2017年米国自動車初期品質調査
[17/06/22]
提供元:共同通信PRワイヤー
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2017年6月22日
株式会社J.D. パワー アジア・パシフィック
J.D. パワー
2017年米国自動車初期品質調査
J.D. パワー報道用資料:
米国における新車の初期品質が過去最高になったことが、J.D. パワーの調査で明らかに
ブランド別ランキングでは起亜が2年連続で第1位
※本報道資料は、日本時間6月22日午前2時00分に米国で発表された資料を翻訳したものです。
(日本発表:6月22日午前10時)
米国カリフォルニア州コスタメサ:2017年6月21日―J.D. パワーが本日発表した2017年米国自動車初期品質調査SM(Initial Quality Study、略称IQS)で、今年の新車の初期品質が昨年から8%と大幅に改善し、過去最高水準となったことが明らかになった
本調査は、車両購入後90日間での新車の品質を調べるものである。初期品質は、100台当たりの不具合指摘件数(PP100)として算出され、数値が小さいほど不具合指摘件数が少なく品質が良いことを示す。
今年の調査では、新車の初期品質は8カテゴリー中7カテゴリーで向上した。また、当調査の対象となった33ブランドのうち27ブランドで初期品質が向上した。
J.D. パワーのグローバル・オートモーティブ部門バイス・プレジデントのデイブ・サージェントは「自動車メーカーは消費者のフィードバックに応え、最高品質の車両を生産している。自動車業界は、過去3年の間に年々、大幅な改善を見せている。現代の車両には、不具合を発生し得る装備や機能が増えているが、実際には報告されている不具合は減少している」と述べている。
主な調査結果
●技術は向上しているものの問題は残る:オーディオ/コミュニケーション/エンターテインメント/ナビゲーション(ACEN)は、依然として新車のユーザーが最も多く不具合を経験しているカテゴリーである。その一方で、このカテゴリーの不具合指摘件数は、昨年から2.7PP100減少して22.8PP100となっており、この減少幅は8カテゴリー中最も多い。
●自動運転技術に対する早期警鐘:今年の調査で唯一、初期品質が悪化したカテゴリーは装備品/コントロール/ディスプレイだった。特に、クルーズ・コントロール(主にアダプティブ・クルーズ)、車線逸脱警告システム、衝突回避/警告システム、死角警告システムで最も不具合件数が増えた。これらの機能は、自動運転車を構成する要素の一部から成る機能で、ユーザーが指摘する不具合の増加は、自動車メーカーやサプライヤーに対する警鐘とも取れる。運転制御を自動運転車に任せるようになる前に、このようなシステムは誰にでも扱えるシステムであるということを、ユーザーが納得する必要がある。
●米国系ブランドは引き続き改善:「デトロイトスリー」の初期品質は、昨年に続き輸入ブランドを上回っていたが、これは1987年に当調査を初めて発表して以来、3回目である。今年、米国系ブランドの不具合指摘件数は93PP100と、輸入ブランドの99PP100よりも少なかった。昨年も、米国系ブランドの不具合指摘件数は103PP100と、輸入ブランドの106PP10よりも少なかった。
「米国の自動車初期品質調査は、車両品質に関するユーザーのフィードバックに自動車メーカーが応えることが極めて重要であることを示し続けている。現状にとどまっている自動車メーカーは、あっという間に後れを取ることになるだろう。ユーザーにとって良かったことは、すべてのモデル・セグメントで大幅に改善しているため、高品質の車両を購入するのに大金を費やす必要はないということだ」とサージェントは述べている。
ブランド別ランキング
ブランド別ランキングでは、起亜が72PP100で2年連続、第1位となった。
第2位はジェネシス(77PP100)、第3位はポルシェ(78PP100)、第4位は同率でフォードとラム(86PP100)が入った。
新車の初期品質が最も改善したブランドはミニで、昨年から33PP100改善した。他には、ラム(28PP100の改善)、アキュラ(19 PP100)、ボルボ(18PP100)、フォード(16PP100)で大きな改善が見られた。
セグメント別ランキング
セグメント別ランキングでは、現代自動車が5モデルでアワードを受賞して最多となり、続いてゼネラルモーターズとBMWのそれぞれ4モデルがアワードを受賞した。
