7万人超のストレスチェックで判明!ストレス要因業種別ランキング(3) ワンオペ業務は健康リスクに影響大?
[17/09/01]
提供元:共同通信PRワイヤー
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2017年9月1日
株式会社ドクタートラスト
ストレスチェック全業種データ分析レポート【2】
4つの[ストレス要因]業種別ランキング (3)上司とのコミュニケーション
〜上司との関係性が健康に与える影響〜
株式会社ドクタートラスト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:高橋雅彦、以下「ドクタートラスト」)は、ストレスチェックの実施を受託した321の企業・団体における集団分析データをもとに、「ストレスチェック全業種データ分析レポート【2】4つの[ストレス要因]業種別ランキング」を算出しました。
4つのストレス要因とは「仕事の負担」「仕事のコントロール」「上司とのコミュニケーション」「同僚とのコミュニケーション」を示しますが、今回は、このうち「上司とのコミュニケーション」業種別ランキングを公表します。
・ ストレスチェック全業種データ分析レポート【1】3つの[健康リスク]業種別ランキング:https://prw.kyodonews.jp/prwfile/release/M104468/201707274140/_prw_PR1fl_rosinhn7.pdf
・ ストレスチェック全業種データ分析レポート【2】4つの[ストレス要因]業種別ランキング (1)仕事の負担:https://prw.kyodonews.jp/prwfile/release/M104468/201708295096/_prw_PR1fl_ji543lu8.pdf
・ ストレスチェック全業種データ分析レポート【2】4つの[ストレス要因]業種別ランキング (2)仕事のコントロール:http://prw.kyodonews.jp/prwfile/release/M104468/201708305139/_prw_PR1fl_1HGPNC01.pdf
【調査結果のポイント】
■ 「コミュニケーションの質」が「健康リスク」に与える影響は否定できない
■ 「生活・娯楽」「運輸」「医療・福祉」は「上司とのコミュニケーション」に課題あり
■ 「健康リスク」が最も高い「運輸」はコミュニケーションの「質」が低い可能性あり
「ストレスチェック全業種データ分析レポート【1】3つの[健康リスク]業種別ランキング」で解説した健康リスクは、「仕事の負担」「仕事のコントロール」「上司とのコミュニケーション」「同僚とのコミュニケーション」という4つのストレス要因から算出しています。
今回はこれらストレス要因のうち、「上司とのコミュニケーション」の業種別ランキングを紹介・解説します。
[上司とのコミュニケーション]ランキング
〜最も上司とのコミュニケーションが少ない業種は「生活・娯楽」。次いで「運輸」
「上司とのコミュニケーション」をランキング化したものが「表3 [上司とのコミュニケーション]ランキング」です。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201709015252-O1-zW06tqw6 】
(表の読み方:「仕事の負担」は、数値の大きい業種ほど「仕事の負担が多い」ことを意味します。「仕事のコントロール度」は、数値の小さい業種ほど「仕事のコントロールがしづらい」ことを意味します。「上司とのコミュニケーション」「同僚とのコミュニケーション」は、数値の小さい業種ほど「コミュニケーションの質」が低いことを意味します)
「上司とのコミュニケーション」とは、「職業性ストレス簡易調査票」中の次の3問の従業員による回答結果を合算した値です。
イ. 次の人たちはどのくらい気軽に話ができますか?/上司
ロ. あなたが困った時、次の人たちはどのくらい頼りになりますか?/上司
ハ. あなたの個人的な問題を相談したら、次の人たちはどのくらいきいてくれますか?/上司
すなわち、上司とのコミュニケーションのとりやすさや深さ、信頼関係について、それが少ない業種ほど上位にランキングされています。
1位は「生活・娯楽」6.9。2位は「運輸」7.0。3位は「医療・福祉」7.1でした。
「生活・娯楽」は、旅行代理店や理美容業等が多く含まれます。
旅行業界は通説として、「仕事がきつい」とか「給料が安い」とこぼす若手社員が多いと言われています。
また、理美容業界には未だにキビシイ「縦社会」が存在し、「鉄拳制裁」もあるといった噂が絶えません。
こうした風土が今回のデータからも読み取れる、と言ったら、言いすぎでしょうか?
