「OFUKU」上映会、ワシントンDCとボストンで大盛況
[19/12/18]
提供元:共同通信PRワイヤー
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株式会社 ハセガワエスティ
「OFUKU」上映会、ワシントンDCとボストンで大盛況
観客を魅了した、米国に笑顔が溢れるOFUKUパワー。ニューヨーク国際映画祭では主催特別賞を受賞
笑顔と幸福の使者OFUKU、米国に上陸! 亡き母の面影を求めて360年以上前の江戸時代から現代日本に生き続けているOFUKUが11月22日、米国の首都ワシントンDCにある在米日本大使館で開催された短編映画「OFUKU」シリーズの第1作「OFUKU」の上映会に、特別ゲストとして出演。そのOFUKUパワーを、米国の映画ファンに生でお披露目した。
JICC(日本広報文化センター)の主催で午後6時半(現地時間)から開かれた上映会には200人を超える日本映画ファンが詰め掛け、満員の会場は入場が制限されるほどの大盛況。カンヌ国際映画祭のショートフィルム部門で3年連続入選を果たし、NYチェルシー映画祭でも審査員特別賞やベストアクトレス賞を受賞するなど、数々の受賞歴を誇る「OFUKU」の完成度の高さは、この日の人気ぶりからも裏付けられたと言える。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201912184969-O2-jf2U8pcS 】
上映後の対談では、結婚式の司会や総合プロデュースを手掛ける「ハセガワエスティ」会長の長谷川高士氏扮する女形のOFUKUが、「笑って福を呼ぶわよ! OFUKUだもの!」と持ち前の愛嬌を明るく振りまく。また、同社社長で監督として映画制作の陣頭指揮を執った阿久津五代子氏は「映画を通じて女性の普遍さ、強さ、役割を分かりやすく描き、それを見てもらいたい。それによって女性はもっと自信を持ち、力強く生きていける」と抱負を熱く語った。
主人公のOFUKUには、6歳の時に心臓発作で急死した最愛の母の残像を今も辿りつづける長谷川会長自身の姿と想いが投影されているという。「すべての人が母から生まれ、母の印象を脳のどこかに漂わせながら死に近づいていく。OFUKUの物語は、母への終わりのない旅路なのです」と長谷川会長は話す。
その会長自らがOFUKUを演じる15分のショートフィルムが、16年制作の第1作目から海外の国際映画祭に出品されると、日本の伝統文化や独自の精神性を伝える映像作品として、瞬く間に高評価を獲得。カンヌ国際映画祭やNYチェルシー映画祭での受賞に輝いたのは前述した通りだ。
ともにカンヌ国際映画祭で入選を果たした17年の第2作「mother」、18年の第3作「lose way」に続く19年の最新作のタイトルは「separation」。自分が無理を頼んだせいで母が重病になったと悔やんでいる東京・浅草の若い飲食店主、アユコ。彼女を気にかけるOFUKUは、362年前の母との別れをアユコに伝え、感情が流れ出した彼女に母との時間を1分でも大切にするよう話し始めるというストーリーである。OFUKU(を演じる長谷川氏)の優しさ溢れる自然な語り口が、全編を通じて見る者の胸を打つ。
監督の阿久津氏は対談で「演技がわざとらしくなったり、演じている感が出てしまったりするので、あえて練習やリハーサル、稽古的なものは一切行わず、すべてぶっつけ本番だった」と内幕を明かしたが、どうしてどうして。さすがに4作目ともなると、OFUKUの演技も堂々たるものだ。それに監督兼プロデューサーを務める阿久津氏自身も、回を追うごとにその手腕が向上しているのが明らかに伝わってくる。
渡米直前に浅草・酉の市で買い求めた縁起物の熊手をカツラに飾ったOFUKUは、「私の場合、ほとんどアドリブなんだけど、たまにあるセリフが全然覚えられなくて、阿久津に毎回怒られていた。だけど喧嘩しているうちに現場に熱が湧いて、どんどん捗るって感じかしら」と、撮影現場の状況を暴露。会場は爆笑の渦に包まれ、大いに盛り上がった。
国際映画祭での数々の受賞歴を誇る「OFUKU」だが、実は今回の「separation」から主要な出品先をカンヌではなく、同時期に開催されるニューヨーク国際映画祭に切り替えた。そしてここでも主催特別賞を受賞。19年はそれ以外にNYチェルシー映画祭、ブロードウェイ国際映画祭ロサンゼルス、マドリード国際映画祭にノミネートされ、それぞれ正式上映された。カンヌでも12月3、4日の両日、日本文化をアピールするためのイベントで上映されている。海外でのOFUKUの認知度は、一段と高まりつつあるのだ。
今後の「OFUKU」制作について、阿久津氏は対談で「全20話で完結させる予定ですが、今の毎年1作のペースで作り続けると、あと15年かかります。その時には長谷川が70歳になってしまうので、10年以内に『OFUKU』のアニメーションを作りたい。米国の映画製作会社とコラボレーションして作れたら、という夢があります」と展望を語った。今回の上映会は、JICCの「日本人女性が脚本、監督、制作、出演した映画作品」シリーズの一環としての意味合いもあるという。
