クラリベイト・アナリティクス、2019年の引用栄誉賞を発表
[19/09/25]
提供元:共同通信PRワイヤー
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2019年9月25日
クラリベイト・アナリティクス・ジャパン株式会社
クラリベイト・アナリティクス、2019年の引用栄誉賞を発表
? 7か国から新たに19名に引用栄誉賞を授与。
? 現在までに50名の引用栄誉賞受賞者がノーベル賞を受賞。
? そのうち29名は、引用栄誉賞から2年以内の受賞。
Clarivate Analyticsの事業部門であるWeb of Science Groupは、本年度の引用栄誉賞(Citation Laureate)に選ばれた、世界7か国19名の世界的な研究者を発表しました。受賞者は皆、同事業部門のシンクタンクであるInstitute for Scientific Information(ISI)の分析によって、その研究成果が、「ノーベル賞クラス」と見なされる研究者です。ISIの分析は、引用索引データベースWeb of Scienceに収録された引用数が非常に多い論文を対象としています。
ISIのアナリストは、2002年以来、毎年Web of Scienceのデータを活用し、ノーベル賞と同様に医学・生理学、物理学、化学、経済学分野において、影響力のある研究者を特定しています。1970年以降Web of Scienceに収録された約4,700万件の論文のうち、2,000回以上引用された論文は、わずか4,900件(0.01%)です。これらの論文の著者の中から、引用栄誉賞が選ばれます。これらの研究者の研究論文は頻繁に引用され、科学分野に極めて大きく貢献しており、時には社会に変革をもたらします。
2019年10月上旬、ノーベル委員会は学術分野最高の栄誉を授与するための投票を行います。世界中が注目するこの予測に、Web of Science Groupは定量的データに基づく分析と知見を提供しています。これまで、50人の引用栄誉賞受賞者がノーベル賞を受賞しました。そのうち29名は、引用栄誉賞の受賞から2年以内にノーベル賞を受賞しています。2,000回以上引用される論文はまれで、こうした論文の著者の中から、ノーベル賞の受賞者が出ています。
本年度の受賞者19名のうち10名は、北米の主要な学術機関を拠点としています。その他は、デンマーク、ドイツ、イスラエル、オランダ、イギリス、シンガポールの機関に所属しています。
2019年度の引用栄誉賞受賞者:
医学・生理学
Hans Clevers, Professor in Molecular Genetics at the UMC Utrecht and Utrecht University, the Netherlands; Principal Investigator at the Hubrecht Institute (KNAW) and the Princess Maxima Centre for Pediatric Oncology and Oncode Investigator
薬物検査の世界に、細胞株も実験動物も使用しない新たな可能性をもたらした、Wntシグナル経路と幹細胞や癌におけるその役割に関する研究に対して。
John W. Kappler, Distinguished Professor, Department of Biomedical Research, National Jewish Health, Denver, CO, United States, and Philippa Marrack, Distinguished Professor, Department of Biomedical Research, National Jewish Health, Denver, CO, United States
胸腺内クローン排除によるT細胞寛容の発見に対して。この研究により、関節リウマチ、狼瘡、ギラン・バレー症候群など、自己免疫疾患のメカニズムがさらに解明されました。
Ernst Bamberg, Director Emeritus, Max Planck Institute of Biophysics, Frankfurt am Main, Germany,
Karl Deisseroth, Investigator of the Howard Hughes Medical Institute, and D. H. Chen Professor of Bioengineering and of Psychiatry and Behavioral Sciences, Stanford University, Stanford, CA, United States, and
Gero MiesenbÖck, Waynflete Professor of Physiology and Director of the Centre for Neural Circuits and Behaviour, University of Oxford, United Kingdom
光遺伝学の発明と貢献に対して。神経科学によって、パーキンソン病、視力回復、依存症、気分障害に関する知識は発展しましたが、この発明は、神経科学に関する革命をもたらし、これらの疾患に関する知見を向上させました。
物理学
