親世代とは異なる、「スマホネイティブ」たちの恋愛事情
[19/03/19]
提供元:共同通信PRワイヤー
提供元:共同通信PRワイヤー
2019年3月19日
一般社団法人 電気通信事業者協会
〜親世代とは異なる、「スマホネイティブ」たちの恋愛事情〜
約8割が「恋愛にスマホは必須」、スマホでの出会いにもポジティブ!
「スマホを使った知らない異性との出会い」、中高生の7割以上が“アリ”と回答
スマホやSNSを通じた「出会い系」トラブルも増加傾向に
フィルタリング設定、親子でのルール決め…対策を専門家が指南
携帯電話事業者等の電気通信事業者の業界団体である一般社団法人 電気通信事業者協会(東京都千代田区、以下「電気通信事業者協会」、略称「TCA」)では、このたび、「スマホネイティブの恋愛事情」をテーマに、スマートフォン(以下「スマホ」)を所有する13〜18歳の中高生500名を対象とした調査を実施いたしました。
<調査概要>
・調査内容:「恋愛」に関する意識・実態調査
・調査期間:2019年2月25日〜3月4日
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:スマートフォンを所有する13〜18歳の中高生 500名
※性別および中学生/高校生(高専生)で均等割付
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【調査結果】 親世代とはどう違う? 「スマホネイティブ」な中高生たちの恋愛事情
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デジタル機器に囲まれて育った現在の中高生たち。物心ついたときからインターネットに触れている彼らの中には、親以上にスマホを使いこなしている人が多く存在します。
一方で、固定電話、ポケベル、PHS、ガラケー、スマホ…といった連絡ツールの変化は、恋愛におけるコミュニケーションのあり方にも大きな影響をおよぼすものです。
そこで今回、電気通信事業者協会では、中高生のスマホユーザーを対象とした「恋愛」に関する調査を実施。親世代とは異なる、「スマホネイティブ」ならではの恋愛の実態を探りました。
■「恋愛にスマホは必須」、約8割が回答! 「出会いのツール」と認識する中高生も
まず、今回のテーマである「スマホ」と「恋愛」の関係について質問したところ、「恋愛をするうえで、スマホは必要不可欠なアイテムだと思う」と答えた中高生は、実に約8割(77%)という結果に。具体的に、「恋愛においてスマホはどのような点で役に立つ/または必要になると思いますか?」と聞くと、「交際相手との仲を深める」(69%)、「恋愛対象の相手と仲良くなる」(63%)に続いて、「恋愛対象になる相手と新しく出会う」(23%)と回答した人が約4人に1人となりました。スマホを「異性との仲を深める」だけでなく、「異性と出会う」ためのツールと認識している中高生は少なくないようです。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903184385-O1-91dADTRq 】
■6割が「SNSで知らない異性とコミュニケーション」…相手に恋愛感情を持たれた経験も
そこで、あらためて「スマホを使って異性と出会うことは“アリ”だと思いますか?」と聞いたところ、「アリ/方法によってはアリ」と答えた人の合計は72%という結果に。スマホを通じた出会いに対して大きな抵抗を持たない中高生が多いことがわかります。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903184385-O2-9CGaoHZQ 】
具体的には、SNSを通じて異性と知り合うケースが多いようで、「スマホを使って、SNSで知らない異性とコミュニケーションをした経験がある」中高生は、実に60%にのぼることが判明。また、SNS上でのコンタクトにとどまらず、「SNS上のコミュニケーションを通じて、相手に恋愛感情を持たれた(または自分が持った)ことがある」人も約5人に1人(22%)、「SNSをきっかけとして、知らない異性と実際に会ったことがある」人は約7人に1人(14%)となっています。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903184385-O3-07Kao00i 】
■約7人に1人の中高生が「出会い系サイト・アプリ」の閲覧経験あり
さらに、SNSだけにとどまらず、スマホを持ったことで「出会い系サイト・アプリの広告や情報を目にすることが増えた」という中高生も54%と半数以上に。
また、「出会い系サイト・アプリがどのようなサービスなのか興味がありますか?」という質問では、約4人に1人(23%)が「ある」と回答しているほか、「実際に出会い系サイトやアプリを閲覧してみたことがある」中高生も約7人に1人(15%)にのぼっています。現在、法律により、18歳未満の出会い系サービスへの登録は固く禁じられていますが、登録まではいかないものの、興味本位でサイトやアプリを覗いてしまう中高生は少なくないようです。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903184385-O4-D7e4orQz 】
