<写真展のご案内>色彩の写真家(たびびと) 前田真三 出合いの瞬間をもとめて
[18/10/30]
提供元:共同通信PRワイヤー
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2018年8月17日
富士フイルム株式会社
FUJIFILM SQUARE 写真歴史博物館 企画写真展
色彩の写真家(たびびと) 前田真三 出合いの瞬間をもとめて
開催のお知らせ
FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)写真歴史博物館では、2018年11月1日(木)から2019年2月28日(木)まで、2018年に没後20年を迎える風景写真家・前田真三の作品展を開催いたします。
前田真三は、1970年代に日本の風景写真の流れを決定づけた写真家です。洗練された造形感覚で自然をとらえ、日本の風景に新たな美を見出した独特の作風は、今日まで多くの風景写真家に影響を与えてきました。また北海道美瑛や上富良野の美しい丘の風景は、前田がその美を発見し、写真作品として発表したことで広く知られるようになりました。
1922年、現在の東京都八王子市に生まれた前田は、商社勤務の後、1967年に株式会社丹溪を設立し、写真を商品として貸出・販売する業務から写真活動をスタートさせました。前田の運命を変えたのは、1971年。3ヵ月におよぶ列島縦断撮影旅行の帰路に、北海道美瑛町に立ち寄ったのがきっかけでした。果てしなく続く丘の連なりと色彩豊かな大地、点在する木々。広大な丘の風景は、前田に鮮烈なインスピレーションを与え、以後、前田は独自のスタイルで新しい風景写真の分野を切り拓いていきました。
本展は、前田の原点であるモノクロの風景写真と代表作であるカラーの風景写真、二つの時代の作品群を二部構成で展示するものです。第1部は「ふるさと調の時代」と題し、前田の故郷、東京・恩方をはじめ、日本各地の素朴な田園風景を1950、60年代に撮影した作品群を展示します。第2部は、1971年の美瑛の丘との出合い以降に撮影された作品群を、「丘の時代」として、特に前田がこだわりを持って制作したダイトランスファープリント*の作品で展示します。懐かしい郷里の情景を出発点とし、約40年にわたって撮り重ねられてきた作品の数々は、前田が地道に歩んできた豊かな風景遍歴を感じさせるものです。そこには、写真家自身が自らの撮影体験によって磨いてきた美学や思想、生き方までもが凝縮されています。
前田は「考えることは有限だが、感じることは無限だ」と語っています。この言葉は、限りなく続く大地の光景をも彷彿とさせます。写真作品として永遠に輝き続ける風景は、前田の言葉とともに私たちが忘れかけていた感性を呼び覚ましてくれることでしょう。風景写真家・前田真三の世界をどうぞご堪能ください。
*カラー写真を三色分解(イエロー、マゼンタ、シアン)し、染料を転写して製作されたカラープリント。深みのある色と豊かな階調表現を特徴とする。プロセスが複雑で作業に熟練を要し、コストも高いため、1995年以降、姿を消しつつある技法。
●前田真三(まえだ しんぞう)プロフィール 1922?1998
1922年、東京府南多摩郡恩方村(現 東京都八王子市下恩方町)に生まれる。東京府立織染学校、拓殖大学を経て、終戦後、1948年に日綿實業株式会社に入社。1967年、株式会社丹溪を設立。写真活動を始める。1971年、撮影旅行の帰路に北海道美瑛町付近の丘陵地帯の風景に出合う。1974年、初めての写真集『ふるさとの四季』(毎日新聞社)を出版。以後、風景写真の分野で独自の作風を確立する。1987年、美瑛町に自らの写真ギャラリー「拓真館」を開設。日本写真協会賞年度賞(1984年)、毎日出版文化賞特別賞(1985年)など受賞多数。1998年、逝去。享年76。1999年、拓真館が日本写真協会賞文化振興賞を受賞。同年、風景写真の新人賞である前田真三賞が創設された。現在も拓真館をはじめ、八王子市夕やけ小やけふれあいの里ギャラリーなどで作品が常設展示され、多くの人に親しまれている。
記
企画展名 :FUJIFILM SQUARE 写真歴史博物館 企画写真展
「色彩の写真家(たびびと) 前田真三 出合いの瞬間をもとめて」
第1部 「ふるさと調の時代」
第2部 「丘の時代」
開催期間 :第1部:2018年11月1日(木)?12月28日(金)
第2部:2019年1月4日(金)? 2月28日(木)
10:00−19:00 (入場は閉館10分前まで) 会期中無休
会 場 :FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア) 写真歴史博物館
〒107-0052 東京都港区赤坂9丁目7番3号(東京ミッドタウン・ウエスト)
TEL 03-6271-3350 URL http://fujifilmsquare.jp/
作品点数 :各回 約25点(予定)
入 場 料 : 無料
※企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただくために
入場無料にしております。
主 催 :富士フイルム株式会社
監 修 :前田 晃(株式会社丹溪)
後 援 : 港区教育委員会
企 画 : フォトクラシック
【写真展併催イベント】ギャラリートーク
前田真三の長男で写真家の前田 晃氏(株式会社丹溪)が、父・前田真三の素顔と作品、
撮影秘話を語ります。
日時: 第1部 2018年12月15日(土)14:00? /16:00?
