「20〜30代女性のSNS利用と心理」についての意識・実態調査
[16/06/07]
提供元:共同通信PRワイヤー
提供元:共同通信PRワイヤー
2016年6月7日
womedia Labo*
20〜30代女性に予備軍多数!?
約3人に1人が“SNSメタボ”の自覚アリ!
キャラ分け、アカウント増加、脚色・加工…SNSでたまる“心の脂肪”
専門家に聞く、“SNSメタボ”に陥りがちな女性とその心理とは
女性ならではの視点で、女性のための様々な情報を発信するwomedia Labo*(ウーメディア ラボ、運営:トレンダーズ株式会社)は、このたび、化粧品ブランド「イプサ」と共同で、「20〜30代女性のSNS利用と心理」についての意識・実態調査を実施いたしました。
膨大な量のモノや情報に囲まれて生活している現代女性。そんな中で昨今、飾りすぎず無駄なものをそぎ落とし、本当に必要なものだけを身のまわりに揃える「ミニマリズム」や「ミニマル」といった考え方がふたたび注目され、ファッションや美容などをはじめとして、ライフスタイル全般において多くの支持を集めています。この背景には、毎日接するモノやコト、情報が常に多く、それが増加していく状態に疲れてしまったという人々の心理があると言えるでしょう。特に、様々なツールを駆使して情報収集・発信に励む20〜30代の世代はその傾向が強いと想定されます。
実際に今回のレポートに際して実施した事前調査(※1)でも、身のまわりのモノ・コトやライフスタイルなど全般について、必要なものを精査して不要なものをそぎ落とすなど、「整理したい」と感じたことがある人は8割に上っています。具体的に整理したい物事としては、「ファッション」(44%)から「人間関係(全般)」(43%)、「美容(スキンケア、メイクなどを含む全般)」(31%)、「仕事(現在の仕事内容やキャリアパスなど全般)」(28%)、さらには「SNS(ソーシャル上の付き合いやアカウント更新など全般)」(23%)など、多岐にわたる項目が上位に並びました。
※1:調査対象 20〜30代女性 2,001名 ・ 調査期間 2016年5月2日(月) ・ 調査方法 インターネット調査
そこで今回のレポートでは、情報過多な現代社会において、その原因のひとつであるとも言えるSNSにフォーカス。「SNS疲れ」や「ソーシャルデトックス」といった言葉が話題を集める中で、SNSによる疲労やストレス、人とのつながりによるしがらみなどが、本人の自覚の有無にかかわらず潜在的に心に蓄積している状態を“SNSメタボ”と名付けて、女性たちのSNS利用について意識・実態調査を実施しました。さらに、世代・トレンド評論家、マーケティングライターの牛窪 恵氏に、“SNSメタボ”の原因などについて取材をおこないました。
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レポート概要
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1. 【調査結果】 20〜30代女性のSNS利用と心理に関する意識・実態調査
・約7割が普段接する情報に無駄が多いと実感。SNSを使うことに「疲れた」「ストレスを感じる」女性も半数近くに
・SNSによる疲労やしがらみで“心の脂肪”がたまった”SNSメタボ”を約3人に1人が自覚…自覚はなくても予備軍は多数?
