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忍者ツーリズム キックオフ・フォーラム in長野

2017年3月1日

日本忍者協議会

“忍者コンテンツを活用した忍者ツーリズムと地方創生”について考える
「忍者ツーリズム キックオフ・フォーラム in長野」
2月19日(日)長野県にて開催!
橋本マナミさんらが登壇!

 日本忍者協議会は、2月19日(日)に、「忍者」ゆかりの自治体でもある長野県長野市のホテルメルパルク長野にて、地元の信濃毎日新聞社との共催で、「忍者ツーリズム キックオフ・フォーラムin長野 〜忍者観光力の向上にむけて〜」を開催しました。
本フォーラムは、忍者文化や忍者ツーリズムの可能性を展開し共有することで、更なる地方創生の促進につなげることを目的に開催され、日本の忍者研究の第一人者である三重大学人文学部山田雄司教授の基調講演や、女優でタレントの橋本マナミさんのトークショー、パネルディスカッションなどで「忍者ツーリズム」の可能性を議論しました。

 「忍者コンテンツの魅力について」と題して基調講演を行った山田教授は、忍者や忍術ブームの歴史的経緯や海外における忍者ブームの状況に触れながら、忍者は“日本を代表する文化資産”であると解説。「忍者をグローバルな存在として捉え、忍者を地域の活性化や世界の人々との交流に生かす」と語りました。
そして、「NHK大河ドラマ『真田丸』で細川ガラシャを演じて。」と題したトークショーに出演した橋本マナミさんは、大河ドラマ撮影現場での細川ガラシャの役作りの秘話を披露しました。また、日本忍者協議会サイト上の「忍者度チェッカー」に挑戦すると、「見習い甲賀忍者」との意外な診断結果に、橋本さんは「自分は大した忍者になれませんね」と苦笑し、会場でも笑いが起きました。

 「忍者コンテンツを活用した忍者ツーリズムと地方創生」がテーマのパネルディスカッションでは、山田教授のほか、当協議会副会長で元観光庁長官の溝畑宏さん、伊賀上野観光協会会長の廣澤浩一さん、忍術研究家の川上仁一さん、戸隠流忍法忍会の山口輝文さん、映画ソムリエの東紗友美さんらが登壇し、登壇者から様々なアイデアが発表されました。
廣澤さんは、地域の観光という視点で「話題性をつくることで、市民の観光に対する意識を高揚させることが必要」と説明しました。また、川上さんは研究家ならではの視点で「忍者の定義を協議会が明確にする一方、地域性のある忍者像を描くことで、地域文化の掘り起しが重要」と語りました。そして、地元で様々な取り組みをされている山口さんは「忍者の動きをスポーツ化することによって、まずは興味を持ちやすい子どもたちに拡げていくことが必要」と提言があったほか、普段の生活から忍者に夢中だという東さんからは、「もっとSNSを活用すべき。全国の忍者ゆかりの地を回り、忍術を体得することで巻物を受け取ることができる」などのアイデアを披露しました。
こうした議論を受けて、コーディネーターの溝畑さんは「全体の議論を通じて、地域の独自性、街づくり、各地の連携、忍者の正しい定義などが特に必要、ということが分かった」と締めくくりました。

 フォーラム当日は、長野県外からも含め、230名以上の方が参加し、会場には阿部守一長野県知事や母袋創一上田市長も訪れました。
阿部知事は「忍者は世界から注目されている。それぞれの地域が一過性に留まらない取り組みが必要。地域の歴史や文化をもう一度見つめ直して、全国・海外とも共有して観光振興や地方創生につなげていく」とコメントし、母袋市長は「話題性のある上田、長野、松本。力を合わせて様々な施策に取り組んでいきたい」と挨拶しました。

日本忍者協議会は、世界唯一の忍者の公式組織として、「忍者ツーリズム」を主要なプロジェクトとしてとらえ、今後も積極的に様々な施策を展開して参ります。

【日本忍者協議会とは?】
これまで謎に包まれてきた忍者という存在を日本の文化資産として世界に発信すべく作られた、
自治体等によって構成される世界唯一の忍者の公式組織です。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据え、国をはじめ、自治体、大学、観光協会、民間団体、事業所があらゆる垣根を越えて集結。
忍者の学術研究や情報収集・情報発信を行い、忍者による観光振興、文化振興、地域経済の活性化を図ることを目的として活動しています。
・公式HP:https://ninja-official.com/

【忍者ツーリズムに取り組む背景】
訪日外国人観光客の目標を2020年に4000万人、2030年に6000万人とする「明日の日本を支える観光ビジョン」が、昨年政府により策定されました。昨今、注目が高まりつつある「忍者」コンテンツを、観光産業の活性化や交流人口の拡大等、地方創生の起爆剤として活用しようと、すでにいくつかの地域で積極的な取り組みがはじまっています。
日本各地に点在する「忍者−Ninja−」ゆかりの地は、その歴史に裏打ちされた“本物の”忍者を知ることができ、忍者と出会える場所でもあります。そこには、忍者と結びつきが深い文化や風習などが今も残り、地域の魅力のひとつにもなっています。


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