「運輸」は、トラックやオートバイ等のドライバー職が多く含まれています。
そうした人々の仕事量がネット通販拡大で急増しており、気力体力の限界を超えて苦悶する人が数多くいるというニュースも日々伝わってきます。
そうした現場の状況も今回のデータに影響を及ぼしている可能性があります。
同様に、「医療・福祉」の現場も逼迫しています。
医師や看護師の不足や、介護現場の人材流動・低待遇などの問題が山積し、それらがコミュニケーションの問題として表出しているかもしれません。
以上、3つの業種には、共通点があります。
単独の仕事が比較的多いということです。
それゆえ、上司とのコミュニケーションの「量」は少ないと想像されます。
それがこのランキングに影響を与えている可能性は否定できません。
けれども、上記3つの設問をよく読むと、このランキングは、コミュニケーションの量よりも「質」が問われていることがわかります。
コミュニケーションの質に影響を与えるものとは何でしょうか? それはコミュニケーションの「主導権を握っている方」、上司と部下のどちらなのかといえば、「上司」の方でしょう。
コミュニケーションというものの成り立ち方からいって、それはまず間違いありません。
すなわち、このランキングで上位に来た業種は、上司の側にコミュニケーション上の課題がありそうです。
部下の力を引き出すマネジメント上のスキルや経験、また部下と会話をする時間的余裕や精神的なゆとりなどが上司の側に不足していることが考えられます。
逆に、このランキングで下位だった「郵便等」や「学術・専門」「金融」「建設」といった業種は、上司の側の課題は少ないといえるでしょう。
※ 次回は「同僚とのコミュニケーション」の業種別ランキングを紹介・解説します。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201709015252-O2-YQ67AKx8 】
図表の詳しい見方や解説は「ストレスチェック全業種データ分析レポート【1】3つの[健康リスク]業種別ランキング」(https://prw.kyodonews.jp/prwfile/release/M104468/201707274140/_prw_PR1fl_rosinhn7.pdf)をご覧ください。
■ ストレスチェックとは
・ 労働安全衛生法の改正により、2015年12月から毎年1回の実施が企業(労働者が50人以上いる事業所)に義務付けられた制度。ストレスチェック受検にあたっては、厚生労働省が開発した「職業性ストレス簡易調査票」を用いる企業が多い。
・ 制度の目的は2つあり、1つは労働者自身のストレスへの気づきを促すこと。もう1つは企業が「集団分析」により自社のストレス状況を知り、職場改善につなげること。集団分析により職場ごとのストレス状況を把握し、改善に必要な措置を講じることは、企業の「努力義務」とされている。
■ 調査概要
調査対象:ドクタートラスト・ストレスチェック実施サービス 2016年度契約企業・団体の一部
企業・団体数:321
有効受検者数:72,311人(男性46,375人 女性25,936人)
※ 本件の業種分類は「日本標準産業分類」に準拠。名称は、わかりやすく簡略化しています。内容は以下参照。
【建設】:建築、土木工事、設備工事等
【製造】:食料品、繊維、化学、機械、電子部品等
【インフラ】:電気、ガス、熱供給、水道等
【情報通信】:通信、テレビ局、情報サービス、インターネット等
【運輸】:旅客運送、貨物運送、倉庫等。郵便局は入らない
【卸売・小売】:商品卸売、飲食料品卸売、各種小売、無店舗小売等
【金融】:銀行、保険、金融商品取引等
【不動産】:不動産取引・賃貸、物品賃貸等
【学術・専門】:研究所、法律事務所、広告等
【宿泊・飲食】:宿泊、飲食、持ち帰りサービス等
【生活・娯楽】: 理美容、旅行、冠婚葬祭、ゴルフ場等
【教育】:幼稚園、学校、学習塾、美術館等
【医療・福祉】:病院、老人ホーム、福祉事務所等
【郵便等】:郵便局、協同組合等
【その他サービス】:廃棄物処理、自動車整備、職業紹介、宗教等
【公務】:国家公務、地方公務
【株式会社ドクタートラスト】http://doctor-trust.co.jp/
株式会社ドクタートラスト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:高橋雅彦)は企業ではたらく人の健康管理を専門に受託している会社です。産業医(国内第1位)や保健師などの医療資格者が企業を訪問の上、健康診断結果に基づく健康指導、過重労働者面談、ストレスチェック(業界第1位)、職場巡視、衛生委員会への参加などの業務を実施します。
