最強の作曲家・新垣隆 VS 最強のにおい 〜食後の息を嗅ぎ、即興で曲にするムービー『息興曲』公開〜
[15/11/02]
提供元:共同通信PRワイヤー
提供元:共同通信PRワイヤー
2015年11月2日
株式会社ロッテ
「息をデザインするガム」 ロッテ ACUO(アクオ) WEB限定動画
これぞ、本気のクサい曲!
最強の作曲家・新垣隆 VS 最強のにおい
世界一クサい食べ物「シュールストレミング」の食後の息を嗅ぎ、
即興で曲にするムービー 『息興曲』公開
「息興曲 第二 〜シュールストレミング〜」篇 /
「息興曲 第一 〜納豆〜」篇
2015年11月2日(月)より ACUO公式サイトにて公開開始
株式会社ロッテ(本社:東京都新宿区 代表取締役会長 重光武雄)は、息をデザインするガム「ACUO(アクオ)」のWEB限定動画「息興曲 第二〜シュールストレミング〜」篇、「息興曲 第一 〜納豆〜」篇を2015年11月2日(月)0:00より、ACUO公式サイト(https://acuocp.jp/sokkyo/)にて公開いたします。
当社では今春より、臭いけどおいしい“クサうまい”料理を食べた後でも、「ACUO」を噛むと、ミントの香りで息が爽やかになることを表現した広告コミュニケーションを展開しています。この度、世界一クサい食べ物「シュールストレミング」と、日本を 代表する“クサうまい”食べ物「納豆」をテーマに、“ニオイ“という目に見えないものの可視化に挑戦した2本のWEB 動画を制作。作曲家の新垣隆さんが、演出を一切指示されない中で、自身が感じた息の感覚を、オリジナリティあふれる曲で表現。本気でにおいと曲に臨む姿が、臨場感あふれる映像でご覧いただけます。
シュールストレミングを食べた直後の息と、シュールストレミングを食べた後にアクオを噛んだ息を嗅いだ音楽には、一体どんな違いがあるのか。豊かな感性と巧みな鍵盤さばきによって、 “ニオイ”の可聴化を見事なまでに実現していく新垣さん。次々と生み出される、即興曲ならぬ“息興曲”にご注目ください。
■「息興曲 第二 〜シュールストレミング〜」篇 ストーリー
「人は、息をしなければならない」「たとえ世界一臭い食べ物、シュールストレミングを食べた後でも」という字幕とともに、まるで貴重な美術品のように、透明ケースに入ったシュールストレミングが映し出されます。その奥に見える、象徴的なスポットライトが当たった一台のピアノに、ゆっくりと近付いてくるのは新垣隆さんです。
「食後の息を即興で曲にして、そのニオイと向き合う」「挑戦するのは現代音楽家、新垣隆」という字幕に続いて、ピアノに向かって楽譜を開き、ページをめくる新垣さん。そこには「息興曲 第二 〜シュールストレミング〜」という英語のタイトルが書かれています。両手を鍵盤の上に添えて、静かにピアノを弾き始める新垣さん。すると、その背後から二人の北欧美女が近付いてきて、そのうちの一人がおもむろに、パンの上にのったシュールストレミングを食べます。ひと口食べて、新垣さんの鼻のすぐそばまで顔を寄せて、息を吐きかける北欧美女。すると、その強烈なニオイに触発され、今まで弾いていたメロディーとは一転、不協和音の混じった、どこか抵抗を感じるような曲を弾き出します。表情も弾き方もますます激しさを増していきます。
今度は、シュールストレミングを食べた直後に、ACUOを噛んだもう一人の北欧美女が近付いてきて、同じように新垣さんの鼻の近くに息を吐きかけます。その爽やかな息を吸い込んだ新垣さんは、弾き方も表情も穏やかになり、清々しい印象の演奏が続きます。
