女性エンジニア・育休中社員のキャリアアップ・プログラムを開始
[19/09/19]
提供元:共同通信PRワイヤー
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2019年9月19日
国立大学法人大阪大学
ダイキン工業株式会社
大阪大学とダイキン工業の産学連携による女性活躍推進事業
女性エンジニア・育休中社員のキャリアアップ・プログラムを開始
国立大学法人大阪大学(以下、大阪大学)とダイキン工業株式会社(以下、ダイキン工業)は、2019年10月より、「女性エンジニアリーダー育成プログラム」および「育休中キャリアアップ支援プログラム」の二つの教育プログラムを開始します。
本プログラムは、女性のキャリアやスキルアップに向けて大学と企業が共同で実施する教育プログラムの先駆けとなる事例です。今年度の秋・冬学期中(10月〜翌年3月)より実施します。
大阪大学とダイキン工業は、2016年9月より、文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」※1に基づき、女性研究者の持続的な育成と活躍推進に向けて、連携して取り組んできました。この度、さらなる女性の活躍推進を目指して、新たな教育プログラムを実施します。
さらに大阪大学は、来年度からは他の企業にも対象を広げ、学生と企業の社員がともに学べる場を拡充していきたいと考えています。
■プログラムの意義と内容
本プログラムでは、ダイキン工業の社員が大阪大学の科目等履修生※2となり、学生とともに大阪大学の授業科目を受講することができます。大阪大学の学生とダイキン工業の社員が同じ「学び場」で受講することにより、学生と社会人双方に良い相乗効果が期待できます。
ダイキン工業は、大阪大学が提供するリーダーシップの開発やスキルアップのための授業科目を社員が受講することで、女性エンジニアリーダーの育成、育児休暇中の社員のキャリア形成を目指します。
また大阪大学は、学生にとって、企業で働くロールモデルの存在が身近にあることが、将来のキャリア形成を考えるうえで有益だと考えています。
二つの教育プログラムのどちらも、大阪大学男女協働推進オフィス員(総長補佐)がメンターとして、受講生と授業担当教員との窓口となり、フォローアップ体制を整えます。
(1)女性エンジニアリーダー育成プログラム
社会のあらゆる分野において、指導的地位への女性の占める割合について「2020年30%」の目標が叫ばれていますが、工学分野での女性の占める割合は元々低く、上位職として働く女性エンジニアは更に少数です。
この現状を改善する取り組みとして、未来を担う女性エンジニアリーダー育成を目指す講義「インクルーシブ・リーダーシップ※3」を新設開講し、大阪大学の女子大学院生とダイキン工業の若手女性エンジニアがともに学びます。本講義では、多くの組織で既に取り組まれているダイバーシティの推進に加え、インクルーシブなリーダーの育成に主眼を置き、受講者が将来技術系リーダーとして活躍できるよう自らの意識と行動を変えるきっかけをつくります。リーダーシップ論に加え、フューチャー・デザイン、技術経営、イノベーション、社会心理学などの講義やディスカッションを通して、変化の時代に対応するスキルや知識を提供します。
(2)育休中キャリアアップ支援プログラム
仕事と育児を両立する社員のキャリア形成において、育児休暇中の期間をキャリアアップのために有効活用できる仕組みが求められています。
ダイキン工業の社員が大阪大学の人間科学部および工学研究科(ビジネスエンジニアリング専攻)の授業科目の中から自らのキャリアアップに資するものを選択し、大阪大学の一時預かり保育室に子供を預けて履修することができます。育児休暇中の時間を使って、普段の仕事とはまた違う幅広い知識を得ることができます。
人間科学部の授業では、心理学や社会学などを中心に、企業内の人間関係や組織に関わる諸問題から現代社会の課題までを、理論やデータから考察し、問題解決を図る能力を養います。また、工学研究科(ビジネスエンジニアリング専攻)の授業では、異分野融合・連携を含めた新しい研究開発から経営学的な視点を加え、知識と経験に基づく強い判断力・決断力を育成する演習により、社会や経済の活性化に貢献できる人材の育成につなげていきます。
■用語説明
※1 文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」
女性研究者がその能力を最大限発揮できるよう、出産、子育て又は介護と研究を両立するための環境整備を行う取組を支援する事業。「牽引型」は、大学や研究機関が企業等と連携し、連携する各機関はもとより、その他の機関を含めた地域や分野における女性研究者の活躍促進を牽引する取組であり、大阪大学は国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所、ダイキン工業とともに2016年度に採択された。
http://www.danjo.osaka-u.ac.jp/2016/09/post-3171/
https://www.daikin.co.jp/press/2016/20160907/
中間評価では、最高評価であるS評価を受けている。
http://www.diver.danjo.osaka-u.ac.jp/news/post-10116/
※2 科目等履修生制度
大阪大学では、正規の学生以外の方が、大阪大学の学部又は大学院の特定の授業科目の履修を希望する場合、選考の上、当該授業科目を「科目等履修生」として履修することを認める制度を実施している。履修する授業科目の試験を受けて合格すれば、大学の正規の単位を修得することができる。
※3 インクルーシブ・リーダーシップ
一人が率いる旧来型リーダーシップとは異なり、組織内の一人ひとりのなかにあるリーダーとしての資質を引き出しながら、全員で組織を引っ張ることができるよう導く「個の尊重」と「関係性」に注目した新しいタイプのリーダーシップ概念。インクルーシブなリーダーの下では、個人の強みが生かされるため、チームとして最大の成果も生まれるとともに、組織の成長が期待される。
