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映画監督 是枝裕和氏と永田和宏教授による対談「マイ・チャレンジ 一歩踏み出せば、何かが始まる!」開催

2016年7月13日

京都産業大学

映画監督 是枝裕和氏と永田和宏教授による特別対談「マイ・チャレンジ 一歩踏み出せば、何かが始まる!」開催

2016年7月6日(水)に京都産業大学神山ホールで、特別対談シリーズ「マイ・チャレンジ」を開催し、第3回の講演者として、映画監督・テレビディレクターの是枝裕和氏に登壇していただきました。
特別対談シリーズ「マイ・チャレンジ」は、京都産業大学の大学像「むすんで、うみだす。」と、学生像「むすぶ人」の実現を目指し、本学の学生をはじめとする若い世代に、一歩踏み出すことの大切さと勇気をもってもらうために実施している特別講演会で、全8回の実施を予定しているものです。

第1部は、第66回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した映画「そして父になる」を上映し、是枝監督の世界に触れました。
第2部は、是枝監督による「映画を撮りながら考えたこと」と題した講演が行いました。是枝監督は「何をおもしろいと思うのか常に問われている。どこにカメラを向けて、何を発見して、いま起きていることの何が自分の予想していないもので、今うまれたものなのかを発見し続けていく・・・反射神経や動体視力を使って、自分と自分の目の前に広がっている世界とのやりとりの中で発見していくということが、映像制作の一番おもしろいところであり難しいところだ」と語られました。
第3部では、本学総合生命科学部の永田和宏教授が聞き手となり、対談が行われました。その中で永田教授は「是枝監督の作品には1年をサイクルとした作品が多いと思うが、1年には何かこだわりがあるのか」と尋ね、是枝監督は「ドキュメンタリーを撮っていた自分にとって、フィクションは、脚本、撮影、編集、完成といったブロックごとに分かれていたことが馴染まなかった。フィクションであっても1年の季節に分けると、ドキュメンタリーと同じように、撮影し、考えて、また撮影するといった、作品と自分の往復の運動が持続した中で作品が生まれていく。そして撮影したもので脚本に戻ってまた編集に反映させるといった、ある種の運動として作品をとらえることができる」とご自身の映像作品に対する思いを語られました。

むすんで、うみだす。  上賀茂・神山 京都産業大学
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