演奏する新垣さんの横に立つ北欧美女たち。左右から交互に息を吐きかけられて、時には激しく、時には穏やかに、2つの異なるイメージの曲が矢継ぎ早に変化していく中、最後にACUOを噛んだ方の北欧美女が大きく息を吐きかけてその場を立ち去ります。音数も多く滑らかで軽やかなまま弾き終え、すべてを出し切った新垣さんの姿に続いて、ACUOの商品カットが入ります。
■「息興曲 第一 〜納豆〜」篇 ストーリー
「人は、息をしなければならない」「たとえ日本古来の発酵食品、納豆を食べた後でも」という字幕とともに、まるで貴重な美術品のように、透明ケースに入った納豆が映し出されます。「息興曲 第一 〜納豆〜」という英語のタイトルに続いて、ピアノに向かう真剣な表情の新垣さん。その背後から納豆を持った和服姿の日本美女が現れます。小鉢に入った納豆を丹念に練って、その場でひと口食べた女性は、新垣さんの鼻のすぐそばまで顔を寄せて、息を吐きかけます。すると、何か閃いたかのように、夢中でピアノを弾く新垣さん。音に伸びのある演奏は、まるで粘り気たっぷりの納豆を想起させます。
今度は、ACUOを噛んだ後に、反対側へ回って、同じように新垣さんの鼻の近くに息を吐きかける日本美女。その爽やかな息を吸い込んだ新垣さんは、また新たなインスピレーションが湧き上がり、今度は一転して爽やかな印象の演奏が続きます。心地よい余韻に包まれる新垣さんの姿に続いて、ACUOの商品カットが入ります。
■新垣隆さんインタビュー
――息のニオイを曲にするという動画に出演した感想は?
「私自身、色とか香りを耳に聞こえるようにするということは、昔からの夢だったので、今回このような形で挑戦できて、とても嬉しかったです。普段からいろいろなもののイメージを音楽化することをしていますが、このような機会はほとんど初めてなので、私にとってもチャレンジングな試みでした。はじめはどうなるのかなと不安もあったんですが、実際にやらせていただいて、自分なりにイメージして作った音に関して、ある程度うまくいったのではないかと思います」。
――実際に今回、世界一臭いと言われるシュールストレミングを嗅いでみてどうでしたか?
「クサい! そのひと言に尽きるんじゃないでしょうか。非常に強烈な臭いで、それが果たしてどのような音楽になるのか、私も弾く直前まで分からない状態でした。そんな中でにおいの感覚を、ほとんど意識を通さず、腕から指へ直結させるといったようなことができたような気がします」。
――想像していたニオイと違いましたか?
「強烈な臭いが襲いかかってくるのではないかと覚悟を決めていました。非常にキツイ臭いでしたが、モデルのお姉さんが非常に美しい方たちで、そちらの美しさにもクラクラしてしまったように思います」。
――どんなインスピレーションが浮かんで、どんな曲になったのか、ご自身で解説いただけますでしょうか。
「音の使い方としては、ちょっときしむイメージの不協和音を含む、聴いていて抵抗を感じるようなインスピレーションを受けたのではないかと思います。一方で、ACUOを噛んだ後の香りは、それと対照的な透き通った響きというものをイメージしました」。
――曲に題名を付けるとしたら?
「煮え切らない気持ちも交えた…そうですねぇ…『ためらい』でしょうか」。
――もうひとつの納豆のニオイはいかがでしたか?