Artur K. Ekert, Professor of Quantum Physics, Mathematical Institute, University of Oxford, UK, and Lee Kong Chian Centennial Professor, National University of Singapore, Singapore
量子計算と量子暗号化に関する研究への貢献に対して。理論物理学と実験物理学をコンピューターや情報科学と融合させた基礎研究が高く評価されました。もつれベースの量子暗号化の発明者です。
Tony F. Heinz, Professor of Applied Physics and Photon Science, Stanford University, and Associate Laboratory Director for Energy Sciences, SLAC National Accelerator Laboratory, Stanford, CA, United States
二次元ナノ材料の光特性と電子特性に関する先駆的な研究に対して。カーボンナノチューブ、グラフェン、また二硫化モリブデンなどの二次元半導体を含む、ナノスケールの材料クラスの理解に貢献したことを高く評価しています。
John P. Perdew, Laura H. Carnell Professor of Physics and Chemistry, Department of Physics, Temple University, Philadelphia, PA, United States
天然系接着剤」を解明した、電子構造の密度汎関数理論の発展に対して。材料の性質と挙動に関するさらに徹底的な解明に対して。密度汎関数理論は、凝縮物質物理や量子化学の電子構造計算を実現し、電子結合エネルギーなどを予測します。
化学
Rolf Huisgen, Emeritus Professor of Chemistry, University of Munich, Germany and
Morten P. Meldal, Professor of Chemistry, University of Copenhagen, Denmark
1,3-双極子環化付加反応(ヒュスゲン反応)と異形銅(I)触媒を用いるアジド-アルキン環化付加反応(Meldal)の発展に対して。有機合成化学に不可欠な研究を高く評価します。モジュール式の反応のため、小規模な単位を組み合わせることで、新しい便利な物質を膨大に生み出すことが可能になります。
Edwin M. Southern, Emeritus Professor of Biochemistry, University of Oxford, United Kingdom
特定のDNA配列を判断するためのサザンブロット法の発明に対して。DNA内の単一遺伝子を特定するために発明された強力な手法を高く評価します。この発明を基に、遺伝子マッピング、遺伝子診断、遺伝子スクリーニングが生まれたため、現代の個別化医療の基盤となっています。
Marvin H. Caruthers, Distinguished Professor, University of Colorado, Boulder, CO, United States,
Leroy E. Hood, Senior Vice President and Chief Science Officer, Providence St. Joseph Health, Renton, WA, United States, and Chief Strategy Officer, Co-founder and Professor, Institute for Systems Biology, Seattle, WA, United States, and Michael W. Hunkapiller, Chief Executive Officer and President, Pacific Biosciences of California, Inc., Menlo Park, CA, United States
タンパク質やDNAの配列と合成に関する研究に対して。上記の3名が、個別または共同で、生物学や薬学の発展を加速化させたツールを開発したことが評価されました。1980年代に発表されたこの発明がなければ、ヒトゲノムマップが生まれることはなかったでしょう。
経済学
W. Brian Arthur, External Professor, Santa Fe Institute, Santa Fe, New Mexico; Fellow, Center for Advanced Study in the Behavioral Sciences, Stanford; and Visiting Researcher, System Sciences Lab, PARC, Palo Alto, California, United States
経済システムにおける収穫逓増の結果(またはネットワーク効果)に関する研究に対して。この著者は、小規模な事象や正帰還ループによって、経時的に複数の経済主体が1つの独占体へと絞り込まれる動きについて説明しました。また、複雑性研究という新しい分野を経済学と融合させ、定義が不適切であり、経済システムが変化し続けていることが原因で、主体が完璧に合理的な行動を取れない場合の経済の動きを示しました。