●現代自動車:起亜・カデンツァ、起亜・フォルテ、起亜・ニロ、起亜・ソレント、起亜・ソウル
●ゼネラルモーターズ:シボレー・シルバラード、シボレー・シルバラードHD、シボレー・ソニック、GMC・テレイン
●BMW:BMW・2シリーズ、BMW・4シリーズ、BMW・X6、ミニ・クーパー
その他に、クライスラー・パシフィカ、フォード・エクスペディション、フォード・マスタング、インフィニティ・QX80、レクサス・GS、メルセデス・ベンツ・GLA、日産・フロンティア、ポルシェ 911、ポルシェ・マカン、トヨタ・カムリがセグメント別アワードを受賞した。
プラントアワード
レクサス・ESおよびレクサス・RXを製造するトヨタ自動車の九州第2工場(日本)が、不具合指摘件数が最も少ないモデルを生産してプラチナ賞を受賞した。プラントアワードには設計不具合は含まれず、製造不具合のみに基づいている。北米/南米地域では、シボレー・シルバラードおよびGMC・シエラを製造するゼネラルモーターズのフォートウェイン工場(インディアナ州)がゴールド賞を受賞した。また、欧州/アフリカ地域では、ポルシェ・カイエンおよびポルシェ・マカンを製造するポルシェのライプツィヒ工場がゴールド賞を受賞した。
過去の米国IQSの振り返り
●米国IQS調査を初めて発表した1987年、ブランド別ランキングではメルセデス・ベンツが第1位、モデル別ランキングではトヨタ・クレシーダが第1位だった。
●米国系ブランドの初期品質が輸入ブランドを上回ったのは、2010年、2016年、2017年の3回のみである。
●ノンプレミアム系ブランドの初期品質がプレミアム系ブランドを上回ったのは、2006年、2016年、2017年の3回のみである。
●当調査は、IQS1(1987〜1997年)、IQS2(1998〜2005年)、IQS3(2006〜2012年)、IQS4(2013年〜現在)の4つの世代に分かれている。新車の初期品質は、繰り返し大幅に向上しており、各世代とも最後の年にIQSスコアが最高となっている。
2017年の米国自動車初期品質調査は、2017年型車を購入もしくはリース契約した約80,000人の対象者に、購入(またはリース)後 90 日を経てから調査した回答を基にしている。本調査は、8カテゴリーに分けられる233の質問から構成され、自動車メーカーに不具合の特定を促し、車の改善に役立つ情報を提供することを目的としている。本調査は、2017年2月から5月にかけて実施された。
初期品質の調査結果の詳細、および車両モデルの写真や仕様は、jdpower.com/qualityに掲載している。
2017年米国自動車初期品質調査の詳細については、下記リンクをご覧ください。(英語版)
http://www.jdpower.com/resource/us-initial-quality-study-iqs
当調査の英語版プレスリリースは、下記リンクをご覧ください。
http://www.jdpower.com/pr-id/2017085
*J.D. パワーが結果を発表する調査はすべてJ.D. パワーが第三者機関として自主企画により実施したものです。
<J.D. パワーについて>
J.D. パワー(本社:米国カリフォルニア州コスタメサ)は、顧客満足に関するインサイト並びにパフォーマンス改善のためのソリューションを提供している国際的なマーケティング情報サービス企業である。毎年、世界中で数百万人にのぼる消費者やビジネス・ユーザーを対象に、品質や顧客満足に関する調査を実施している。北米、南米、ヨーロッパとアジアに計17の拠点を有する。アジア・パシフィックではシンガポール、北京、上海、バンコク、マレーシアに拠点をもち、日本、オーストラリア、中国、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、ベトナムで調査を行っている。また、J.D. パワーはAthene Li, Joseph Pacini, Murphy Qiao and Carsten Geyerの4人の創業者によって率いられる、ロンドンに本社を置く国際的なオルタナティブ投資会社であるXIOグループの投資先企業のひとつである。詳しくは当社ウェブサイトhttp://japan.jdpower.comまで。
<ご注意>
