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アメリカ合衆国 指定歴史登録財 ドイツ船「SMSコーモランII」沈没から100周年

2017年4月7日

グアム政府観光局

アメリカ合衆国 指定歴史登録財
ドイツ船「SMSコーモランII」沈没から100周年

去る4月7日(金)に、ドイツ船「SMS コーモラン II」がグアムのアプラ湾に沈んでから100周年を迎える事を記念し、世界各国からのメディアを含む関係者約40名以上が集い、アプラ湾とグアムの首都ハガニアの海軍墓地の2箇所にて、平和記念式典が行われました。また4月1日(土)〜14日(金)の約2週間はメモリアルウィークとして、グアムミュージアムや太平洋戦争記念館ビジターセンターにおいて、その歴史の講演や展示などが行われるほか、特典付きのスペシャルダイビングパッケージも販売されています。

グアムの沈船ダイビングの人気スポットとして知られているドイツ船「SMS コーモラン II」については、次のとおりです。
1914年12月に太平洋の敵を避け、石炭の補給のために「SMS コーモラン II」は、グアムに寄航しました。当時、まだアメリカは第一次世界大戦に参戦しておらず、グアムの軍総督は燃料補給を拒否したものの、その乗船員のグアムへの上陸を許可しました。同船と乗組員は、アメリカが正式に第一次世界大戦に参戦するまで2年半に渡りグアムに滞在し、現地の人々とも親交を深めました。
そして1917年4月7日、ドイツの対戦国となったアメリカとグアムの軍総督は、同船のツックシュベルト船長に船を降伏するように命じました。そうと気付かず、島から補給物資を載せた補給船が「SMS コーモラン II」に戻ろうとしたちょうどその時、アメリカ海兵隊員が船首に発砲。これが第一次世界大戦におけるアメリカの最初の公式発砲となりました。
ツックシュベルト船長は、降伏することよりも自ら船を沈めることを決意。以来26年間、同船は海底に静かに横たわっていました。1943年8月27日、第2次世界大戦の最中、アメリカの潜水艦は日本の貨物船「東海丸」を撃沈。偶然にも水深36.5メートル(120フィート)に横たわっていたSMS コーモラン IIの上に重なるように、「東海丸」は沈みました。かくしてアプラ湾には、世界で唯一2つの異なる時代の世界大戦の沈没船が同じ場所に沈んでいる珍しいダイビングスポットとなりました。1974年7月、「SMS コーモラン II」はグアムの指定歴史登録財となり、その1年後、アメリカ合衆国の指定歴史登録財となっています。

グアム政府観光局局長兼CEOのジョン・ネイサン・デナイトは、「抜群の透明度を誇るグアムの海には、ウミガメや色とりどりの熱帯魚、イルカやマンタに会えるほか、ハート型の穴で有名なブルーホールを始めとした、珍しい地形のダイビングスポットや、今回沈没してから100周年を迎えた「SMS コーモラン II」と「東海丸」が同じ場所に沈んでいる、世界で唯一の珍しいスポットもあり、ダイバーにとっては、夢のような場所です。年間を通じて、いつでもダイビングをお楽しみいただけます。」「またグアムは、日本からわずか約3時間半のフライトで、ダイビングだけでなく、美しい自然、美味しい料理、チャモロとアメリカがミックスしたユニークなカルチャー、スカイダイビングやトレッキング、ショッピングなど豊富なアクティビティが楽しめます。身近なリゾートグアムの魅力をさらに多くの方々に体感していただきたいと思います。」と話しました。

尚、本日のイベントの写真は以下よりダウンロード可能です。
http://www.image.net/guam_smscormoran

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