グラフェンを支持する基板からのラマン散乱光を用いたグラフェン積層数の決定方法を発見
[15/12/11]
提供元:共同通信PRワイヤー
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2015年12月11日
新潟大学
グラフェンを支持する基板からのラマン散乱光を用いたグラフェン積層数の決定方法を発見
グラフェンはタッチパネルや二次電池、キャパシター、センサーをはじめ、各種新規デバイスの開発分野で非常に注目されている物質です。これまで簡便なグラフェン積層数評価方法がないことが産業利用に向けた実用化のボトルネックとなっていました。
本学研究推進機構超域学術院の中山敦子准教授、大学院自然科学研究科博士前期課程2年星野豪らの研究グループは、グラフェンを支持する基板からのラマン散乱光がグラフェンによって遮蔽されることを発見し、これを用いることで、単層から30層までのグラフェンの積層数を簡便かつ正確に決定する方法を明らかにしました。
本発明によって、グラフェンの産業利用に向けて次の3つのことが可能になります。
1.グラフェンを使用した工業製品(例えば、透明電極、配線材料)の製造において、品質評価は不可欠です。本手法を用いれば品質評価が容易であることから、品質向上とコストダウンが見込まれます。
2.数層グラフェン以外での物質での積層数決定(例えば7層以上の多層グラフェン、2次元層状物質、有機、無機薄膜など)では、積層数が増えれば取扱いが容易であり、均質な試料が得やすいことから、今後、大面積な試料の供給や積層数の統一が可能となります。これもまた工業製品の向上とコストダウンに繋がります。
3.グラフェン積層数評価が可能な基板材料の増加により、用途に応じた基板材料を選ぶことができるようになり、グラフェンの新規な工業製品への展開が期待されます。
新潟大学
グラフェンを支持する基板からのラマン散乱光を用いたグラフェン積層数の決定方法を発見
グラフェンはタッチパネルや二次電池、キャパシター、センサーをはじめ、各種新規デバイスの開発分野で非常に注目されている物質です。これまで簡便なグラフェン積層数評価方法がないことが産業利用に向けた実用化のボトルネックとなっていました。
本学研究推進機構超域学術院の中山敦子准教授、大学院自然科学研究科博士前期課程2年星野豪らの研究グループは、グラフェンを支持する基板からのラマン散乱光がグラフェンによって遮蔽されることを発見し、これを用いることで、単層から30層までのグラフェンの積層数を簡便かつ正確に決定する方法を明らかにしました。
本発明によって、グラフェンの産業利用に向けて次の3つのことが可能になります。
1.グラフェンを使用した工業製品(例えば、透明電極、配線材料)の製造において、品質評価は不可欠です。本手法を用いれば品質評価が容易であることから、品質向上とコストダウンが見込まれます。
2.数層グラフェン以外での物質での積層数決定(例えば7層以上の多層グラフェン、2次元層状物質、有機、無機薄膜など)では、積層数が増えれば取扱いが容易であり、均質な試料が得やすいことから、今後、大面積な試料の供給や積層数の統一が可能となります。これもまた工業製品の向上とコストダウンに繋がります。
3.グラフェン積層数評価が可能な基板材料の増加により、用途に応じた基板材料を選ぶことができるようになり、グラフェンの新規な工業製品への展開が期待されます。