【ストレスチェック実施サービスに関するお問合せ】
株式会社ドクタートラスト ストレスチェック部
TEL:03-3464-4000
メールフォーム:https://www.stresscheck-dt.jp/sc_form/
株式会社ドクタートラスト
ストレスチェック全業種データ分析レポート【2】
4つの[ストレス要因]業種別ランキング (3)上司とのコミュニケーション
〜上司との関係性が健康に与える影響〜
株式会社ドクタートラスト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:高橋雅彦、以下「ドクタートラスト」)は、ストレスチェックの実施を受託した321の企業・団体における集団分析データをもとに、「ストレスチェック全業種データ分析レポート【2】4つの[ストレス要因]業種別ランキング」を算出しました。
4つのストレス要因とは「仕事の負担」「仕事のコントロール」「上司とのコミュニケーション」「同僚とのコミュニケーション」を示しますが、今回は、このうち「上司とのコミュニケーション」業種別ランキングを公表します。
・ ストレスチェック全業種データ分析レポート【1】3つの[健康リスク]業種別ランキング:https://prw.kyodonews.jp/prwfile/release/M104468/201707274140/_prw_PR1fl_rosinhn7.pdf
・ ストレスチェック全業種データ分析レポート【2】4つの[ストレス要因]業種別ランキング (1)仕事の負担:https://prw.kyodonews.jp/prwfile/release/M104468/201708295096/_prw_PR1fl_ji543lu8.pdf
・ ストレスチェック全業種データ分析レポート【2】4つの[ストレス要因]業種別ランキング (2)仕事のコントロール:http://prw.kyodonews.jp/prwfile/release/M104468/201708305139/_prw_PR1fl_1HGPNC01.pdf
【調査結果のポイント】
■ 「コミュニケーションの質」が「健康リスク」に与える影響は否定できない
■ 「生活・娯楽」「運輸」「医療・福祉」は「上司とのコミュニケーション」に課題あり
■ 「健康リスク」が最も高い「運輸」はコミュニケーションの「質」が低い可能性あり
「ストレスチェック全業種データ分析レポート【1】3つの[健康リスク]業種別ランキング」で解説した健康リスクは、「仕事の負担」「仕事のコントロール」「上司とのコミュニケーション」「同僚とのコミュニケーション」という4つのストレス要因から算出しています。
今回はこれらストレス要因のうち、「上司とのコミュニケーション」の業種別ランキングを紹介・解説します。
[上司とのコミュニケーション]ランキング
〜最も上司とのコミュニケーションが少ない業種は「生活・娯楽」。次いで「運輸」
「上司とのコミュニケーション」をランキング化したものが「表3 [上司とのコミュニケーション]ランキング」です。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201709015252-O1-zW06tqw6 】
(表の読み方:「仕事の負担」は、数値の大きい業種ほど「仕事の負担が多い」ことを意味します。「仕事のコントロール度」は、数値の小さい業種ほど「仕事のコントロールがしづらい」ことを意味します。「上司とのコミュニケーション」「同僚とのコミュニケーション」は、数値の小さい業種ほど「コミュニケーションの質」が低いことを意味します)
「上司とのコミュニケーション」とは、「職業性ストレス簡易調査票」中の次の3問の従業員による回答結果を合算した値です。
イ. 次の人たちはどのくらい気軽に話ができますか?/上司
ロ. あなたが困った時、次の人たちはどのくらい頼りになりますか?/上司
ハ. あなたの個人的な問題を相談したら、次の人たちはどのくらいきいてくれますか?/上司
すなわち、上司とのコミュニケーションのとりやすさや深さ、信頼関係について、それが少ない業種ほど上位にランキングされています。
1位は「生活・娯楽」6.9。2位は「運輸」7.0。3位は「医療・福祉」7.1でした。
「生活・娯楽」は、旅行代理店や理美容業等が多く含まれます。
旅行業界は通説として、「仕事がきつい」とか「給料が安い」とこぼす若手社員が多いと言われています。
また、理美容業界には未だにキビシイ「縦社会」が存在し、「鉄拳制裁」もあるといった噂が絶えません。
こうした風土が今回のデータからも読み取れる、と言ったら、言いすぎでしょうか?