国立大学法人大阪大学
ダイキン工業株式会社
大阪大学とダイキン工業の産学連携による女性活躍推進事業
女性エンジニア・育休中社員のキャリアアップ・プログラムを開始
国立大学法人大阪大学(以下、大阪大学)とダイキン工業株式会社(以下、ダイキン工業)は、2019年10月より、「女性エンジニアリーダー育成プログラム」および「育休中キャリアアップ支援プログラム」の二つの教育プログラムを開始します。
本プログラムは、女性のキャリアやスキルアップに向けて大学と企業が共同で実施する教育プログラムの先駆けとなる事例です。今年度の秋・冬学期中(10月〜翌年3月)より実施します。
大阪大学とダイキン工業は、2016年9月より、文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」※1に基づき、女性研究者の持続的な育成と活躍推進に向けて、連携して取り組んできました。この度、さらなる女性の活躍推進を目指して、新たな教育プログラムを実施します。
さらに大阪大学は、来年度からは他の企業にも対象を広げ、学生と企業の社員がともに学べる場を拡充していきたいと考えています。
■プログラムの意義と内容
本プログラムでは、ダイキン工業の社員が大阪大学の科目等履修生※2となり、学生とともに大阪大学の授業科目を受講することができます。大阪大学の学生とダイキン工業の社員が同じ「学び場」で受講することにより、学生と社会人双方に良い相乗効果が期待できます。
ダイキン工業は、大阪大学が提供するリーダーシップの開発やスキルアップのための授業科目を社員が受講することで、女性エンジニアリーダーの育成、育児休暇中の社員のキャリア形成を目指します。
また大阪大学は、学生にとって、企業で働くロールモデルの存在が身近にあることが、将来のキャリア形成を考えるうえで有益だと考えています。
二つの教育プログラムのどちらも、大阪大学男女協働推進オフィス員(総長補佐)がメンターとして、受講生と授業担当教員との窓口となり、フォローアップ体制を整えます。
(1)女性エンジニアリーダー育成プログラム
社会のあらゆる分野において、指導的地位への女性の占める割合について「2020年30%」の目標が叫ばれていますが、工学分野での女性の占める割合は元々低く、上位職として働く女性エンジニアは更に少数です。
この現状を改善する取り組みとして、未来を担う女性エンジニアリーダー育成を目指す講義「インクルーシブ・リーダーシップ※3」を新設開講し、大阪大学の女子大学院生とダイキン工業の若手女性エンジニアがともに学びます。本講義では、多くの組織で既に取り組まれているダイバーシティの推進に加え、インクルーシブなリーダーの育成に主眼を置き、受講者が将来技術系リーダーとして活躍できるよう自らの意識と行動を変えるきっかけをつくります。リーダーシップ論に加え、フューチャー・デザイン、技術経営、イノベーション、社会心理学などの講義やディスカッションを通して、変化の時代に対応するスキルや知識を提供します。
(2)育休中キャリアアップ支援プログラム
仕事と育児を両立する社員のキャリア形成において、育児休暇中の期間をキャリアアップのために有効活用できる仕組みが求められています。
ダイキン工業の社員が大阪大学の人間科学部および工学研究科(ビジネスエンジニアリング専攻)の授業科目の中から自らのキャリアアップに資するものを選択し、大阪大学の一時預かり保育室に子供を預けて履修することができます。育児休暇中の時間を使って、普段の仕事とはまた違う幅広い知識を得ることができます。
人間科学部の授業では、心理学や社会学などを中心に、企業内の人間関係や組織に関わる諸問題から現代社会の課題までを、理論やデータから考察し、問題解決を図る能力を養います。また、工学研究科(ビジネスエンジニアリング専攻)の授業では、異分野融合・連携を含めた新しい研究開発から経営学的な視点を加え、知識と経験に基づく強い判断力・決断力を育成する演習により、社会や経済の活性化に貢献できる人材の育成につなげていきます。
■用語説明
※1 文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」
女性研究者がその能力を最大限発揮できるよう、出産、子育て又は介護と研究を両立するための環境整備を行う取組を支援する事業。「牽引型」は、大学や研究機関が企業等と連携し、連携する各機関はもとより、その他の機関を含めた地域や分野における女性研究者の活躍促進を牽引する取組であり、大阪大学は国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所、ダイキン工業とともに2016年度に採択された。
http://www.danjo.osaka-u.ac.jp/2016/09/post-3171/
https://www.daikin.co.jp/press/2016/20160907/
中間評価では、最高評価であるS評価を受けている。
http://www.diver.danjo.osaka-u.ac.jp/news/post-10116/
※2 科目等履修生制度
大阪大学では、正規の学生以外の方が、大阪大学の学部又は大学院の特定の授業科目の履修を希望する場合、選考の上、当該授業科目を「科目等履修生」として履修することを認める制度を実施している。履修する授業科目の試験を受けて合格すれば、大学の正規の単位を修得することができる。
※3 インクルーシブ・リーダーシップ
一人が率いる旧来型リーダーシップとは異なり、組織内の一人ひとりのなかにあるリーダーとしての資質を引き出しながら、全員で組織を引っ張ることができるよう導く「個の尊重」と「関係性」に注目した新しいタイプのリーダーシップ概念。インクルーシブなリーダーの下では、個人の強みが生かされるため、チームとして最大の成果も生まれるとともに、組織の成長が期待される。