2. 【専門家取材】 牛窪 恵氏に聞く、“SNSメタボ”の原因と女性たちのSNS事情
・情報流通量の急増を牽引するSNS。使い分けが当たり前になる一方で、使い方に迷い「SNS疲れ」を訴える若者も
・「SNSを使いこなしている」と思っている人ほど陥る可能性アリ…「SNSメタボ」とソーシャルデトックスへの支持の関係性
[参考] あなたの“SNSメタボ”を簡単チェック!イプサ特設コンテンツ「SOCIAL RESET」
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1. 【調査結果】 20〜30代女性のSNS利用と心理に関する意識・実態調査
今回の調査では、Twitter、Facebook、Instagram やLINEなど、何らかのSNSを週に1回以上利用(投稿・閲覧)している20〜30代女性500名を対象として実施しました。
◆ 約7割が「量も無駄も多すぎる」と感じる“情報量”… 約半数が「SNS疲れ」を実感、義務感を感じる人も
はじめに、普段接している情報量について聞いたところ、約7割とほとんどが「普段触れる情報量(ニュース、SNS、人から聞く情報など情報全般)が多すぎる」(69%)と感じていることがわかりました。さらに、「身のまわりに(本質的には)自分に必要でない・大切でない情報が多い」(69%)と感じている人も同じく約7割に上り、様々な情報に日常的に接しながらも、その量が多すぎたり重要でないと考えたりしている女性は多いようです。
そんな中で、SNSについての考えを調べると、約半数がSNSを使用することに対して「疲れたと感じる」(49%)、さらには「ストレスを感じる」(41%)とも答えています。また、約4人に1人はSNSを使用することに「義務感を感じる」(24%)とまで感じていることがわかりました。
◆ 「SNS疲れ」の原因はやはり“情報量”にあり。 しがらみや人の目…実際の生活を“脚色”、キャラ分け疲れも?
疲れやストレスに感じる理由としては、「タイムラインなどで流れてくる情報が多すぎるから」(49%)、「タイムラインなどで流れてくる情報に無駄が多いと感じるから」(45%)が2トップで、ここでも情報量の多さやその精度についての考えが反映された結果に。他には、「フォロワーなど、見ている人の目を気にしすぎてしまうから」(32%)や「いいね!やコメントなどの反応をすることが疲れるから」(26%)など、SNSならではの回答が上位に並びました。
その体験談として、「必要のない情報が多すぎるが、SNSを見ていないと情報が不足していると思われてしまう気がして仕方なく見ている」(28歳)や「情報量が多すぎて誘惑が増えて無駄遣いが増えるし、よく見られたいと思うようになり着飾ることに疲れる」(31歳)、「知り合いの“リア充”投稿を見ると、今の自分と比較して羨ましくてストレスを感じる」(32歳)などのエピソードが集まり、中には「日常的にSNSを気にしていて、いっそのことスマホを解約した方がいいのかと考えている」(29歳)といった声まで挙がりました。
ちなみに、これらのコメントでも見られたように「自分や自分の生活をよく見せるために、投稿内容や写真を実際の物事から脚色・加工することがある」(29%)と答えた人は約3人に1人におよび、ほかにも、「普段の生活における自分とSNSでの自分で、キャラクターに違いがある」(25%)、「自分や自分の生活をよく見せるために、事実ではないことを投稿することがある」(14%)と答えた人も一定数いる結果となりました。
◆ いわば“心の脂肪”!? SNSの隠れ疲労にストレス、約3人に1人が”SNSメタボ”の自覚アリと回答
こうした調査結果をふまえ、外(SNSで公開されている状態)からは何も変化がないように見せていても、SNSを使う中で感じるストレスや不満、人とのつながりや演出してしまった数々の投稿など様々な“心の脂肪”が少しずつ蓄積され、SNSを使うことに疲れてしまうなどの状態を”SNSメタボ”と命名。自分が”SNSメタボ”だと思うかどうかを聞くと、約3人に1人が「SNSメタボだと思う」と自覚しています。日々接する情報量が多すぎると感じていたり、SNSを使うことに疲労やストレスを感じていたりといった層がこれよりも多いことを鑑みると、その予備軍は多く、実際に”SNSメタボ”状態になっている女性はさらに多い可能性も考えられます。