「運輸」は、トラックやオートバイ等のドライバー職が多く含まれています。
そうした人々の仕事量がネット通販拡大で急増しており、気力体力の限界を超えて苦悶する人が数多くいるというニュースも日々伝わってきます。
そうした現場の状況も今回のデータに影響を及ぼしている可能性があります。
同様に、「医療・福祉」の現場も逼迫しています。
医師や看護師の不足や、介護現場の人材流動・低待遇などの問題が山積し、それらがコミュニケーションの問題として表出しているかもしれません。
以上、3つの業種には、共通点があります。
単独の仕事が比較的多いということです。
それゆえ、上司とのコミュニケーションの「量」は少ないと想像されます。
それがこのランキングに影響を与えている可能性は否定できません。
けれども、上記3つの設問をよく読むと、このランキングは、コミュニケーションの量よりも「質」が問われていることがわかります。
コミュニケーションの質に影響を与えるものとは何でしょうか? それはコミュニケーションの「主導権を握っている方」、上司と部下のどちらなのかといえば、「上司」の方でしょう。
コミュニケーションというものの成り立ち方からいって、それはまず間違いありません。
すなわち、このランキングで上位に来た業種は、上司の側にコミュニケーション上の課題がありそうです。
部下の力を引き出すマネジメント上のスキルや経験、また部下と会話をする時間的余裕や精神的なゆとりなどが上司の側に不足していることが考えられます。
逆に、このランキングで下位だった「郵便等」や「学術・専門」「金融」「建設」といった業種は、上司の側の課題は少ないといえるでしょう。
※ 次回は「同僚とのコミュニケーション」の業種別ランキングを紹介・解説します。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201709015252-O2-YQ67AKx8 】
図表の詳しい見方や解説は「ストレスチェック全業種データ分析レポート【1】3つの[健康リスク]業種別ランキング」(https://prw.kyodonews.jp/prwfile/release/M104468/201707274140/_prw_PR1fl_rosinhn7.pdf)をご覧ください。
■ ストレスチェックとは
・ 労働安全衛生法の改正により、2015年12月から毎年1回の実施が企業(労働者が50人以上いる事業所)に義務付けられた制度。ストレスチェック受検にあたっては、厚生労働省が開発した「職業性ストレス簡易調査票」を用いる企業が多い。
・ 制度の目的は2つあり、1つは労働者自身のストレスへの気づきを促すこと。もう1つは企業が「集団分析」により自社のストレス状況を知り、職場改善につなげること。集団分析により職場ごとのストレス状況を把握し、改善に必要な措置を講じることは、企業の「努力義務」とされている。
■ 調査概要
調査対象:ドクタートラスト・ストレスチェック実施サービス 2016年度契約企業・団体の一部
企業・団体数:321
有効受検者数:72,311人(男性46,375人 女性25,936人)
※ 本件の業種分類は「日本標準産業分類」に準拠。名称は、わかりやすく簡略化しています。内容は以下参照。
【建設】:建築、土木工事、設備工事等
【製造】:食料品、繊維、化学、機械、電子部品等
【インフラ】:電気、ガス、熱供給、水道等
【情報通信】:通信、テレビ局、情報サービス、インターネット等
【運輸】:旅客運送、貨物運送、倉庫等。郵便局は入らない
【卸売・小売】:商品卸売、飲食料品卸売、各種小売、無店舗小売等
【金融】:銀行、保険、金融商品取引等
【不動産】:不動産取引・賃貸、物品賃貸等
【学術・専門】:研究所、法律事務所、広告等
【宿泊・飲食】:宿泊、飲食、持ち帰りサービス等
【生活・娯楽】: 理美容、旅行、冠婚葬祭、ゴルフ場等
【教育】:幼稚園、学校、学習塾、美術館等
【医療・福祉】:病院、老人ホーム、福祉事務所等
【郵便等】:郵便局、協同組合等
【その他サービス】:廃棄物処理、自動車整備、職業紹介、宗教等
【公務】:国家公務、地方公務
【株式会社ドクタートラスト】http://doctor-trust.co.jp/
株式会社ドクタートラスト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:高橋雅彦)は企業ではたらく人の健康管理を専門に受託している会社です。産業医(国内第1位)や保健師などの医療資格者が企業を訪問の上、健康診断結果に基づく健康指導、過重労働者面談、ストレスチェック(業界第1位)、職場巡視、衛生委員会への参加などの業務を実施します。
【ストレスチェック実施サービスに関するお問合せ】
株式会社ドクタートラスト ストレスチェック部
TEL:03-3464-4000
メールフォーム:https://www.stresscheck-dt.jp/sc_form/