「REVERBERATION-Pavilion of Light and Sound」 建築家、坂 茂氏による展示をヴェネチアにて開催
[15/05/07]
提供元:共同通信PRワイヤー
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2015年5月7日
株式会社資生堂/クレ・ド・ポー ボーテ
株式会社資生堂/クレ・ド・ポー ボーテ
「REVERBERATION-Pavilion of Light and Sound」
建築家、坂 茂氏デザインによるパビリオン展示をヴェネチアにて開催
資生堂グループのハイプレステージブランド「クレ・ド・ポー ボーテ」*は、世界最大の現代美術の祭典、ヴェネチア・ビエンナーレのヴェルニサージュ開催時期にあわせ、2015年5月8日(金)から9日(土)まで、イタリア・ヴェネチアの音楽学院、Palazzo Pisani(パラッツィオ・ピザーニ)のコートヤードにおいて、建築家、坂 茂氏デザインによる「REVERBERATION - Pavilion of Light and Sound」の展示を発表しました。
同企画は、「クレ・ド・ポー ボーテ」ブランドのグローバルブランディング戦略の一環として、現在、世界で最も注目を集める建築家、坂 茂氏デザインによるパビリオン展示をプロデュースすることで、クリエイティブなチャレンジを試みるコラボレーションとなります。
【歴史的建造物の大コートヤードに設置されたパビリオン】
パビリオンは、会場であるPalazzo Pisaniの歴史的建造物の大コートヤードを覆うように設置された、16メートル×9メートル、高さ9メートルの、なめらかに弧を描くような建築で、坂氏は「クレ・ド・ポー ボーテ」2015 Autumn/Winter Collection のクリエーションテーマである「ベニスの光」からインスパイアされ、ダイナミックでありながら繊細なデザインによってブランドのコンセプトを表現しています。それは、外壁として使用されているメーキャップケースを透過する光と、パビリオンの内部から聞こえてくる、ヴィブラフォンやヴァイオリン、フルートなどの音の波動とが微妙に混ざり合う詩的な空間となっています。
パビリオンの照明デザインと音響コンサルタントには、ポンピドー・センター・メスでも坂氏とチームを組んだ、パリを拠点とする石井リーサ明理氏(照明)、ダニエル・カミンズ氏(音響)が担当し、また、パビリオン内の音楽プログラムは、ヴェネチア在住の若手女性指揮者として活躍に注目が集まる、三ツ橋敬子氏によって構成されています。
歴史的建造物と現代的なパビリオンデザインという相反する要素が融合した、この場所でしか実現しない本プロジェクトは、ヴェネチアの神秘的な光と翳、そして音を体験する特別な場となり、そこには「クレ・ド・ポー ボーテ」ブランドの未来へむかっていくメッセージが込められています。
さらに、「クレ・ド・ポー ボーテ」は、今年のヴェネチア・ビエンナーレ、アメリカ館の主幹機関であるMIT List Visual Arts Center(マサチューセッツ工科大学付属美術館)へのサポートを行っており、インターナショナルなアートコミュニティーにおいて新しいネットワーキングの機会を創出しています。
* 「クレ・ド・ポー ボーテ」は、1982年発売の「クレ・ド・ポー」を前身として1996年に誕生、常に最先端の技術を取り入れ、進化し続けるブランドです。日本の高価格市場で確固たる存在感を築き、現在は世界12の国と地域(日本、中国、台湾、韓国、マレーシア、タイ、シンガポール、ベトナム、インドネシア、アメリカ、カナダ、ロシア)で展開しています。
【坂 茂 メッセージ】
最小限の材料と力で空間を包み込むには、テンシル構造*が適切である。この歴史的なファサードに囲まれた狭いPalazzo Pisaniに空間を切り取るため、アクリル板をそのファサードに立て掛けて、自然に吊り下げられた放物線状の面を作った。
初めてクレ・ド・ポー ボーテのパレットを見た時、この濃紺の表面が光を反射したり吸収するタイルに見えた。そこでこのパレットを9mmの間隔でアクリル板の両面にタイル状に貼り、光を反射させたり、内部に翳を作り、その隙間から構造体を固定する重しとしての水面に反射するヴェネチアらしい揺らぐ光を内部に取り込んだ。
今は音楽院になっているこのPalazzo Pisaniのコートヤードに立った時、どこからともなく音が聞こえてきた。その音は音楽というより、この空間独特の環境を作る構成要素である。
神秘的な光と翳と調和する音の空間。それは歴史的なファサードに重ねた化粧ではなく、既存のコンテクストの魅力を引き出す仕掛けである。
* テンシル構造:圧縮や曲げによらず、引張力により成立する構造形式。
【坂 茂】