Søren Johansen, Professor Emeritus, Department of Economics, University of Copenhagen, Copenhagen, Denmark, and
Katarina Juselius, Professor Emerita, Department of Economics, University of Copenhagen, Copenhagen, Denmark
計量経済学と共和分分析に関する研究に対して。時系列に沿った経済データにおける短期的および長期的効果を調査するための柔軟な枠組みとなる、VAR(ベクトル自己回帰)法の共同開発が評価されました。この方法により、経済学者は分析における確証バイアスを回避することができます。
Ariel Rubinstein, Professor, School of Economics, Tel Aviv University, Tel Aviv, Israel, and Professor, Department of Economics, New York University, New York, United States
正式な理論的経済モデルや、特に、経済学に大きな影響を与えた交渉モデルなどの限定合理性モデルの開発に対して。
ISIの引用アナリスト、David Pendleburyは次のように述べています。「今年、新たに19名の著名な研究者に引用栄誉賞を選出でき、大変嬉しく思います。今年の引用栄誉賞は、経済成長、暗号化、パーキンソン病、関節リウマチ、癌など、多岐に渡る分野の知識を発展させ、ヒトゲノムのマッピング、個別化医療、実験動物を使わない薬物試験のための新しいツールなどのトピックが選出されました。これらの研究者が、該当分野で頻繁に引用されたことは、その研究成果が、該当分野だけでなく、それ以外の科学分野や、ひいては世界にも影響を与えていることを数値的に物語っています。」
受賞者の選定方法の詳細、または引用栄誉賞の受賞者リストについては、以下のサイトをご覧ください。
https://clarivate.com/webofsciencegroup/solutions/citation-laureates/
Institute for Scientific Information (ISI) について
Institute for Scientific Information (ISI) は、Clarivate Analytics の事業部門であるWeb of Science Groupの研究部門です。Web of Scienceとその関連情報、および分析コンテンツと製品、サービスを構築するための知識集を管理し、イベント、会議や出版物を通して外部にその知見を広め、知識基盤を維持、拡大し、改善しています。
Web of Science Groupについて
Web of Science Groupは、学術界、企業、出版社、および政府が研究のスピードを加速できるように、世界の研究情報を収集し、体系化したデータとして提供しています。出版社に中立な立場として、世界最大の引用索引・研究情報プラットフォームであるWeb of Scienceをベースに、Converis、EndNote、Kopernio、Publons、ScholarOneなどの製品を展開しています。Web of Science Groupの研究部門であるInstitute for Scientific Information(ISI)は、指標と関連情報、および分析コンテンツとサービスを構築するための知識集を管理し、イベント、会議や出版物を通して外部にその知見を広め、知識基盤を維持、拡大し、改善しています。
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クラリベイト・アナリティクスについて
クラリベイト・アナリティクスは、イノベーションを加速するために信頼性のある知見と分析を提供する世界的リーディングカンパニーです。過去150年にわたる事業継続を通じて、Web of Science™、Cortellis™、Derwent™、CompuMark™、MarkMonitor®、Techstreet™など、イノベーション・ライフサイクル全般にわたり信頼のある製品ブランドを築いてきました。これらの製品は科学と学術研究、特許調査と工業規格、商標およびドメインブランド保護、製薬およびバイオテクノロジーなどの分野で今日のイノベーションをサポートします。
現在、クラリベイト・アナリティクスは、起業家精神に基づく独立した新会社となり、お客様のアイデアをより速く革新的なイノベーションに変えていくためのソリューションを提供し、100カ国以上で事業を展開しています。
(詳しくはClarivate.jpをご覧ください。)
将来の見通しに関する記述について
本プレスリリース、ならびに本リリースに含まれる情報に関する口頭の記述には、クラリベイト・アナリティクスに関する予測や将来の見通しに関する記述が含まれている場合があります。将来の見通しに関する記述は、クラリベイト・アナリティクスが作成時点において期待すること、もしくは将来の出来事についての予測を提供するもので、期待される相乗効果やその他の将来的見込みに関する記述を含んでいることがあります。これらの記述には、クラリベイト・アナリティクスの管轄外の要因により、実際の結果が物理的に大幅に変わる可能性のあるリスクや不確定事項が含まれています。クラリベイト・アナリティクスは、新たな情報、将来の出来事、その他の結果の如何を問わず、ここに示された記述を更新または修正する義務は一切負わないものとします。