「納豆は大好物で、普段から馴染みのあるにおいだったので、ある種、肯定的な思いがおそらく音にも反映されていたんじゃないでしょうか。インスピレーションとしては、納豆のにおいと食感とネバネバした感じを聴覚化するような、粘りということを心掛けました」。
――香りが強い2つの食べ物を嗅いだ時の曲の違いについて。
「和音をはっきりと使い分けています。複雑な響きを、塊の中で組み合わせて弾く技法というか」。
――ACUOを噛んだ後のそれぞれの曲の違いについて。
「極端な差があるということを含めて、人間にとってキツイ臭いと心地よい匂いから起こる気持ちが改めて音楽化されたというんでしょうか。納豆に関しては、おいしいものを食べた後のお口直しという日常の感覚も少しあった気がします」。
――今回のWEB動画をご覧になる視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
「今回、私が非常にキツい臭いを嗅いで、それを音楽にするという新しいことに挑戦しました。ひとつのにおいをこういう形で提示できたのは、私自身、非常に楽しい経験でしたので、皆さんもぜひ今回の映像と音楽を心から楽しんでいただけたらと思います」。
■日本音響研究所が分析!新垣隆さんが奏でた音楽は・・・
音楽の3要素である「リズム」「メロディ」「ハーモニー」を周波数分析することにより、新垣さんが「におい」から受けた影響が「音」にどのように表現されているか解析を行った。
分析結果1. シュールストレミングとACUO
インパクトが強いと想定される、摂取して吐いた息を受けた直後の演奏を開始した(10秒)を分析した。
【シュールストレミングを食べた直後の息】
1.メロディラインを構成していないことから、音楽的発想が見られず、余裕がないことが如実に表れている。
2. 白三角部分は音の成分が詰まっており、これは音がにごっていることを示している。つまり、不協和音で構成されていることが分かる。
3. 白矢印で示した部分が主旋律の時系列を表示している。これが右に進むにしたがって下降しており、主旋律も下降していることが分かる。
【シュールストレミングを食べた後にACUOを食べた直後の息】
1.白いラインはメロディラインの時系列を表示している。これを見ると、連続的に音階が変化し、なめらか且つ希望を感じさせる軽やかなメロディを奏でていることが分かる。
2. 前述したような“音のにごり”が見られず、つまりは、不協和音が見られないことを示している。
分析結果2. 納豆とACUO
インパクトが強いと想定される、摂取して吐いた息を受けた直後の演奏を開始した(10秒)を分析した。
【納豆を食べた直後の息】
1.曲中で新垣さんは、音階の上下動が連続する部分は納豆の粘り気を、音数の多さは豆の 粒立ちを表現しているのだと考えられる。
2.白いラインはメロディラインの時系列を表示している。これを見るとシュールストレミングの時とは異なり、メロディラインを構成していて音楽として成立している。
【納豆を食べた後にACUOを食べた直後の息】
1.ペダルを連続的にコントロールし、豊かなロングトーンを生み出す一方、納豆の粒を表現すると思われる音数も同時に表現している。
2. 白いラインはメロディラインの時系列を表示している。これを見ると、なめらかな上がりピッチのメロディという変化が見られる。
≪日本音響研究所 所長 鈴木創(すずきはじめ) プロフィール≫
音声科学・音響心理学を専門とし、メディア出演も多く、その活躍の場は多岐にわたる。
≪今回の実験に対するコメント≫
「におい」から「音」という異なる感覚への変換を行うという私の研究経験からも意味ある試みであった。ここで重要なのは音楽的な知識や感性が豊かである新垣さんであったからこそ、
彼がにおいから受けた影響をストレートに音として表現することが出来たということだ。
■撮影現場レポート
撮影は10月上旬、都内近郊のスタジオで行われました。撮影に当たり、制作サイドが新垣さんに伝えたのは、「においを音楽で表現する」という今回の作品のコンセプトと、人の息を嗅ぎ、そのにおいをインスピレーションにして、即興でピアノ演奏してほしいということだけ。(※臭いの強い食べ物を食べた人の、ガムを噛む前と後の息に対する感想を曲で表現してほしいという事前説明はしております。)さらに、ありのままのリアクションによって作り出されるリアルな曲を収録することを最優先事項とし、本番当日は新垣さんに対しての演出的な要素はすべて排除。クレーンカメラを含む計4台のカメラを用意して、カメラワークやライティング、共演者の動きについて何度もリハーサルを行った上で、本番では演奏する新垣さんの姿、表情を、さまざまな角度、ポジションから狙いました。