1957年東京生まれ。84年クーパー・ユニオン建築学部を卒業。82年、磯崎 新アトリエに勤務。85年、坂茂建築設計を設立。95年から国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)コンサルタント、同時に災害支援活動団体 ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク(VAN)設立。
主な作品に「カーテンウォールの家」、「ハノーバー国際博覧会日本館」、「ニコラス・G・ハイエック・センター」、「ポンピドー・センター・メス」、「紙のカテドラル」、「アスペン美術館」、「大分県立美術館」などがある。
これまでに、フランス建築アカデミー ゴールドメダル(2004)、アーノルド・W・ブルーナー記念賞建築部門世界建築賞(2005)、日本建築学会賞作品部門(2009)、ミュンヘン工科大学 名誉博士号(2009)、フランス国家功労勲章オフィシエ(2010)、オーギュスト・ペレ賞(2011)、芸術選奨文化部科学大臣賞(2012)、フランス芸術文化勲章コマンドゥール(2014)など数々の賞を受賞。
2001年から2008 年まで、慶応義塾大学環境情報学部教授。ハーバード大学GSD 客員教授、コーネル大学客員教授(2010)を務め2011年10月より京都造形芸術大学教授に着任。2014 年プリツカー建築賞受賞。
【開催概要】
タイトル:"REVERBERATION - Pavilion of Light and Sound" Designed by Shigeru Ban
期間: 2015年5月8日(金)─ 9日(土) 10:00 ─ 18:00
※ 5月7日(木) 12:00 ─ 14:00:プレスプレビュー
※ 5月7日(木) 14:00 ─ 15:00:坂 茂によるプレスツアー
会場: Palazzo Pisani Conservatorio di Musica Benedetto Marcello
San Marco 2810, Venezia Italy
主催:株式会社資生堂「クレ・ド・ポー ボーテ」
展覧会企画・
コーディネート:Rumiko Ito + Misa Shin & Co.
パビリオンデザイン:坂 茂(建築家)
照明デザイン:石井リーサ明理
音響:ダニエル・カミンズ
音楽プログラム:三ツ橋敬子(指揮者)
演奏:
Keiko Mitsuhashi(Celesta)
Roberto Baraldi(Violin)
Antonino Puliafito(Violoncello)
Fabrizio Mazzacua(Flute)
Vincenzo Paci(Clarinet)
Claudio Cavallini(Percussion, Vibraphone)
以上
株式会社資生堂/クレ・ド・ポー ボーテ
株式会社資生堂/クレ・ド・ポー ボーテ
「REVERBERATION-Pavilion of Light and Sound」
建築家、坂 茂氏デザインによるパビリオン展示をヴェネチアにて開催
資生堂グループのハイプレステージブランド「クレ・ド・ポー ボーテ」*は、世界最大の現代美術の祭典、ヴェネチア・ビエンナーレのヴェルニサージュ開催時期にあわせ、2015年5月8日(金)から9日(土)まで、イタリア・ヴェネチアの音楽学院、Palazzo Pisani(パラッツィオ・ピザーニ)のコートヤードにおいて、建築家、坂 茂氏デザインによる「REVERBERATION - Pavilion of Light and Sound」の展示を発表しました。
同企画は、「クレ・ド・ポー ボーテ」ブランドのグローバルブランディング戦略の一環として、現在、世界で最も注目を集める建築家、坂 茂氏デザインによるパビリオン展示をプロデュースすることで、クリエイティブなチャレンジを試みるコラボレーションとなります。
【歴史的建造物の大コートヤードに設置されたパビリオン】
パビリオンは、会場であるPalazzo Pisaniの歴史的建造物の大コートヤードを覆うように設置された、16メートル×9メートル、高さ9メートルの、なめらかに弧を描くような建築で、坂氏は「クレ・ド・ポー ボーテ」2015 Autumn/Winter Collection のクリエーションテーマである「ベニスの光」からインスパイアされ、ダイナミックでありながら繊細なデザインによってブランドのコンセプトを表現しています。それは、外壁として使用されているメーキャップケースを透過する光と、パビリオンの内部から聞こえてくる、ヴィブラフォンやヴァイオリン、フルートなどの音の波動とが微妙に混ざり合う詩的な空間となっています。
パビリオンの照明デザインと音響コンサルタントには、ポンピドー・センター・メスでも坂氏とチームを組んだ、パリを拠点とする石井リーサ明理氏(照明)、ダニエル・カミンズ氏(音響)が担当し、また、パビリオン内の音楽プログラムは、ヴェネチア在住の若手女性指揮者として活躍に注目が集まる、三ツ橋敬子氏によって構成されています。