【本件に関するお問合せ】
クラリベイト・アナリティクス・ジャパン株式会社
Web of Science事業部
TEL:03-4589-3102
Email:marketing.jp@clarivate.com
クラリベイト・アナリティクス・ジャパン株式会社
クラリベイト・アナリティクス、2019年の引用栄誉賞を発表
? 7か国から新たに19名に引用栄誉賞を授与。
? 現在までに50名の引用栄誉賞受賞者がノーベル賞を受賞。
? そのうち29名は、引用栄誉賞から2年以内の受賞。
Clarivate Analyticsの事業部門であるWeb of Science Groupは、本年度の引用栄誉賞(Citation Laureate)に選ばれた、世界7か国19名の世界的な研究者を発表しました。受賞者は皆、同事業部門のシンクタンクであるInstitute for Scientific Information(ISI)の分析によって、その研究成果が、「ノーベル賞クラス」と見なされる研究者です。ISIの分析は、引用索引データベースWeb of Scienceに収録された引用数が非常に多い論文を対象としています。
ISIのアナリストは、2002年以来、毎年Web of Scienceのデータを活用し、ノーベル賞と同様に医学・生理学、物理学、化学、経済学分野において、影響力のある研究者を特定しています。1970年以降Web of Scienceに収録された約4,700万件の論文のうち、2,000回以上引用された論文は、わずか4,900件(0.01%)です。これらの論文の著者の中から、引用栄誉賞が選ばれます。これらの研究者の研究論文は頻繁に引用され、科学分野に極めて大きく貢献しており、時には社会に変革をもたらします。
2019年10月上旬、ノーベル委員会は学術分野最高の栄誉を授与するための投票を行います。世界中が注目するこの予測に、Web of Science Groupは定量的データに基づく分析と知見を提供しています。これまで、50人の引用栄誉賞受賞者がノーベル賞を受賞しました。そのうち29名は、引用栄誉賞の受賞から2年以内にノーベル賞を受賞しています。2,000回以上引用される論文はまれで、こうした論文の著者の中から、ノーベル賞の受賞者が出ています。
本年度の受賞者19名のうち10名は、北米の主要な学術機関を拠点としています。その他は、デンマーク、ドイツ、イスラエル、オランダ、イギリス、シンガポールの機関に所属しています。
2019年度の引用栄誉賞受賞者:
医学・生理学
Hans Clevers, Professor in Molecular Genetics at the UMC Utrecht and Utrecht University, the Netherlands; Principal Investigator at the Hubrecht Institute (KNAW) and the Princess Maxima Centre for Pediatric Oncology and Oncode Investigator
薬物検査の世界に、細胞株も実験動物も使用しない新たな可能性をもたらした、Wntシグナル経路と幹細胞や癌におけるその役割に関する研究に対して。
John W. Kappler, Distinguished Professor, Department of Biomedical Research, National Jewish Health, Denver, CO, United States, and Philippa Marrack, Distinguished Professor, Department of Biomedical Research, National Jewish Health, Denver, CO, United States
胸腺内クローン排除によるT細胞寛容の発見に対して。この研究により、関節リウマチ、狼瘡、ギラン・バレー症候群など、自己免疫疾患のメカニズムがさらに解明されました。
Ernst Bamberg, Director Emeritus, Max Planck Institute of Biophysics, Frankfurt am Main, Germany,
Karl Deisseroth, Investigator of the Howard Hughes Medical Institute, and D. H. Chen Professor of Bioengineering and of Psychiatry and Behavioral Sciences, Stanford University, Stanford, CA, United States, and
Gero MiesenbÖck, Waynflete Professor of Physiology and Director of the Centre for Neural Circuits and Behaviour, University of Oxford, United Kingdom
光遺伝学の発明と貢献に対して。神経科学によって、パーキンソン病、視力回復、依存症、気分障害に関する知識は発展しましたが、この発明は、神経科学に関する革命をもたらし、これらの疾患に関する知見を向上させました。