直前にシュールストレミング料理を食べたばかりの、北欧美女を共演者に迎えた本番一回目。新垣さんは鼻のすぐそばで息を吐きかけられると、ほんの数秒間顔を歪め、おもむろに演奏をスタートさせました。世界一臭いと言われる強烈な臭いを振り払うかのように、激しく鍵盤を叩いて生み出される曲は、聴いていて抵抗を感じるようなイメージのメロディーばかり。
続いて、ACUOを噛んだ後の息を吐きかけられると、今度は対照的にポジティブなイメージのメロディーが次々と生み出されました。その後、新垣さんの左右に、シュールストレミングを食べた女性と、ACUOを噛んだ女性が並んで、交互に息を吐きかける場面では、嗅いだにおいの違いでシームレスに曲のイメージが変化するなど、圧巻の鍵盤さばきが、早くもクライマックスを迎えました。数分間のドラマチックな演奏を終えた新垣さんが静かに鍵盤から指を離すと、周りのスタッフから大きな拍手が。満面の笑みを浮かべた新垣さんが一礼する様子は、コンサートを終えた後のようでした。
一方、納豆のにおいを嗅いだシーンでも、豊かな感性と超絶テクニックを余すところなく発揮し、現場を盛り上げていた新垣さん。納豆は大好物というだけに、曲から感じるイメージは肯定的かつ懐かしさを感じさせる古典的な調べが印象的で、ACUOを噛んだ後の息を嗅いで弾いた、上品、上質、雅な空気を感じさせるメロディーと併せて、シュールストレミングの時とはまったく違う曲が誕生。においを音楽で表現するという大きな試みは、見事大成功に終わりました。
■新垣隆さんの起用について
クラシックから現代音楽まで、幅広い作品を世に送り出す作曲家、ピアニストとして活躍している新垣隆さん。多くの音楽ファンを魅了する確かな演奏技術と親しみやすいキャラクターに加えて、普段から日常のさまざまなイメージを音楽化するという前衛的な曲作りに挑戦している姿が、“ニオイ”の可視化をモチーフに描いた今回の作品の世界観に最もふさわしいことから、今回の起用に至りました。
■出演者プロフィール
新垣 隆(にいがき たかし)<作曲家/ピアニスト>
1970年9月1日生まれ、東京都清瀬市出身。千葉県立幕張西高校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部作曲科を卒業。作曲を三善晃、南聡、中川俊郎、ピアノを森安耀子に師事。作曲・演奏の両面において幅広い活動を展開。現代音楽においては自作品の発表や国内外の現代作品の研究および演奏などを精力的に行なう。無声映画伴奏楽団“カラード・モノトーン”のメンバーや、アンサンブル・ジェネシスのレジデント・コンポーザーとしても活動。2014年に大きく注目されて以降は、音楽活動のほかバラエティ番組やCMなど、幅広く活躍している。
■ CM 概要
タイトル :ロッテ ACUO WEB動画「息興曲 第二〜シュールストレミング〜」篇/
「息興曲 第一 〜納豆〜」篇
出演 : 新垣隆
公開日時 : 2015年11月2日(月) 0:00
公開先URL: https://acuocp.jp/sokkyo/
動画URL : 「息興曲 第二〜シュールストレミング〜」篇 https://youtu.be/ec2ju9vXBxM
「息興曲 第一 〜納豆〜」篇 https://youtu.be/jM9KrdD1wf0
■CM スタッフリスト
広告主/株式会社ロッテ
代理店/株式会社電通
制作会社/株式会社電通クリエーティブXCD/小山田彰男
CR/秋田勇人
CR/碓井達朗
CR/早坂尚樹
CP/岡久美穂
Cas/中村岬Pr/葉山和
PM/小室明Dir/實守信介撮影/内川聡照明/鈴木康之美術/井上大輔
ST/浜木沙友里HM/藤尾明日香
■ ACUO 商品情報
・発売地区: 全国
・内容量 : 14粒
・価格 : オープン価格(想定小売価格120円前後(税抜) )
商品概要
ACUO(アクオ)は、20〜30代の男女の"自分たち向けのセンスのいいミントガムを楽しみたい"という思いに応える
ガムとして、2006年8月に登場しました。
1.甘さを抑え、後味スッキリ感が特徴です。
2.ペルオキシダーゼ配合。
3.パッケージの色調を明るくして爽やかさを表現しました。また、「for BREATH」のロゴを大きくして商品特徴をより強調したデザインとしました。
4.ターゲットは、20〜30代の社会人男女を想定しています。
株式会社ロッテ
「息をデザインするガム」 ロッテ ACUO(アクオ) WEB限定動画
これぞ、本気のクサい曲!
