免疫細胞治療に関する論文が学術誌『Anticancer Research』に掲載されました。
[16/12/07]
提供元:共同通信PRワイヤー
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2016年12月7日
医療法人社団滉志会 瀬田クリニックグループ
StageIV大腸がんに対する化学療法と免疫細胞治療との併用治療に
関する論文が学術誌『Anticancer Research』に掲載されました。
医療法人社団滉志会瀬田クリニックグループは福岡大学消化器外科(福岡県福岡市)との共同診療において、StageIVの進行・再発大腸がん患者に対して化学療法と免疫細胞治療を併用した際の有効性と安全性を評価する解析研究を行い、本解析結果をまとめた学術論文(*1)が、がん免疫分野の学術誌『Anticancer Research』に掲載されましたのでお知らせ致します。
近年、大腸がんは罹患数、死亡数共に急増しており、2015年の調査における部位別の死亡数では男女全体の3位、女性に限れば第1位を占めています。大腸がんStageIV症例の治療においては主に延命や症状コントロールを目的として全身的化学療法が選択されますが、切除可能なStageI〜StageIII症例と比較して5年生存率は低く、StageIV症例に対する新たな治療法の開発が期待されています。
一方、StageIV症例で用いられる化学療法剤の中には制御性T細胞(*2)の抑制など抗腫瘍免疫応答において有益な効果を誘導することが知られており、免疫応答を強化する免疫細胞治療との併用による相乗効果が期待されています。そこで、本研究ではStageIV大腸がん患者に対して化学療法(XELOX+ベバシズマブ療法)と免疫細胞治療(アルファ・ベータT細胞療法)を併用した場合の安全性と有効性について調査し、以下の結果が得られました。
(今回確認された主な研究結果)
・調査対象となった15症例のうち、RECISTガイドラインを用いて判定した結果、CR:4例(26.7%)、PR:8例(53.3%)、SD:3例(20.0%)、PD:0例(0%)であり、奏効率(CR+PR)は80%、病勢コントロール率(CR+PR+SD)は100%であった。
・免疫細胞治療に関係する有害事象はほとんど見られなかった。
上記の研究結果により、大腸がんStageIV症例に対する化学療法と免疫細胞治療の併用療法に関し、一定の治療効果と安全性が示唆されました。
瀬田クリニックグループは今後も、臨床現場で得た最新の知見や研究成果等を速やかに治療に応用するとともに、研究成果に係る情報発信を継続することで、がん免疫細胞治療の発展に貢献してまいります。
以上
本件に関するお問い合わせ:
医療法人社団 滉志会 法人本部
東京都千代田区神田駿河台2-1-45 ニュー駿河台ビル4F
TEL: 03-5244-5750 URL: http://www.j-immunother.com/
Email: info@j-immunother.com
(*1)Adoptive Chemoimmunotherapy Using Activated αβT Cells for Stage IV Colorectal Cancer
(*2)制御性T細胞
正常な細胞を攻撃するなど過剰な免疫反応を抑制するために生体に備わるT細胞。免疫応答反応の恒常性を維持する上で重要な役割を果たす。
【 医療法人社団滉志会 瀬田クリニックグループについて 】
1999年3月、免疫細胞治療の専門医療機関として「瀬田クリニック」を開院、現在は、瀬田クリニック東京(東京都千代田区)、瀬田クリニック新横浜(神奈川県横浜市)、瀬田クリニック大阪(大阪府吹田市)、瀬田クリニック福岡(福岡県福岡市)の4クリニックを開設しています。開院以来、19,000名を超える患者さんに対し、16万回以上の治療を提供しています(2016年11月現在)。2009年に設置した臨床研究センター(現:臨床研究・治験センター)では、開院以来の治療実績から抽出した臨床データの解析に加え、大学病院、地域中核医療機関等との共同臨床研究を行い、Evidenceの強化、治療効果の更なる向上に取り組んでいます。
医療法人社団滉志会 瀬田クリニックグループ
StageIV大腸がんに対する化学療法と免疫細胞治療との併用治療に
関する論文が学術誌『Anticancer Research』に掲載されました。
医療法人社団滉志会瀬田クリニックグループは福岡大学消化器外科(福岡県福岡市)との共同診療において、StageIVの進行・再発大腸がん患者に対して化学療法と免疫細胞治療を併用した際の有効性と安全性を評価する解析研究を行い、本解析結果をまとめた学術論文(*1)が、がん免疫分野の学術誌『Anticancer Research』に掲載されましたのでお知らせ致します。
近年、大腸がんは罹患数、死亡数共に急増しており、2015年の調査における部位別の死亡数では男女全体の3位、女性に限れば第1位を占めています。大腸がんStageIV症例の治療においては主に延命や症状コントロールを目的として全身的化学療法が選択されますが、切除可能なStageI〜StageIII症例と比較して5年生存率は低く、StageIV症例に対する新たな治療法の開発が期待されています。
一方、StageIV症例で用いられる化学療法剤の中には制御性T細胞(*2)の抑制など抗腫瘍免疫応答において有益な効果を誘導することが知られており、免疫応答を強化する免疫細胞治療との併用による相乗効果が期待されています。そこで、本研究ではStageIV大腸がん患者に対して化学療法(XELOX+ベバシズマブ療法)と免疫細胞治療(アルファ・ベータT細胞療法)を併用した場合の安全性と有効性について調査し、以下の結果が得られました。
(今回確認された主な研究結果)
・調査対象となった15症例のうち、RECISTガイドラインを用いて判定した結果、CR:4例(26.7%)、PR:8例(53.3%)、SD:3例(20.0%)、PD:0例(0%)であり、奏効率(CR+PR)は80%、病勢コントロール率(CR+PR+SD)は100%であった。
・免疫細胞治療に関係する有害事象はほとんど見られなかった。
上記の研究結果により、大腸がんStageIV症例に対する化学療法と免疫細胞治療の併用療法に関し、一定の治療効果と安全性が示唆されました。
瀬田クリニックグループは今後も、臨床現場で得た最新の知見や研究成果等を速やかに治療に応用するとともに、研究成果に係る情報発信を継続することで、がん免疫細胞治療の発展に貢献してまいります。
以上
本件に関するお問い合わせ:
医療法人社団 滉志会 法人本部
東京都千代田区神田駿河台2-1-45 ニュー駿河台ビル4F
TEL: 03-5244-5750 URL: http://www.j-immunother.com/
Email: info@j-immunother.com
(*1)Adoptive Chemoimmunotherapy Using Activated αβT Cells for Stage IV Colorectal Cancer
(*2)制御性T細胞
正常な細胞を攻撃するなど過剰な免疫反応を抑制するために生体に備わるT細胞。免疫応答反応の恒常性を維持する上で重要な役割を果たす。
【 医療法人社団滉志会 瀬田クリニックグループについて 】
1999年3月、免疫細胞治療の専門医療機関として「瀬田クリニック」を開院、現在は、瀬田クリニック東京(東京都千代田区)、瀬田クリニック新横浜(神奈川県横浜市)、瀬田クリニック大阪(大阪府吹田市)、瀬田クリニック福岡(福岡県福岡市)の4クリニックを開設しています。開院以来、19,000名を超える患者さんに対し、16万回以上の治療を提供しています(2016年11月現在)。2009年に設置した臨床研究センター(現:臨床研究・治験センター)では、開院以来の治療実績から抽出した臨床データの解析に加え、大学病院、地域中核医療機関等との共同臨床研究を行い、Evidenceの強化、治療効果の更なる向上に取り組んでいます。