こうした状況に対して、自分にとって本当に必要な情報やつながりだけになるようにSNSを「整理したい」と思うことはありますか?とたずねると、約6割が「ある」と回答しています。ただし、そう思いながらも整理できていない理由としては、「整理するバランス(削除する、公開範囲を限定するなど)が難しいから」(31%)や「これまでの投稿やつながりを捨てるのがもったいないから」(29%)などに加えて、「知人・友人(フォロワーを含む)などに説明をするのが面倒だから」(27%)、「知人・友人(フォロワーを含む)などから理由を聞かれるのが嫌だから」(21%)と、ここでも人との関係性におけるしがらみによって思うように行動できない様子が感じられました。
実際に、「放置状態になっているSNSもあるが、忙しくて見ている暇がないという言い訳で通している」(37歳)というコメントもあり、SNSを使うことに疲労やストレスを感じていても、それを思い切って整理するのにはハードルが高いようです。
また、「育児中で、社会との繋がりや情報を求めて使用しているが、見たいのに時間がとれないこともありイライラする」(35歳)や、「フォロワーの反応が気になってストレスに感じることがあるが、やめてしまうとなかなか会えない人たちとのつながりがなくなってしまうので、あまり気にしないよう自分に言い聞かせてやっている」(37歳)など、有用性を見出している部分はあるものの、その一方でネガティブに思うこともあるという、複雑な心境がうかがえるコメントも目立ちました。
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[調査概要]
調査対象 :20〜30代女性 500名(年代別に均等割付) ※週に1回以上、何らかのSNSの投稿・閲覧をしている方
調査期間 :2016年5月2日(月)〜5月9日(月)
調査方法 :インターネット調査
実査機関 :楽天リサーチ株式会社
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2. 【専門家取材】 牛窪 恵氏に聞く、“SNSメタボ”の原因と女性たちのSNS事情
調査結果をふまえ、“SNSメタボ”の原因やこうした問題が表面化している背景などについて、女性のSNS利用事情に詳しい、世代・トレンド評論家、マーケティングライターの牛窪 恵氏にお話をうかがいました。
◆ 増加する情報流通量を牽引するSNS。若年層の間では「社交SNS」による「SNS疲れ」自覚者が多数
インターネットとスマートフォンの普及で、現代人は日々膨大な情報の波にさらされています。総務省の調査(「情報通信白書」 平成27年版)でも、2005年から2014年までの9年間で、1年間に流通する情報の量は、なんと10倍近く(約9.3倍)も急増。特に近年、SNSとスマートフォンがすっかり生活に浸透したことで、1日に接する情報量は爆発的に増えました。
特にこの伸びを牽引したのがSNSです。同じく総務省の調査でも、20〜30代のスマートフォン保持者で何らかのSNSを利用する人の割合は9割以上。20代に限れば、なんと98%超にも上ります。SNSの多様化も顕著で、TwitterやFacebook、LINEなどのほか、Instagramも急速に普及し、現代人は日常的にSNSを使い分けています。
こうした環境の中で、行き交う情報量を処理しきれず、「疲れる」、「無駄な情報が多い」と感じる人が出てきているのも事実で、いわゆる「SNS疲れ」を自覚する若者が複数の調査でも半数近くに及ぶほどです。現20〜30代女性の8割が「ベッドでもスマホをいじっている」と答えた調査もあり、睡眠時間が削られるのを自覚しながらも、友人らとの「社交辞令」ならぬ「社交SNS」のやりとりに余念がありません。ただ、若い世代の多くは「友達とのつながりがあるので、いまさら“ゼロ”にはできない」と言い、SNSの使い方に迷う姿も多く目にするようになりました。
◆ “上級者”ほど要注意!? “SNSメタボ”に陥りがちなのは「SNSをうまく使いこなせていると思っている人」
もっとも、今の20〜30代の女性たちは、複数のSNSを使い分け、自己演出やビジネスにうまく活かしています。彼女たちの間では、多様化するSNSを使い分けたり、同じSNS内でも「アカ(アカウント)」を複数所有し“キャラ(キャラクター)”を演じ分けたりするのは当たり前。FacebookやInstagramの投稿画像にも工夫を凝らし、自分がまわりにどう見られるか、それによってどのような効果があるかにも思いを巡らせています。