物理学
Artur K. Ekert, Professor of Quantum Physics, Mathematical Institute, University of Oxford, UK, and Lee Kong Chian Centennial Professor, National University of Singapore, Singapore
量子計算と量子暗号化に関する研究への貢献に対して。理論物理学と実験物理学をコンピューターや情報科学と融合させた基礎研究が高く評価されました。もつれベースの量子暗号化の発明者です。
Tony F. Heinz, Professor of Applied Physics and Photon Science, Stanford University, and Associate Laboratory Director for Energy Sciences, SLAC National Accelerator Laboratory, Stanford, CA, United States
二次元ナノ材料の光特性と電子特性に関する先駆的な研究に対して。カーボンナノチューブ、グラフェン、また二硫化モリブデンなどの二次元半導体を含む、ナノスケールの材料クラスの理解に貢献したことを高く評価しています。
John P. Perdew, Laura H. Carnell Professor of Physics and Chemistry, Department of Physics, Temple University, Philadelphia, PA, United States
天然系接着剤」を解明した、電子構造の密度汎関数理論の発展に対して。材料の性質と挙動に関するさらに徹底的な解明に対して。密度汎関数理論は、凝縮物質物理や量子化学の電子構造計算を実現し、電子結合エネルギーなどを予測します。
化学
Rolf Huisgen, Emeritus Professor of Chemistry, University of Munich, Germany and
Morten P. Meldal, Professor of Chemistry, University of Copenhagen, Denmark
1,3-双極子環化付加反応(ヒュスゲン反応)と異形銅(I)触媒を用いるアジド-アルキン環化付加反応(Meldal)の発展に対して。有機合成化学に不可欠な研究を高く評価します。モジュール式の反応のため、小規模な単位を組み合わせることで、新しい便利な物質を膨大に生み出すことが可能になります。
Edwin M. Southern, Emeritus Professor of Biochemistry, University of Oxford, United Kingdom
特定のDNA配列を判断するためのサザンブロット法の発明に対して。DNA内の単一遺伝子を特定するために発明された強力な手法を高く評価します。この発明を基に、遺伝子マッピング、遺伝子診断、遺伝子スクリーニングが生まれたため、現代の個別化医療の基盤となっています。
Marvin H. Caruthers, Distinguished Professor, University of Colorado, Boulder, CO, United States,
Leroy E. Hood, Senior Vice President and Chief Science Officer, Providence St. Joseph Health, Renton, WA, United States, and Chief Strategy Officer, Co-founder and Professor, Institute for Systems Biology, Seattle, WA, United States, and Michael W. Hunkapiller, Chief Executive Officer and President, Pacific Biosciences of California, Inc., Menlo Park, CA, United States
タンパク質やDNAの配列と合成に関する研究に対して。上記の3名が、個別または共同で、生物学や薬学の発展を加速化させたツールを開発したことが評価されました。1980年代に発表されたこの発明がなければ、ヒトゲノムマップが生まれることはなかったでしょう。
経済学
W. Brian Arthur, External Professor, Santa Fe Institute, Santa Fe, New Mexico; Fellow, Center for Advanced Study in the Behavioral Sciences, Stanford; and Visiting Researcher, System Sciences Lab, PARC, Palo Alto, California, United States
経済システムにおける収穫逓増の結果(またはネットワーク効果)に関する研究に対して。この著者は、小規模な事象や正帰還ループによって、経時的に複数の経済主体が1つの独占体へと絞り込まれる動きについて説明しました。また、複雑性研究という新しい分野を経済学と融合させ、定義が不適切であり、経済システムが変化し続けていることが原因で、主体が完璧に合理的な行動を取れない場合の経済の動きを示しました。