最強の作曲家・新垣隆 VS 最強のにおい
世界一クサい食べ物「シュールストレミング」の食後の息を嗅ぎ、
即興で曲にするムービー 『息興曲』公開
「息興曲 第二 〜シュールストレミング〜」篇 /
「息興曲 第一 〜納豆〜」篇
2015年11月2日(月)より ACUO公式サイトにて公開開始
株式会社ロッテ(本社:東京都新宿区 代表取締役会長 重光武雄)は、息をデザインするガム「ACUO(アクオ)」のWEB限定動画「息興曲 第二〜シュールストレミング〜」篇、「息興曲 第一 〜納豆〜」篇を2015年11月2日(月)0:00より、ACUO公式サイト(https://acuocp.jp/sokkyo/)にて公開いたします。
当社では今春より、臭いけどおいしい“クサうまい”料理を食べた後でも、「ACUO」を噛むと、ミントの香りで息が爽やかになることを表現した広告コミュニケーションを展開しています。この度、世界一クサい食べ物「シュールストレミング」と、日本を 代表する“クサうまい”食べ物「納豆」をテーマに、“ニオイ“という目に見えないものの可視化に挑戦した2本のWEB 動画を制作。作曲家の新垣隆さんが、演出を一切指示されない中で、自身が感じた息の感覚を、オリジナリティあふれる曲で表現。本気でにおいと曲に臨む姿が、臨場感あふれる映像でご覧いただけます。
シュールストレミングを食べた直後の息と、シュールストレミングを食べた後にアクオを噛んだ息を嗅いだ音楽には、一体どんな違いがあるのか。豊かな感性と巧みな鍵盤さばきによって、 “ニオイ”の可聴化を見事なまでに実現していく新垣さん。次々と生み出される、即興曲ならぬ“息興曲”にご注目ください。
■「息興曲 第二 〜シュールストレミング〜」篇 ストーリー
「人は、息をしなければならない」「たとえ世界一臭い食べ物、シュールストレミングを食べた後でも」という字幕とともに、まるで貴重な美術品のように、透明ケースに入ったシュールストレミングが映し出されます。その奥に見える、象徴的なスポットライトが当たった一台のピアノに、ゆっくりと近付いてくるのは新垣隆さんです。
「食後の息を即興で曲にして、そのニオイと向き合う」「挑戦するのは現代音楽家、新垣隆」という字幕に続いて、ピアノに向かって楽譜を開き、ページをめくる新垣さん。そこには「息興曲 第二 〜シュールストレミング〜」という英語のタイトルが書かれています。両手を鍵盤の上に添えて、静かにピアノを弾き始める新垣さん。すると、その背後から二人の北欧美女が近付いてきて、そのうちの一人がおもむろに、パンの上にのったシュールストレミングを食べます。ひと口食べて、新垣さんの鼻のすぐそばまで顔を寄せて、息を吐きかける北欧美女。すると、その強烈なニオイに触発され、今まで弾いていたメロディーとは一転、不協和音の混じった、どこか抵抗を感じるような曲を弾き出します。表情も弾き方もますます激しさを増していきます。
今度は、シュールストレミングを食べた直後に、ACUOを噛んだもう一人の北欧美女が近付いてきて、同じように新垣さんの鼻の近くに息を吐きかけます。その爽やかな息を吸い込んだ新垣さんは、弾き方も表情も穏やかになり、清々しい印象の演奏が続きます。