本紙は報道用資料です。(株)J.D. パワー アジア・パシフィックの許可無く本資料に掲載されている情報および結果を広告または販促活動に転用することを禁止します。
株式会社J.D. パワー アジア・パシフィック
J.D. パワー
2017年米国自動車初期品質調査
J.D. パワー報道用資料:
米国における新車の初期品質が過去最高になったことが、J.D. パワーの調査で明らかに
ブランド別ランキングでは起亜が2年連続で第1位
※本報道資料は、日本時間6月22日午前2時00分に米国で発表された資料を翻訳したものです。
(日本発表:6月22日午前10時)
米国カリフォルニア州コスタメサ:2017年6月21日―J.D. パワーが本日発表した2017年米国自動車初期品質調査SM(Initial Quality Study、略称IQS)で、今年の新車の初期品質が昨年から8%と大幅に改善し、過去最高水準となったことが明らかになった
本調査は、車両購入後90日間での新車の品質を調べるものである。初期品質は、100台当たりの不具合指摘件数(PP100)として算出され、数値が小さいほど不具合指摘件数が少なく品質が良いことを示す。
今年の調査では、新車の初期品質は8カテゴリー中7カテゴリーで向上した。また、当調査の対象となった33ブランドのうち27ブランドで初期品質が向上した。
J.D. パワーのグローバル・オートモーティブ部門バイス・プレジデントのデイブ・サージェントは「自動車メーカーは消費者のフィードバックに応え、最高品質の車両を生産している。自動車業界は、過去3年の間に年々、大幅な改善を見せている。現代の車両には、不具合を発生し得る装備や機能が増えているが、実際には報告されている不具合は減少している」と述べている。
主な調査結果
●技術は向上しているものの問題は残る:オーディオ/コミュニケーション/エンターテインメント/ナビゲーション(ACEN)は、依然として新車のユーザーが最も多く不具合を経験しているカテゴリーである。その一方で、このカテゴリーの不具合指摘件数は、昨年から2.7PP100減少して22.8PP100となっており、この減少幅は8カテゴリー中最も多い。
●自動運転技術に対する早期警鐘:今年の調査で唯一、初期品質が悪化したカテゴリーは装備品/コントロール/ディスプレイだった。特に、クルーズ・コントロール(主にアダプティブ・クルーズ)、車線逸脱警告システム、衝突回避/警告システム、死角警告システムで最も不具合件数が増えた。これらの機能は、自動運転車を構成する要素の一部から成る機能で、ユーザーが指摘する不具合の増加は、自動車メーカーやサプライヤーに対する警鐘とも取れる。運転制御を自動運転車に任せるようになる前に、このようなシステムは誰にでも扱えるシステムであるということを、ユーザーが納得する必要がある。
●米国系ブランドは引き続き改善:「デトロイトスリー」の初期品質は、昨年に続き輸入ブランドを上回っていたが、これは1987年に当調査を初めて発表して以来、3回目である。今年、米国系ブランドの不具合指摘件数は93PP100と、輸入ブランドの99PP100よりも少なかった。昨年も、米国系ブランドの不具合指摘件数は103PP100と、輸入ブランドの106PP10よりも少なかった。
「米国の自動車初期品質調査は、車両品質に関するユーザーのフィードバックに自動車メーカーが応えることが極めて重要であることを示し続けている。現状にとどまっている自動車メーカーは、あっという間に後れを取ることになるだろう。ユーザーにとって良かったことは、すべてのモデル・セグメントで大幅に改善しているため、高品質の車両を購入するのに大金を費やす必要はないということだ」とサージェントは述べている。
ブランド別ランキング
ブランド別ランキングでは、起亜が72PP100で2年連続、第1位となった。
第2位はジェネシス(77PP100)、第3位はポルシェ(78PP100)、第4位は同率でフォードとラム(86PP100)が入った。
新車の初期品質が最も改善したブランドはミニで、昨年から33PP100改善した。他には、ラム(28PP100の改善)、アキュラ(19 PP100)、ボルボ(18PP100)、フォード(16PP100)で大きな改善が見られた。
セグメント別ランキング
セグメント別ランキングでは、現代自動車が5モデルでアワードを受賞して最多となり、続いてゼネラルモーターズとBMWのそれぞれ4モデルがアワードを受賞した。
