パティシエ エス コヤマのオーナー小山進が絵本『ビートルくんときんいろのバウム』をフレーベル館より出版
[19/12/09]
提供元:共同通信PRワイヤー
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20191209
株式会社パティシエ エス コヤマ
エスコヤマのオーナー小山 進が2作目の絵本
『ビートルくんと きんいろの バウム』を出版
株式会社パティシエ エス コヤマ(兵庫県三田市)のオーナーシェフの
小山 進は、自身2作目となる絵本『Beetle and Golden Baumkuchenビート
ルくんと きんいろの バウム』(フレーベル館)を、2019年12月20日(金)
に出版いたします
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201912094472-O1-Z6gj72V8 】
小山は、エスコヤマをオープンさせる前から、「昆虫がいっぱい集まるお庭のあるお菓子
屋さん」を創るのが夢でした。エスコヤマの庭を手掛ける庭師の松下氏(庭師 松下)にも
その思いを伝え続けており、初期のホームページの導入部分には、こんなストーリーが
流れていました(下記)。
この森にはお菓子の神様がいて、昆虫達が沢山集まる森には果実
がいっぱい実っている。その果実に、魔法使いのおばあさんが美味しくなる魔法をかけ、
妖精達がその果実をお菓子の神様に届けて美味しいお菓子が出来上がっていく……。
あまり知られていませんが、実は、エスコヤマの庭やテラスなど、敷地内に設置されてい
る銅製の妖精や昆虫達は、物語の登場キャラクター達だったということです。こうしてエ
スコヤマは、兵庫県三田市という自然豊かな土地で、小山進という人間が自分自身を表現
する上で、素晴らしい素材や素晴らしい人々と出会える可能性に期待を寄せて編み出した
物語とともにスタートしたお店だったのです。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201912094472-O2-BO69d93T 】
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201912094472-O3-90X0zl2n 】
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201912094472-O4-w0J4XmSk 】
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201912094472-O5-h1H79a61 】
また、少し話は逸れますが、小山は昆虫に対して特別な思いを持っています。小山の幼少
期、将来なりたい職業のうち「昆虫博士」が上位でした。そして、初めて周りの人に褒め
られたのも「昆虫」に関することでした。ドイツ語で書かれた立派な図鑑を母からプレゼ
ントされ、それを大事に持っていた小山少年は、見つけた昆虫にチェックを入れ、その生
態をたくさん暗記して周りから「昆虫のことならなんでも知っていて、すごい」と褒めら
れました。それが、「昆虫のことなら知っていないと気が済まない」という、「自分がや
るならここまでのレベルでやらないと」という「深掘り力」とも表現すべき、力が身につ
いた原点だったのです。ですから、小山は「僕が昆虫に向き合ったエネルギーと同じくら
い、現代の子どもたちもエネルギーを持っているはずだ。そのエネルギーが僕の場合は昆
虫で、小山ロールの生地の開発や小山チーズなど商品開発に注いだエネルギー、求める質
というのは今も昔も変わらない」という考えを持っており、その考えを子どもたちや大人
の方々に伝えたい、と思っています。
そして、今回の絵本は、前述のストーリーに加えて、メインショップのテラススペースに
ある「薪ストーブ」(通称;ビートルくん)が登場する物語になっています。この薪スト
ーブにも、誕生秘話があります。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201912094472-O8-Edu9wXZH 】
【誕生秘話】
小山は、まだ庭の木々が小さかった頃、寒い冬になると冷たい風が直接お客様にあたって
しまうことがすごく嫌でした。「外で完全に暖(だん)をとっていただくことは出来ない
が、少しでも心に暖が届くように……」という思いで作りました。そして、「せっかく造
るなら」と小山のイメージとして「ちょこっとおっかなくて、でも可愛い」という考えが
あり、それを形にできるのはこの方しかいない、ということで、JAP工房に依頼し、どこ
となくカブトムシのような薪ストーブが出来上がったのです。
(JAP工房は、デビュー当時からの聖飢魔IIの衣装をデザインされている方です)。
そして、この薪ストーブには小山にとって忘れられないエピソードがあります。
それは、薪ストーブが設置されてから、おじいさんが見ず知らずの子どもに「わしが小さ
かった頃は、薪を割ってからでないと遊びに行けんかったんや」と話しかけているシーン
を何度も見たことです。小山自身も薪割りの経験が無かったため「この体験を語られる世
代の方は、日本ではもうこれから増える、ということはないだろうし、今がその世代交代
の最後かもしれない」と思ったそうです。
ではなぜ、今出版するのでしょうか?