演奏する新垣さんの横に立つ北欧美女たち。左右から交互に息を吐きかけられて、時には激しく、時には穏やかに、2つの異なるイメージの曲が矢継ぎ早に変化していく中、最後にACUOを噛んだ方の北欧美女が大きく息を吐きかけてその場を立ち去ります。音数も多く滑らかで軽やかなまま弾き終え、すべてを出し切った新垣さんの姿に続いて、ACUOの商品カットが入ります。
■「息興曲 第一 〜納豆〜」篇 ストーリー
「人は、息をしなければならない」「たとえ日本古来の発酵食品、納豆を食べた後でも」という字幕とともに、まるで貴重な美術品のように、透明ケースに入った納豆が映し出されます。「息興曲 第一 〜納豆〜」という英語のタイトルに続いて、ピアノに向かう真剣な表情の新垣さん。その背後から納豆を持った和服姿の日本美女が現れます。小鉢に入った納豆を丹念に練って、その場でひと口食べた女性は、新垣さんの鼻のすぐそばまで顔を寄せて、息を吐きかけます。すると、何か閃いたかのように、夢中でピアノを弾く新垣さん。音に伸びのある演奏は、まるで粘り気たっぷりの納豆を想起させます。
今度は、ACUOを噛んだ後に、反対側へ回って、同じように新垣さんの鼻の近くに息を吐きかける日本美女。その爽やかな息を吸い込んだ新垣さんは、また新たなインスピレーションが湧き上がり、今度は一転して爽やかな印象の演奏が続きます。心地よい余韻に包まれる新垣さんの姿に続いて、ACUOの商品カットが入ります。
■新垣隆さんインタビュー
――息のニオイを曲にするという動画に出演した感想は?
「私自身、色とか香りを耳に聞こえるようにするということは、昔からの夢だったので、今回このような形で挑戦できて、とても嬉しかったです。普段からいろいろなもののイメージを音楽化することをしていますが、このような機会はほとんど初めてなので、私にとってもチャレンジングな試みでした。はじめはどうなるのかなと不安もあったんですが、実際にやらせていただいて、自分なりにイメージして作った音に関して、ある程度うまくいったのではないかと思います」。
――実際に今回、世界一臭いと言われるシュールストレミングを嗅いでみてどうでしたか?
「クサい! そのひと言に尽きるんじゃないでしょうか。非常に強烈な臭いで、それが果たしてどのような音楽になるのか、私も弾く直前まで分からない状態でした。そんな中でにおいの感覚を、ほとんど意識を通さず、腕から指へ直結させるといったようなことができたような気がします」。
――想像していたニオイと違いましたか?
「強烈な臭いが襲いかかってくるのではないかと覚悟を決めていました。非常にキツイ臭いでしたが、モデルのお姉さんが非常に美しい方たちで、そちらの美しさにもクラクラしてしまったように思います」。
――どんなインスピレーションが浮かんで、どんな曲になったのか、ご自身で解説いただけますでしょうか。
「音の使い方としては、ちょっときしむイメージの不協和音を含む、聴いていて抵抗を感じるようなインスピレーションを受けたのではないかと思います。一方で、ACUOを噛んだ後の香りは、それと対照的な透き通った響きというものをイメージしました」。
――曲に題名を付けるとしたら?
「煮え切らない気持ちも交えた…そうですねぇ…『ためらい』でしょうか」。
――もうひとつの納豆のニオイはいかがでしたか?
