金沢工業大学が「世代を越えた共創教育」を2016年度から開始。2年次前学期「人間と哲学」の場合
[16/04/19]
提供元:共同通信PRワイヤー
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2016年4月19日
金沢工業大学
学外の社会人が授業に参画して学生とディスカッション
金沢工業大学が「世代を越えた共創教育」を2016年度から開始
2年次前学期「人間と哲学」の場合
金沢工業大学(大澤敏学長)は、2016年度から学外の社会人が授業に参画し、学生とともにアクティブ・ラーニングを行う授業を始めました。こうした「世代を越えた共創教育」を積極的に進め、充実させていく考えです。
金沢工業大学では2016年度からイノベーション創出に向けた新たな教育の取り組みとして、「世代・分野・文化を越えた融合による共創教育」を進めています。社会の多様な課題に取り組むためには、年齢や専門分野、言葉・文化などを異にした人達と協働しながら課題解決に向けて自ら考え行動していく必要があります。
一方、大学は20歳前後という、同じ世代の学生が授業を受けるため、学生同士でディスカッションを行っても多様な発想やアイデアが出にくく、また社会に出てから求められる世代を越えたコミュニケーション能力も醸成されにくいと言われています。
このため、金沢工業大学ではイノベーション創出に向けた新たな教育の取り組みとして、幅広い年齢の社会人の方々にも授業に参画していただき、学生と一緒にディスカッション等を行う「世代を越えた共創教育」を2016年度から進めています。
2年次の選択必修科目「人間と哲学」では、現実の具体的問題を他者と討論することにより自らの考えを持つと同時に、他者の考えを理解し他者とともに考えることを実践し、グローバル社会で技術者が求められる批判的思考力を養います。
4月14日に行われた授業では、金沢工業大学では初めて、授業に社会人が参画し、学生27名と社会人7名が4、5人でチームを組み、「愛をめぐる問い」について対話を行いました。
具体的にはテキストに掲載された友人2人の会話を題材としながら、人はなぜ一目惚れするのか、見た目だけで人を愛することができるのか、そもそも本当の愛とは何か、などの問いについて約60分間ディスカッションを行いました。その上で「愛とは理性的である」とするプラトンと、「愛とは非理性的である」とするモンテ−ニュの考えについてテキストをもとに紹介し、今回の問いについて自分の考えをまとめる課題を提示して講義を終えました。
学生や社会人からは「90分の授業では足りなかった」「年代の異なる方のいろんな考え方に接することができ、興味を持って楽しめた」といった感想が聞かれました。
「人間と哲学」では今後も授業の各回で、芸術、健康と美しさ、嘘、現実、差別、動物の権利、環境、政府、生きる意味といったテーマを設定し、社会人を「共学者」(co-learner)と呼び、共にディスカッション等を進めていく予定です。
担当の金光秀和准教授(専門:哲学・倫理学)は「この授業の中で、学生と社会人が共学者として対話をすることによって、さまざまな考えに触れ、意見の違いを受け入れながらも共に考える経験を積むことを期待しています」と語っています。
金沢工業大学
学外の社会人が授業に参画して学生とディスカッション
金沢工業大学が「世代を越えた共創教育」を2016年度から開始
2年次前学期「人間と哲学」の場合
金沢工業大学(大澤敏学長)は、2016年度から学外の社会人が授業に参画し、学生とともにアクティブ・ラーニングを行う授業を始めました。こうした「世代を越えた共創教育」を積極的に進め、充実させていく考えです。
金沢工業大学では2016年度からイノベーション創出に向けた新たな教育の取り組みとして、「世代・分野・文化を越えた融合による共創教育」を進めています。社会の多様な課題に取り組むためには、年齢や専門分野、言葉・文化などを異にした人達と協働しながら課題解決に向けて自ら考え行動していく必要があります。
一方、大学は20歳前後という、同じ世代の学生が授業を受けるため、学生同士でディスカッションを行っても多様な発想やアイデアが出にくく、また社会に出てから求められる世代を越えたコミュニケーション能力も醸成されにくいと言われています。
このため、金沢工業大学ではイノベーション創出に向けた新たな教育の取り組みとして、幅広い年齢の社会人の方々にも授業に参画していただき、学生と一緒にディスカッション等を行う「世代を越えた共創教育」を2016年度から進めています。
2年次の選択必修科目「人間と哲学」では、現実の具体的問題を他者と討論することにより自らの考えを持つと同時に、他者の考えを理解し他者とともに考えることを実践し、グローバル社会で技術者が求められる批判的思考力を養います。
4月14日に行われた授業では、金沢工業大学では初めて、授業に社会人が参画し、学生27名と社会人7名が4、5人でチームを組み、「愛をめぐる問い」について対話を行いました。
具体的にはテキストに掲載された友人2人の会話を題材としながら、人はなぜ一目惚れするのか、見た目だけで人を愛することができるのか、そもそも本当の愛とは何か、などの問いについて約60分間ディスカッションを行いました。その上で「愛とは理性的である」とするプラトンと、「愛とは非理性的である」とするモンテ−ニュの考えについてテキストをもとに紹介し、今回の問いについて自分の考えをまとめる課題を提示して講義を終えました。
学生や社会人からは「90分の授業では足りなかった」「年代の異なる方のいろんな考え方に接することができ、興味を持って楽しめた」といった感想が聞かれました。
「人間と哲学」では今後も授業の各回で、芸術、健康と美しさ、嘘、現実、差別、動物の権利、環境、政府、生きる意味といったテーマを設定し、社会人を「共学者」(co-learner)と呼び、共にディスカッション等を進めていく予定です。
担当の金光秀和准教授(専門:哲学・倫理学)は「この授業の中で、学生と社会人が共学者として対話をすることによって、さまざまな考えに触れ、意見の違いを受け入れながらも共に考える経験を積むことを期待しています」と語っています。