札幌に初めての路面店が誕生 「北菓楼 札幌本館」のオープン日が2016年3月18日に決定
[15/12/11]
提供元:共同通信PRワイヤー
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2015年12月11日
株式会社北菓楼
札幌に初めての路面店が誕生
「北菓楼 札幌本館」のオープン日が2016年3月18日に決定
お菓子の町、砂川市に本店を持つ北海道の菓子店「北菓楼(きたかろう)」は、来たる2016年3月18日(金)に、札幌で初めての路面店となる「北菓楼 札幌本館」を旧文書館別館跡地(中央区北1条西5丁目1-2)にオープンします。
「旧文書館別館」は大正15年(1926年)に北海道神宮へと続く表参道(北1条通り)に建てられ、札幌の芸術・文化を支え発信してきた歴史的建造物です。
その歴史を引き継ぐ「北菓楼 札幌本館」は、北海道の自然が生み育んだ北のお菓子と共に、北の芸術・文化と笑顔が溢れる憩いの場 ”サロン( =社交場)”をテーマに誕生します。
旧文書館(もんじょかん)別館の歴史:
旧文書館別館は、大正15年(1926年)摂政宮(のちの昭和天皇)行啓記念事業の一環で、御下賜金を元に北海道初の本格的な図書館「北海道庁立図書館」として建てられました。
設計は、北海道大学総合博物館などの設計を担当した萩原惇正を中心とする道庁建築家技師たちによるもので、柱が複数階にまたがるジャイアントオーダーと、直線を用いた幾何学的意匠を特徴とするセセッション様式でデザインされた外壁は特に歴史的価値が高く、当時の札幌の姿を残す数少ない建築物です。図書館として昭和42年まで使用された後、北海道立美術館(後に道立三岸好太郎美術館)となり、昨年まで道立文書館別館として利用されてきました。
旧文書館別館は平成2年に札幌市より「さっぽろ・ふるさと文化百選」に選出されています。(簡易年表はリリースの最後に記載)
●「北菓楼」創業から25年越しの夢が実現します
「北菓楼」が目指しているのは「優れた北海道産素材を美味しいお菓子にして全国に発信すること」「お客様に、そして北海道に、元気な笑顔を提供すること」です。路面店である砂川本店・小樽本館では、北海道のお菓子文化を発信する取り組みの1つとして定期的に催しを行ってきました。
より多くのお客様に、直接私たちの想いと世界観をお伝えすることが出来る旗艦店舗を大都市・札幌に持つことは長年の夢でした。
旧文書館別館は、北海道初の図書館、美術館と役割を変えつつも、常に北海道の文化と歴史を集積してきた場所です。また、開拓期から札幌市民に”チャチャニレの木(アイヌ語で長老のニレの木)”と呼ばれ親しまれていた樹齢500年以上の大木が佇み、その木陰に市民が集い憩う場所であったことが様々な文献に記録されています。
「北菓楼 札幌本館」のテーマである”サロン(=社交場)”には、この場から、食、芸術、文化、産業など様々なことを発信したり、また美味しいお菓子を介して人々が交流することで、500年、1000年と続く北海道の文化が育まれていく場を創りたいという想いが込められています。
1991年の創業から四半世紀となる2016年、札幌の発展とともに歴史を育んできた旧文書館別館との出会いによって、私たちの夢が実現します。
●歴史を丁寧に継承する店舗設計
旧文書館別館の設計は、大正15年竣工当時の景観を最大限保存・修復することを基本方針としています。歴史的価値の高い南側、西側の外壁保存を前提に、耐震・耐候性を考慮に入れた改修を行い、長寿命化を図るとともに、竣工当時のインテリアがほぼ原型に近い状態で保たれていた一階正面玄関は、当時の優れた技術を残すため、適切な補強補修を行い、現状のまま保存します。さらに、過去の改修で失われた塔屋の屋根を復元し、格調高いオリジナルのデザインを再現します。
内装は建築家の安藤忠雄氏によるインテリジェントモダンなデザインを取り入れ、新旧の素材とデザインが融合した空間として新しい息を吹き込みます。
・基本デザイン:安藤忠雄建築研究所
・設計施工:竹中工務店
安藤忠雄氏からのメッセージ
1926年に北海道庁立図書館として建てられた道立文書館別館という歴史的建造物を保存しながら、新たに菓子店舗とする計画です。札幌を代表する道庁まわりの景観の一角をなす表通りに面する外壁と階段室を補強・保存して、後ろ側の部分は新しい建物に建て替えています。
