2017年北米エアライン顧客満足度調査
[17/05/16]
提供元:共同通信PRワイヤー
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2017年5月16日
株式会社J.D. パワー アジア・パシフィック
J.D. パワー
2017年北米エアライン顧客満足度調査
J.D. パワー報道用資料:
問題視される顧客対応が相次いでいるにも関わらず、北米のエアライン顧客満足度は向上し続けていることが明らかに
アラスカ航空とサウスウエスト航空が各セグメントでトップ
※本報道資料は、日本時間5月10日午前2時30分に米国で発表された資料を翻訳したものです。
(日本発表:5月16日午後1時)
米国カリフォルニア州コスタメサ:2017年5月10日 ― 運賃の引き下げ、定時運航の改善、手荷物の紛失頻度の低下、過去最低のオーバーブッキングが、北米の航空会社に対する顧客満足度を着実に向上させている。J.D. パワーが本日発表した2017年北米エアライン顧客満足度調査によると、北米の航空会社に対する総合的な顧客満足度は、過去最高水準に達し、5年連続で増加し続けていることがわかった。
今年で13回目となる当調査は、北米の航空会社に対する乗客の満足度を測定するものである。顧客満足度の測定にあたっては7つのファクターを設定し、総合満足度スコアを 1,000 ポイント満点で算出している。これらのファクターは影響度の大きい順に、「運賃・手数料」、「機内サービス」、「航空機」、「搭乗・降機・手荷物」、「乗務員」、「チェックイン」、「予約」である。
J.D. パワーのトラベル調査担当マイケル・テイラーは、「北米の航空会社に対する顧客満足度を考察する時、先日の機内から強引に引きずり降ろされた乗客の映像を思い起こさずにはいられない。しかしながら当社の調査結果は、運賃から乗務員までさまざまな指標を通して、航空業界全体が顧客満足度を非常に向上させていることを示している。一方で、最近の問題のある顧客対応からわかるように、航空会社にはまだまだ改善の余地があると言える。航空会社は、J.D. パワーが調査の対象としているサービス業の中でも満足度スコアは下位にあり、北米のレンタカーやホテルと比べるとはるかに低い」と述べている。
今年は、乗客の満足度を測定するすべてのファクターで昨年よりもスコアが上昇し、北米の航空会社に対する顧客満足度の着実な向上に結びついている。
主な調査結果
●総合満足度が過去最高水準に:2017年の航空業界に対する総合満足度は、30ポイントと大幅に上昇して756ポイント(1,000ポイント満点)となり、2013年から堅調に上昇傾向が続いている。満足度は従来型航空会社でもLLC(格安航空会社)でも向上しており、従来型航空会社とLLCの満足度スコアの差は縮小し続けている(それぞれ740ポイントと784ポイント)。
●運賃の引き下げ、問題発生頻度の低下、乗務員が満足度向上に貢献:北米の航空会社の平均運賃は、2016年では8.5%下がり$349となっており、「運賃・手数料」ファクターの満足度を2006年以来最高水準まで上昇させた。定時運航の改善、手荷物の紛失頻度の低下、過去最低のオーバーブッキング、乗務員に対する満足度の高さも、航空会社に対する顧客満足度を全体的に増加させる要因となっている。
●ソーシャルメディアがフィードバックツールとして有効:ビジネス客では21%、レジャー客では8%がソーシャルメディアにフライト体験についてコメントを投稿している。ソーシャルメディアに投稿されたコメントの約4分の3が「肯定的」な意見であることは注目に値する。最もよく利用されているソーシャルメディアは、Facebook(81%)とTwitter(41%)である。航空会社がソーシャルメディアに掲載されたコメントに返信すると、そのコメントが肯定的なものか否定的なものかにかかわらず、顧客の満足度は121ポイント上昇する。
●頭上の荷物収納棚に関する問題:頭上の荷物収納棚に関する問題は、2016年はわずかに減少したが、2017年は再び増加し、乗客の14%がフライト中の問題としてこの問題を指摘している。頭上の荷物収納棚に問題のある航空会社の満足度は、問題のない航空会社と比べて82ポイント低い。この問題を指摘するのは若い乗客で、高齢の旅行者よりも若い世代の方が頭上の荷物収納棚に関する問題を経験している傾向が強い。
●オーバーブッキングは発生率は低いが、満足度に及ぼす影響が大きい:搭乗拒否や他便への振替の発生頻度は過去最低水準に達しているが、総合的な満足度には最大の悪影響を及ぼす要因である。また、悪天候や機体不良などによる遅延が発生すると、満足度は、従来型航空会社では101ポイント、LLCでは59ポイント低下する。
顧客満足度ランキング
従来型航空会社セグメント
●アラスカ航空が765ポイントを獲得して、10年連続で第1位となった。アラスカ航空は7つすべてのファクターで評価が高かった。第2位はデルタ航空(758)で、7つすべてのファクターで評価が向上した。
LCC(格安航空会社)セグメント
