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ポルシェがル・マンにおける18度目のポールポジションを919ハイブリッドで獲得

2016/06/17

ポルシェAG

ポルシェがル・マンにおける18度目のポールポジションを919ハイブリッドで獲得
ル・マン24時間:予選

ル・マン. ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:Dr.オリバー・ブルーメ)のポルシ919ハイブリッドはFIA世界耐久選手権(WEC)の2016年シリーズ第3戦として開催されている第84回ル・マン24時間レースの予選において、ポールポジションを獲得しました。これはポルシェにとってル・マンにおける18度目のポールポジションです。6月16日(木)の19時から21時と22時から24時行われた予選2セッションはほぼウェットだったため、前日夜に行われた最初の予選セッションから誰もタイムを縮めることは出来ませんでした。

今年のル・マンに参戦する60台中、トップタイムを記録したニール・ジャニ(スイス)は水曜日の予選で13.629kmに及ぶ長いサーキットを、3分19秒733で駆け抜けました。ジャニは自身が昨年記録した現在のコースレイアウトにおける予選レコードラップの3分16秒887に挑みましたが、難しいコンディションということもあり記録更新はなりませんでした。水曜日の予選、3分20秒203でジャニに続いたのは現WEC世界チャンピオンのティモ・ベルンハルト(ドイツ)でした。この結果、昨年と同じ6名のポルシェワークスドライバー達がフロントローを独占する事になります。ポルシェがル・マンの予選でワン・ツーを獲得するのは15度目です。

ジャニは総出力662kW(900ps)を発生するゼッケン2の919ハイブリッドをロマン・デュマ(フランス)/マルク・リーブ(ドイツ)とシェアします。ベルンハルトは世界で最もアグレッシブなドライバーとして知られるブレンドン・ハートレー(ニュージーランド)/マーク・ウェバー(オーストラリア)とゼッケン1の919ハイブリッドへ乗り込みます。

予選後のコメント
フリッツ・エンツィンガー(LMP1担当副社長)
「ル・マンのスタートで2台を最前列に並べる事ができた、素晴らしい予選でした。これはチームが919ハイブリッドを万全の状態で送り出すために痛みを伴うほどの労力を尽くした結果です。ル・マンを連破するという目標に向けて最高の土台が整いました」。

アンドレア・ザイドル(チーム監督)
「2016年モデルの919ハイブリッドの開発が正しかったことが予選で証明されました。2台はセンセーショナルな仕事をしてくれました。レースウィークに入ってからの厳しい状況にも関わらず、技術的なトラブルやコース上でのアクシデントとはこれまで無縁です。我々のクルマが速いことは知っています。そしてWEC、特にル・マンにおいてポールポジションがレース結果に直結していないことも理解しています。チームは決勝レースに向けて最終準備に入ります。私たちが壮大な目的に向かっています。激しいコンペティションになりますが、自信はあります」。

ポルシェ919ハイブリッド(カーナンバー1)のドライバーのコメント
ティモ・ベルンハルト
(35歳、参戦数9戦:2010年総合優勝、2015年総合2位、2002年GTクラス優勝)
「ポルシェにとって素晴らしい結果でした。ポールポジションを獲得したチームメイト達を祝福します。今日は雨量が多く、視界も悪かったため運転するのも難しい状況でした。水曜に行われた2度目の予選で試したいくつかの事からも良い感触を得られました。もしレースでもあれだけ目まぐるしくコンディションが変わったとすれば、かなり難しくなるでしょう。柔軟な対応が求められそうです」。

ブレンドン・ハートレー
(26歳、参戦数4戦: 2015年総合2位)
「あまり走れなくて残念でしたが、再びフロントローを独占し、これ以上ない予選でした。昨日ニールとティモはトラフィックに阻まれていましたし、アウディも本気でアタックはしていません。ずぶ濡れになりながらグランドスタンドやキャンプ場で応援してくれたファンのためにも、全力を尽くした予選を見せる事が出来ずに申し訳ない気持ちです」。

マーク・ウェバー(39歳、参戦数4戦:2015年総合2位)Mark Webber (39, Australia):
「喜ぶべき予選結果です。しかし、これがレース全体で考えれば1パーセントにも満たないことも分かっています。全てのチームとドライバーが24時間レースのスタートを待ち望んでいます」。

ポルシェ919ハイブリッド(カーナンバー2)のドライバーのコメント
ロマン・デュマ(35歳、参戦数15戦:2010年総合優勝、2007年総合3位、2015年総合5位、2013年GTEクラス優勝)
「ル・マンにおける目標は予選ではなく決勝レースであることは明らかです。とは言え最前列からスタートできるのは良い事ですし、WECのチャンピオンシップポイントも獲得出来ました。ウェットでも数周し、全ての状況下において919ハイブリッドが優れていることが分かりました」。

ニール・ジャニ(32歳、スイス):
(参戦数7戦:2015年予選周回タイム新記録、決勝総合5位)
「昨年ポールポジションを獲得したラップは衝撃的でしたが、今年は意味合いが違います。前日はトラフィックに阻まれましたが、それでも私はマシな方だったようです。これがたくさんのマシンと一緒に走行する難しさでしょう。今日は雨と汚れで路面が酷くて、とても厳しいコンディションでした。明日スタートドライバーを務めることができるのは光栄です。昨年もポールからスタートしましたが、我々は最も不運なポルシェになってしまいました。チームは細かい所まで準備をしてくれたので、今年はもう少し幸運に恵まれることを願います」。

マルク・リーブ(35歳、参戦数10戦:2015年総合5位、2013年GTE/2010年GT2/2005年GTクラス優勝)
「プラクティスから予選まで難しい状況が続きましたが、全ては順調でした。クルマを改善し、レースに向けて多くを学んで良いタイム、そして良いグリッドを獲得出来ました。あらゆる点で我々は準備万端です」。

ル・マンにエントリーしている60台中、ほとんどの車両がそうであったように、GTE-Proクラスに参戦する2台のポルシェ ワークスチームも、水曜日の予選からタイムを縮めることは不可能でした。ゼッケン92の911 RSRを駆る昨年のル・マン覇者アール・バンバー(ニュージーランド)とフレデリック・マコヴィッキ(フランス)、イェルク・ベルグマイスター(ドイツ)は土曜日15時(CET)に始まる決勝レースをクラス4列目からスタートします。昨年のLMP1クラスウィナーであるニック・タンディ(イギリス)とパトリック・ピレ、およびケヴィン・エストル(ともにフランス)によるカーナンバー91のポルシェ911 RSRは、チームメイトのすぐ後ろでスタートの瞬間を迎えます。

激しく雨が降る木曜日の予選において、僅かなチャンスを生かしたのはアブダビ・プロトンレーシングからGTE-Amに参戦するポルシェ ワークスドライバーのパトリック・ロング(アメリカ)でした。ロングは難しいコンディションの中、完璧にラップをまとめて前日のクラス7番グリッドから3番グリッドへチームを浮上させました。
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