第2部 2019年1月26日(土)14:00? /16:00?
2019年2月9日(土)14:00? /16:00
各回ともに約30分の予定です。
会場: フジフイルム スクエア 写真歴史博物館
※座席はございません。
※参加無料、申し込み不要
FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)
写真を中心とする富士フイルムのフォトギャラリー&ショップ。入館無料で、どなたでもお気軽にご覧いただけます。
クオリティの高いさまざまなジャンルの写真を展示する富士フイルムフォトサロン、写真とカメラの歴史を学べる写真歴史博物館のほか、最新の富士フイルム製品をご体験いただけるコーナーや、TVCMでおなじみの「ASTALIFT」をはじめとするスキンケア・サプリメント商品の販売を行うショップもあり、幅広い層の方にお楽しみいただける施設です。皆様お誘いあわせの上、ぜひご来場ください。
写真歴史博物館は、2018年公益社団法人企業メセナ協議会※1より、「芸術・文化振興による社会創造活動」として「THIS IS MECENAT2018」の認定を受けております。
※1:企業による芸術文化支援(メセナ)活動の活性化を目的に1990年に設立された、日本で唯一のメセナ専門の中間支援機関。
富士フイルム株式会社
FUJIFILM SQUARE 写真歴史博物館 企画写真展
色彩の写真家(たびびと) 前田真三 出合いの瞬間をもとめて
開催のお知らせ
FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)写真歴史博物館では、2018年11月1日(木)から2019年2月28日(木)まで、2018年に没後20年を迎える風景写真家・前田真三の作品展を開催いたします。
前田真三は、1970年代に日本の風景写真の流れを決定づけた写真家です。洗練された造形感覚で自然をとらえ、日本の風景に新たな美を見出した独特の作風は、今日まで多くの風景写真家に影響を与えてきました。また北海道美瑛や上富良野の美しい丘の風景は、前田がその美を発見し、写真作品として発表したことで広く知られるようになりました。
1922年、現在の東京都八王子市に生まれた前田は、商社勤務の後、1967年に株式会社丹溪を設立し、写真を商品として貸出・販売する業務から写真活動をスタートさせました。前田の運命を変えたのは、1971年。3ヵ月におよぶ列島縦断撮影旅行の帰路に、北海道美瑛町に立ち寄ったのがきっかけでした。果てしなく続く丘の連なりと色彩豊かな大地、点在する木々。広大な丘の風景は、前田に鮮烈なインスピレーションを与え、以後、前田は独自のスタイルで新しい風景写真の分野を切り拓いていきました。
本展は、前田の原点であるモノクロの風景写真と代表作であるカラーの風景写真、二つの時代の作品群を二部構成で展示するものです。第1部は「ふるさと調の時代」と題し、前田の故郷、東京・恩方をはじめ、日本各地の素朴な田園風景を1950、60年代に撮影した作品群を展示します。第2部は、1971年の美瑛の丘との出合い以降に撮影された作品群を、「丘の時代」として、特に前田がこだわりを持って制作したダイトランスファープリント*の作品で展示します。懐かしい郷里の情景を出発点とし、約40年にわたって撮り重ねられてきた作品の数々は、前田が地道に歩んできた豊かな風景遍歴を感じさせるものです。そこには、写真家自身が自らの撮影体験によって磨いてきた美学や思想、生き方までもが凝縮されています。
前田は「考えることは有限だが、感じることは無限だ」と語っています。この言葉は、限りなく続く大地の光景をも彷彿とさせます。写真作品として永遠に輝き続ける風景は、前田の言葉とともに私たちが忘れかけていた感性を呼び覚ましてくれることでしょう。風景写真家・前田真三の世界をどうぞご堪能ください。
