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日本の平和と人々の幸せを願う「祈りの花」を華道家元池坊・次期家元が献華「西国三十三所総献華」大詰めへ

日本の平和と人々の幸せを願う「祈りの花」を
華道家元池坊・次期家元が献華「西国三十三所総献華」大詰めへ

華道家元池坊の次期家元・池坊由紀さんは、2011年11月より、華道の発祥である六角堂(紫雲山頂法寺)をはじまりに、西国三十三所霊場すべての観音像に献華を続けており、3月28日(土)に三十ケ寺目にあたる西国第十一番札所本尊准胝観世音菩薩が安置されている醍醐寺 下醍醐観音堂(京都市伏見区)で「祈りの花」を献華した。

西国三十三所は2018年、草創1300年を迎える日本最古の巡礼路である。
池坊由紀さんは、三十三所霊場すべてに献華をすることで、東日本大震災から相次ぐ災害や世界情勢の不安などを払しょくし、日本の平和と人々の幸せを願おうと、心を込めた献華を続けてきた。

三十ケ寺目にあたる醍醐寺での献華では、本尊准胝観世音菩薩と韓国より日韓交流、世界平和を祈り勧請された三尊仏の法要に合わせて行われ、韓国より約30人の参拝者と、大阪在日韓国領事館、大阪建国学園、在日韓国商工会議所等の関係者も参列した。
西国三十三所総献華において、外国人の参列に出会うのは初めて。

池坊由紀さんは、「政治や経済など様々な社会情勢の中で、文化の力はいとも簡単に国境や障壁を超えていくもの。平和や幸せを願う気持ちを同じくしていきたい」とコメントするとともに、「いよいよ三十三所すべての献華が見えてきて少しほっとしています。あとの3ヶ寺も、いつも通りの静かな気持ちで臨んでいきたい」と話した。
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