2017年米国自動車耐久品質調査
[17/02/23]
提供元:共同通信PRワイヤー
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2017年2月23日
株式会社J.D. パワー アジア・パシフィック
J.D. パワー
2017年米国自動車耐久品質調査
J.D. パワー報道資料:
米国の自動車耐久品質調査、ブランド別ランキングではレクサスとポルシェが同率1位
一方で、優れた長期品質はラグジュリーブランドのみが提供しているわけではないことが明らかに
セグメント別ランキングでは、トヨタ自動車が10モデル、
ゼネラルモーターズが4モデルでトップ
※本報道資料は、日本時間2月23日午前0時に米国で発表された資料を翻訳したものです
米国カリフォルニア州コスタメサ:2017年2月22日−J.D. パワーが本日発表した2017年米国自動車耐久品質調査SM(VDS)で、ブランド別ランキングではレクサスとポルシェが同率1位になった一方で、多くの量産車のユーザーも優れた長期品質を経験していることが明らかになった。
当調査で、最も良く売れている2014年型車10モデルの平均不具合指摘件数は134PP100で、業界平均の156PP100を大幅に下回ることが分かった。長年にわたってベストセラーであるフォード・F-150とトヨタ・カムリもセグメント別ランキングの該当セグメントでトップとなった。
「自動車購入者は、耐久性に関して評判の悪いモデルをますます避けるようになっているため、自動車メーカーは、特に売り上げが好調なモデルについて品質に手を抜くことは許されない」と、J.D. パワーのグローバル・オートモーティブ部門バイス・プレジデントのデヴィッド・サージェントは述べている。「多くの高価な車両やニッチモデルの品質が優れている一方で、実際にはほとんどの消費者が量産の主流セグメントで車両を検討している。消費者にとって良い点は、耐久性に優れた車両を購入するのに大金を費やす必要がないことである。」
優れた長期品質は、購買意思決定やブランドロイヤルティに影響を与える他に、車両の残存価値を高める重要な要因となることが分かった。例えば、J.D. パワーでは、当調査でノンプレミアム系ブランドの中でトップとなったトヨタの残存価値は、平均的なブランドに比べて1台当たり$750を超えると推定している。これは、2014年型車のみで考えた場合に$13億ドル超の利益に換算される。
「リースと長期ローンが最高水準に達している自動車産業の現在の環境では、より高い残存価値を示すことによって、自動車メーカーは購入者に対する訴求力を高めることができる。」と、J.D. パワーのvehicle analysis and analytics部門バイス・プレジデントのジョナサン・バンクスは述べている。「これは、高い市場シェアや利益率を上昇させる要因といえる。」
トップとなったブランドおよびモデル
ブランド別ランキングでは、レクサスとポルシェが同率1位となり、不具合指摘件数は110PP100だった。レクサスは6年連続で第1位となった。
・第3位はトヨタ(123PP100)で、2016年の4位から順位を上げた。
・第4位はビュイック(126PP100)、第5位はメルセデス・ベンツ(131PP100)だった。
・当調査の対象となったブランドの中で最も改善したのはヒュンダイ(133PP100)で、不具合指摘件数は2016年から25PP100減少した。ヒュンダイは第6位に入り(2016年は第19位)、ヒュンダイとしてVDSではこれまでで最も高い順位となった。
・その他に改善が目立ったブランドはダッジとフォードで、いずれも2016年から21PP100の改善、ランドローバーは20PP100の改善となった。
セグメント別ランキングでは、トヨタ自動車が18セグメント中10セグメントでアワードを受賞し、これまで一企業が受賞したアワード数では最高となった。トヨタ自動車でトップに入ったモデルは、レクサスES、レクサスGS、レクサスRX、トヨタ・アバロン、トヨタ・カムリ、トヨタ・FJクルーザー、トヨタ・プリウス、トヨタ・プリウスv、トヨタ・シエナ、トヨタ・ヴェンザである。トヨタ・カムリの不具合指摘件数は全ブランド中、最も低かった。
ゼネラルモーターズは4つのセグメントでアワードを受賞した。トップに入ったモデルは、シボレー・カマロ、シボレー・ソニック、シボレー・シルバラードHD、シボレー・タホだった。
その他に、フォード・F-150、ホンダ・リッジライン、メルセデス・ベンツ・GLKクラス、フォルクスワーゲン・ティグアンがセグメント別アワードを受賞した。
主な調査結果
・テクノロジー関連の不具合の増加は、2年連続で耐久性の悪化を招いている。今年の業界平均は156PP100で、昨年から4PP100増加した。