*カラー写真を三色分解(イエロー、マゼンタ、シアン)し、染料を転写して製作されたカラープリント。深みのある色と豊かな階調表現を特徴とする。プロセスが複雑で作業に熟練を要し、コストも高いため、1995年以降、姿を消しつつある技法。
●前田真三(まえだ しんぞう)プロフィール 1922?1998
1922年、東京府南多摩郡恩方村(現 東京都八王子市下恩方町)に生まれる。東京府立織染学校、拓殖大学を経て、終戦後、1948年に日綿實業株式会社に入社。1967年、株式会社丹溪を設立。写真活動を始める。1971年、撮影旅行の帰路に北海道美瑛町付近の丘陵地帯の風景に出合う。1974年、初めての写真集『ふるさとの四季』(毎日新聞社)を出版。以後、風景写真の分野で独自の作風を確立する。1987年、美瑛町に自らの写真ギャラリー「拓真館」を開設。日本写真協会賞年度賞(1984年)、毎日出版文化賞特別賞(1985年)など受賞多数。1998年、逝去。享年76。1999年、拓真館が日本写真協会賞文化振興賞を受賞。同年、風景写真の新人賞である前田真三賞が創設された。現在も拓真館をはじめ、八王子市夕やけ小やけふれあいの里ギャラリーなどで作品が常設展示され、多くの人に親しまれている。
記
企画展名 :FUJIFILM SQUARE 写真歴史博物館 企画写真展
「色彩の写真家(たびびと) 前田真三 出合いの瞬間をもとめて」
第1部 「ふるさと調の時代」
第2部 「丘の時代」
開催期間 :第1部:2018年11月1日(木)?12月28日(金)
第2部:2019年1月4日(金)? 2月28日(木)
10:00−19:00 (入場は閉館10分前まで) 会期中無休
会 場 :FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア) 写真歴史博物館
〒107-0052 東京都港区赤坂9丁目7番3号(東京ミッドタウン・ウエスト)
TEL 03-6271-3350 URL http://fujifilmsquare.jp/
作品点数 :各回 約25点(予定)
入 場 料 : 無料
※企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただくために
入場無料にしております。
主 催 :富士フイルム株式会社
監 修 :前田 晃(株式会社丹溪)
後 援 : 港区教育委員会
企 画 : フォトクラシック
【写真展併催イベント】ギャラリートーク
前田真三の長男で写真家の前田 晃氏(株式会社丹溪)が、父・前田真三の素顔と作品、
撮影秘話を語ります。
日時: 第1部 2018年12月15日(土)14:00? /16:00?
第2部 2019年1月26日(土)14:00? /16:00?
2019年2月9日(土)14:00? /16:00
各回ともに約30分の予定です。
会場: フジフイルム スクエア 写真歴史博物館
※座席はございません。
※参加無料、申し込み不要
FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)
写真を中心とする富士フイルムのフォトギャラリー&ショップ。入館無料で、どなたでもお気軽にご覧いただけます。
クオリティの高いさまざまなジャンルの写真を展示する富士フイルムフォトサロン、写真とカメラの歴史を学べる写真歴史博物館のほか、最新の富士フイルム製品をご体験いただけるコーナーや、TVCMでおなじみの「ASTALIFT」をはじめとするスキンケア・サプリメント商品の販売を行うショップもあり、幅広い層の方にお楽しみいただける施設です。皆様お誘いあわせの上、ぜひご来場ください。
写真歴史博物館は、2018年公益社団法人企業メセナ協議会※1より、「芸術・文化振興による社会創造活動」として「THIS IS MECENAT2018」の認定を受けております。
※1:企業による芸術文化支援(メセナ)活動の活性化を目的に1990年に設立された、日本で唯一のメセナ専門の中間支援機関。