新たに建て替えられる店舗部分は、3階分の高さの吹抜けを持つ大空間となっており、この大空間にあたかも宙に浮くようにカフェスペースとなる2階の床を架け渡しています。その吹抜けに面して、保存されたレンガ壁全面を見ることができます。天井は細い柱に支えられた連続する白色の繊細なクロスヴォールトとなっていて、元のままに残された南に面する窓から差し込む柔らかな光の中、むき出しのレンガ壁の素材感と緊張感のある対比を見せています。また、カフェスペースの東西の壁は、かつてここが図書館であったことを継承し全面を北海道の歴史とお菓子の本で埋め尽くされる本棚にしています。
市民の皆さんに永らく親しまれてきたこの旧い佇まいを、“外”だけでなく“内”においても継承しながら、菓子店舗として、そして市民にとっての“サロン”となり得るような空間の実現を目指しました。2階のカフェスペースではミニコンサートなどイベントも行われます。北海道の歴史が息づくこの街の一角から、地域の未来へと向かう健やかな力が育まれていくことを期待しています。
安藤忠雄(建築家)
●北菓楼札幌本館のお店づくり
明るく開放的な1階部分のショップでは、北菓楼の和・洋菓子のほぼ全てのお菓子を取り揃えるほか、札幌本館限定商品も用意します。
2階は吹き抜けの多目的スペースとなり、カフェと共に当館のテーマである”サロン”を体現する様々な文化的な催しを開催。その他にも建物の歴史を展示するメモリアルギャラリーの設置を予定しており、訪れるたびに新しい発見と交流が生まれる、札幌市民に愛されるサロンを目指して取り組んでいきます。
札幌から北へ80km。豊かな自然に恵まれたお菓子の町「すながわ」で生まれた北菓楼は、現在、北海道内で8店舗を展開。これからも「北海道の自然が生み育んだ北のお菓子」を真摯に作り続けていきます。
【基本情報】
北菓楼札幌本館(KITAKARO SAPPORO HONKAN)
住所:北海道札幌市中央区北1条西5丁目1-2
WEBサイト http://www.kitakaro.com/ext/tenpo/sapporohonkan.html
[ 参考:北菓楼札幌本館 建物の歴史 ]
1926年 北海道庁立図書館として竣工
北海道で初めての図書館として、市民に開かれる
(1938年 図書館横のニレの大木「チャチャニレの木」に水飲み場が完成し、市民の憩いの場になる)
1967年 画家 三岸好太郎の作品が北海道に寄贈される
寄贈を機に、「北海道立美術館」として開館
北海道で初めての美術館として、様々な展覧会が開催される
1977年 「道立三岸好太郎美術館」として開館
1987年 「北海道庁文書館別館」として、古文書等の保管場所として使用
2016年 「北菓楼札幌本館」としてオープン予定
株式会社北菓楼
札幌に初めての路面店が誕生
「北菓楼 札幌本館」のオープン日が2016年3月18日に決定
お菓子の町、砂川市に本店を持つ北海道の菓子店「北菓楼(きたかろう)」は、来たる2016年3月18日(金)に、札幌で初めての路面店となる「北菓楼 札幌本館」を旧文書館別館跡地(中央区北1条西5丁目1-2)にオープンします。
「旧文書館別館」は大正15年(1926年)に北海道神宮へと続く表参道(北1条通り)に建てられ、札幌の芸術・文化を支え発信してきた歴史的建造物です。
その歴史を引き継ぐ「北菓楼 札幌本館」は、北海道の自然が生み育んだ北のお菓子と共に、北の芸術・文化と笑顔が溢れる憩いの場 ”サロン( =社交場)”をテーマに誕生します。
旧文書館(もんじょかん)別館の歴史:
旧文書館別館は、大正15年(1926年)摂政宮(のちの昭和天皇)行啓記念事業の一環で、御下賜金を元に北海道初の本格的な図書館「北海道庁立図書館」として建てられました。
設計は、北海道大学総合博物館などの設計を担当した萩原惇正を中心とする道庁建築家技師たちによるもので、柱が複数階にまたがるジャイアントオーダーと、直線を用いた幾何学的意匠を特徴とするセセッション様式でデザインされた外壁は特に歴史的価値が高く、当時の札幌の姿を残す数少ない建築物です。図書館として昭和42年まで使用された後、北海道立美術館(後に道立三岸好太郎美術館)となり、昨年まで道立文書館別館として利用されてきました。
旧文書館別館は平成2年に札幌市より「さっぽろ・ふるさと文化百選」に選出されています。(簡易年表はリリースの最後に記載)
●「北菓楼」創業から25年越しの夢が実現します
「北菓楼」が目指しているのは「優れた北海道産素材を美味しいお菓子にして全国に発信すること」「お客様に、そして北海道に、元気な笑顔を提供すること」です。路面店である砂川本店・小樽本館では、北海道のお菓子文化を発信する取り組みの1つとして定期的に催しを行ってきました。
より多くのお客様に、直接私たちの想いと世界観をお伝えすることが出来る旗艦店舗を大都市・札幌に持つことは長年の夢でした。
