北のごはん倶楽部 vol.23 【特集】豊かな収穫の秋を迎えた米どころ北海道を訪ねて
[16/11/09]
提供元:共同通信PRワイヤー
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平成28年10月
ホクレン農業協同組合連合会
北のごはん倶楽部 vol.23
【特集】豊かな収穫の秋を迎えた米どころ北海道を訪ねて
【特集】豊かな収穫の秋を迎えた米どころ北海道を訪ねて
広大な大地を黄金色に染める、北海道ならではの秋の風景。道内でも有数の米どころ上川地区、そこにはいつもと変わらぬ収穫作業に活気づく人々の姿がありました。今年は台風の襲来など天候に悩まされ、お米の収穫も心配されましたが、たわわに実った稲穂が頭を垂れ、その不安を払拭してくれました。「食味良し、収穫量も確保」と、この地で「ゆめぴりか」の米づくりに取り組まれている生産者の方からは、明るい声が届きました。
◆気候の変化にも技術と経験で向き合い今年も美味しいお米にたどりつけました◆
JA あさひかわ稲作連絡協議会 会長
北海道米の新たなブランド形成協議会 副会長 佐野 彰俊氏
北海道の北寄り、米づくりが盛んな上川地区は、近年では「ゆめぴりか」の生産地としても知られています。秋晴れの一日、黄金色の稲穂が一面をおおう田んぼで収穫作業をされていた佐野彰俊さんを訪ねました。米づくり35年、北海道米の新たなブランド形成協議会の副会長を務められている佐野さんに、今年の「ゆめぴりか」について、お話をうかがいました。
●7 、8月の好天が豊かな実りをもたらしました
「ほら、しっかりと実が詰まったいい稲穂でしょう。今年はいろいろとありましたが、こうして豊かな稲穂を手にすると、ほっとする気持ちでいっぱいです」と笑顔で迎えてくれた佐野さん。半年以上をかけて丹念に育ててきたお米。収穫の時期はその集大成でもあります。佐野さんは今年も自然と向き合いながら、大事な稲を大切に育ててきました。
「北海道の稲作は、融雪から始まります。今年は例年よりも雪解けが早く、春先も天候に恵まれたので、5月中旬から始まる田植えも順調に進みました」と佐野さんは今年の作業を振り返ります。
「ところが田植えを終えた頃から寒い日が続いてしまいました。この時期は苗から枝分かれして茎の数が増える分けつの最盛期。気温が低いと分けつが進まず、穂をつける稲数が減ってしまって収穫量にも影響します。少しでも分けつを促そうと、朝夜の水量を多くして低温から稲を守り、昼間は水かさを下げるなど、この時期はどの生産者も水の管理をこまめに調整し、なるべく影響を受けないようにとかなり気を配りました」
7 月になると天候は回復し、晴天の日が続いたことからその後は順調に生育。日照時間を確保できたことから稲の育ちがよく、生産者の方々も胸を撫でおろしたといいます。
8 月になると、北海道に大きな台風が3 つも上陸するというこれまでにない経験もありました。
「テレビなどで農作物の被害が大きく取り上げられ、心配をしていただきましたが、私どもの地区では、被害は部分的で済みました」
こうして収穫時期を迎えた今、目の前には見事な黄金の絨毯が広がっています。
「全体的には生育した穂の状況も良く、不稔が少ない。一粒一粒がしっかりとしていて、収穫量もほぼ平年並みを確保できそうです」と語ってくれました。
●競い高め合う「ゆめぴりかコンテスト」が大きな刺激に
佐野さんは「ゆめぴりか」を手がけるようになって6 年。品質を維持するために厳しい基準が設けられ、特にタンパク値を基準の範囲内にしなければならないのが「ゆめぴりか」の米づくりです。さらに、毎年移り変わる気候への対応などもあり、苦労の連続だと言います。
「いい苗をつくることから始まり、水の管理、肥料の量やタイミング、こうした微妙な加減がタンパク値や米の味わいに大きく作用する。長年米づくりをしてきましたが、『ゆめぴりか』と出合い、改めて米づくりの大変さを実感しています。それでも『ゆめぴりか』が北海道を代表するお米となったこと、その生産者であることが誇りであり、大きな励みになっています」
さらに昨年から始まった『ゆめぴりかコンテスト』は、生産者にとって、これまで以上に外に意識を向けるきっかけになりました。
「今年から『北海道米の新たなブランド形成協議会』の副会長も務めさせていただくことになり、他の地域の生産者の方たちとの交流も増えました。その中で皆さんそれぞれにいい米を作りたいと、工夫や努力をされている姿に大いに刺激を受けました。さらに『ゆめぴりかコンテスト』という目標ができ、一緒に米づくりをする仲間たちとの団結心と競争意識が高まりました。各地の生産者たちとの交流で得た情報を地元に戻って仲間の生産者たちに伝え、互いに学び合う。地区代表、さらに全道制覇という大きな目標を掲げて、みんなで力を合わせて美味しい『ゆめぴりか』を育てていきたいと強く思っています」