それが彼女たちのライフスタイルを充実させる部分もある反面、前述のように「SNS 疲れ」に陥る女性も増えました。特に女性はSNSに「共感」を求めやすく、フォロワーに「自分をよく見せたい」、「いいね!と言われたい」との思いから、素の自分ではない自分を演じてしまうことも多い。結果的に“キャラ”を演じることに疲れ、SNS自体が嫌になってしまうという声もよく聞きます。
今回の調査において、フォロワーや外部(SNSで公開されている状態)からはいつも通りに見えても、自分の中ではSNSによるストレスや疲労など“心の脂肪”がたまり、”SNSメタボ”の状態を自覚している女性が約3割に及んだことも、納得の結果だと言えるでしょう。
実は、自分で「SNSをうまく使いこなせている」と思っている女性ほど、”SNSメタボ”には注意が必要です。彼女たちはまわり以上に複数のアカウントを器用に使い分けたり、友人や知人のSNSをこまめにチェックしたりすることに敏感です。ゆえに、多少ストレスを感じても、「私も『いいね!』をもらったし」、「今日も何か書き込まないと」など、つい頑張ってしまう。知らず知らずに“心の脂肪”がたまっていきます。特に、利用する複数のSNSを日々チェックしないと落ち着かないと感じるような女性は、”SNSメタボ”に要注意です。
◆ 解放されたい… 若い女性からも支持、ソーシャルデトックスのポイントとは?
そんな中で話題になり始めたのが、「デジタルデトックス」や「ソーシャルデトックス」という言葉です。昨今の「片づけ」や「断捨離」ブームと同様、デジタルやSNSの世界でも、その使い方や利用時間を自ら前向きに整理することで、無駄なものをそぎ落として「SNS疲れ」や”SNSメタボ”から解放されたい、という心の表れでしょう。
特に若い女性たちは、ソーシャルデトックスに前向きです。方法は大きく分けて2つ。1つは、「デジタルやソーシャルに触れない時間をつくる」こと。例えば旅行をするときに、あえてスマートフォンやSNSが繋がらない場所に行く「圏外旅行」を選んだり、日常においても、カフェでひとりでお茶をするときはスマートフォンを見ずにゆっくり本を読むなどの行動は、その一例です。
もう1つは、登録しているSNSを改めて見直し、「要るものと要らないもの」を仕分けすること。SNSアプリや同じSNS内の複数アカウントを眺めてみて、「これは要らない」と思ったら思い切って消す、あるいは「しばらく使わないようにしよう」と「休眠SNS」を選定するなども有効です。
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牛窪 恵(うしくぼ めぐみ) −世代・トレンド評論家 マーケティングライター−
1968年東京生まれ。日大芸術学部 映画学科(脚本)卒業後、大手出版社に入社。
国内外で広告、マーケティング、行動経済(心理)学を学び、2001年4月、マーケティングを中心に行う有限会社インフィニティを設立、同代表取締役。「おひとりさま(マーケット)」(05年)、「草食系(男子)」(09年)は、新語・流行語大賞に最終ノミネート。テレビ出演や著書多数。2015年9月発売の近著、「恋愛しない若者たち」は五刷五万部に。財務省 財政制度等審議会専門委員。
*牛窪恵オフィシャルブログ「気分はバブリ〜♪」 URL:http://ameblo.jp/megumi-ushikubo
*有限会社 インフィニティ HP URL:http://www.hachinoji.com/
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自由に自分を演出できるSNSの世界では、ときに他人の目を気にしすぎてしまったり、無駄なものやいらないもので着飾ってしまったりすることもあるもの。そんな“SNSメタボ”の可能性がある女性たちに送る本コンテンツでは、ソーシャルの世界=SNSをシンプルにするヒントをお届けします。SNSに関する5つの質問に答えると、これまでのSNS投稿の中から今のあなたを表わす1枚をピックアップ。どのような“SNSメタボ”状態になりやすいかを簡単にチェックすることができます。
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【本件に関するお問い合わせ先】
womedia Labo*(トレンダーズ株式会社)
担当:福田 結生(ふくだ・ゆい)
TEL:03-5774-8871
FAX:03-5774-8872
mail:press@trenders.co.jp
womedia Labo*
20〜30代女性に予備軍多数!?