旧文書館別館は、北海道初の図書館、美術館と役割を変えつつも、常に北海道の文化と歴史を集積してきた場所です。また、開拓期から札幌市民に”チャチャニレの木(アイヌ語で長老のニレの木)”と呼ばれ親しまれていた樹齢500年以上の大木が佇み、その木陰に市民が集い憩う場所であったことが様々な文献に記録されています。
「北菓楼 札幌本館」のテーマである”サロン(=社交場)”には、この場から、食、芸術、文化、産業など様々なことを発信したり、また美味しいお菓子を介して人々が交流することで、500年、1000年と続く北海道の文化が育まれていく場を創りたいという想いが込められています。
1991年の創業から四半世紀となる2016年、札幌の発展とともに歴史を育んできた旧文書館別館との出会いによって、私たちの夢が実現します。
●歴史を丁寧に継承する店舗設計
旧文書館別館の設計は、大正15年竣工当時の景観を最大限保存・修復することを基本方針としています。歴史的価値の高い南側、西側の外壁保存を前提に、耐震・耐候性を考慮に入れた改修を行い、長寿命化を図るとともに、竣工当時のインテリアがほぼ原型に近い状態で保たれていた一階正面玄関は、当時の優れた技術を残すため、適切な補強補修を行い、現状のまま保存します。さらに、過去の改修で失われた塔屋の屋根を復元し、格調高いオリジナルのデザインを再現します。
内装は建築家の安藤忠雄氏によるインテリジェントモダンなデザインを取り入れ、新旧の素材とデザインが融合した空間として新しい息を吹き込みます。
・基本デザイン:安藤忠雄建築研究所
・設計施工:竹中工務店
安藤忠雄氏からのメッセージ
1926年に北海道庁立図書館として建てられた道立文書館別館という歴史的建造物を保存しながら、新たに菓子店舗とする計画です。札幌を代表する道庁まわりの景観の一角をなす表通りに面する外壁と階段室を補強・保存して、後ろ側の部分は新しい建物に建て替えています。
新たに建て替えられる店舗部分は、3階分の高さの吹抜けを持つ大空間となっており、この大空間にあたかも宙に浮くようにカフェスペースとなる2階の床を架け渡しています。その吹抜けに面して、保存されたレンガ壁全面を見ることができます。天井は細い柱に支えられた連続する白色の繊細なクロスヴォールトとなっていて、元のままに残された南に面する窓から差し込む柔らかな光の中、むき出しのレンガ壁の素材感と緊張感のある対比を見せています。また、カフェスペースの東西の壁は、かつてここが図書館であったことを継承し全面を北海道の歴史とお菓子の本で埋め尽くされる本棚にしています。
市民の皆さんに永らく親しまれてきたこの旧い佇まいを、“外”だけでなく“内”においても継承しながら、菓子店舗として、そして市民にとっての“サロン”となり得るような空間の実現を目指しました。2階のカフェスペースではミニコンサートなどイベントも行われます。北海道の歴史が息づくこの街の一角から、地域の未来へと向かう健やかな力が育まれていくことを期待しています。
安藤忠雄(建築家)
●北菓楼札幌本館のお店づくり
明るく開放的な1階部分のショップでは、北菓楼の和・洋菓子のほぼ全てのお菓子を取り揃えるほか、札幌本館限定商品も用意します。
2階は吹き抜けの多目的スペースとなり、カフェと共に当館のテーマである”サロン”を体現する様々な文化的な催しを開催。その他にも建物の歴史を展示するメモリアルギャラリーの設置を予定しており、訪れるたびに新しい発見と交流が生まれる、札幌市民に愛されるサロンを目指して取り組んでいきます。
札幌から北へ80km。豊かな自然に恵まれたお菓子の町「すながわ」で生まれた北菓楼は、現在、北海道内で8店舗を展開。これからも「北海道の自然が生み育んだ北のお菓子」を真摯に作り続けていきます。
【基本情報】
北菓楼札幌本館(KITAKARO SAPPORO HONKAN)
住所:北海道札幌市中央区北1条西5丁目1-2
WEBサイト http://www.kitakaro.com/ext/tenpo/sapporohonkan.html
[ 参考:北菓楼札幌本館 建物の歴史 ]
1926年 北海道庁立図書館として竣工
北海道で初めての図書館として、市民に開かれる
(1938年 図書館横のニレの大木「チャチャニレの木」に水飲み場が完成し、市民の憩いの場になる)
1967年 画家 三岸好太郎の作品が北海道に寄贈される
寄贈を機に、「北海道立美術館」として開館
北海道で初めての美術館として、様々な展覧会が開催される
1977年 「道立三岸好太郎美術館」として開館
1987年 「北海道庁文書館別館」として、古文書等の保管場所として使用
2016年 「北菓楼札幌本館」としてオープン予定