シングルバンドで時刻精度4.5ナノ秒(1σ)のGNSSレシーバを開発
[19/03/25]
提供元:共同通信PRワイヤー
提供元:共同通信PRワイヤー
2019年3月25日
古野電気株式会社
シングルバンドで時刻精度4.5ナノ秒(1σ)のGNSSレシーバを開発
GNSSタイミングモジュール「型式:GT-88」、GNSS基準周波数発生器「型式:GF-88シリーズ」
古野電気株式会社(本社:兵庫県西宮市、代表取締役社長:古野幸男 以下、当社)はこのたび、第5世代移動通信システム(5G)や次世代送電網(スマートグリッド)などで高精度な時刻同期(UTC同期)を必要とするユーザーに向けて、GNSSタイミングモジュール「型式:GT-88」と、GNSS基準周波数発生器「型式:GF-88シリーズ」を開発しました。
本商品はGNSS衛星からの信号を受信するだけで、手軽に原子時計に匹敵するタイミング信号を、弊社従来製品と比較して3倍以上の高精度で取得できるGNSSレシーバです。また、日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:澤田純 以下、NTT)が考案したまったく新しいマルチパス(反射波)対策アルゴリズムである「ダイナミック・サテライト・セレクション™」も搭載しています(2018年10月に公表済み)。今後は、市街地などで高精度な時刻同期を必要とする5Gスモールセル、V2X、グランドマスタークロック(注1)を中心に、幅広く展開する予定です。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903224533-O1-YgITVrKi 】
画像:「型式:GT-88」「型式:GF-88シリーズ」の外観イメージ
◆本商品は、GNSS衛星から送信されているL1帯(1575.42MHz)の信号の受信のみで時刻同期精度4.5ナノ秒(1σ)(注2)を達成する時刻同期用シングルバンドGNSSレシーバです。同等の時刻同期精度を持つGNSSレシーバは既に市場に存在しますが、それらはL1帯の他に、L2帯(1227.60MHz)やL5帯(1176.45MHz)などの複数の周波数帯に跨る信号の受信が必要なマルチバンドGNSSレシーバでした。当社は位置推定アルゴリズムの改良や、各国の衛星間の測位演算の最適化等により、マルチバンドGNSSレシーバよりもシンプルなシングルバンドGNSSレシーバで同等以上の時刻同期性能を実現します。これによりユーザーは、市場に広く流通する一般的なGNSSアンテナのままで、4.5ナノ秒(1σ)という高精度な時刻同期を実現できるようになります。
◆本商品は、NTTが考案したマルチパス対策アルゴリズム「ダイナミック・サテライト・セレクション™」を搭載しています。一般的にビル街のようなアーバンキャニオン環境においては、マルチパスによって時刻同期の精度が劣化します。「ダイナミック・サテライト・セレクション™」は時刻誤差の原因となるマルチパス信号を大胆に「枝刈り」することにより、時刻誤差を従来の1/5程度にまで低減しました。これにより、GNSSアンテナの設置の自由度が向上します。市街地はもちろん、今までは遮蔽などの条件が厳しすぎて設置が難しかったビルの壁面や、屋内の窓際などでもアンテナを設置できるようになります。
◆GNSS衛星に関しては、従来のGPS・GLONASS・QZSS(みちびき)に加え、新たに欧州のGalileoにも対応しました。またQZSSに関しては、 L1 C/A信号の4機同時受信と、L1S信号にも対応しています。トータルで利用できる衛星数が増加したため、見晴らしのあまり良くない受信環境でも、より多くの衛星を受信できるようになりました。「ダイナミック・サテライト・セレクション™」の適用効果も一層向上し、より高精度な時刻同期を実現することができます。
◆当社は今後も、通信や放送、電力などの、高精度・高信頼性が求められる分野で、施設運用者が安心して時刻同期を利用できるよう、技術開発を進めてゆく方針です。なお、本商品の仕様等の詳細は、下記の製品情報サイトにてご確認頂けます。
GNSSタイミングモジュール
https://www.furuno.com/jp/products/gnss-module/GT-88
GNSS基準周波数発生器
https://www.furuno.com/jp/products/gnss-module/GF-8805
注1)5Gスモールセルは街中に設置されるモバイル用の基地局、V2Xは路車間通信、グランドマスタークロックは高精度なタイムサーバです。いずれもGNSSレシーバから得られた高精度時刻をベースにサービスが提供されています。市街地などの厳しい環境に設置されることも想定されるため、マルチパスに対して精度劣化の少ないGNSSレシーバが求められています。
注2)1ナノ秒は10億分の1秒、1σは精度のばらつき具合を表します。
【本製品に関する販売お問い合わせ先】
古野電気株式会社 システム機器事業部 ITSビジネスユニット 営業部
営業1課 〒662-0934 兵庫県西宮市西宮浜2-2 電話:0798-33-7510
東京支店 〒130-0026 東京都墨田区両国3-25-5 JEI両国ビル7F 電話:03-5624-7473
メールによる問い合わせフォームは、下記URLからアクセス願います。