約3人に1人が“SNSメタボ”の自覚アリ!
キャラ分け、アカウント増加、脚色・加工…SNSでたまる“心の脂肪”
専門家に聞く、“SNSメタボ”に陥りがちな女性とその心理とは
女性ならではの視点で、女性のための様々な情報を発信するwomedia Labo*(ウーメディア ラボ、運営:トレンダーズ株式会社)は、このたび、化粧品ブランド「イプサ」と共同で、「20〜30代女性のSNS利用と心理」についての意識・実態調査を実施いたしました。
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実際に今回のレポートに際して実施した事前調査(※1)でも、身のまわりのモノ・コトやライフスタイルなど全般について、必要なものを精査して不要なものをそぎ落とすなど、「整理したい」と感じたことがある人は8割に上っています。具体的に整理したい物事としては、「ファッション」(44%)から「人間関係(全般)」(43%)、「美容(スキンケア、メイクなどを含む全般)」(31%)、「仕事(現在の仕事内容やキャリアパスなど全般)」(28%)、さらには「SNS(ソーシャル上の付き合いやアカウント更新など全般)」(23%)など、多岐にわたる項目が上位に並びました。
※1:調査対象 20〜30代女性 2,001名 ・ 調査期間 2016年5月2日(月) ・ 調査方法 インターネット調査
そこで今回のレポートでは、情報過多な現代社会において、その原因のひとつであるとも言えるSNSにフォーカス。「SNS疲れ」や「ソーシャルデトックス」といった言葉が話題を集める中で、SNSによる疲労やストレス、人とのつながりによるしがらみなどが、本人の自覚の有無にかかわらず潜在的に心に蓄積している状態を“SNSメタボ”と名付けて、女性たちのSNS利用について意識・実態調査を実施しました。さらに、世代・トレンド評論家、マーケティングライターの牛窪 恵氏に、“SNSメタボ”の原因などについて取材をおこないました。
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レポート概要
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1. 【調査結果】 20〜30代女性のSNS利用と心理に関する意識・実態調査
・約7割が普段接する情報に無駄が多いと実感。SNSを使うことに「疲れた」「ストレスを感じる」女性も半数近くに
・SNSによる疲労やしがらみで“心の脂肪”がたまった”SNSメタボ”を約3人に1人が自覚…自覚はなくても予備軍は多数?
2. 【専門家取材】 牛窪 恵氏に聞く、“SNSメタボ”の原因と女性たちのSNS事情
・情報流通量の急増を牽引するSNS。使い分けが当たり前になる一方で、使い方に迷い「SNS疲れ」を訴える若者も
・「SNSを使いこなしている」と思っている人ほど陥る可能性アリ…「SNSメタボ」とソーシャルデトックスへの支持の関係性
[参考] あなたの“SNSメタボ”を簡単チェック!イプサ特設コンテンツ「SOCIAL RESET」
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1. 【調査結果】 20〜30代女性のSNS利用と心理に関する意識・実態調査
今回の調査では、Twitter、Facebook、Instagram やLINEなど、何らかのSNSを週に1回以上利用(投稿・閲覧)している20〜30代女性500名を対象として実施しました。
◆ 約7割が「量も無駄も多すぎる」と感じる“情報量”… 約半数が「SNS疲れ」を実感、義務感を感じる人も
はじめに、普段接している情報量について聞いたところ、約7割とほとんどが「普段触れる情報量(ニュース、SNS、人から聞く情報など情報全般)が多すぎる」(69%)と感じていることがわかりました。さらに、「身のまわりに(本質的には)自分に必要でない・大切でない情報が多い」(69%)と感じている人も同じく約7割に上り、様々な情報に日常的に接しながらも、その量が多すぎたり重要でないと考えたりしている女性は多いようです。
そんな中で、SNSについての考えを調べると、約半数がSNSを使用することに対して「疲れたと感じる」(49%)、さらには「ストレスを感じる」(41%)とも答えています。また、約4人に1人はSNSを使用することに「義務感を感じる」(24%)とまで感じていることがわかりました。
◆ 「SNS疲れ」の原因はやはり“情報量”にあり。 しがらみや人の目…実際の生活を“脚色”、キャラ分け疲れも?
