【第3回】子どもの食生活の意識と実態調査 〜東京近郊の小中学生400人に聞く〜
[16/05/26]
提供元:共同通信PRワイヤー
提供元:共同通信PRワイヤー
2016/05/26
農林中央金庫
〜東京近郊の小中学生400人に聞く〜
【第3回】子どもの食生活の意識と実態調査
〜安心して食べられるのは「家の食事」(97.8%)「給食」(65.3%)「外食」(33.3%)〜
4人に3人がおはしを「正しく持っている」。11年前より2割増(58.0%→76.3%)
子どもから見て、“家事参加度”の高いお父さんは年々増加(17.7%→33.9%→39.6%)
I. 食生活に関する意識と実態
●食事中は「家族と話をする」が9割弱(88.0%)
〜一方で、「携帯電話で話す、メールをする」(1.8%→5.5%→2.3%)は減少に転じる
●子どもが好きなメニューは、いつの時代も「ハンバーグ」と「カレー」
●「おかずとご飯を交互に食べる」という子どもが大多数(82.0%)
〜11年間で「おかずとご飯を交互に食べる」(66.3%→78.0%→82.0%)が増加傾向
●11年前調査に比べ“残すことがある”(48.3%→42.5%→39.5%)が減少傾向
〜残すのは「もったいない」(67.8%)、「作ってくれた人に悪い」(59.8%)が過半数
II.“食育”に関する意識と実態
●「好き嫌いをしない」(72.5%)「食卓に肘をつかない」(71.8%)
〜しつけでは「食事中に電話やメールをしない」(34.0%→48.5%)の増加が目立つ
●おはしを「正しく持っている」(58.0%→72.5%→76.3%)が増加
〜特に男子(49.0%→75.0%→77.0%)が目立つが女子(67.0%→70.0%→75.5%)も伸長
●「食器をならべる、料理を運ぶ」と「食事後の食器を運ぶ」は約7割
〜11年前は5割前後だった料理や食器を運ぶ子どもは7割前後にまで増加
●11年間で、“家事参加度”が「高い」(17.3%→33.9%→39.6%)父親が増加
〜食べ物や食事のことを「何もしない」お父さんは約2割(21.2%)
III.“食の安全性”に関する意識と実態
●食の安全に“関心がある”(51.5%→58.3%→60.5%)子どもは増加
●8割強(84.3%)の子どもが“安心して食べられない”と思うときがある
IV.学校生活における“食”と“農”に関する意識と実態
●給食に地元の食べ物や材料が「出る」(47.5%)
〜地元の食材が「出る」(28.6%→39.5%→47.5%)と給食における地産地消が増加傾向
●学校でお米や野菜を育てたことが「ある」(84.5%)が大多数
〜11年前に比べ「ある」(62.3%→76.8%→84.5%)が増加傾向
●育ててみた感想は、「楽しい」(37.3%→57.7%→55.6%)が常にトップ
〜「むずかしい」や「たいへん」は約半数、農作業の楽しさとたいへんさの両面を学ぶ
◇はじめに◇
農林中央金庫では、「世代をつなぐ食 その実態と意識」(2004年)から、各世代を対象に食に関する調査を継続して実施しています。本年は小・中学生を対象に、“食”に関する意識と実態を探ることを目的に調査を実施しました。調査にあたっては、同じく小・中学生を対象に実施した2005年「親から継ぐ『食』、育てる『食』」、2011年「第2回子どもの食生活の意識と実態」との比較検証も行い、この間の意識の変化を探っています。調査対象は、東京近郊の小学生の男女各100人、中学生の男女各100人の計400人、調査期間は2016年2月20日から3月4日までです。
◇調査結果まとめ◇
調査の結果、食事のしたくを手伝う子どもの増加、食べ残しの減少、おはしを正しく持てる子どもの増加など全体的に子どもたちの食に対する意識が高まっていることがわかりました。また、子どもから見たお父さんも、食事のしたくを手伝う割合が増加するなどの傾向がみられます。
食事中にすることでは、「家族と話をする」(88.0%)と「テレビを見る」(79.8%)を多数が挙げています。「携帯電話で話す、メールをする」は中学生のみで、人数も5年前から半減(10.0%→4.5%)しました。一緒に食べると楽しいのは、学年・性別・時代を問わず「母親」(79.3%)で、「父親」(11年前76.8%→5年前54.8%→今回64.8%、以下同様)も増加傾向です。好きなメニューは1位「ハンバーグ」(74件)、2位「カレー」(50件)が不動の人気を保っています。「おかずとご飯を交互に食べる」子どもは、11年前の6割強から増加傾向(66.3%→78.0%→82.0%)です。
