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ウノプロストンに関するライセンス契約終了のお知らせ(R-Tech Ueno)

平成27年5月7日

株式会社アールテック・ウエノ
(JASDAQ・コード4573)

ウノプロストンに関するライセンス契約終了のお知らせ(R-Tech Ueno)

 当社は、平成27年5月6日に、米国のSucampo Pharmaceuticals, Inc.(ナスダックコードSCMP、以下スキャンポ社)の子会社であるSucampo AG (以下、SAG社)とのウノプロストン(注1)に関するすべてのライセンス契約を両社の合意により終了いたしましたので下記の通りお知らせいたします。

                       記

(1)経緯及び概要
 1) 当社は、平成21年4月23日にレスキュラ(R)点眼液(一般名:イソプロピルウノプロストン)の米国およびカナダにおける緑内障及び高眼圧症の販売承認及び販売権の譲渡、関連特許のライセンス、並びに同製品の独占的な製造供給権に関する契約をSucampo Pharma Americas, Inc.(後にSAG社が承継)と締結しておりました(平成21年4月24日付プレスリリース参照)。

 2) また、当社は、平成23年3月22日にウノプロストンの日本、中国、台湾、韓国及び北米(米国およびカナダ)以外の地域における開発、製造及び商業化権に関するライセンス契約をSucampo Manufacturing and Research AG(後にSAG社が承継)と締結しておりました(平成23年3月22日付プレスリリース参照)。

 3) 今回のこれらの契約の終了は、スキャンポ社の事業方針の変更に伴う同社の判断によるもので(平成27年3月9日付スキャンポプレスリリース参照)、当社との合意に基づくものです。これらの契約の終了をもって、SAG社に許諾していたウノプロストンに関する権利は当社に返還され、SAG社が保有する関連資産も当社に譲渡されます。今後、当社は新たなフレームワークのもとで、ウノプロストンの事業収益の最大化を図るために、適応症の拡大を含め、開発、製造、並びに商業化を進めていきたいと考えております。

(2)契約相手先の内容
 SAG社はスキャンポ社の100%子会社です。

(3)業績への影響
 本件が当社の平成28年3月期の通期業績に及ぼす影響は軽微でありますが、平成28年3月期業績予想に反映させる予定です。


 眼科専門医である当社代表取締役社長の眞島行彦は、「これまで、当社のウノプロストンの販売・開発は日本、韓国、台湾、中国に限定され、グローバルでの販売、開発はすべてスキャンポ社にライセンスしていましたが、この度契約終了に伴い改めて当社主導で全ての権利を行使できることになりました。米国でのレスキュラ(R)点眼液の販売承認の譲渡を受けましたので、これまでの日本での販売・プロモーション実績を生かし、当社主導でもう一度グローバル戦略の中で積極的に海外市場へチャレンジして行きたいと思います。当社が現在日本で開発を進めているウノプロストンによる網膜色素変性(注2)治療薬(平成27年3月9日付 プレスリリース参照)については、スキャンポ社が取得した米国および欧州での希少疾患用医薬品指定(オーファンドラッグ指定)の譲渡を受けましたので、グローバルでの開発戦略を見直したいと思います。さらに、加齢黄斑変性(注3)治療の特許に関する権利の譲渡を受けましたので、大学病院での臨床研究成果である加齢黄斑変性の抗VEGF(注4)治療後に発症する黄斑部の地図状萎縮(注5)(視力低下の原因となる)(平成26年4月7日付お知らせ)治療薬開発を当社主導で独自にグローバル開発することが可能になり、これらの2つのアンメットメディカルニーズ疾患において世界に向けて日本発の新たな治療薬を開発するチャンスを得ることが出来ました。また、譲渡を受けた権利には、眼精疲労(注6)治療の特許も含まれており、ストレス社会における新たな治療薬の開発を検討していきたいと思います。
 レスキュラ(R)点眼液(0.12%ウノプロストン点眼液)は、当社の創設者である上野隆司博士により開発された緑内障治療薬として発売20年が経過し、安全性が高く評価された薬です。今後はウノプロストンの安全性を重視した緑内障以外での新たな疾患をターゲットにし、新製剤も含めたウノプロストンのライフサイクルマネージメントに注力して行きます。」と述べております。

                              以上

注釈等リリース全文は下記URLよりご覧ください。
http://www.rtechueno.com/investor/press/150507_pr.pdf
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