疲れやストレスに感じる理由としては、「タイムラインなどで流れてくる情報が多すぎるから」(49%)、「タイムラインなどで流れてくる情報に無駄が多いと感じるから」(45%)が2トップで、ここでも情報量の多さやその精度についての考えが反映された結果に。他には、「フォロワーなど、見ている人の目を気にしすぎてしまうから」(32%)や「いいね!やコメントなどの反応をすることが疲れるから」(26%)など、SNSならではの回答が上位に並びました。
その体験談として、「必要のない情報が多すぎるが、SNSを見ていないと情報が不足していると思われてしまう気がして仕方なく見ている」(28歳)や「情報量が多すぎて誘惑が増えて無駄遣いが増えるし、よく見られたいと思うようになり着飾ることに疲れる」(31歳)、「知り合いの“リア充”投稿を見ると、今の自分と比較して羨ましくてストレスを感じる」(32歳)などのエピソードが集まり、中には「日常的にSNSを気にしていて、いっそのことスマホを解約した方がいいのかと考えている」(29歳)といった声まで挙がりました。
ちなみに、これらのコメントでも見られたように「自分や自分の生活をよく見せるために、投稿内容や写真を実際の物事から脚色・加工することがある」(29%)と答えた人は約3人に1人におよび、ほかにも、「普段の生活における自分とSNSでの自分で、キャラクターに違いがある」(25%)、「自分や自分の生活をよく見せるために、事実ではないことを投稿することがある」(14%)と答えた人も一定数いる結果となりました。
◆ いわば“心の脂肪”!? SNSの隠れ疲労にストレス、約3人に1人が”SNSメタボ”の自覚アリと回答
こうした調査結果をふまえ、外(SNSで公開されている状態)からは何も変化がないように見せていても、SNSを使う中で感じるストレスや不満、人とのつながりや演出してしまった数々の投稿など様々な“心の脂肪”が少しずつ蓄積され、SNSを使うことに疲れてしまうなどの状態を”SNSメタボ”と命名。自分が”SNSメタボ”だと思うかどうかを聞くと、約3人に1人が「SNSメタボだと思う」と自覚しています。日々接する情報量が多すぎると感じていたり、SNSを使うことに疲労やストレスを感じていたりといった層がこれよりも多いことを鑑みると、その予備軍は多く、実際に”SNSメタボ”状態になっている女性はさらに多い可能性も考えられます。
こうした状況に対して、自分にとって本当に必要な情報やつながりだけになるようにSNSを「整理したい」と思うことはありますか?とたずねると、約6割が「ある」と回答しています。ただし、そう思いながらも整理できていない理由としては、「整理するバランス(削除する、公開範囲を限定するなど)が難しいから」(31%)や「これまでの投稿やつながりを捨てるのがもったいないから」(29%)などに加えて、「知人・友人(フォロワーを含む)などに説明をするのが面倒だから」(27%)、「知人・友人(フォロワーを含む)などから理由を聞かれるのが嫌だから」(21%)と、ここでも人との関係性におけるしがらみによって思うように行動できない様子が感じられました。
実際に、「放置状態になっているSNSもあるが、忙しくて見ている暇がないという言い訳で通している」(37歳)というコメントもあり、SNSを使うことに疲労やストレスを感じていても、それを思い切って整理するのにはハードルが高いようです。
また、「育児中で、社会との繋がりや情報を求めて使用しているが、見たいのに時間がとれないこともありイライラする」(35歳)や、「フォロワーの反応が気になってストレスに感じることがあるが、やめてしまうとなかなか会えない人たちとのつながりがなくなってしまうので、あまり気にしないよう自分に言い聞かせてやっている」(37歳)など、有用性を見出している部分はあるものの、その一方でネガティブに思うこともあるという、複雑な心境がうかがえるコメントも目立ちました。
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[調査概要]
調査対象 :20〜30代女性 500名(年代別に均等割付) ※週に1回以上、何らかのSNSの投稿・閲覧をしている方
