『ふくしまプライド。』漁業復興メディアツアー 試験操業5年目、目指せ“常磐もの”復活!
[16/10/18]
提供元:共同通信PRワイヤー
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平成28年10月18日
チャレンジふくしま農林水産物販売力強化事業
広報事務局
平成28年度 チャレンジふくしま農林水産物販売力強化事業
『ふくしまプライド。』漁業復興メディアツアー
試験操業5年目、目指せ“常磐もの”復活!
平成28年9月21日、50名の報道関係者が相馬原釜地方卸売市場を訪問
福島県では、「平成28年度 チャレンジふくしま農林水産物販売力強化事業」の一環として、『ふくしまプライド。』漁業復興メディアツアー「試験操業5年目、目指せ“常磐もの”復活!」を、去る平成28年9月21日(水)に実施しました。
福島県沖の海域は、親潮と黒潮がぶつかる「潮目(しおめ)の海」と呼ばれており、豊穣な漁場が形成され、そこで獲れる海産物は“常磐もの”と称され、震災前から市場等で高い評価を受けてきました。その“常磐もの”復活へ向けて、現在、福島県沖の海域では、沿岸部を中心に、試験操業が行われています。
試験操業は今年で5年目を迎え、平成27年3月にはいわき地方の小名浜魚市場が、今年9月には相馬双葉(相双)地方の松川浦漁港で相馬原釜地方卸売市場が竣工するなど、復興へ向けて着実な歩みを続けています。
また、今年6月には、“常磐もの”のシンボル的存在であるヒラメの出荷制限指示が解除され、9月から試験操業の対象種となり、本格的な漁業復活へ向けての期待が高まっています。
そのような中で行われた今回のメディアツアーには、新聞、雑誌、テレビ、フリージャーナリストなど50名の報道関係者が参加し、竣工したばかりの相馬原釜地方卸売市場などを訪問し、その様子は地元のテレビ局をはじめ、さまざまなメディアで報道されました。
News Letter
『ふくしまプライド。』漁業復興メディアツアー
【試験操業の対象種、対象海域が大幅に拡大】
メディアツアーで最初に訪問したのは、相馬双葉漁業協同組合(漁協)。佐藤弘行代表理事組合長の挨拶に続き、渡部祐次郎参事が、試験操業の現状について説明しました。
当初、3種類のみを対象として始まった試験操業も、その後、対象種を拡大し、ツアー実施時で83種(10月18日現在で92種)まで増加し、対象海域も福島第一原子力発電所の半径20km圏内を除く福島県沖全域へと拡大し、水揚数量も年々増加していることなどが報告されました。
あいにくツアー当日は、台風の影響で試験操業が行われず、水揚げの現場を視察することはできませんでしたが、底びき網や船びき網の漁業や、放射性物質の自主検査の状況を収めたビデオを上映し、その現状について参加者に理解をしていただきました。
<当日のプログラム>
1.試験操業について説明
*相馬双葉漁協にて試験操業の対象種や対象海域、操業状況などについて報告
*試験操業や放射性物質の自主検査についてのビデオ上映
2.昼食
*“浜のかあちゃん”たちが腕を振るう昼食
3.相馬原釜地方卸売市場・周辺施設視察
*卸売市場や活魚槽、共同荷捌き施設などを視察
4.災害復旧現場視察
*松川浦大橋の橋上にて松川浦漁港の復興状況などを説明
5.相馬市磯部水産加工施設視察
*磯部地区に新設された水産加工施設や自主検査体制について視察
【“浜のかあちゃん”たちが腕を振るう昼食で“常磐もの”のおいしさを実感】
この日は、報道関係者に相馬双葉漁協女性部の“浜のかあちゃん”たちが腕を振るった昼食を食べていただきました。
メニューは、カレイの煮付け、ホッキ味噌、こうなごの佃煮、アナゴのお吸い物など試験操業で獲れた地元の魚介類を使ったもので、参加者に“常磐もの”のおいしさを実感していただきました。
【本格的な漁業再開を目指して復旧された 相馬原釜地方卸売市場などを視察】
昼食後は、相馬双葉漁協の池田精一総務部長の案内で、相馬原釜地方卸売市場を視察しました。
この卸売市場は、震災による津波で大きく損壊したため、応急復旧した一部をこれまで使用していましたが、このほど、震災前と同等の規模に復旧されました。周辺の共同荷捌き施設等も新設され、本格的な漁業再開を目指して、相馬原釜地区の漁業関連施設は、ほぼ復旧が完了しました。