●サウスウエスト航空が807ポイントを獲得して初の第1位となった。サウスウエスト航空は7つすべてのファクターで評価が高かった。第2位はジェットブルー航空(803)で、7つのうち6つのファクターで評価が向上した。
2017 年北米エアライン顧客満足度調査は今年で13回目となり、北米の航空会社を「運賃・手数料」、「機内サービス」、「航空機」、「搭乗・降機・手荷物」、「乗務員」、「チェックイン」、「予約」の7つのファクターで調べている。満足度は1,000ポイント満点で計算されている。
当調査は、北米の主要な航空会社をビジネスおよびレジャーで利用する乗客を対象に調べるものである。今年の調査は、2016年3月から2017年3月までに北米の主要な航空会社を利用した11,015人から回答を得た。調査は、2016年4月から2017年3月にかけて実施された。
2017 年北米エアライン顧客満足度調査についての詳しい情報は、http://www.jdpower.com/resource/jd-power-north-america-airline-satisfaction-studyをご覧ください。
本プレスリリースの英語版は、http://www.jdpower.com/pr-id/2017052からオンラインで閲覧できます。
Facebook、Twitter、LinkedInでJ.D. パワーをフォローして、#AirlineStudyのハッシュタグでソーシャルメディアに投稿しましょう!
*J.D. パワーが結果を発表する調査はすべてJ.D. パワーが第三者機関として自主企画により実施したものです。
<J.D. パワーについて>
J.D. パワー(本社:米国カリフォルニア州コスタメサ)は、顧客満足に関するインサイト並びにパフォーマンス改善のためのソリューションを提供している国際的なマーケティング情報サービス企業である。毎年、世界中で数百万人にのぼる消費者やビジネス・ユーザーを対象に、品質や顧客満足に関する調査を実施している。北米、南米、ヨーロッパとアジアに計17の拠点を有する。アジア・パシフィックではシンガポール、北京、上海、バンコク、マレーシアに拠点をもち、日本、オーストラリア、中国、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、ベトナムで調査を行っている。詳しくは当社ウェブサイトhttp://japan.jdpower.comまで。
<ご注意>
本紙は報道用資料です。(株)J.D. パワー アジア・パシフィックの許可無く本資料に掲載されている情報および結果を広告または販促活動に転用することを禁止します。
株式会社J.D. パワー アジア・パシフィック
J.D. パワー
2017年北米エアライン顧客満足度調査
J.D. パワー報道用資料:
問題視される顧客対応が相次いでいるにも関わらず、北米のエアライン顧客満足度は向上し続けていることが明らかに
アラスカ航空とサウスウエスト航空が各セグメントでトップ
※本報道資料は、日本時間5月10日午前2時30分に米国で発表された資料を翻訳したものです。
(日本発表:5月16日午後1時)
米国カリフォルニア州コスタメサ:2017年5月10日 ― 運賃の引き下げ、定時運航の改善、手荷物の紛失頻度の低下、過去最低のオーバーブッキングが、北米の航空会社に対する顧客満足度を着実に向上させている。J.D. パワーが本日発表した2017年北米エアライン顧客満足度調査によると、北米の航空会社に対する総合的な顧客満足度は、過去最高水準に達し、5年連続で増加し続けていることがわかった。
今年で13回目となる当調査は、北米の航空会社に対する乗客の満足度を測定するものである。顧客満足度の測定にあたっては7つのファクターを設定し、総合満足度スコアを 1,000 ポイント満点で算出している。これらのファクターは影響度の大きい順に、「運賃・手数料」、「機内サービス」、「航空機」、「搭乗・降機・手荷物」、「乗務員」、「チェックイン」、「予約」である。
J.D. パワーのトラベル調査担当マイケル・テイラーは、「北米の航空会社に対する顧客満足度を考察する時、先日の機内から強引に引きずり降ろされた乗客の映像を思い起こさずにはいられない。しかしながら当社の調査結果は、運賃から乗務員までさまざまな指標を通して、航空業界全体が顧客満足度を非常に向上させていることを示している。一方で、最近の問題のある顧客対応からわかるように、航空会社にはまだまだ改善の余地があると言える。航空会社は、J.D. パワーが調査の対象としているサービス業の中でも満足度スコアは下位にあり、北米のレンタカーやホテルと比べるとはるかに低い」と述べている。
今年は、乗客の満足度を測定するすべてのファクターで昨年よりもスコアが上昇し、北米の航空会社に対する顧客満足度の着実な向上に結びついている。
主な調査結果