「納豆は大好物で、普段から馴染みのあるにおいだったので、ある種、肯定的な思いがおそらく音にも反映されていたんじゃないでしょうか。インスピレーションとしては、納豆のにおいと食感とネバネバした感じを聴覚化するような、粘りということを心掛けました」。
――香りが強い2つの食べ物を嗅いだ時の曲の違いについて。
「和音をはっきりと使い分けています。複雑な響きを、塊の中で組み合わせて弾く技法というか」。
――ACUOを噛んだ後のそれぞれの曲の違いについて。
「極端な差があるということを含めて、人間にとってキツイ臭いと心地よい匂いから起こる気持ちが改めて音楽化されたというんでしょうか。納豆に関しては、おいしいものを食べた後のお口直しという日常の感覚も少しあった気がします」。
――今回のWEB動画をご覧になる視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
「今回、私が非常にキツい臭いを嗅いで、それを音楽にするという新しいことに挑戦しました。ひとつのにおいをこういう形で提示できたのは、私自身、非常に楽しい経験でしたので、皆さんもぜひ今回の映像と音楽を心から楽しんでいただけたらと思います」。
■日本音響研究所が分析!新垣隆さんが奏でた音楽は・・・
音楽の3要素である「リズム」「メロディ」「ハーモニー」を周波数分析することにより、新垣さんが「におい」から受けた影響が「音」にどのように表現されているか解析を行った。
分析結果1. シュールストレミングとACUO
インパクトが強いと想定される、摂取して吐いた息を受けた直後の演奏を開始した(10秒)を分析した。
【シュールストレミングを食べた直後の息】
1.メロディラインを構成していないことから、音楽的発想が見られず、余裕がないことが如実に表れている。
2. 白三角部分は音の成分が詰まっており、これは音がにごっていることを示している。つまり、不協和音で構成されていることが分かる。
3. 白矢印で示した部分が主旋律の時系列を表示している。これが右に進むにしたがって下降しており、主旋律も下降していることが分かる。
【シュールストレミングを食べた後にACUOを食べた直後の息】
1.白いラインはメロディラインの時系列を表示している。これを見ると、連続的に音階が変化し、なめらか且つ希望を感じさせる軽やかなメロディを奏でていることが分かる。
2. 前述したような“音のにごり”が見られず、つまりは、不協和音が見られないことを示している。
分析結果2. 納豆とACUO
インパクトが強いと想定される、摂取して吐いた息を受けた直後の演奏を開始した(10秒)を分析した。
【納豆を食べた直後の息】
1.曲中で新垣さんは、音階の上下動が連続する部分は納豆の粘り気を、音数の多さは豆の 粒立ちを表現しているのだと考えられる。
2.白いラインはメロディラインの時系列を表示している。これを見るとシュールストレミングの時とは異なり、メロディラインを構成していて音楽として成立している。
【納豆を食べた後にACUOを食べた直後の息】
1.ペダルを連続的にコントロールし、豊かなロングトーンを生み出す一方、納豆の粒を表現すると思われる音数も同時に表現している。
2. 白いラインはメロディラインの時系列を表示している。これを見ると、なめらかな上がりピッチのメロディという変化が見られる。
≪日本音響研究所 所長 鈴木創(すずきはじめ) プロフィール≫
音声科学・音響心理学を専門とし、メディア出演も多く、その活躍の場は多岐にわたる。
≪今回の実験に対するコメント≫
「におい」から「音」という異なる感覚への変換を行うという私の研究経験からも意味ある試みであった。ここで重要なのは音楽的な知識や感性が豊かである新垣さんであったからこそ、
彼がにおいから受けた影響をストレートに音として表現することが出来たということだ。
■撮影現場レポート
撮影は10月上旬、都内近郊のスタジオで行われました。撮影に当たり、制作サイドが新垣さんに伝えたのは、「においを音楽で表現する」という今回の作品のコンセプトと、人の息を嗅ぎ、そのにおいをインスピレーションにして、即興でピアノ演奏してほしいということだけ。(※臭いの強い食べ物を食べた人の、ガムを噛む前と後の息に対する感想を曲で表現してほしいという事前説明はしております。)さらに、ありのままのリアクションによって作り出されるリアルな曲を収録することを最優先事項とし、本番当日は新垣さんに対しての演出的な要素はすべて排除。クレーンカメラを含む計4台のカメラを用意して、カメラワークやライティング、共演者の動きについて何度もリハーサルを行った上で、本番では演奏する新垣さんの姿、表情を、さまざまな角度、ポジションから狙いました。
