たちは、ADHD児が笑顔および怒り顔を見ているときの脳活動を「近赤外分光法(Near-Infrared Spectroscopy;NIRS)」によって明らかにした。近赤外分光法(NIRS)は、脳内のヘモグロビン量の変化を計測する非侵襲の装置で、近年、乳児や発達障害児者の脳反応計測にも広く用いられている。
 今回の研究は、 (1) ADHD児では、笑顔に対しては定型発達児と同様の活動がみられたが、怒り顔に対しては活動が見られなかったことを明らかにし、(2)ADHD児と定型発達児では、表情を見るための神経基盤が異なる可能性を示唆するものである。
 この研究は、中央大学研究開発機構(山口真美教授、市川寛子機構助教、作田由衣子機構助教)、自然科学研究機構 生理学研究所(柿木隆介教授)の共同研究により、欧州の認知神経科学の専門誌Neuropsychologia 11月号に掲載予定である。

<概要>
 私たちの研究グループは、これまで近赤外分光法(near-infrared spectroscopy; NIRS)を用いて、生後1年未満の乳児の顔認知能力の発達を解明してきました(Otsuka et al., 2007; Nakato et al., 2009,2011a, 2011b; Honda et al., 2010; Ichikawa et al., 2010, 2013; Kobayashi, 2011,2012a, 2012b)。近年この手法を学童期の発達障害児に適用し、顔認知の発達の多様性について調べています(Ichikawa, Kitazono et al., 2014)。
 今回は、注意欠如・多動性障害(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder; ADHD)をもつ学童期の児童が笑顔や怒り顔のような表情を見るときの脳活動が、定型発達児とは異なることを報告します。
 ADHD児は、他者の表情を読み取る能力(表情認知)が定型発達児とは異なり、特に怒り表情の認知が困難であることがこれまでに報告されています(Williams et al., 2008)。今回の研究では、ADHD児の表情認知能力の特性を脳活動から検討するため、ADHD児に笑顔または怒り顔の写真を観察してもらい、そのときの脳活動を計測しました。あわせて定型発達児にも、同じように表情を観察してもらい、脳活動を計測しました。ADHD児の脳活動と、定型発達児の脳活動を比べてみた結果、
 (1) 定型発達児では笑顔・怒り顔のどちらに対しても、右半球で強い活動がみられました。
 (2) ADHD児では、笑顔に対しては活動がみられましたが、怒り顔に対しては活動が見られませんでした。
 これらの結果は、ADHD児と定型発達児では、表情を見るための神経基盤が異なることを示唆しています。
 今回の研究は、ADHD児の表情認知の特徴を、NIRSを用いた脳血流計測から明らかにした世界で初めての研究となります。
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