平成27年(1〜12月)冷凍食品の生産・消費について(速報)
[16/04/20]
提供元:共同通信PRワイヤー
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2016年4月20日
一般社団法人 日本冷凍食品協会
平成27年(1〜12月)冷凍食品の生産・消費について(速報)
1. 国内生産
(1)総論
当協会調べによる平成27年(1〜12月)のわが国の冷凍食品国内生産は、数量が1,519,883トン(対前年比(以下、同じ)98.6%)、金額(工場出荷額)が6,870億円(101.0%)であった。数量は減少したが、金額は増加となった。出荷価格の引上げが反映したものと思われる。
(2)業務用・家庭用別
業務用は、数量が903,230トン(96.9%)で5年ぶりに減少、金額は4年ぶりの減少で3,926億円(99.3%)となった。
一方、家庭用は、数量が616,653トン(101.1%)、金額が2,945億円(103.3%)となり、数量、金額ともに2年ぶりの増加となった。
業務用と家庭用の比率は、数量ベースではそれぞれ59.4%、40.6%(前年60.4%、39.6%)、金額ベースでは57.1%、42.9%(前年58.1%、41.9%)となり、わずかながら市販用の比率が上昇した。
(3)品目別
大分類の品目別生産量では、水産物(108.0%)が増加したものの、国内生産の大半を占める調理食品(99.1%)が減少したため、調理食品の占める割合は86.2%に低下した。調理食品のうち「フライ類」は96.1%と減少したが、「フライ類以外の調理食品」は100.2%と微増となっている。
小分類の品目で前年に対して大きく増加したのは、たこ焼・お好み焼(12,588トン増、137.6%)、
炒飯(6,020トン増、110.8%)、大豆製品(4,815トン増、131.4%)、魚フライ(3,268トン増、123.6%)であった。
逆に減少量が大きかったのは、カツ(10,397トン減、83.5%)、和菓子(8,370トン減、28.6%)、卵製品(7,458トン減、83.6%)、ミートボール(3,784トン減、89.2%)などであった(但し、「うち〜、その他の〜」を除く)。
小分類の品目別生産量における上位20品目をみると、3年ぶりにコロッケがうどんを上回り、2位がうどんとなった。3位は6年連続でハンバーグとなった。順位を上げたのは、7位から4位になった炒飯と、20位以下から18位となった大豆製品などであった。カツとスパゲッティが順位を下げた。
2. 輸入
(1)冷凍野菜
財務省貿易統計による27年(1〜12月)のわが国の冷凍野菜輸入量は、911,518トン(100.4%)と3年ぶりに僅かながら増加となった。輸入額は、1,877億円(109.1%)と6年連続増加した。数量と金額の乖離は、外国為替の大幅な変動によるものとみられる。
輸入が増加した主な品目としては、ブロッコリー(3,910トン増、110.1%)、コーン(2,727トン増、106.5%)などであった。減少した主な品目は、さといも(13,399トン減、70.6%)、混合野菜(1,968トン減、91.9%)などであった。
主な輸入先である中国(19,969トン減、95.1%)、アメリカ(14,629トン減、95.1%)は減少したものの、ベルギー(17,595トン増、193.3%)、オランダ(11,434トン増、233.6%)が主としてポテトを中心に大幅に増加、エクアドル(3,212トン増、121.5%)がブロッコリーを中心に増加したほか、タイ(2,291トン増、105.1%)、台湾(1,350トン増、104.4%)も増加した。
(2)調理冷凍食品
27年の調理冷凍食品輸入量は、250,405トン(95.9%)、金額は1,409億円(103.8%)となり、数量は減少、金額は増加した。
輸入量を業務用と家庭用で分けてみると、業務用は225,984トン(97.0%)、家庭用は24,421トン(86.2%)とともに減少したが、金額では業務用は1,240億円(104.3%)、家庭用は169億円(100.1%)とともに増加した。
国別輸入量では、主要な輸入先の中国(9,625トン減、93.5%)は減少したものの、タイ(1,260トン増、101.3%)は増加した。なお、両国とも金額は増加した。
なお、この調査は、当協会会員社のうち、輸入調理冷凍食品を取り扱っている25社を対象にしたものであり、わが国の調理冷凍食品輸入の全体の状況を示すものではない。
3.国内消費
当協会では、「冷凍食品国内生産量」、「冷凍野菜輸入量」及び「調理冷凍食品輸入量」の合計を冷凍食品の「消費量」としている。
27年のわが国の冷凍食品消費量は、上記の国内生産量 1,519,883トンに、冷凍野菜輸入量911,518トンと、調理冷凍食品輸入量250,405トンを加えた2,681,806トン(98.9%)であった。これを総人口(127,110千人)で割った国民1人当りの年間消費量は、21.1キログラム(0.2キログラム減、99.1%)となった。
なお、前述のように調理冷凍食品の輸入については、当協会会員だけを対象にした調査であり、会員以外の商社、流通業者等が輸入しているものを考慮すると、実際の「消費量」はこの268万トンを上回るものと考えられる。
≪別添資料≫
1.冷凍食品の国内生産及び消費
2.品目別国内生産
3.品目別国内生産及び構成比率と1キログラム当り金額
4.国内生産量上位20品目(平成22〜27年推移)
5.冷凍野菜品目別生産国別輸入
6.調理冷凍食品輸入