それには小山の切実な思いがあります。しかし、それは小山の思いだけでなく、食に携わ
る全ての人々にとっても共通する思いかもしれません。その思いが生まれたのは、この数
十年の間、世界中で都市開発が進み、昆虫達が生活する環境が失われてゆき、世界中の昆
虫は激減し、増加率も30%減少するなどますます減っていく傾向にある、という現状を改
めて知ったからです。
昆虫がいないと受粉ができない植物はたくさんあり、ケーキに使うフルーツもそうです。
また、土の中の虫の幼虫たちが枯れ葉などを分解しなくなれば、土も栄養を失い、その栄
養を糧に成長していた植物は、いずれ果物も実らなくなってしまう恐れがあります。果物
といえば、チョコレートの原料であるカカオフルーツも蚊やハエが受粉のために大きな役
割を果たしており、このまま虫たちがいなくなってしまえば、将来チョコレートも作れな
くなってしまうかもしれません。それぐらい昆虫たちの存続の危機は、パティシエやショ
コラティエの仕事にも直結しているのです。そんな状況もあり、我々が食する野菜や果物
なども含めて昆虫達が我々人間にしてくれている大切な事や、物語を通して自分の仲間達
を大切にする事、時代が変わっても受け継がれなければいけない温かいものを伝えなけれ
ばいけないという気持ちが湧き上がり、物語が生まれ、出版に至りました。
もちろん、過去に2回、講演のご依頼をいただいておりましたフレーベル館様とのご縁や、
小山のイメージした雰囲気にぴったりの作風で絵本を描かれていた松並良仁さんという方
との出会いも、この絵本誕生に欠かせないものでした。
また、この物語に花を添えてくださったのが、秋元康氏とGLAYのTERU氏。小山は、
「言葉で伝えることを生業にされているお二人が推薦文を描いてくださったことは、
本当にうれしい」とコメントしています。
皆さんにもこの絵本に描かれた物語を通して、身近な存在である昆虫たちの大切さや、
いま口にしている食物がどこから来るのか?なぜ口にすることができているのか?と
いったことを改めて考える機会にしていただきたいと思います。また、子どもたちが
日々興味を持って接しているであろう昆虫たちが私たちにとって欠かせない存在であ
ることも、伝えていただければうれしく思います。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201912094472-O10-T0Zbzn5S 】
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201912094472-O11-X53s593a 】
■タイトル「ビートルくんと きんいろの バウム
■出版社:フレーベル館
■定価:本体価格1800円+税
■32ページ
■サイズ:B5判 27cm×19cm
■発売日:2019/12/20(金)※年内の取り扱いは弊社のみ
※全国の書店やAmazon等のネット販売は、1月中旬からの販売を予定しております。
≪小山進 プロフィール≫
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201912094472-O9-wvXf1Ylo 】
1964年京都生まれ。2003年兵庫県三田市に「パティシエ エス コヤマ」を開業。
フランスのショコラコンクールでは初出品以来8年連続最高位を獲得し、2019年に
はフランスで最も権威あるショコラ愛好会「C.C.C.」より、「世界のトップ・オブ
・トップ ショコラティエ100」のうちの一人として表彰を受ける。また、2013年
には敷地内に12歳以下のお子様しか入れないパティスリー「未来製作所」を創設。
2019年9月にはメインショップをリニューアル。その創作活動はパティシエ/ショ
コラティエとしての領域に留まらず、2015年には絵本『The Lost Treasure』
(作・小山進、絵・にしのあきひろ)を出版。ほか著作には『あなたの「楽しい」
はきっと誰かの役に立つ』(祥伝社)等がある。
株式会社パティシエ エス コヤマ
エスコヤマのオーナー小山 進が2作目の絵本
『ビートルくんと きんいろの バウム』を出版
株式会社パティシエ エス コヤマ(兵庫県三田市)のオーナーシェフの
小山 進は、自身2作目となる絵本『Beetle and Golden Baumkuchenビート
ルくんと きんいろの バウム』(フレーベル館)を、2019年12月20日(金)
に出版いたします
