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ZMDI製「SENT Rev3.0」対応センサーシグナルコンディショナ新製品の取り扱いを開始

2014/9/26

丸紅情報システムズ株式会社

次世代車載アプリケーション通信規格「SENT Rev3.0」に対応
センサーシグナルコンディショナ新製品の取り扱いを開始

丸紅情報システムズ株式会社(略称:エムシス/MSYS、本社:渋谷区渋谷3-12-18、社長:伊吹 洋二)は、ゼントラムミクロエレクトロニック ドレスデン AG(Zentrum Mikroelektronik Dresden AG 以下「ZMDI」、本社:ドイツザクセン州ドレスデン、President and CEO:Thilo von Selchow)が開発し、2014年12月より量産開始を予定する次世代センサーシグナルコンディショナ(*1)「ZSSC416x」の取り扱いを開始します。

「ZSSC416x」はセンサーから取り込んだアナログの信号を増幅しデジタルデータに変換・出力する次世代の車載アプリケーションに適したセンサーシグナルコンディショナ(センサー信号処理IC)です。米国自動車技術協会が規定する車載アプリケーション向けのセンサーデータ通信プロトコル「SENT Rev 3.0(*2)」に完全準拠した数少ない製品で、センサーから取り込んだ情報を高精度なデジタルデータに変換して出力することができます。信号の入力から出力までに必要な信号増幅や出力用インターフェースなど複数の回路を1つのデバイスに集約し、回路構成をシンプルにでき、設計・製造コストの削減が可能です。また、ISO 26262(自動車の電気・電子に関する機能安全についての国際規格)のASIL B(*3)に対応して設計されており、過電圧・逆接(*4)からの保護および優れた電磁両立性(*5)と故障診断機能により、安全性を重視する用途や過酷な環境での使用に適しています。

現在の車載センサーインターフェースは主流がアナログ出力であるのに対し、SENTプロトコルはデジタル出力であるためノイズからの影響を受けにくい特長をもっており、車間センサーなどのさまざまなセンサーから取り込む情報がより自動車の重要な機能を担う次世代の車載アプリケーション用途に期待されています。2017年から2018年には量産化し、車載アプリケーションでの採用が進む見通しです。

エムシスは、大量かつ長期に利用が見込まれる車載アプリケーション用途を中心に、車載市場・産業市場などに向けて広く「ZSSC416x」を販売し、2017年度に1億円、2020年度に5億円の売上を目指します。


【ZSSC416xの特長】
・SENT Rev 3.0完全準拠
・2つのフルブリッジセンサー(*6)入力対応。単相、2相、差動測定用に設定可能
・内部および外部温度計測
・電源電圧範囲:4.75〜5.25V
・+/- 18Vの過電圧保護
・ADC(*7)分解能:12〜18ビット
・出力分解能:SENT使用で12ビット、I2C(*8)では最大16ビット
・安全性関連アプリケーション向けにASIL B対応設計
・温度範囲:-40〜150℃
・エンドアプリケーションに向けた適応性
(例:外付けNTC(*9)のリニアライズ、HTS(*10)センサー向けアルゴリズム、流量計算)
・同一ラインナップICのピン配置を標準化し、プラットフォーム設計を簡素化

(*1):センサーより出力される信号の増幅を行うセンサー信号処理IC。
(*2):SENT(Single Edge Nibble Transmission:シングルエッジニブル伝送):米国自動車技術協会(Society Automobile Engineers)で規定された車載アプリケーション向けのセンサーデータの符号化方式(SAE-J2716)。 2007年4月に規格が決まり、2010年1月に現在のRevision3.0へ改定されています。
(*3):ASIL(Automotive Safety Integrity Level):ISO 26262(自動車の電気・電子に関する機能安全の国際規格)で規定。ASIL BはAからDで規定される安全レベルのうち上位3番目に位置する安全性。
(*4):逆接:電源のプラス極とマイナス極を反対にして回路へ接続すること。
(*5):電磁両立性(EMC:electromagnetic compatibility):電気製品が発する電磁により他の電気製品に影響を与えない性能および、他の電気製品から発せられた電磁波の影響を受けにくい性能。
(*6):直列に2つの可変抵抗を配置した回路2つを並列に接続し、それぞれの回路の中点電圧の電位差を測定するセンサー。
(*7):ADC:A/D(アナログ/デジタル)変換。
(*8):I2C(Inter-Integrated Circuit):蘭フィリップス社が開発したシリアルバス通信。
(*9):NTC(negative temperature coefficient):計測する温度が上昇すると抵抗値が減少する半導体回路。サーミスタとも呼ばれています。
(*10):HTS(High Temperature Sensor):高温を測定するセンサー。


【ZMDI 紹介サイト】
http://www.marubeni-sys.com/device/zmdi/

【ZMDI社について】
ZMDI社は、1961年に旧東ドイツのドレスデンで創業した半導体メーカです。高精度なセンサー信号処理や高効率な電源管理、バッテリ管理、LEDドライバ、産業用インターフェースなどのミックスドシグナルICを中心に設計製造しています。ZMDI社の製品は自動車や医療機器をはじめとして幅広いアプリケーションで採用されています。
ZMDI社ホームページ: http://www.zmdi.com/

【丸紅情報システムズについて】
丸紅情報システムズは、最先端ITを駆使した付加価値の高いソリューションやサービスを、お客様視点で提供するソリューションプロバイダです。製造・流通・サービス・小売・金融業を中心とする様々な業界の知見と高度な提案力と、グローバルな視点からお客様の差別化に貢献する最先端技術やそれを活用した新しいソリューションの開発力が当社の強みです。ソリューションや製品、サービスを通じて、お客様の期待を超える新しい「価値」の創出でお客様のビジネスを支援します。

<お問い合わせ先>
丸紅情報システムズ株式会社
URL: http://www.marubeni-sys.com
〒150-0002東京都渋谷区渋谷3-12-18 渋谷南東急ビル
広報・業務推進部 広報課(プレス関係者窓口)
電話:03-5778-8885 ファックス:03-5778-8999

<製品に関するお問い合わせ>
丸紅情報システムズ株式会社
製造ソリューション事業本部 デバイスソリューション部
電話:03-5778-8661


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