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903184385-O5-aHuAkS8b 】
■子どもの「出会い系サイト・アプリ」閲覧…親は把握していない可能性が大
また、前問で「実際に出会い系サイトやアプリを閲覧してみたことがある」と回答した中高生に、「閲覧したことを誰かに話しましたか?」と聞いたところ、「友人・同級生」(27%)、「学校の先輩」(11%)などの回答は見られたものの、59%と大多数は「誰にも話していない」と回答。さらに、「親」と回答した中高生は4%にとどまっており、親たちの多くは、子どもが「出会い系サイト・アプリ」を閲覧していることを把握していない可能性が高いと言えます。
なお、「出会い系サイト・アプリを閲覧したことを親に話していない理由」については、「恥ずかしいから」(37%)、「親を不安にさせるから」(24%)、「怒られそうだから」(23%)などが上位となりました。
さらに、「スマホやSNSを通じた異性との出会いには危険があると思いますか?」という質問でも、約9割(89%)が「そう思う」と回答。スマホやSNSを通じた出会いのリスクを理解しながらも、ネットでの出会いへの興味がまさってしまう中高生は少なくないと言えそうです。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903184385-O6-99GjsjcH 】
<調査結果まとめ>
調査からは、「スマホネイティブ」な中高生にとって、スマホが恋愛において不可欠なアイテムであることがわかりました。また、スマホを通じて異性と出会うことへの抵抗感も少なく、実際にSNSを通じて知らない異性とコミュニケーションをしている人、実際に対面している人も少なくないようです。さらに、SNSのみにとどまらず、「出会い系サイト・アプリ」に興味を持つ中高生も一定数存在し、実際に閲覧経験がある中高生も約7人に1人という結果に。また、これらのサービスを閲覧したことを親に話している人は非常に少なく、親の多くは子どもが「出会い系サイト・アプリ」を閲覧していることを把握していない可能性が高いと考えられます。
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【専門家コメント】 スマホを通じた未成年の“出会い系被害”の実態と対策ポイント
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こうした結果をふまえ、今回は、子どものSNS・スマホの利用実態に詳しい、ITジャーナリストの高橋暁子さんに、スマホを通じた未成年のトラブルや、その対策ポイントについてお話をうかがいました。
<専門家プロフィール>
高橋暁子(ITジャーナリスト/元小学校教員)
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903184385-O7-cuo0SYD0 】
東京学芸大学卒業後、東京都の小学校教員を務めた後、ウェブ編集者を経て独立。現在はITジャーナリストとして、書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなど、さまざまな方面で活躍。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『子どもにケータイもたせていいですか?』(インプレス)など著作多数。また、SNSやスマホの安心安全利用等をテーマとして、テレビ、雑誌、新聞、ラジオ等のメディア出演経験も多い。
■SNSを通じた「出会い系被害」は5年連続増加・・・サイト・アプリを通じた被害も複雑化
現在、中高生の多くはスマホを持ち、日常的にSNSを利用しています。そして、近年特に目立っているのが、このSNS(コミュニティサービス)を通じた「出会い系被害」です。中高生はSNS上に自撮り写真や個人情報などを多く公開しているため、狙われやすい状態にあります。また、デジタルネイティブな世代だからこそ、ネット上で知らない人とやり取りをしたり、ネット上で知り合った人と直接会ったりすることに抵抗がない傾向にあるのも危険な点です。実際に、SNSを通じて事件に巻き込まれた18歳未満の子どもの数は、2018年までの5年連続で増加(※)しています。
また、SNSのほか、「出会い系サイト・アプリ」を通じた被害も複雑化しています。本来、「出会い系サイト・アプリ」の運営者には、利用者が18歳未満ではないことを証明するための個人確認が義務化されているものです。ところが最近は、海外のサーバーへと移動し運営者がわからないような闇サイトとなっているケースや、登録する未成年本人が虚偽の申告をするというケースも多くみられています。
※警察庁調べ(2018年発表)
■虚偽登録、自画撮り被害・・・中高生を待ち受けるさまざまなワナ