食事のしつけでは、「好き嫌いをしない」(51.3%→66.3%→72.5%)と「食卓に肘をつかない」(43.0%→72.0%→71.8%)が増えており、「食事中に電話やメールをしない」(18.8%→34.0%→48.5%)が増えたのも目を引きます。
おはしを「正しく持っている」(58.0%→72.5%→76.3%)子どもは、11年間で2割近く増加しました。「食器をならべる、料理を運ぶ」(72.3%)、「食事後の食器を運ぶ」(68.8%)も7割前後で、11年前の5割前後から増えています。子どもからみて食事のことを「何もしない」お父さんは約2割(21.2%)で、11年前より減少(33.3%→26.1%→21.2%)。“家事参加度”が「高い」(17.7%→33.9%→39.6%)お父さんが増えました。
食の安全に“関心がある”(51.5%→58.3%→60.5%)子どもが増加しており、安心して食べられるのは、「家の食事」(97.8%)、次いで「給食」(65.3%)で、8割強(84.3%)が“安心して食べられない”と思うときがあると回答しています。
学校でお米や野菜を育てたことが「ある」(62.3%→76.8%→84.5%)が増えており、育ててみたいと「思う」(43.0%→45.2%→56.5%)も増えています。育ててみた感想は、「楽しい」(37.3%→57.7%→55.6%)が常にトップですが、「むずかしい」(35.3%→43.0%→49.4%)や「たいへん」(32.1%→60.3%→50.6%)なども約半数で、農作業の楽しさとたいへんさの両面を感じ取る貴重な体験になっていることが分かります。
◆
以下は、調査内容のダイジェストです。詳細につきましては、過去の調査報告書も含め、当金庫のホームページ(http://www.nochubank.or.jp/contribution/research.html)に掲載の調査報告書をご参照ください。
農林中央金庫
〜東京近郊の小中学生400人に聞く〜
【第3回】子どもの食生活の意識と実態調査
〜安心して食べられるのは「家の食事」(97.8%)「給食」(65.3%)「外食」(33.3%)〜
4人に3人がおはしを「正しく持っている」。11年前より2割増(58.0%→76.3%)
子どもから見て、“家事参加度”の高いお父さんは年々増加(17.7%→33.9%→39.6%)
I. 食生活に関する意識と実態
●食事中は「家族と話をする」が9割弱(88.0%)
〜一方で、「携帯電話で話す、メールをする」(1.8%→5.5%→2.3%)は減少に転じる
●子どもが好きなメニューは、いつの時代も「ハンバーグ」と「カレー」
●「おかずとご飯を交互に食べる」という子どもが大多数(82.0%)
〜11年間で「おかずとご飯を交互に食べる」(66.3%→78.0%→82.0%)が増加傾向
●11年前調査に比べ“残すことがある”(48.3%→42.5%→39.5%)が減少傾向
〜残すのは「もったいない」(67.8%)、「作ってくれた人に悪い」(59.8%)が過半数
II.“食育”に関する意識と実態
●「好き嫌いをしない」(72.5%)「食卓に肘をつかない」(71.8%)
〜しつけでは「食事中に電話やメールをしない」(34.0%→48.5%)の増加が目立つ
●おはしを「正しく持っている」(58.0%→72.5%→76.3%)が増加
〜特に男子(49.0%→75.0%→77.0%)が目立つが女子(67.0%→70.0%→75.5%)も伸長
●「食器をならべる、料理を運ぶ」と「食事後の食器を運ぶ」は約7割
〜11年前は5割前後だった料理や食器を運ぶ子どもは7割前後にまで増加
●11年間で、“家事参加度”が「高い」(17.3%→33.9%→39.6%)父親が増加
〜食べ物や食事のことを「何もしない」お父さんは約2割(21.2%)
III.“食の安全性”に関する意識と実態
●食の安全に“関心がある”(51.5%→58.3%→60.5%)子どもは増加