・オーディオ/コミュニケーション/エンターテインメント/ナビゲーションシステム(ACEN)カテゴリーは引き続き最も不具合の多い領域となっており、報告された不具合指摘件数全体の22%を占めている。この割合は昨年の20%から増加している。
・最も不具合指摘件数が多かったのは、3年連続で、Bluetooth対応/接続性と、内蔵音声認識システムによる音声の誤認識だった。
・今年、最も不具合指摘の多い10項目に新たに加わったのはバッテリーの故障だった。実際に今年、バッテリー故障の不具合を報告するユーザーが2016年に比べて44%多かった。バッテリーは、3年の車両所有期間の間に、通常の消耗以外で最も頻繁に交換されている部品である。今年は6.1%がバッテリーを交換したと回答しており、2016年から1.3%増加した。
2017 年米国自動車耐久品質調査は、2014年型車を購入してから3年が経過したユーザー35,186人から回答を得た。調査は、2016年10月から12月にかけて実施された。
今年で28回目となる本調査は、2014年型車を購入したユーザーを対象に、177の項目にわたって直近1年間の不具合経験を聴取しており、それらの項目は8つのカテゴリーに分かれている。自動車の耐久品質は、100台当たりの不具合指摘件数(PP100)として算出され、数値が小さいほど品質が高いことを示す。
当調査についての詳細は、J.D. パワーが実施するその他の自動車関連調査と同様に、www.jdpower.com/dependabilityに掲載している。
*J.D. パワーが結果を発表する調査はすべてJ.D. パワーが第三者機関として自主企画により実施したものです。
<J.D. パワーについて>
J.D. パワー(本社:米国カリフォルニア州コスタメサ)は、顧客満足に関するインサイト並びにパフォーマンス改善のためのソリューションを提供している国際的なマーケティング情報サービス企業である。毎年、世界中で数百万人にのぼる消費者やビジネス・ユーザーを対象に、品質や顧客満足に関する調査を実施している。北米、南米、ヨーロッパとアジアに計17の拠点を有する。アジア・パシフィックではシンガポール、北京、上海、バンコク、マレーシアに拠点をもち、日本、オーストラリア、中国、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、ベトナムで調査を行っている。詳しくは当社ウェブサイトhttp://japan.jdpower.comまで。
<ご注意>
本紙は報道用資料です。(株)J.D. パワー アジア・パシフィック本資料に掲載されている情報および結果を広告または販促活動に転用することを禁止します。
株式会社J.D. パワー アジア・パシフィック
J.D. パワー
2017年米国自動車耐久品質調査
J.D. パワー報道資料:
米国の自動車耐久品質調査、ブランド別ランキングではレクサスとポルシェが同率1位
一方で、優れた長期品質はラグジュリーブランドのみが提供しているわけではないことが明らかに
セグメント別ランキングでは、トヨタ自動車が10モデル、
ゼネラルモーターズが4モデルでトップ
※本報道資料は、日本時間2月23日午前0時に米国で発表された資料を翻訳したものです
米国カリフォルニア州コスタメサ:2017年2月22日−J.D. パワーが本日発表した2017年米国自動車耐久品質調査SM(VDS)で、ブランド別ランキングではレクサスとポルシェが同率1位になった一方で、多くの量産車のユーザーも優れた長期品質を経験していることが明らかになった。
当調査で、最も良く売れている2014年型車10モデルの平均不具合指摘件数は134PP100で、業界平均の156PP100を大幅に下回ることが分かった。長年にわたってベストセラーであるフォード・F-150とトヨタ・カムリもセグメント別ランキングの該当セグメントでトップとなった。
「自動車購入者は、耐久性に関して評判の悪いモデルをますます避けるようになっているため、自動車メーカーは、特に売り上げが好調なモデルについて品質に手を抜くことは許されない」と、J.D. パワーのグローバル・オートモーティブ部門バイス・プレジデントのデヴィッド・サージェントは述べている。「多くの高価な車両やニッチモデルの品質が優れている一方で、実際にはほとんどの消費者が量産の主流セグメントで車両を検討している。消費者にとって良い点は、耐久性に優れた車両を購入するのに大金を費やす必要がないことである。」
優れた長期品質は、購買意思決定やブランドロイヤルティに影響を与える他に、車両の残存価値を高める重要な要因となることが分かった。例えば、J.D. パワーでは、当調査でノンプレミアム系ブランドの中でトップとなったトヨタの残存価値は、平均的なブランドに比べて1台当たり$750を超えると推定している。これは、2014年型車のみで考えた場合に$13億ドル超の利益に換算される。