それでは、具体的にはどのような被害が起きているのでしょうか。被害の中でも特に目立つのは、前述の通り、SNSなどのコミュニティサイトを通じて知り合った相手とのトラブルです。
たとえば2019年2月には、中学1年の女生徒が、学生限定のSNSアプリで親しくなった56歳男に性的暴行を加えられる事件が起きています。男は、学生と偽ってアプリに登録していました。ネット上では年齢や性別などを偽れるため、被害者は相手を「同年代の男子生徒」などと思いこんで会いに行き、「出会い系被害」にあっているというわけです。
また最近増えているのが、「自画撮り被害」です。自画撮り被害とは、児童・生徒が騙されて自ら撮影した裸の画像を送付させられる被害のこと。児童ポルノ被害のうち約4割を占めており、多くはSNS経由で加害者と出会っています。
ある女子中学生は、SNS経由で親しくなった同級生の女の子とやり取りをしているうちに体の悩みの話となりました。相手が体の写真を送ってきたので自分も送ったところ、相手が実は成人男性と告白。裸の写真をネタに脅迫され、呼び出されて性被害にあってしまいました。そのほか、このような画像をインターネット上に投稿されてしまった被害もあります。
■子どもを守る「フィルタリングサービス」で事前の対策を! 親子の信頼関係も重要に
こうした「出会い系被害」を防ぐためにはどうすればいいのでしょうか。
まず、最低限やっておきたいのが「フィルタリングサービス」の活用です。「フィルタリングサービス」とは、子どもに適さない有害サイトやアプリを自動的にブロックする機能。現在、携帯電話会社各社が「フィルタリングサービス」を提供していますので、これらを活用することで出会い系サイトなどへのアクセスを防ぐことができます。また使用するお子様の年齢によって、出会いにつながるSNSの利用を制限することも可能です。なお、18歳未満には「フィルタリングサービス」の設定が義務付けられていますので、必ず利用するようにしてください。さらに、iPhoneの場合は、ペアレンタルコントロールでSNSの利用を制限したり、アプリごとの利用制限をしたりすることもできます。
しかし、SNSはゲーム機や契約が切れた中古のスマホなどからも利用は可能です。隠れて利用すると、被害にあったときに保護者に相談できず、被害がさらに甚大になる可能性もあります。SNSについては、フィルタリングによる制限という方法もありますが、まずは親子でのルール決めが大切です。
子どもにスマホを持たせる際には、親から「ネット上では年齢や性別などを偽れること」、「出会い系被害が多数起きていること」は必ず話しておきましょう。その上で、「ネット上で知り合った人とは会わないこと」、「裸の写真は信頼している人にも絶対に送らないこと」を約束しておくとよいでしょう。そして、いざというときには「親自身が必ず味方になること」をあわせて伝え、普段から何かあったときには子どもが相談しやすい関係性を築いておくことが大切だと思います。
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【参考】電気通信事業者協会の取り組みについて
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電気通信事業者協会では、情報通信ネットワークの安全性・信頼性の向上を図るとともに、消費者支援や社会貢献に資するさまざまな取り組みを実施しています。
そのひとつが「青少年の携帯電話利用」に向けた取り組みです。ICT(情報通信技術)リテラシーは、これからの時代、子どもたちの可能性を広げる上で重要なスキルですが、未成年のインターネット利用には危険がつきものであるのもまた事実です。
当協会では、会員の携帯電話事業者と連携し、親だけでなく、社会全体が責任を持ち、子どもが安心してインターネットに親しむことができる環境や仕組みをつくることが重要であるという考えのもと、家庭でのルール作り推進や、フィルタリングの普及などの啓発活動をおこなっています。
<電気通信事業者協会について>
電気通信事業者協会は、通信の公共性にかんがみ電気通信事業の健全な発展と電気通信役務の円滑な確保により、国民の利便性の向上を図り、ネットワーク回線設備を所有している電気通信事業者の共通の問題を処理することによって、公共の福祉の増進に資することを目的としています。
▼電気通信事業者協会ホームページ
https://www.tca.or.jp/
▼大手携帯電話会社 フィルタリングサービス(五十音順)
・株式会社NTTドコモ
https://www.nttdocomo.co.jp/service/filtering/
・KDDI株式会社
https://www.au.com/mobile/service/filtering/
・ソフトバンク株式会社
https://www.softbank.jp/mobile/service/filtering/
https://www.ymobile.jp/service/filtering/
一般社団法人 電気通信事業者協会
〜親世代とは異なる、「スマホネイティブ」たちの恋愛事情〜
約8割が「恋愛にスマホは必須」、スマホでの出会いにもポジティブ!