【松川浦大橋の橋上から漁港の復旧状況を俯瞰】
相馬原釜地方卸売市場や周辺施設を視察した後、底びき網漁船が係留されている船着場に立ち寄り、原釜機船底曳船船頭会の佐藤幸男会長から、試験操業の実際の様子などについて話を伺いました。その後、松川浦大橋の橋上に向かい、松川浦漁港の復旧状況について視察しました。
松川浦大橋自体の復旧は済んでいるものの、橋の向こう側の鵜の尾岬方面が復旧工事中のため、一般車両は現在も通行止めとなっていますが、メディアツアー時は特別に橋上に立ち入り、福島県相馬港湾建設事務所の猪狩倫次長から、漁港の復旧状況について説明を受けました。
橋上からは、相馬原釜地方卸売市場を中心とする漁業関連施設を俯瞰することができ、その全体的な状況についても報道関係者に理解していただきました。
【今年2月に竣工した新たな復興のシンボル 相馬市磯部水産加工施設を訪問】
メディアツアーの最後に訪問したのは、今年2月に竣工した相馬市磯部水産加工施設。
磯部地区は、漁港や漁船だけでなく水産加工・流通業者の施設も甚大な被害を受けました。その復興へ向けて、相馬双葉漁協と地元の水産加工・流通業者などで相馬市磯部地区水産物流通加工業協同組合を組織し、国の助成金を得て建設したのが相馬市磯部水産加工施設です。
施設内には、加工室や冷凍庫、梱包室などが外気と遮断されて設置され、徹底した衛生管理と鮮度管理が行われています。
また、放射性物質の非破壊型検査機器も設置され、加工品の全量検査が行われており、安全性についても万全の管理体制が整っています。
相馬市磯部水産加工施設では、相馬双葉漁協の組合員によって試験操業で水揚げされたシラスやコウナゴ、ツブ貝、ホッキガイなどが加工・出荷されており、新たな復興の象徴となっています。
また、直売コーナーも併設され、ホッキガイが販売される日は、すぐに売り切れになるなど人気を集めています。
【発行】福島県
福島県HP:http://www.pref.fukushima.lg.jp/
「ふくしま 新発売。」HP:http://www.new-fukushima.jp/
チャレンジふくしま農林水産物販売力強化事業
広報事務局
平成28年度 チャレンジふくしま農林水産物販売力強化事業
『ふくしまプライド。』漁業復興メディアツアー
試験操業5年目、目指せ“常磐もの”復活!
平成28年9月21日、50名の報道関係者が相馬原釜地方卸売市場を訪問
福島県では、「平成28年度 チャレンジふくしま農林水産物販売力強化事業」の一環として、『ふくしまプライド。』漁業復興メディアツアー「試験操業5年目、目指せ“常磐もの”復活!」を、去る平成28年9月21日(水)に実施しました。
福島県沖の海域は、親潮と黒潮がぶつかる「潮目(しおめ)の海」と呼ばれており、豊穣な漁場が形成され、そこで獲れる海産物は“常磐もの”と称され、震災前から市場等で高い評価を受けてきました。その“常磐もの”復活へ向けて、現在、福島県沖の海域では、沿岸部を中心に、試験操業が行われています。
試験操業は今年で5年目を迎え、平成27年3月にはいわき地方の小名浜魚市場が、今年9月には相馬双葉(相双)地方の松川浦漁港で相馬原釜地方卸売市場が竣工するなど、復興へ向けて着実な歩みを続けています。
また、今年6月には、“常磐もの”のシンボル的存在であるヒラメの出荷制限指示が解除され、9月から試験操業の対象種となり、本格的な漁業復活へ向けての期待が高まっています。
そのような中で行われた今回のメディアツアーには、新聞、雑誌、テレビ、フリージャーナリストなど50名の報道関係者が参加し、竣工したばかりの相馬原釜地方卸売市場などを訪問し、その様子は地元のテレビ局をはじめ、さまざまなメディアで報道されました。
News Letter
『ふくしまプライド。』漁業復興メディアツアー
【試験操業の対象種、対象海域が大幅に拡大】
メディアツアーで最初に訪問したのは、相馬双葉漁業協同組合(漁協)。佐藤弘行代表理事組合長の挨拶に続き、渡部祐次郎参事が、試験操業の現状について説明しました。