●総合満足度が過去最高水準に:2017年の航空業界に対する総合満足度は、30ポイントと大幅に上昇して756ポイント(1,000ポイント満点)となり、2013年から堅調に上昇傾向が続いている。満足度は従来型航空会社でもLLC(格安航空会社)でも向上しており、従来型航空会社とLLCの満足度スコアの差は縮小し続けている(それぞれ740ポイントと784ポイント)。
●運賃の引き下げ、問題発生頻度の低下、乗務員が満足度向上に貢献:北米の航空会社の平均運賃は、2016年では8.5%下がり$349となっており、「運賃・手数料」ファクターの満足度を2006年以来最高水準まで上昇させた。定時運航の改善、手荷物の紛失頻度の低下、過去最低のオーバーブッキング、乗務員に対する満足度の高さも、航空会社に対する顧客満足度を全体的に増加させる要因となっている。
●ソーシャルメディアがフィードバックツールとして有効:ビジネス客では21%、レジャー客では8%がソーシャルメディアにフライト体験についてコメントを投稿している。ソーシャルメディアに投稿されたコメントの約4分の3が「肯定的」な意見であることは注目に値する。最もよく利用されているソーシャルメディアは、Facebook(81%)とTwitter(41%)である。航空会社がソーシャルメディアに掲載されたコメントに返信すると、そのコメントが肯定的なものか否定的なものかにかかわらず、顧客の満足度は121ポイント上昇する。
●頭上の荷物収納棚に関する問題:頭上の荷物収納棚に関する問題は、2016年はわずかに減少したが、2017年は再び増加し、乗客の14%がフライト中の問題としてこの問題を指摘している。頭上の荷物収納棚に問題のある航空会社の満足度は、問題のない航空会社と比べて82ポイント低い。この問題を指摘するのは若い乗客で、高齢の旅行者よりも若い世代の方が頭上の荷物収納棚に関する問題を経験している傾向が強い。
●オーバーブッキングは発生率は低いが、満足度に及ぼす影響が大きい:搭乗拒否や他便への振替の発生頻度は過去最低水準に達しているが、総合的な満足度には最大の悪影響を及ぼす要因である。また、悪天候や機体不良などによる遅延が発生すると、満足度は、従来型航空会社では101ポイント、LLCでは59ポイント低下する。
顧客満足度ランキング
従来型航空会社セグメント
●アラスカ航空が765ポイントを獲得して、10年連続で第1位となった。アラスカ航空は7つすべてのファクターで評価が高かった。第2位はデルタ航空(758)で、7つすべてのファクターで評価が向上した。
LCC(格安航空会社)セグメント
●サウスウエスト航空が807ポイントを獲得して初の第1位となった。サウスウエスト航空は7つすべてのファクターで評価が高かった。第2位はジェットブルー航空(803)で、7つのうち6つのファクターで評価が向上した。
2017 年北米エアライン顧客満足度調査は今年で13回目となり、北米の航空会社を「運賃・手数料」、「機内サービス」、「航空機」、「搭乗・降機・手荷物」、「乗務員」、「チェックイン」、「予約」の7つのファクターで調べている。満足度は1,000ポイント満点で計算されている。
当調査は、北米の主要な航空会社をビジネスおよびレジャーで利用する乗客を対象に調べるものである。今年の調査は、2016年3月から2017年3月までに北米の主要な航空会社を利用した11,015人から回答を得た。調査は、2016年4月から2017年3月にかけて実施された。
2017 年北米エアライン顧客満足度調査についての詳しい情報は、http://www.jdpower.com/resource/jd-power-north-america-airline-satisfaction-studyをご覧ください。
本プレスリリースの英語版は、http://www.jdpower.com/pr-id/2017052からオンラインで閲覧できます。
Facebook、Twitter、LinkedInでJ.D. パワーをフォローして、#AirlineStudyのハッシュタグでソーシャルメディアに投稿しましょう!
*J.D. パワーが結果を発表する調査はすべてJ.D. パワーが第三者機関として自主企画により実施したものです。
<J.D. パワーについて>
J.D. パワー(本社:米国カリフォルニア州コスタメサ)は、顧客満足に関するインサイト並びにパフォーマンス改善のためのソリューションを提供している国際的なマーケティング情報サービス企業である。毎年、世界中で数百万人にのぼる消費者やビジネス・ユーザーを対象に、品質や顧客満足に関する調査を実施している。北米、南米、ヨーロッパとアジアに計17の拠点を有する。アジア・パシフィックではシンガポール、北京、上海、バンコク、マレーシアに拠点をもち、日本、オーストラリア、中国、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、ベトナムで調査を行っている。詳しくは当社ウェブサイトhttp://japan.jdpower.comまで。
<ご注意>
本紙は報道用資料です。(株)J.D. パワー アジア・パシフィックの許可無く本資料に掲載されている情報および結果を広告または販促活動に転用することを禁止します。