「スマホを使った知らない異性との出会い」、中高生の7割以上が“アリ”と回答
スマホやSNSを通じた「出会い系」トラブルも増加傾向に
フィルタリング設定、親子でのルール決め…対策を専門家が指南
携帯電話事業者等の電気通信事業者の業界団体である一般社団法人 電気通信事業者協会(東京都千代田区、以下「電気通信事業者協会」、略称「TCA」)では、このたび、「スマホネイティブの恋愛事情」をテーマに、スマートフォン(以下「スマホ」)を所有する13〜18歳の中高生500名を対象とした調査を実施いたしました。
<調査概要>
・調査内容:「恋愛」に関する意識・実態調査
・調査期間:2019年2月25日〜3月4日
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:スマートフォンを所有する13〜18歳の中高生 500名
※性別および中学生/高校生(高専生)で均等割付
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【調査結果】 親世代とはどう違う? 「スマホネイティブ」な中高生たちの恋愛事情
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デジタル機器に囲まれて育った現在の中高生たち。物心ついたときからインターネットに触れている彼らの中には、親以上にスマホを使いこなしている人が多く存在します。
一方で、固定電話、ポケベル、PHS、ガラケー、スマホ…といった連絡ツールの変化は、恋愛におけるコミュニケーションのあり方にも大きな影響をおよぼすものです。
そこで今回、電気通信事業者協会では、中高生のスマホユーザーを対象とした「恋愛」に関する調査を実施。親世代とは異なる、「スマホネイティブ」ならではの恋愛の実態を探りました。
■「恋愛にスマホは必須」、約8割が回答! 「出会いのツール」と認識する中高生も
まず、今回のテーマである「スマホ」と「恋愛」の関係について質問したところ、「恋愛をするうえで、スマホは必要不可欠なアイテムだと思う」と答えた中高生は、実に約8割(77%)という結果に。具体的に、「恋愛においてスマホはどのような点で役に立つ/または必要になると思いますか?」と聞くと、「交際相手との仲を深める」(69%)、「恋愛対象の相手と仲良くなる」(63%)に続いて、「恋愛対象になる相手と新しく出会う」(23%)と回答した人が約4人に1人となりました。スマホを「異性との仲を深める」だけでなく、「異性と出会う」ためのツールと認識している中高生は少なくないようです。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903184385-O1-91dADTRq 】
■6割が「SNSで知らない異性とコミュニケーション」…相手に恋愛感情を持たれた経験も
そこで、あらためて「スマホを使って異性と出会うことは“アリ”だと思いますか?」と聞いたところ、「アリ/方法によってはアリ」と答えた人の合計は72%という結果に。スマホを通じた出会いに対して大きな抵抗を持たない中高生が多いことがわかります。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903184385-O2-9CGaoHZQ 】
具体的には、SNSを通じて異性と知り合うケースが多いようで、「スマホを使って、SNSで知らない異性とコミュニケーションをした経験がある」中高生は、実に60%にのぼることが判明。また、SNS上でのコンタクトにとどまらず、「SNS上のコミュニケーションを通じて、相手に恋愛感情を持たれた(または自分が持った)ことがある」人も約5人に1人(22%)、「SNSをきっかけとして、知らない異性と実際に会ったことがある」人は約7人に1人(14%)となっています。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903184385-O3-07Kao00i 】
■約7人に1人の中高生が「出会い系サイト・アプリ」の閲覧経験あり
さらに、SNSだけにとどまらず、スマホを持ったことで「出会い系サイト・アプリの広告や情報を目にすることが増えた」という中高生も54%と半数以上に。
また、「出会い系サイト・アプリがどのようなサービスなのか興味がありますか?」という質問では、約4人に1人(23%)が「ある」と回答しているほか、「実際に出会い系サイトやアプリを閲覧してみたことがある」中高生も約7人に1人(15%)にのぼっています。現在、法律により、18歳未満の出会い系サービスへの登録は固く禁じられていますが、登録まではいかないものの、興味本位でサイトやアプリを覗いてしまう中高生は少なくないようです。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903184385-O4-D7e4orQz 】