「リースと長期ローンが最高水準に達している自動車産業の現在の環境では、より高い残存価値を示すことによって、自動車メーカーは購入者に対する訴求力を高めることができる。」と、J.D. パワーのvehicle analysis and analytics部門バイス・プレジデントのジョナサン・バンクスは述べている。「これは、高い市場シェアや利益率を上昇させる要因といえる。」
トップとなったブランドおよびモデル
ブランド別ランキングでは、レクサスとポルシェが同率1位となり、不具合指摘件数は110PP100だった。レクサスは6年連続で第1位となった。
・第3位はトヨタ(123PP100)で、2016年の4位から順位を上げた。
・第4位はビュイック(126PP100)、第5位はメルセデス・ベンツ(131PP100)だった。
・当調査の対象となったブランドの中で最も改善したのはヒュンダイ(133PP100)で、不具合指摘件数は2016年から25PP100減少した。ヒュンダイは第6位に入り(2016年は第19位)、ヒュンダイとしてVDSではこれまでで最も高い順位となった。
・その他に改善が目立ったブランドはダッジとフォードで、いずれも2016年から21PP100の改善、ランドローバーは20PP100の改善となった。
セグメント別ランキングでは、トヨタ自動車が18セグメント中10セグメントでアワードを受賞し、これまで一企業が受賞したアワード数では最高となった。トヨタ自動車でトップに入ったモデルは、レクサスES、レクサスGS、レクサスRX、トヨタ・アバロン、トヨタ・カムリ、トヨタ・FJクルーザー、トヨタ・プリウス、トヨタ・プリウスv、トヨタ・シエナ、トヨタ・ヴェンザである。トヨタ・カムリの不具合指摘件数は全ブランド中、最も低かった。
ゼネラルモーターズは4つのセグメントでアワードを受賞した。トップに入ったモデルは、シボレー・カマロ、シボレー・ソニック、シボレー・シルバラードHD、シボレー・タホだった。
その他に、フォード・F-150、ホンダ・リッジライン、メルセデス・ベンツ・GLKクラス、フォルクスワーゲン・ティグアンがセグメント別アワードを受賞した。
主な調査結果
・テクノロジー関連の不具合の増加は、2年連続で耐久性の悪化を招いている。今年の業界平均は156PP100で、昨年から4PP100増加した。
・オーディオ/コミュニケーション/エンターテインメント/ナビゲーションシステム(ACEN)カテゴリーは引き続き最も不具合の多い領域となっており、報告された不具合指摘件数全体の22%を占めている。この割合は昨年の20%から増加している。
・最も不具合指摘件数が多かったのは、3年連続で、Bluetooth対応/接続性と、内蔵音声認識システムによる音声の誤認識だった。
・今年、最も不具合指摘の多い10項目に新たに加わったのはバッテリーの故障だった。実際に今年、バッテリー故障の不具合を報告するユーザーが2016年に比べて44%多かった。バッテリーは、3年の車両所有期間の間に、通常の消耗以外で最も頻繁に交換されている部品である。今年は6.1%がバッテリーを交換したと回答しており、2016年から1.3%増加した。
2017 年米国自動車耐久品質調査は、2014年型車を購入してから3年が経過したユーザー35,186人から回答を得た。調査は、2016年10月から12月にかけて実施された。
今年で28回目となる本調査は、2014年型車を購入したユーザーを対象に、177の項目にわたって直近1年間の不具合経験を聴取しており、それらの項目は8つのカテゴリーに分かれている。自動車の耐久品質は、100台当たりの不具合指摘件数(PP100)として算出され、数値が小さいほど品質が高いことを示す。
当調査についての詳細は、J.D. パワーが実施するその他の自動車関連調査と同様に、www.jdpower.com/dependabilityに掲載している。
*J.D. パワーが結果を発表する調査はすべてJ.D. パワーが第三者機関として自主企画により実施したものです。
<J.D. パワーについて>
J.D. パワー(本社:米国カリフォルニア州コスタメサ)は、顧客満足に関するインサイト並びにパフォーマンス改善のためのソリューションを提供している国際的なマーケティング情報サービス企業である。毎年、世界中で数百万人にのぼる消費者やビジネス・ユーザーを対象に、品質や顧客満足に関する調査を実施している。北米、南米、ヨーロッパとアジアに計17の拠点を有する。アジア・パシフィックではシンガポール、北京、上海、バンコク、マレーシアに拠点をもち、日本、オーストラリア、中国、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、ベトナムで調査を行っている。詳しくは当社ウェブサイトhttp://japan.jdpower.comまで。
<ご注意>
本紙は報道用資料です。(株)J.D. パワー アジア・パシフィック本資料に掲載されている情報および結果を広告または販促活動に転用することを禁止します。