歴史的建造物と現代的なパビリオンデザインという相反する要素が融合した、この場所でしか実現しない本プロジェクトは、ヴェネチアの神秘的な光と翳、そして音を体験する特別な場となり、そこには「クレ・ド・ポー ボーテ」ブランドの未来へむかっていくメッセージが込められています。
さらに、「クレ・ド・ポー ボーテ」は、今年のヴェネチア・ビエンナーレ、アメリカ館の主幹機関であるMIT List Visual Arts Center(マサチューセッツ工科大学付属美術館)へのサポートを行っており、インターナショナルなアートコミュニティーにおいて新しいネットワーキングの機会を創出しています。
* 「クレ・ド・ポー ボーテ」は、1982年発売の「クレ・ド・ポー」を前身として1996年に誕生、常に最先端の技術を取り入れ、進化し続けるブランドです。日本の高価格市場で確固たる存在感を築き、現在は世界12の国と地域(日本、中国、台湾、韓国、マレーシア、タイ、シンガポール、ベトナム、インドネシア、アメリカ、カナダ、ロシア)で展開しています。
【坂 茂 メッセージ】
最小限の材料と力で空間を包み込むには、テンシル構造*が適切である。この歴史的なファサードに囲まれた狭いPalazzo Pisaniに空間を切り取るため、アクリル板をそのファサードに立て掛けて、自然に吊り下げられた放物線状の面を作った。
初めてクレ・ド・ポー ボーテのパレットを見た時、この濃紺の表面が光を反射したり吸収するタイルに見えた。そこでこのパレットを9mmの間隔でアクリル板の両面にタイル状に貼り、光を反射させたり、内部に翳を作り、その隙間から構造体を固定する重しとしての水面に反射するヴェネチアらしい揺らぐ光を内部に取り込んだ。
今は音楽院になっているこのPalazzo Pisaniのコートヤードに立った時、どこからともなく音が聞こえてきた。その音は音楽というより、この空間独特の環境を作る構成要素である。
神秘的な光と翳と調和する音の空間。それは歴史的なファサードに重ねた化粧ではなく、既存のコンテクストの魅力を引き出す仕掛けである。
* テンシル構造:圧縮や曲げによらず、引張力により成立する構造形式。
【坂 茂】
1957年東京生まれ。84年クーパー・ユニオン建築学部を卒業。82年、磯崎 新アトリエに勤務。85年、坂茂建築設計を設立。95年から国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)コンサルタント、同時に災害支援活動団体 ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク(VAN)設立。
主な作品に「カーテンウォールの家」、「ハノーバー国際博覧会日本館」、「ニコラス・G・ハイエック・センター」、「ポンピドー・センター・メス」、「紙のカテドラル」、「アスペン美術館」、「大分県立美術館」などがある。
これまでに、フランス建築アカデミー ゴールドメダル(2004)、アーノルド・W・ブルーナー記念賞建築部門世界建築賞(2005)、日本建築学会賞作品部門(2009)、ミュンヘン工科大学 名誉博士号(2009)、フランス国家功労勲章オフィシエ(2010)、オーギュスト・ペレ賞(2011)、芸術選奨文化部科学大臣賞(2012)、フランス芸術文化勲章コマンドゥール(2014)など数々の賞を受賞。
2001年から2008 年まで、慶応義塾大学環境情報学部教授。ハーバード大学GSD 客員教授、コーネル大学客員教授(2010)を務め2011年10月より京都造形芸術大学教授に着任。2014 年プリツカー建築賞受賞。
【開催概要】
タイトル:"REVERBERATION - Pavilion of Light and Sound" Designed by Shigeru Ban
期間: 2015年5月8日(金)─ 9日(土) 10:00 ─ 18:00
※ 5月7日(木) 12:00 ─ 14:00:プレスプレビュー
※ 5月7日(木) 14:00 ─ 15:00:坂 茂によるプレスツアー
会場: Palazzo Pisani Conservatorio di Musica Benedetto Marcello
San Marco 2810, Venezia Italy
主催:株式会社資生堂「クレ・ド・ポー ボーテ」
展覧会企画・
コーディネート:Rumiko Ito + Misa Shin & Co.
パビリオンデザイン:坂 茂(建築家)
照明デザイン:石井リーサ明理
音響:ダニエル・カミンズ
音楽プログラム:三ツ橋敬子(指揮者)
演奏:
Keiko Mitsuhashi(Celesta)
Roberto Baraldi(Violin)
Antonino Puliafito(Violoncello)
Fabrizio Mazzacua(Flute)
Vincenzo Paci(Clarinet)
Claudio Cavallini(Percussion, Vibraphone)
以上