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「新潟県中越地震・東日本大震災と災害史研究・史料保存−長岡市災害復興文庫を中心にー」を刊行

2016年3月8日

長岡市

東日本大震災から5年。災害関連資料の保存をテーマに
図録「新潟県中越地震・東日本大震災と災害史研究・史料保存
−長岡市災害復興文庫を中心にー」を刊行

 長岡市立中央図書館文書資料室は、東日本大震災から5年の節目にあたり、災害で被災した歴史資料や復興関連資料の保存の重要性を伝えるため、「新潟県中越地震・東日本大震災と災害史研究・史料保存−長岡市災害復興文庫を中心に−」(A4版・84頁・非売品)を刊行します。主に長岡市災害復興文庫※の資料を掲載しており、長岡市立中央図書館文書資料室と新潟大学人文学部教授・矢田俊文氏が共同で編集しました。
 冊子は、東日本大震災の被災地に贈呈するとともに、長岡市立中央図書館文書資料室、長岡市内各図書館、長岡震災アーカイブセンター「きおくみらい」などで閲覧できます。

※長岡市災害復興文庫
 長岡市立中央図書館文書資料室が平成26年10月、中越大震災から10年間の史料保存活動の成果として、被災歴史資料約25,000点、震災復興関連資料約10,000点の所蔵資料を再編成して開設。長岡市の災害・復興に関わる文書資料を集積し、市民ボランティアと協働で整理・保存の活動を進めています。

【復興祈願・被災経験を次世代に伝える催し・冊子等】
 長岡市は、中越大震災で全国からいただいた支援への感謝の気持ちと、東日本大震災被災地の復興への願いを込め、被災地のみなさんとの交流や支援活動を続けています。
 震災から5年となる3月11日には、山古志住民会議と東日本大震災追悼・復興祈願セレモニーを開催。さらに12日には岩手県大槌町の新成人も参加して古志の火まつりを開催します。
 震災で人口が減少しても、外部との交流を原動力に、震災前よりも元気な地域となった山古志の姿を発信することにより、被災地のみなさんに希望と勇気を伝えていきます。
 さらに、震災伝承の取り組みを支援することにより、震災の記憶を次世代につなぐとともに、被災者の想いや被災地の状況を発信します。

1.長岡市山古志地域で追悼・復興祈願セレモニー
 東日本大震災の犠牲者を追悼し、被災地の一日も早い復興を祈願します。
 地域住民の他、中越大震災直後から長岡市山古志地域の復興を支援している東洋大学の学生も参列します。
(1)日時 3月11日(金)午後2時40分〜3時10分
(2)会場 やまこし復興交流館おらたる前広場(長岡市山古志竹沢甲2835)
(3)内容 ・「希望の鐘」に合わせ黙とう
      ・住民代表メッセージ(山古志住民会議代表:樺澤和幸さん)
      ・市長メッセージ
      ・参加者による「希望の鐘」鐘突き
(4)主催 山古志住民会議(共催 長岡市)

2.古志の火まつりに岩手県大槌町の新成人が参加
 高さ25mの「日本一のさいの神」に新成人が点火を行い、その年の無病息災・五穀豊穣及び震災からの復興を祈願。
(1)日時 3月12日(土)午前11時〜午後6時30分
(2)会場 四季の里古志特設会場(長岡市山古志種苧原内あまやち会館下)
(3)内容 ・長岡市内各地域の新成人代表(15人)と岩手県大槌町の新成人(2人)による点火
      ・花火の打ち上げ
(4)主催 古志の火まつり実行委員会(共催 長岡市)

3.福島県南相馬市で連携展示「南相馬と長岡〜絆の記憶と記録」
 長岡市民と南相馬市民との「絆」をテーマに、長岡市資料整理ボランティアと市民協働で整理してきた長岡市災害復興文庫の東日本大震災避難所資料などを展示。
(1)会期 3月20日(祝)まで ※月曜休館
(2)会場 南相馬市立中央図書館(電話0244-23-7789)
(3)内容 (1)長岡市内に開設した南相馬市避難者避難所の掲示物・配布チラシ
      (2)長岡市民が南相馬市民へ贈った千羽鶴
      (3)「絆」をテーマにした南相馬市立中央図書館の蔵書

4.東日本大震災から5年復興祈念特別企画展
 東日本大震災の経験を次世代につなげるとともに、被災地の復興を祈念し長岡市、小千谷市、柏崎市の施設が連携して特別企画展を開催。
(1)期間 3月21日(月)まで
(2)会場 中越メモリアル回廊
  【長岡震災アーカイブセンター「きおくみらい」、
   おぢや震災ミュージアム「そなえ館」、
   川口きずな館、やまこし復興交流館「おらたる」、
   かしわざき市民活動センター「まちから」】
(3)内容 東日本大震災の復興について、関係団体が行ってきた支援活動や住民交流活動の歩みについての紹介、展示。
(4)主催 中越メモリアル回廊推進協議会
      (長岡市、小千谷市、(公社)中越防災安全推進機構)

5.震災の記録を伝える草アーカイブ会議
 東日本大震災を次世代につなげていくために、過去・現在の記録を伝える「アーカイブ」づくりについて、来場者とともに考えます。
(1)日時 3月12日(土)午後3時〜6時
(2)会場 せんだいメディアテーク1階オープンスクエア
(3)内容 東日本大震災からこれまでに行ってきた活動の紹介など。
      長岡市立中央図書館文書資料室田中室長が中越大震災の経験から、
      歴史的資料の救済や収集について話題提供。
(4)主催 一般社団法人地域創造

6.長岡市発行の震災記録集「忘れない、明日のために。」が国会図書館月報に掲載
 国立国会図書館発行の月報3月号に、長岡市が、平成27年3月に発行した中越大震災復興記録集「忘れない、明日のために。」※が紹介されました。
※「忘れない、明日のために。」
 市民の想いや未来に向けたメッセージをインタビュー形式でまとめた冊子。2000部を発行し、東日本大震災の被災自治体や、全国の復興・防災関係機関、災害メモリアル施設、市内の小・中・高校に配布。(1部500円)。
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