調査期間 :2016年5月2日(月)〜5月9日(月)
調査方法 :インターネット調査
実査機関 :楽天リサーチ株式会社
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2. 【専門家取材】 牛窪 恵氏に聞く、“SNSメタボ”の原因と女性たちのSNS事情
調査結果をふまえ、“SNSメタボ”の原因やこうした問題が表面化している背景などについて、女性のSNS利用事情に詳しい、世代・トレンド評論家、マーケティングライターの牛窪 恵氏にお話をうかがいました。
◆ 増加する情報流通量を牽引するSNS。若年層の間では「社交SNS」による「SNS疲れ」自覚者が多数
インターネットとスマートフォンの普及で、現代人は日々膨大な情報の波にさらされています。総務省の調査(「情報通信白書」 平成27年版)でも、2005年から2014年までの9年間で、1年間に流通する情報の量は、なんと10倍近く(約9.3倍)も急増。特に近年、SNSとスマートフォンがすっかり生活に浸透したことで、1日に接する情報量は爆発的に増えました。
特にこの伸びを牽引したのがSNSです。同じく総務省の調査でも、20〜30代のスマートフォン保持者で何らかのSNSを利用する人の割合は9割以上。20代に限れば、なんと98%超にも上ります。SNSの多様化も顕著で、TwitterやFacebook、LINEなどのほか、Instagramも急速に普及し、現代人は日常的にSNSを使い分けています。
こうした環境の中で、行き交う情報量を処理しきれず、「疲れる」、「無駄な情報が多い」と感じる人が出てきているのも事実で、いわゆる「SNS疲れ」を自覚する若者が複数の調査でも半数近くに及ぶほどです。現20〜30代女性の8割が「ベッドでもスマホをいじっている」と答えた調査もあり、睡眠時間が削られるのを自覚しながらも、友人らとの「社交辞令」ならぬ「社交SNS」のやりとりに余念がありません。ただ、若い世代の多くは「友達とのつながりがあるので、いまさら“ゼロ”にはできない」と言い、SNSの使い方に迷う姿も多く目にするようになりました。
◆ “上級者”ほど要注意!? “SNSメタボ”に陥りがちなのは「SNSをうまく使いこなせていると思っている人」
もっとも、今の20〜30代の女性たちは、複数のSNSを使い分け、自己演出やビジネスにうまく活かしています。彼女たちの間では、多様化するSNSを使い分けたり、同じSNS内でも「アカ(アカウント)」を複数所有し“キャラ(キャラクター)”を演じ分けたりするのは当たり前。FacebookやInstagramの投稿画像にも工夫を凝らし、自分がまわりにどう見られるか、それによってどのような効果があるかにも思いを巡らせています。
それが彼女たちのライフスタイルを充実させる部分もある反面、前述のように「SNS 疲れ」に陥る女性も増えました。特に女性はSNSに「共感」を求めやすく、フォロワーに「自分をよく見せたい」、「いいね!と言われたい」との思いから、素の自分ではない自分を演じてしまうことも多い。結果的に“キャラ”を演じることに疲れ、SNS自体が嫌になってしまうという声もよく聞きます。
今回の調査において、フォロワーや外部(SNSで公開されている状態)からはいつも通りに見えても、自分の中ではSNSによるストレスや疲労など“心の脂肪”がたまり、”SNSメタボ”の状態を自覚している女性が約3割に及んだことも、納得の結果だと言えるでしょう。
実は、自分で「SNSをうまく使いこなせている」と思っている女性ほど、”SNSメタボ”には注意が必要です。彼女たちはまわり以上に複数のアカウントを器用に使い分けたり、友人や知人のSNSをこまめにチェックしたりすることに敏感です。ゆえに、多少ストレスを感じても、「私も『いいね!』をもらったし」、「今日も何か書き込まないと」など、つい頑張ってしまう。知らず知らずに“心の脂肪”がたまっていきます。特に、利用する複数のSNSを日々チェックしないと落ち着かないと感じるような女性は、”SNSメタボ”に要注意です。
◆ 解放されたい… 若い女性からも支持、ソーシャルデトックスのポイントとは?