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903184385-O5-aHuAkS8b 】
■子どもの「出会い系サイト・アプリ」閲覧…親は把握していない可能性が大
また、前問で「実際に出会い系サイトやアプリを閲覧してみたことがある」と回答した中高生に、「閲覧したことを誰かに話しましたか?」と聞いたところ、「友人・同級生」(27%)、「学校の先輩」(11%)などの回答は見られたものの、59%と大多数は「誰にも話していない」と回答。さらに、「親」と回答した中高生は4%にとどまっており、親たちの多くは、子どもが「出会い系サイト・アプリ」を閲覧していることを把握していない可能性が高いと言えます。
なお、「出会い系サイト・アプリを閲覧したことを親に話していない理由」については、「恥ずかしいから」(37%)、「親を不安にさせるから」(24%)、「怒られそうだから」(23%)などが上位となりました。
さらに、「スマホやSNSを通じた異性との出会いには危険があると思いますか?」という質問でも、約9割(89%)が「そう思う」と回答。スマホやSNSを通じた出会いのリスクを理解しながらも、ネットでの出会いへの興味がまさってしまう中高生は少なくないと言えそうです。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903184385-O6-99GjsjcH 】
<調査結果まとめ>
調査からは、「スマホネイティブ」な中高生にとって、スマホが恋愛において不可欠なアイテムであることがわかりました。また、スマホを通じて異性と出会うことへの抵抗感も少なく、実際にSNSを通じて知らない異性とコミュニケーションをしている人、実際に対面している人も少なくないようです。さらに、SNSのみにとどまらず、「出会い系サイト・アプリ」に興味を持つ中高生も一定数存在し、実際に閲覧経験がある中高生も約7人に1人という結果に。また、これらのサービスを閲覧したことを親に話している人は非常に少なく、親の多くは子どもが「出会い系サイト・アプリ」を閲覧していることを把握していない可能性が高いと考えられます。
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【専門家コメント】 スマホを通じた未成年の“出会い系被害”の実態と対策ポイント
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こうした結果をふまえ、今回は、子どものSNS・スマホの利用実態に詳しい、ITジャーナリストの高橋暁子さんに、スマホを通じた未成年のトラブルや、その対策ポイントについてお話をうかがいました。
<専門家プロフィール>
高橋暁子(ITジャーナリスト/元小学校教員)
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903184385-O7-cuo0SYD0 】
東京学芸大学卒業後、東京都の小学校教員を務めた後、ウェブ編集者を経て独立。現在はITジャーナリストとして、書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなど、さまざまな方面で活躍。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『子どもにケータイもたせていいですか?』(インプレス)など著作多数。また、SNSやスマホの安心安全利用等をテーマとして、テレビ、雑誌、新聞、ラジオ等のメディア出演経験も多い。
■SNSを通じた「出会い系被害」は5年連続増加・・・サイト・アプリを通じた被害も複雑化
現在、中高生の多くはスマホを持ち、日常的にSNSを利用しています。そして、近年特に目立っているのが、このSNS(コミュニティサービス)を通じた「出会い系被害」です。中高生はSNS上に自撮り写真や個人情報などを多く公開しているため、狙われやすい状態にあります。また、デジタルネイティブな世代だからこそ、ネット上で知らない人とやり取りをしたり、ネット上で知り合った人と直接会ったりすることに抵抗がない傾向にあるのも危険な点です。実際に、SNSを通じて事件に巻き込まれた18歳未満の子どもの数は、2018年までの5年連続で増加(※)しています。
また、SNSのほか、「出会い系サイト・アプリ」を通じた被害も複雑化しています。本来、「出会い系サイト・アプリ」の運営者には、利用者が18歳未満ではないことを証明するための個人確認が義務化されているものです。ところが最近は、海外のサーバーへと移動し運営者がわからないような闇サイトとなっているケースや、登録する未成年本人が虚偽の申告をするというケースも多くみられています。
※警察庁調べ(2018年発表)
■虚偽登録、自画撮り被害・・・中高生を待ち受けるさまざまなワナ