Søren Johansen, Professor Emeritus, Department of Economics, University of Copenhagen, Copenhagen, Denmark, and
Katarina Juselius, Professor Emerita, Department of Economics, University of Copenhagen, Copenhagen, Denmark
計量経済学と共和分分析に関する研究に対して。時系列に沿った経済データにおける短期的および長期的効果を調査するための柔軟な枠組みとなる、VAR(ベクトル自己回帰)法の共同開発が評価されました。この方法により、経済学者は分析における確証バイアスを回避することができます。
Ariel Rubinstein, Professor, School of Economics, Tel Aviv University, Tel Aviv, Israel, and Professor, Department of Economics, New York University, New York, United States
正式な理論的経済モデルや、特に、経済学に大きな影響を与えた交渉モデルなどの限定合理性モデルの開発に対して。
ISIの引用アナリスト、David Pendleburyは次のように述べています。「今年、新たに19名の著名な研究者に引用栄誉賞を選出でき、大変嬉しく思います。今年の引用栄誉賞は、経済成長、暗号化、パーキンソン病、関節リウマチ、癌など、多岐に渡る分野の知識を発展させ、ヒトゲノムのマッピング、個別化医療、実験動物を使わない薬物試験のための新しいツールなどのトピックが選出されました。これらの研究者が、該当分野で頻繁に引用されたことは、その研究成果が、該当分野だけでなく、それ以外の科学分野や、ひいては世界にも影響を与えていることを数値的に物語っています。」
受賞者の選定方法の詳細、または引用栄誉賞の受賞者リストについては、以下のサイトをご覧ください。
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Institute for Scientific Information (ISI) について
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Web of Science Groupについて
Web of Science Groupは、学術界、企業、出版社、および政府が研究のスピードを加速できるように、世界の研究情報を収集し、体系化したデータとして提供しています。出版社に中立な立場として、世界最大の引用索引・研究情報プラットフォームであるWeb of Scienceをベースに、Converis、EndNote、Kopernio、Publons、ScholarOneなどの製品を展開しています。Web of Science Groupの研究部門であるInstitute for Scientific Information(ISI)は、指標と関連情報、および分析コンテンツとサービスを構築するための知識集を管理し、イベント、会議や出版物を通して外部にその知見を広め、知識基盤を維持、拡大し、改善しています。
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クラリベイト・アナリティクスについて
クラリベイト・アナリティクスは、イノベーションを加速するために信頼性のある知見と分析を提供する世界的リーディングカンパニーです。過去150年にわたる事業継続を通じて、Web of Science™、Cortellis™、Derwent™、CompuMark™、MarkMonitor®、Techstreet™など、イノベーション・ライフサイクル全般にわたり信頼のある製品ブランドを築いてきました。これらの製品は科学と学術研究、特許調査と工業規格、商標およびドメインブランド保護、製薬およびバイオテクノロジーなどの分野で今日のイノベーションをサポートします。
現在、クラリベイト・アナリティクスは、起業家精神に基づく独立した新会社となり、お客様のアイデアをより速く革新的なイノベーションに変えていくためのソリューションを提供し、100カ国以上で事業を展開しています。
(詳しくはClarivate.jpをご覧ください。)
将来の見通しに関する記述について
本プレスリリース、ならびに本リリースに含まれる情報に関する口頭の記述には、クラリベイト・アナリティクスに関する予測や将来の見通しに関する記述が含まれている場合があります。将来の見通しに関する記述は、クラリベイト・アナリティクスが作成時点において期待すること、もしくは将来の出来事についての予測を提供するもので、期待される相乗効果やその他の将来的見込みに関する記述を含んでいることがあります。これらの記述には、クラリベイト・アナリティクスの管轄外の要因により、実際の結果が物理的に大幅に変わる可能性のあるリスクや不確定事項が含まれています。クラリベイト・アナリティクスは、新たな情報、将来の出来事、その他の結果の如何を問わず、ここに示された記述を更新または修正する義務は一切負わないものとします。
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