直前にシュールストレミング料理を食べたばかりの、北欧美女を共演者に迎えた本番一回目。新垣さんは鼻のすぐそばで息を吐きかけられると、ほんの数秒間顔を歪め、おもむろに演奏をスタートさせました。世界一臭いと言われる強烈な臭いを振り払うかのように、激しく鍵盤を叩いて生み出される曲は、聴いていて抵抗を感じるようなイメージのメロディーばかり。
続いて、ACUOを噛んだ後の息を吐きかけられると、今度は対照的にポジティブなイメージのメロディーが次々と生み出されました。その後、新垣さんの左右に、シュールストレミングを食べた女性と、ACUOを噛んだ女性が並んで、交互に息を吐きかける場面では、嗅いだにおいの違いでシームレスに曲のイメージが変化するなど、圧巻の鍵盤さばきが、早くもクライマックスを迎えました。数分間のドラマチックな演奏を終えた新垣さんが静かに鍵盤から指を離すと、周りのスタッフから大きな拍手が。満面の笑みを浮かべた新垣さんが一礼する様子は、コンサートを終えた後のようでした。
一方、納豆のにおいを嗅いだシーンでも、豊かな感性と超絶テクニックを余すところなく発揮し、現場を盛り上げていた新垣さん。納豆は大好物というだけに、曲から感じるイメージは肯定的かつ懐かしさを感じさせる古典的な調べが印象的で、ACUOを噛んだ後の息を嗅いで弾いた、上品、上質、雅な空気を感じさせるメロディーと併せて、シュールストレミングの時とはまったく違う曲が誕生。においを音楽で表現するという大きな試みは、見事大成功に終わりました。
■新垣隆さんの起用について
クラシックから現代音楽まで、幅広い作品を世に送り出す作曲家、ピアニストとして活躍している新垣隆さん。多くの音楽ファンを魅了する確かな演奏技術と親しみやすいキャラクターに加えて、普段から日常のさまざまなイメージを音楽化するという前衛的な曲作りに挑戦している姿が、“ニオイ”の可視化をモチーフに描いた今回の作品の世界観に最もふさわしいことから、今回の起用に至りました。
■出演者プロフィール
新垣 隆(にいがき たかし)<作曲家/ピアニスト>
1970年9月1日生まれ、東京都清瀬市出身。千葉県立幕張西高校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部作曲科を卒業。作曲を三善晃、南聡、中川俊郎、ピアノを森安耀子に師事。作曲・演奏の両面において幅広い活動を展開。現代音楽においては自作品の発表や国内外の現代作品の研究および演奏などを精力的に行なう。無声映画伴奏楽団“カラード・モノトーン”のメンバーや、アンサンブル・ジェネシスのレジデント・コンポーザーとしても活動。2014年に大きく注目されて以降は、音楽活動のほかバラエティ番組やCMなど、幅広く活躍している。
■ CM 概要
タイトル :ロッテ ACUO WEB動画「息興曲 第二〜シュールストレミング〜」篇/
「息興曲 第一 〜納豆〜」篇
出演 : 新垣隆
公開日時 : 2015年11月2日(月) 0:00
公開先URL: https://acuocp.jp/sokkyo/
動画URL : 「息興曲 第二〜シュールストレミング〜」篇 https://youtu.be/ec2ju9vXBxM
「息興曲 第一 〜納豆〜」篇 https://youtu.be/jM9KrdD1wf0
■CM スタッフリスト
広告主/株式会社ロッテ
代理店/株式会社電通
制作会社/株式会社電通クリエーティブXCD/小山田彰男
CR/秋田勇人
CR/碓井達朗
CR/早坂尚樹
CP/岡久美穂
Cas/中村岬Pr/葉山和
PM/小室明Dir/實守信介撮影/内川聡照明/鈴木康之美術/井上大輔
ST/浜木沙友里HM/藤尾明日香
■ ACUO 商品情報
・発売地区: 全国
・内容量 : 14粒
・価格 : オープン価格(想定小売価格120円前後(税抜) )
商品概要
ACUO(アクオ)は、20〜30代の男女の"自分たち向けのセンスのいいミントガムを楽しみたい"という思いに応える
ガムとして、2006年8月に登場しました。
1.甘さを抑え、後味スッキリ感が特徴です。
2.ペルオキシダーゼ配合。
3.パッケージの色調を明るくして爽やかさを表現しました。また、「for BREATH」のロゴを大きくして商品特徴をより強調したデザインとしました。
4.ターゲットは、20〜30代の社会人男女を想定しています。