それでは、具体的にはどのような被害が起きているのでしょうか。被害の中でも特に目立つのは、前述の通り、SNSなどのコミュニティサイトを通じて知り合った相手とのトラブルです。
たとえば2019年2月には、中学1年の女生徒が、学生限定のSNSアプリで親しくなった56歳男に性的暴行を加えられる事件が起きています。男は、学生と偽ってアプリに登録していました。ネット上では年齢や性別などを偽れるため、被害者は相手を「同年代の男子生徒」などと思いこんで会いに行き、「出会い系被害」にあっているというわけです。
また最近増えているのが、「自画撮り被害」です。自画撮り被害とは、児童・生徒が騙されて自ら撮影した裸の画像を送付させられる被害のこと。児童ポルノ被害のうち約4割を占めており、多くはSNS経由で加害者と出会っています。
ある女子中学生は、SNS経由で親しくなった同級生の女の子とやり取りをしているうちに体の悩みの話となりました。相手が体の写真を送ってきたので自分も送ったところ、相手が実は成人男性と告白。裸の写真をネタに脅迫され、呼び出されて性被害にあってしまいました。そのほか、このような画像をインターネット上に投稿されてしまった被害もあります。
■子どもを守る「フィルタリングサービス」で事前の対策を! 親子の信頼関係も重要に
こうした「出会い系被害」を防ぐためにはどうすればいいのでしょうか。
まず、最低限やっておきたいのが「フィルタリングサービス」の活用です。「フィルタリングサービス」とは、子どもに適さない有害サイトやアプリを自動的にブロックする機能。現在、携帯電話会社各社が「フィルタリングサービス」を提供していますので、これらを活用することで出会い系サイトなどへのアクセスを防ぐことができます。また使用するお子様の年齢によって、出会いにつながるSNSの利用を制限することも可能です。なお、18歳未満には「フィルタリングサービス」の設定が義務付けられていますので、必ず利用するようにしてください。さらに、iPhoneの場合は、ペアレンタルコントロールでSNSの利用を制限したり、アプリごとの利用制限をしたりすることもできます。
しかし、SNSはゲーム機や契約が切れた中古のスマホなどからも利用は可能です。隠れて利用すると、被害にあったときに保護者に相談できず、被害がさらに甚大になる可能性もあります。SNSについては、フィルタリングによる制限という方法もありますが、まずは親子でのルール決めが大切です。
子どもにスマホを持たせる際には、親から「ネット上では年齢や性別などを偽れること」、「出会い系被害が多数起きていること」は必ず話しておきましょう。その上で、「ネット上で知り合った人とは会わないこと」、「裸の写真は信頼している人にも絶対に送らないこと」を約束しておくとよいでしょう。そして、いざというときには「親自身が必ず味方になること」をあわせて伝え、普段から何かあったときには子どもが相談しやすい関係性を築いておくことが大切だと思います。
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【参考】電気通信事業者協会の取り組みについて
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電気通信事業者協会では、情報通信ネットワークの安全性・信頼性の向上を図るとともに、消費者支援や社会貢献に資するさまざまな取り組みを実施しています。
そのひとつが「青少年の携帯電話利用」に向けた取り組みです。ICT(情報通信技術)リテラシーは、これからの時代、子どもたちの可能性を広げる上で重要なスキルですが、未成年のインターネット利用には危険がつきものであるのもまた事実です。
当協会では、会員の携帯電話事業者と連携し、親だけでなく、社会全体が責任を持ち、子どもが安心してインターネットに親しむことができる環境や仕組みをつくることが重要であるという考えのもと、家庭でのルール作り推進や、フィルタリングの普及などの啓発活動をおこなっています。
<電気通信事業者協会について>
電気通信事業者協会は、通信の公共性にかんがみ電気通信事業の健全な発展と電気通信役務の円滑な確保により、国民の利便性の向上を図り、ネットワーク回線設備を所有している電気通信事業者の共通の問題を処理することによって、公共の福祉の増進に資することを目的としています。
▼電気通信事業者協会ホームページ
https://www.tca.or.jp/
▼大手携帯電話会社 フィルタリングサービス(五十音順)
・株式会社NTTドコモ
https://www.nttdocomo.co.jp/service/filtering/
・KDDI株式会社
https://www.au.com/mobile/service/filtering/
・ソフトバンク株式会社
https://www.softbank.jp/mobile/service/filtering/
https://www.ymobile.jp/service/filtering/