当初、3種類のみを対象として始まった試験操業も、その後、対象種を拡大し、ツアー実施時で83種(10月18日現在で92種)まで増加し、対象海域も福島第一原子力発電所の半径20km圏内を除く福島県沖全域へと拡大し、水揚数量も年々増加していることなどが報告されました。
あいにくツアー当日は、台風の影響で試験操業が行われず、水揚げの現場を視察することはできませんでしたが、底びき網や船びき網の漁業や、放射性物質の自主検査の状況を収めたビデオを上映し、その現状について参加者に理解をしていただきました。
<当日のプログラム>
1.試験操業について説明
*相馬双葉漁協にて試験操業の対象種や対象海域、操業状況などについて報告
*試験操業や放射性物質の自主検査についてのビデオ上映
2.昼食
*“浜のかあちゃん”たちが腕を振るう昼食
3.相馬原釜地方卸売市場・周辺施設視察
*卸売市場や活魚槽、共同荷捌き施設などを視察
4.災害復旧現場視察
*松川浦大橋の橋上にて松川浦漁港の復興状況などを説明
5.相馬市磯部水産加工施設視察
*磯部地区に新設された水産加工施設や自主検査体制について視察
【“浜のかあちゃん”たちが腕を振るう昼食で“常磐もの”のおいしさを実感】
この日は、報道関係者に相馬双葉漁協女性部の“浜のかあちゃん”たちが腕を振るった昼食を食べていただきました。
メニューは、カレイの煮付け、ホッキ味噌、こうなごの佃煮、アナゴのお吸い物など試験操業で獲れた地元の魚介類を使ったもので、参加者に“常磐もの”のおいしさを実感していただきました。
【本格的な漁業再開を目指して復旧された 相馬原釜地方卸売市場などを視察】
昼食後は、相馬双葉漁協の池田精一総務部長の案内で、相馬原釜地方卸売市場を視察しました。
この卸売市場は、震災による津波で大きく損壊したため、応急復旧した一部をこれまで使用していましたが、このほど、震災前と同等の規模に復旧されました。周辺の共同荷捌き施設等も新設され、本格的な漁業再開を目指して、相馬原釜地区の漁業関連施設は、ほぼ復旧が完了しました。
【松川浦大橋の橋上から漁港の復旧状況を俯瞰】
相馬原釜地方卸売市場や周辺施設を視察した後、底びき網漁船が係留されている船着場に立ち寄り、原釜機船底曳船船頭会の佐藤幸男会長から、試験操業の実際の様子などについて話を伺いました。その後、松川浦大橋の橋上に向かい、松川浦漁港の復旧状況について視察しました。
松川浦大橋自体の復旧は済んでいるものの、橋の向こう側の鵜の尾岬方面が復旧工事中のため、一般車両は現在も通行止めとなっていますが、メディアツアー時は特別に橋上に立ち入り、福島県相馬港湾建設事務所の猪狩倫次長から、漁港の復旧状況について説明を受けました。
橋上からは、相馬原釜地方卸売市場を中心とする漁業関連施設を俯瞰することができ、その全体的な状況についても報道関係者に理解していただきました。
【今年2月に竣工した新たな復興のシンボル 相馬市磯部水産加工施設を訪問】
メディアツアーの最後に訪問したのは、今年2月に竣工した相馬市磯部水産加工施設。
磯部地区は、漁港や漁船だけでなく水産加工・流通業者の施設も甚大な被害を受けました。その復興へ向けて、相馬双葉漁協と地元の水産加工・流通業者などで相馬市磯部地区水産物流通加工業協同組合を組織し、国の助成金を得て建設したのが相馬市磯部水産加工施設です。
施設内には、加工室や冷凍庫、梱包室などが外気と遮断されて設置され、徹底した衛生管理と鮮度管理が行われています。
また、放射性物質の非破壊型検査機器も設置され、加工品の全量検査が行われており、安全性についても万全の管理体制が整っています。
相馬市磯部水産加工施設では、相馬双葉漁協の組合員によって試験操業で水揚げされたシラスやコウナゴ、ツブ貝、ホッキガイなどが加工・出荷されており、新たな復興の象徴となっています。
また、直売コーナーも併設され、ホッキガイが販売される日は、すぐに売り切れになるなど人気を集めています。
【発行】福島県
福島県HP:http://www.pref.fukushima.lg.jp/
「ふくしま 新発売。」HP:http://www.new-fukushima.jp/