●8割強(84.3%)の子どもが“安心して食べられない”と思うときがある
IV.学校生活における“食”と“農”に関する意識と実態
●給食に地元の食べ物や材料が「出る」(47.5%)
〜地元の食材が「出る」(28.6%→39.5%→47.5%)と給食における地産地消が増加傾向
●学校でお米や野菜を育てたことが「ある」(84.5%)が大多数
〜11年前に比べ「ある」(62.3%→76.8%→84.5%)が増加傾向
●育ててみた感想は、「楽しい」(37.3%→57.7%→55.6%)が常にトップ
〜「むずかしい」や「たいへん」は約半数、農作業の楽しさとたいへんさの両面を学ぶ
◇はじめに◇
農林中央金庫では、「世代をつなぐ食 その実態と意識」(2004年)から、各世代を対象に食に関する調査を継続して実施しています。本年は小・中学生を対象に、“食”に関する意識と実態を探ることを目的に調査を実施しました。調査にあたっては、同じく小・中学生を対象に実施した2005年「親から継ぐ『食』、育てる『食』」、2011年「第2回子どもの食生活の意識と実態」との比較検証も行い、この間の意識の変化を探っています。調査対象は、東京近郊の小学生の男女各100人、中学生の男女各100人の計400人、調査期間は2016年2月20日から3月4日までです。
◇調査結果まとめ◇
調査の結果、食事のしたくを手伝う子どもの増加、食べ残しの減少、おはしを正しく持てる子どもの増加など全体的に子どもたちの食に対する意識が高まっていることがわかりました。また、子どもから見たお父さんも、食事のしたくを手伝う割合が増加するなどの傾向がみられます。
食事中にすることでは、「家族と話をする」(88.0%)と「テレビを見る」(79.8%)を多数が挙げています。「携帯電話で話す、メールをする」は中学生のみで、人数も5年前から半減(10.0%→4.5%)しました。一緒に食べると楽しいのは、学年・性別・時代を問わず「母親」(79.3%)で、「父親」(11年前76.8%→5年前54.8%→今回64.8%、以下同様)も増加傾向です。好きなメニューは1位「ハンバーグ」(74件)、2位「カレー」(50件)が不動の人気を保っています。「おかずとご飯を交互に食べる」子どもは、11年前の6割強から増加傾向(66.3%→78.0%→82.0%)です。
食事のしつけでは、「好き嫌いをしない」(51.3%→66.3%→72.5%)と「食卓に肘をつかない」(43.0%→72.0%→71.8%)が増えており、「食事中に電話やメールをしない」(18.8%→34.0%→48.5%)が増えたのも目を引きます。
おはしを「正しく持っている」(58.0%→72.5%→76.3%)子どもは、11年間で2割近く増加しました。「食器をならべる、料理を運ぶ」(72.3%)、「食事後の食器を運ぶ」(68.8%)も7割前後で、11年前の5割前後から増えています。子どもからみて食事のことを「何もしない」お父さんは約2割(21.2%)で、11年前より減少(33.3%→26.1%→21.2%)。“家事参加度”が「高い」(17.7%→33.9%→39.6%)お父さんが増えました。
食の安全に“関心がある”(51.5%→58.3%→60.5%)子どもが増加しており、安心して食べられるのは、「家の食事」(97.8%)、次いで「給食」(65.3%)で、8割強(84.3%)が“安心して食べられない”と思うときがあると回答しています。
学校でお米や野菜を育てたことが「ある」(62.3%→76.8%→84.5%)が増えており、育ててみたいと「思う」(43.0%→45.2%→56.5%)も増えています。育ててみた感想は、「楽しい」(37.3%→57.7%→55.6%)が常にトップですが、「むずかしい」(35.3%→43.0%→49.4%)や「たいへん」(32.1%→60.3%→50.6%)なども約半数で、農作業の楽しさとたいへんさの両面を感じ取る貴重な体験になっていることが分かります。
◆
以下は、調査内容のダイジェストです。詳細につきましては、過去の調査報告書も含め、当金庫のホームページ(http://www.nochubank.or.jp/contribution/research.html)に掲載の調査報告書をご参照ください。