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201912094472-O1-Z6gj72V8 】
小山は、エスコヤマをオープンさせる前から、「昆虫がいっぱい集まるお庭のあるお菓子
屋さん」を創るのが夢でした。エスコヤマの庭を手掛ける庭師の松下氏(庭師 松下)にも
その思いを伝え続けており、初期のホームページの導入部分には、こんなストーリーが
流れていました(下記)。
この森にはお菓子の神様がいて、昆虫達が沢山集まる森には果実
がいっぱい実っている。その果実に、魔法使いのおばあさんが美味しくなる魔法をかけ、
妖精達がその果実をお菓子の神様に届けて美味しいお菓子が出来上がっていく……。
あまり知られていませんが、実は、エスコヤマの庭やテラスなど、敷地内に設置されてい
る銅製の妖精や昆虫達は、物語の登場キャラクター達だったということです。こうしてエ
スコヤマは、兵庫県三田市という自然豊かな土地で、小山進という人間が自分自身を表現
する上で、素晴らしい素材や素晴らしい人々と出会える可能性に期待を寄せて編み出した
物語とともにスタートしたお店だったのです。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201912094472-O2-BO69d93T 】
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201912094472-O3-90X0zl2n 】
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201912094472-O4-w0J4XmSk 】
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201912094472-O5-h1H79a61 】
また、少し話は逸れますが、小山は昆虫に対して特別な思いを持っています。小山の幼少
期、将来なりたい職業のうち「昆虫博士」が上位でした。そして、初めて周りの人に褒め
られたのも「昆虫」に関することでした。ドイツ語で書かれた立派な図鑑を母からプレゼ
ントされ、それを大事に持っていた小山少年は、見つけた昆虫にチェックを入れ、その生
態をたくさん暗記して周りから「昆虫のことならなんでも知っていて、すごい」と褒めら
れました。それが、「昆虫のことなら知っていないと気が済まない」という、「自分がや
るならここまでのレベルでやらないと」という「深掘り力」とも表現すべき、力が身につ
いた原点だったのです。ですから、小山は「僕が昆虫に向き合ったエネルギーと同じくら
い、現代の子どもたちもエネルギーを持っているはずだ。そのエネルギーが僕の場合は昆
虫で、小山ロールの生地の開発や小山チーズなど商品開発に注いだエネルギー、求める質
というのは今も昔も変わらない」という考えを持っており、その考えを子どもたちや大人
の方々に伝えたい、と思っています。
そして、今回の絵本は、前述のストーリーに加えて、メインショップのテラススペースに
ある「薪ストーブ」(通称;ビートルくん)が登場する物語になっています。この薪スト
ーブにも、誕生秘話があります。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201912094472-O8-Edu9wXZH 】
【誕生秘話】
小山は、まだ庭の木々が小さかった頃、寒い冬になると冷たい風が直接お客様にあたって
しまうことがすごく嫌でした。「外で完全に暖(だん)をとっていただくことは出来ない
が、少しでも心に暖が届くように……」という思いで作りました。そして、「せっかく造
るなら」と小山のイメージとして「ちょこっとおっかなくて、でも可愛い」という考えが
あり、それを形にできるのはこの方しかいない、ということで、JAP工房に依頼し、どこ
となくカブトムシのような薪ストーブが出来上がったのです。
(JAP工房は、デビュー当時からの聖飢魔IIの衣装をデザインされている方です)。
そして、この薪ストーブには小山にとって忘れられないエピソードがあります。
それは、薪ストーブが設置されてから、おじいさんが見ず知らずの子どもに「わしが小さ
かった頃は、薪を割ってからでないと遊びに行けんかったんや」と話しかけているシーン
を何度も見たことです。小山自身も薪割りの経験が無かったため「この体験を語られる世
代の方は、日本ではもうこれから増える、ということはないだろうし、今がその世代交代
の最後かもしれない」と思ったそうです。
ではなぜ、今出版するのでしょうか?