広い大地で盛んな米づくり。生産者の方々が切磋琢磨し、美味しい米づくりを探求する姿は、北海道米のさらなる発展へとつながっていく確かな未来への手応えを感じさせてくれました。
ホクレン農業協同組合連合会
北のごはん倶楽部 vol.23
【特集】豊かな収穫の秋を迎えた米どころ北海道を訪ねて
【特集】豊かな収穫の秋を迎えた米どころ北海道を訪ねて
広大な大地を黄金色に染める、北海道ならではの秋の風景。道内でも有数の米どころ上川地区、そこにはいつもと変わらぬ収穫作業に活気づく人々の姿がありました。今年は台風の襲来など天候に悩まされ、お米の収穫も心配されましたが、たわわに実った稲穂が頭を垂れ、その不安を払拭してくれました。「食味良し、収穫量も確保」と、この地で「ゆめぴりか」の米づくりに取り組まれている生産者の方からは、明るい声が届きました。
◆気候の変化にも技術と経験で向き合い今年も美味しいお米にたどりつけました◆
JA あさひかわ稲作連絡協議会 会長
北海道米の新たなブランド形成協議会 副会長 佐野 彰俊氏
北海道の北寄り、米づくりが盛んな上川地区は、近年では「ゆめぴりか」の生産地としても知られています。秋晴れの一日、黄金色の稲穂が一面をおおう田んぼで収穫作業をされていた佐野彰俊さんを訪ねました。米づくり35年、北海道米の新たなブランド形成協議会の副会長を務められている佐野さんに、今年の「ゆめぴりか」について、お話をうかがいました。
●7 、8月の好天が豊かな実りをもたらしました
「ほら、しっかりと実が詰まったいい稲穂でしょう。今年はいろいろとありましたが、こうして豊かな稲穂を手にすると、ほっとする気持ちでいっぱいです」と笑顔で迎えてくれた佐野さん。半年以上をかけて丹念に育ててきたお米。収穫の時期はその集大成でもあります。佐野さんは今年も自然と向き合いながら、大事な稲を大切に育ててきました。
「北海道の稲作は、融雪から始まります。今年は例年よりも雪解けが早く、春先も天候に恵まれたので、5月中旬から始まる田植えも順調に進みました」と佐野さんは今年の作業を振り返ります。
「ところが田植えを終えた頃から寒い日が続いてしまいました。この時期は苗から枝分かれして茎の数が増える分けつの最盛期。気温が低いと分けつが進まず、穂をつける稲数が減ってしまって収穫量にも影響します。少しでも分けつを促そうと、朝夜の水量を多くして低温から稲を守り、昼間は水かさを下げるなど、この時期はどの生産者も水の管理をこまめに調整し、なるべく影響を受けないようにとかなり気を配りました」
7 月になると天候は回復し、晴天の日が続いたことからその後は順調に生育。日照時間を確保できたことから稲の育ちがよく、生産者の方々も胸を撫でおろしたといいます。
8 月になると、北海道に大きな台風が3 つも上陸するというこれまでにない経験もありました。
「テレビなどで農作物の被害が大きく取り上げられ、心配をしていただきましたが、私どもの地区では、被害は部分的で済みました」
こうして収穫時期を迎えた今、目の前には見事な黄金の絨毯が広がっています。
「全体的には生育した穂の状況も良く、不稔が少ない。一粒一粒がしっかりとしていて、収穫量もほぼ平年並みを確保できそうです」と語ってくれました。
●競い高め合う「ゆめぴりかコンテスト」が大きな刺激に
佐野さんは「ゆめぴりか」を手がけるようになって6 年。品質を維持するために厳しい基準が設けられ、特にタンパク値を基準の範囲内にしなければならないのが「ゆめぴりか」の米づくりです。さらに、毎年移り変わる気候への対応などもあり、苦労の連続だと言います。
「いい苗をつくることから始まり、水の管理、肥料の量やタイミング、こうした微妙な加減がタンパク値や米の味わいに大きく作用する。長年米づくりをしてきましたが、『ゆめぴりか』と出合い、改めて米づくりの大変さを実感しています。それでも『ゆめぴりか』が北海道を代表するお米となったこと、その生産者であることが誇りであり、大きな励みになっています」
さらに昨年から始まった『ゆめぴりかコンテスト』は、生産者にとって、これまで以上に外に意識を向けるきっかけになりました。
「今年から『北海道米の新たなブランド形成協議会』の副会長も務めさせていただくことになり、他の地域の生産者の方たちとの交流も増えました。その中で皆さんそれぞれにいい米を作りたいと、工夫や努力をされている姿に大いに刺激を受けました。さらに『ゆめぴりかコンテスト』という目標ができ、一緒に米づくりをする仲間たちとの団結心と競争意識が高まりました。各地の生産者たちとの交流で得た情報を地元に戻って仲間の生産者たちに伝え、互いに学び合う。地区代表、さらに全道制覇という大きな目標を掲げて、みんなで力を合わせて美味しい『ゆめぴりか』を育てていきたいと強く思っています」
広い大地で盛んな米づくり。生産者の方々が切磋琢磨し、美味しい米づくりを探求する姿は、北海道米のさらなる発展へとつながっていく確かな未来への手応えを感じさせてくれました。