https://www.furuno.co.jp/contact/cnt_gps01.html
古野電気株式会社
シングルバンドで時刻精度4.5ナノ秒(1σ)のGNSSレシーバを開発
GNSSタイミングモジュール「型式:GT-88」、GNSS基準周波数発生器「型式:GF-88シリーズ」
古野電気株式会社(本社:兵庫県西宮市、代表取締役社長:古野幸男 以下、当社)はこのたび、第5世代移動通信システム(5G)や次世代送電網(スマートグリッド)などで高精度な時刻同期(UTC同期)を必要とするユーザーに向けて、GNSSタイミングモジュール「型式:GT-88」と、GNSS基準周波数発生器「型式:GF-88シリーズ」を開発しました。
本商品はGNSS衛星からの信号を受信するだけで、手軽に原子時計に匹敵するタイミング信号を、弊社従来製品と比較して3倍以上の高精度で取得できるGNSSレシーバです。また、日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:澤田純 以下、NTT)が考案したまったく新しいマルチパス(反射波)対策アルゴリズムである「ダイナミック・サテライト・セレクション™」も搭載しています(2018年10月に公表済み)。今後は、市街地などで高精度な時刻同期を必要とする5Gスモールセル、V2X、グランドマスタークロック(注1)を中心に、幅広く展開する予定です。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903224533-O1-YgITVrKi 】
画像:「型式:GT-88」「型式:GF-88シリーズ」の外観イメージ
◆本商品は、GNSS衛星から送信されているL1帯(1575.42MHz)の信号の受信のみで時刻同期精度4.5ナノ秒(1σ)(注2)を達成する時刻同期用シングルバンドGNSSレシーバです。同等の時刻同期精度を持つGNSSレシーバは既に市場に存在しますが、それらはL1帯の他に、L2帯(1227.60MHz)やL5帯(1176.45MHz)などの複数の周波数帯に跨る信号の受信が必要なマルチバンドGNSSレシーバでした。当社は位置推定アルゴリズムの改良や、各国の衛星間の測位演算の最適化等により、マルチバンドGNSSレシーバよりもシンプルなシングルバンドGNSSレシーバで同等以上の時刻同期性能を実現します。これによりユーザーは、市場に広く流通する一般的なGNSSアンテナのままで、4.5ナノ秒(1σ)という高精度な時刻同期を実現できるようになります。
◆本商品は、NTTが考案したマルチパス対策アルゴリズム「ダイナミック・サテライト・セレクション™」を搭載しています。一般的にビル街のようなアーバンキャニオン環境においては、マルチパスによって時刻同期の精度が劣化します。「ダイナミック・サテライト・セレクション™」は時刻誤差の原因となるマルチパス信号を大胆に「枝刈り」することにより、時刻誤差を従来の1/5程度にまで低減しました。これにより、GNSSアンテナの設置の自由度が向上します。市街地はもちろん、今までは遮蔽などの条件が厳しすぎて設置が難しかったビルの壁面や、屋内の窓際などでもアンテナを設置できるようになります。
◆GNSS衛星に関しては、従来のGPS・GLONASS・QZSS(みちびき)に加え、新たに欧州のGalileoにも対応しました。またQZSSに関しては、 L1 C/A信号の4機同時受信と、L1S信号にも対応しています。トータルで利用できる衛星数が増加したため、見晴らしのあまり良くない受信環境でも、より多くの衛星を受信できるようになりました。「ダイナミック・サテライト・セレクション™」の適用効果も一層向上し、より高精度な時刻同期を実現することができます。
◆当社は今後も、通信や放送、電力などの、高精度・高信頼性が求められる分野で、施設運用者が安心して時刻同期を利用できるよう、技術開発を進めてゆく方針です。なお、本商品の仕様等の詳細は、下記の製品情報サイトにてご確認頂けます。
GNSSタイミングモジュール
https://www.furuno.com/jp/products/gnss-module/GT-88
GNSS基準周波数発生器
https://www.furuno.com/jp/products/gnss-module/GF-8805
注1)5Gスモールセルは街中に設置されるモバイル用の基地局、V2Xは路車間通信、グランドマスタークロックは高精度なタイムサーバです。いずれもGNSSレシーバから得られた高精度時刻をベースにサービスが提供されています。市街地などの厳しい環境に設置されることも想定されるため、マルチパスに対して精度劣化の少ないGNSSレシーバが求められています。
注2)1ナノ秒は10億分の1秒、1σは精度のばらつき具合を表します。
【本製品に関する販売お問い合わせ先】
古野電気株式会社 システム機器事業部 ITSビジネスユニット 営業部
営業1課 〒662-0934 兵庫県西宮市西宮浜2-2 電話:0798-33-7510
東京支店 〒130-0026 東京都墨田区両国3-25-5 JEI両国ビル7F 電話:03-5624-7473
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https://www.furuno.co.jp/contact/cnt_gps01.html