そんな中で話題になり始めたのが、「デジタルデトックス」や「ソーシャルデトックス」という言葉です。昨今の「片づけ」や「断捨離」ブームと同様、デジタルやSNSの世界でも、その使い方や利用時間を自ら前向きに整理することで、無駄なものをそぎ落として「SNS疲れ」や”SNSメタボ”から解放されたい、という心の表れでしょう。
特に若い女性たちは、ソーシャルデトックスに前向きです。方法は大きく分けて2つ。1つは、「デジタルやソーシャルに触れない時間をつくる」こと。例えば旅行をするときに、あえてスマートフォンやSNSが繋がらない場所に行く「圏外旅行」を選んだり、日常においても、カフェでひとりでお茶をするときはスマートフォンを見ずにゆっくり本を読むなどの行動は、その一例です。
もう1つは、登録しているSNSを改めて見直し、「要るものと要らないもの」を仕分けすること。SNSアプリや同じSNS内の複数アカウントを眺めてみて、「これは要らない」と思ったら思い切って消す、あるいは「しばらく使わないようにしよう」と「休眠SNS」を選定するなども有効です。
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牛窪 恵(うしくぼ めぐみ) −世代・トレンド評論家 マーケティングライター−
1968年東京生まれ。日大芸術学部 映画学科(脚本)卒業後、大手出版社に入社。
国内外で広告、マーケティング、行動経済(心理)学を学び、2001年4月、マーケティングを中心に行う有限会社インフィニティを設立、同代表取締役。「おひとりさま(マーケット)」(05年)、「草食系(男子)」(09年)は、新語・流行語大賞に最終ノミネート。テレビ出演や著書多数。2015年9月発売の近著、「恋愛しない若者たち」は五刷五万部に。財務省 財政制度等審議会専門委員。
*牛窪恵オフィシャルブログ「気分はバブリ〜♪」 URL:http://ameblo.jp/megumi-ushikubo
*有限会社 インフィニティ HP URL:http://www.hachinoji.com/
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[参考] あなたの“SNSメタボ”を簡単チェック!イプサ特設コンテンツ「SOCIAL RESET」
カウンセリングによって一人ひとりの肌に合わせた美容法で、本来の美しさを導き出す化粧品ブランド「イプサ」では、今回の調査結果のような女性たちのニーズをふまえ、ブランドサイトにて特設コンテンツ「SOCIAL RESET(ソーシャル リセット)」を2016年6月3日(金)より期間限定で公開中です。
自由に自分を演出できるSNSの世界では、ときに他人の目を気にしすぎてしまったり、無駄なものやいらないもので着飾ってしまったりすることもあるもの。そんな“SNSメタボ”の可能性がある女性たちに送る本コンテンツでは、ソーシャルの世界=SNSをシンプルにするヒントをお届けします。SNSに関する5つの質問に答えると、これまでのSNS投稿の中から今のあなたを表わす1枚をピックアップ。どのような“SNSメタボ”状態になりやすいかを簡単にチェックすることができます。
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※本リリース内に記載されている商品名、サービス名は、各社または個人の商標、または登録商標です。
【本件に関するお問い合わせ先】
womedia Labo*(トレンダーズ株式会社)
担当:福田 結生(ふくだ・ゆい)
TEL:03-5774-8871
FAX:03-5774-8872
mail:press@trenders.co.jp