それには小山の切実な思いがあります。しかし、それは小山の思いだけでなく、食に携わ
る全ての人々にとっても共通する思いかもしれません。その思いが生まれたのは、この数
十年の間、世界中で都市開発が進み、昆虫達が生活する環境が失われてゆき、世界中の昆
虫は激減し、増加率も30%減少するなどますます減っていく傾向にある、という現状を改
めて知ったからです。
昆虫がいないと受粉ができない植物はたくさんあり、ケーキに使うフルーツもそうです。
また、土の中の虫の幼虫たちが枯れ葉などを分解しなくなれば、土も栄養を失い、その栄
養を糧に成長していた植物は、いずれ果物も実らなくなってしまう恐れがあります。果物
といえば、チョコレートの原料であるカカオフルーツも蚊やハエが受粉のために大きな役
割を果たしており、このまま虫たちがいなくなってしまえば、将来チョコレートも作れな
くなってしまうかもしれません。それぐらい昆虫たちの存続の危機は、パティシエやショ
コラティエの仕事にも直結しているのです。そんな状況もあり、我々が食する野菜や果物
なども含めて昆虫達が我々人間にしてくれている大切な事や、物語を通して自分の仲間達
を大切にする事、時代が変わっても受け継がれなければいけない温かいものを伝えなけれ
ばいけないという気持ちが湧き上がり、物語が生まれ、出版に至りました。
もちろん、過去に2回、講演のご依頼をいただいておりましたフレーベル館様とのご縁や、
小山のイメージした雰囲気にぴったりの作風で絵本を描かれていた松並良仁さんという方
との出会いも、この絵本誕生に欠かせないものでした。
また、この物語に花を添えてくださったのが、秋元康氏とGLAYのTERU氏。小山は、
「言葉で伝えることを生業にされているお二人が推薦文を描いてくださったことは、
本当にうれしい」とコメントしています。
皆さんにもこの絵本に描かれた物語を通して、身近な存在である昆虫たちの大切さや、
いま口にしている食物がどこから来るのか?なぜ口にすることができているのか?と
いったことを改めて考える機会にしていただきたいと思います。また、子どもたちが
日々興味を持って接しているであろう昆虫たちが私たちにとって欠かせない存在であ
ることも、伝えていただければうれしく思います。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201912094472-O10-T0Zbzn5S 】
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201912094472-O11-X53s593a 】
■タイトル「ビートルくんと きんいろの バウム
■出版社:フレーベル館
■定価:本体価格1800円+税
■32ページ
■サイズ:B5判 27cm×19cm
■発売日:2019/12/20(金)※年内の取り扱いは弊社のみ
※全国の書店やAmazon等のネット販売は、1月中旬からの販売を予定しております。
≪小山進 プロフィール≫
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201912094472-O9-wvXf1Ylo 】
1964年京都生まれ。2003年兵庫県三田市に「パティシエ エス コヤマ」を開業。
フランスのショコラコンクールでは初出品以来8年連続最高位を獲得し、2019年に
はフランスで最も権威あるショコラ愛好会「C.C.C.」より、「世界のトップ・オブ
・トップ ショコラティエ100」のうちの一人として表彰を受ける。また、2013年
には敷地内に12歳以下のお子様しか入れないパティスリー「未来製作所」を創設。
2019年9月にはメインショップをリニューアル。その創作活動はパティシエ/ショ
コラティエとしての領域に留まらず、2015年には絵本『The Lost Treasure』
(作・小山進、絵・にしのあきひろ)を出版。ほか著作には『あなたの「楽しい」
はきっと誰かの役に立つ』(祥伝社)等がある。