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誤差数センチメートルの高精度測位を実現する「GNSS位置補正情報配信」の技術検証を開始

2019年3月25日

NTTドコモ

NTTドコモは、測位衛星システムGNSSを利用して、誤差数センチメートルの高い精度で位置を測ることができるシステム「GNSS位置補正情報配信基盤」の構築に向けて、その技術検証を開始いたしました。

 株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、測位衛星システムGNSS※1を利用して、誤差数センチメートルの高い精度で位置を測ることができるシステム「GNSS位置補正情報配信基盤」の構築に向けて、その技術検証を2019年3月19日(火)より開始いたしました。
 
 高い精度の位置情報を活用したビジネスは、各業界のIoT普及の鍵の一つとも言われており、建機(i−Construction)・農機(スマート農業)・自動車(車のICT革命)などのIoTビジネスの取り組みと共に、センチメートル級の位置補正情報の需要が高まっています。

 ドコモが技術検証を開始した「GNSS位置補正情報配信基盤」は、既に国土地理院により全国に設置された約1,300点の電子基準点に加えてドコモ独自固定局※2を設置した場合を想定したものです。電子基準点とドコモ独自固定局がGNSSから観測したデータは、携帯電話ネットワークを通じて、位置補正情報配信サーバーにより、位置情報を必要とする移動局※3に配信され、誤差数センチメートルの高精度測位を実現します。 

GNSS位置補正情報配信基盤(想定)
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903204487-O1-LMom1T3D

 技術検証では、検証を行う移動局の近くにドコモ独自固定局を設置し、同時に技術検証用の位置補正情報配信サーバーを構築します。そして、実際に移動局で得られる測位データを検証することで、位置精度の品質やアンテナの電波干渉、位置補正情報配信サーバーの品質や運用性などを多角的に検証する予定です。

 ドコモ独自固定局の設置に関しては、ドコモの既存設備の活用に加え、NTTグループの所有する設備などの利用を検討しております。また、位置補正情報配信サーバーの構築に関しても、NTTグループが有する先端技術※4に加え、コラボレーションパートナー※5のテクノロジーも活用することで、高品質な「GNSS位置補正情報配信基盤」の提供を実現いたします。

 ドコモは、今後、これらの技術検証を進めるとともに、「GNSS位置補正情報配信基盤」の事業化の検討を行います。これにより、高精度位置情報を活用し、新たな産業創出に貢献すべく、社会的な基盤の実現に貢献できると考えております。

※1 GNSSは、Global Navigation Satellite Systemの略で、GPS、GLONASS、Galileo、準天頂衛星(QZSS)などの衛星測位システムの総称。
※2 GNSSの観測データを受信するため、ドコモが独自で設置する固定局のこと。
※3 位置補正情報を受信する側のこと。
※4 NTTグループが有する先端技術については、下記のページをご覧ください。
https://labevent.ecl.ntt.co.jp/forum2018a/info/exhibit3/detail/G17.html
※5 ライトハウステクノロジー・アンド・コンサルティング株式会社(代表取締役社長 前田裕昭)



 

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