7.調理冷凍食品輸入(平成17〜27年推移)
8.調理冷凍食品輸入 品目別取扱社数・国別主要品目
※数値等の詳細は別添PDFをご確認ください。
一般社団法人 日本冷凍食品協会
平成27年(1〜12月)冷凍食品の生産・消費について(速報)
1. 国内生産
(1)総論
当協会調べによる平成27年(1〜12月)のわが国の冷凍食品国内生産は、数量が1,519,883トン(対前年比(以下、同じ)98.6%)、金額(工場出荷額)が6,870億円(101.0%)であった。数量は減少したが、金額は増加となった。出荷価格の引上げが反映したものと思われる。
(2)業務用・家庭用別
業務用は、数量が903,230トン(96.9%)で5年ぶりに減少、金額は4年ぶりの減少で3,926億円(99.3%)となった。
一方、家庭用は、数量が616,653トン(101.1%)、金額が2,945億円(103.3%)となり、数量、金額ともに2年ぶりの増加となった。
業務用と家庭用の比率は、数量ベースではそれぞれ59.4%、40.6%(前年60.4%、39.6%)、金額ベースでは57.1%、42.9%(前年58.1%、41.9%)となり、わずかながら市販用の比率が上昇した。
(3)品目別
大分類の品目別生産量では、水産物(108.0%)が増加したものの、国内生産の大半を占める調理食品(99.1%)が減少したため、調理食品の占める割合は86.2%に低下した。調理食品のうち「フライ類」は96.1%と減少したが、「フライ類以外の調理食品」は100.2%と微増となっている。
小分類の品目で前年に対して大きく増加したのは、たこ焼・お好み焼(12,588トン増、137.6%)、
炒飯(6,020トン増、110.8%)、大豆製品(4,815トン増、131.4%)、魚フライ(3,268トン増、123.6%)であった。
逆に減少量が大きかったのは、カツ(10,397トン減、83.5%)、和菓子(8,370トン減、28.6%)、卵製品(7,458トン減、83.6%)、ミートボール(3,784トン減、89.2%)などであった(但し、「うち〜、その他の〜」を除く)。
小分類の品目別生産量における上位20品目をみると、3年ぶりにコロッケがうどんを上回り、2位がうどんとなった。3位は6年連続でハンバーグとなった。順位を上げたのは、7位から4位になった炒飯と、20位以下から18位となった大豆製品などであった。カツとスパゲッティが順位を下げた。
2. 輸入
(1)冷凍野菜
財務省貿易統計による27年(1〜12月)のわが国の冷凍野菜輸入量は、911,518トン(100.4%)と3年ぶりに僅かながら増加となった。輸入額は、1,877億円(109.1%)と6年連続増加した。数量と金額の乖離は、外国為替の大幅な変動によるものとみられる。
輸入が増加した主な品目としては、ブロッコリー(3,910トン増、110.1%)、コーン(2,727トン増、106.5%)などであった。減少した主な品目は、さといも(13,399トン減、70.6%)、混合野菜(1,968トン減、91.9%)などであった。
主な輸入先である中国(19,969トン減、95.1%)、アメリカ(14,629トン減、95.1%)は減少したものの、ベルギー(17,595トン増、193.3%)、オランダ(11,434トン増、233.6%)が主としてポテトを中心に大幅に増加、エクアドル(3,212トン増、121.5%)がブロッコリーを中心に増加したほか、タイ(2,291トン増、105.1%)、台湾(1,350トン増、104.4%)も増加した。
(2)調理冷凍食品
27年の調理冷凍食品輸入量は、250,405トン(95.9%)、金額は1,409億円(103.8%)となり、数量は減少、金額は増加した。
輸入量を業務用と家庭用で分けてみると、業務用は225,984トン(97.0%)、家庭用は24,421トン(86.2%)とともに減少したが、金額では業務用は1,240億円(104.3%)、家庭用は169億円(100.1%)とともに増加した。
国別輸入量では、主要な輸入先の中国(9,625トン減、93.5%)は減少したものの、タイ(1,260トン増、101.3%)は増加した。なお、両国とも金額は増加した。
なお、この調査は、当協会会員社のうち、輸入調理冷凍食品を取り扱っている25社を対象にしたものであり、わが国の調理冷凍食品輸入の全体の状況を示すものではない。
3.国内消費
当協会では、「冷凍食品国内生産量」、「冷凍野菜輸入量」及び「調理冷凍食品輸入量」の合計を冷凍食品の「消費量」としている。
27年のわが国の冷凍食品消費量は、上記の国内生産量 1,519,883トンに、冷凍野菜輸入量911,518トンと、調理冷凍食品輸入量250,405トンを加えた2,681,806トン(98.9%)であった。これを総人口(127,110千人)で割った国民1人当りの年間消費量は、21.1キログラム(0.2キログラム減、99.1%)となった。
なお、前述のように調理冷凍食品の輸入については、当協会会員だけを対象にした調査であり、会員以外の商社、流通業者等が輸入しているものを考慮すると、実際の「消費量」はこの268万トンを上回るものと考えられる。
≪別添資料≫
1.冷凍食品の国内生産及び消費
2.品目別国内生産
3.品目別国内生産及び構成比率と1キログラム当り金額
4.国内生産量上位20品目(平成22〜27年推移)
5.冷凍野菜品目別生産国別輸入
6.調理冷凍食品輸入
7.調理冷凍食品輸入(平成17〜27年推移)
8.調理冷凍食品輸入 品目別取扱社数・国別主要品目
※数値等の詳細は別添PDFをご確認ください。