●現代自動車:起亜・カデンツァ、起亜・フォルテ、起亜・ニロ、起亜・ソレント、起亜・ソウル
●ゼネラルモーターズ:シボレー・シルバラード、シボレー・シルバラードHD、シボレー・ソニック、GMC・テレイン
●BMW:BMW・2シリーズ、BMW・4シリーズ、BMW・X6、ミニ・クーパー
その他に、クライスラー・パシフィカ、フォード・エクスペディション、フォード・マスタング、インフィニティ・QX80、レクサス・GS、メルセデス・ベンツ・GLA、日産・フロンティア、ポルシェ 911、ポルシェ・マカン、トヨタ・カムリがセグメント別アワードを受賞した。
プラントアワード
レクサス・ESおよびレクサス・RXを製造するトヨタ自動車の九州第2工場(日本)が、不具合指摘件数が最も少ないモデルを生産してプラチナ賞を受賞した。プラントアワードには設計不具合は含まれず、製造不具合のみに基づいている。北米/南米地域では、シボレー・シルバラードおよびGMC・シエラを製造するゼネラルモーターズのフォートウェイン工場(インディアナ州)がゴールド賞を受賞した。また、欧州/アフリカ地域では、ポルシェ・カイエンおよびポルシェ・マカンを製造するポルシェのライプツィヒ工場がゴールド賞を受賞した。
過去の米国IQSの振り返り
●米国IQS調査を初めて発表した1987年、ブランド別ランキングではメルセデス・ベンツが第1位、モデル別ランキングではトヨタ・クレシーダが第1位だった。
●米国系ブランドの初期品質が輸入ブランドを上回ったのは、2010年、2016年、2017年の3回のみである。
●ノンプレミアム系ブランドの初期品質がプレミアム系ブランドを上回ったのは、2006年、2016年、2017年の3回のみである。
●当調査は、IQS1(1987〜1997年)、IQS2(1998〜2005年)、IQS3(2006〜2012年)、IQS4(2013年〜現在)の4つの世代に分かれている。新車の初期品質は、繰り返し大幅に向上しており、各世代とも最後の年にIQSスコアが最高となっている。
2017年の米国自動車初期品質調査は、2017年型車を購入もしくはリース契約した約80,000人の対象者に、購入(またはリース)後 90 日を経てから調査した回答を基にしている。本調査は、8カテゴリーに分けられる233の質問から構成され、自動車メーカーに不具合の特定を促し、車の改善に役立つ情報を提供することを目的としている。本調査は、2017年2月から5月にかけて実施された。
初期品質の調査結果の詳細、および車両モデルの写真や仕様は、jdpower.com/qualityに掲載している。
2017年米国自動車初期品質調査の詳細については、下記リンクをご覧ください。(英語版)
http://www.jdpower.com/resource/us-initial-quality-study-iqs
当調査の英語版プレスリリースは、下記リンクをご覧ください。
http://www.jdpower.com/pr-id/2017085
*J.D. パワーが結果を発表する調査はすべてJ.D. パワーが第三者機関として自主企画により実施したものです。
<J.D. パワーについて>
J.D. パワー(本社:米国カリフォルニア州コスタメサ)は、顧客満足に関するインサイト並びにパフォーマンス改善のためのソリューションを提供している国際的なマーケティング情報サービス企業である。毎年、世界中で数百万人にのぼる消費者やビジネス・ユーザーを対象に、品質や顧客満足に関する調査を実施している。北米、南米、ヨーロッパとアジアに計17の拠点を有する。アジア・パシフィックではシンガポール、北京、上海、バンコク、マレーシアに拠点をもち、日本、オーストラリア、中国、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、ベトナムで調査を行っている。また、J.D. パワーはAthene Li, Joseph Pacini, Murphy Qiao and Carsten Geyerの4人の創業者によって率いられる、ロンドンに本社を置く国際的なオルタナティブ投資会社であるXIOグループの投資先企業のひとつである。詳しくは当社ウェブサイトhttp://japan.jdpower.comまで。
<ご注意>
本紙は報道用資料です。(株)J.D. パワー アジア・パシフィックの許可無く本資料に掲載されている情報および結果を広告または販促活動に転用することを禁止します。