ワシントンDCでの上映会から2日後の11月24日、秋深まる米国東海岸のマサチューセッツ州ボストンに、OFUKU一行の姿があった。この地の名門大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)で開かれる、ニューヨーク日本映画祭とMIT、それにボストンの団体の共催による上映会に、特別ゲストとして招かれたのだ。雲一つない青空が広がる秋の古都ボストンを散策した一行は、チャールズ川沿いにあるMITの講堂で行われたノミネート6作品の上映会のあと、和気藹々の雰囲気の中で対談を繰り広げた。
この上映会にはMITの学生だけでなく、同大の教師や、同じボストンにあるハーバード大学の教師や学生も来場していたのだが、その直前には奇跡としか思えないような出来事があった。上映会事務局の一員であるハーバード大の日本人医師が偶然にも、7年前に長谷川氏が結婚式の司会を務めた男性だったのだ。「生きてさえいれば、何か良いことが必ず起きる」。長谷川氏は改めてOFUKUとして生きることの意味を噛みしめていた。
田中周紀
「OFUKU」上映会、ワシントンDCとボストンで大盛況
観客を魅了した、米国に笑顔が溢れるOFUKUパワー。ニューヨーク国際映画祭では主催特別賞を受賞
笑顔と幸福の使者OFUKU、米国に上陸! 亡き母の面影を求めて360年以上前の江戸時代から現代日本に生き続けているOFUKUが11月22日、米国の首都ワシントンDCにある在米日本大使館で開催された短編映画「OFUKU」シリーズの第1作「OFUKU」の上映会に、特別ゲストとして出演。そのOFUKUパワーを、米国の映画ファンに生でお披露目した。
JICC(日本広報文化センター)の主催で午後6時半(現地時間)から開かれた上映会には200人を超える日本映画ファンが詰め掛け、満員の会場は入場が制限されるほどの大盛況。カンヌ国際映画祭のショートフィルム部門で3年連続入選を果たし、NYチェルシー映画祭でも審査員特別賞やベストアクトレス賞を受賞するなど、数々の受賞歴を誇る「OFUKU」の完成度の高さは、この日の人気ぶりからも裏付けられたと言える。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201912184969-O2-jf2U8pcS 】
上映後の対談では、結婚式の司会や総合プロデュースを手掛ける「ハセガワエスティ」会長の長谷川高士氏扮する女形のOFUKUが、「笑って福を呼ぶわよ! OFUKUだもの!」と持ち前の愛嬌を明るく振りまく。また、同社社長で監督として映画制作の陣頭指揮を執った阿久津五代子氏は「映画を通じて女性の普遍さ、強さ、役割を分かりやすく描き、それを見てもらいたい。それによって女性はもっと自信を持ち、力強く生きていける」と抱負を熱く語った。
主人公のOFUKUには、6歳の時に心臓発作で急死した最愛の母の残像を今も辿りつづける長谷川会長自身の姿と想いが投影されているという。「すべての人が母から生まれ、母の印象を脳のどこかに漂わせながら死に近づいていく。OFUKUの物語は、母への終わりのない旅路なのです」と長谷川会長は話す。
その会長自らがOFUKUを演じる15分のショートフィルムが、16年制作の第1作目から海外の国際映画祭に出品されると、日本の伝統文化や独自の精神性を伝える映像作品として、瞬く間に高評価を獲得。カンヌ国際映画祭やNYチェルシー映画祭での受賞に輝いたのは前述した通りだ。
ともにカンヌ国際映画祭で入選を果たした17年の第2作「mother」、18年の第3作「lose way」に続く19年の最新作のタイトルは「separation」。自分が無理を頼んだせいで母が重病になったと悔やんでいる東京・浅草の若い飲食店主、アユコ。彼女を気にかけるOFUKUは、362年前の母との別れをアユコに伝え、感情が流れ出した彼女に母との時間を1分でも大切にするよう話し始めるというストーリーである。OFUKU(を演じる長谷川氏)の優しさ溢れる自然な語り口が、全編を通じて見る者の胸を打つ。
監督の阿久津氏は対談で「演技がわざとらしくなったり、演じている感が出てしまったりするので、あえて練習やリハーサル、稽古的なものは一切行わず、すべてぶっつけ本番だった」と内幕を明かしたが、どうしてどうして。さすがに4作目ともなると、OFUKUの演技も堂々たるものだ。それに監督兼プロデューサーを務める阿久津氏自身も、回を追うごとにその手腕が向上しているのが明らかに伝わってくる。
渡米直前に浅草・酉の市で買い求めた縁起物の熊手をカツラに飾ったOFUKUは、「私の場合、ほとんどアドリブなんだけど、たまにあるセリフが全然覚えられなくて、阿久津に毎回怒られていた。だけど喧嘩しているうちに現場に熱が湧いて、どんどん捗るって感じかしら」と、撮影現場の状況を暴露。会場は爆笑の渦に包まれ、大いに盛り上がった。
国際映画祭での数々の受賞歴を誇る「OFUKU」だが、実は今回の「separation」から主要な出品先をカンヌではなく、同時期に開催されるニューヨーク国際映画祭に切り替えた。そしてここでも主催特別賞を受賞。19年はそれ以外にNYチェルシー映画祭、ブロードウェイ国際映画祭ロサンゼルス、マドリード国際映画祭にノミネートされ、それぞれ正式上映された。カンヌでも12月3、4日の両日、日本文化をアピールするためのイベントで上映されている。海外でのOFUKUの認知度は、一段と高まりつつあるのだ。
今後の「OFUKU」制作について、阿久津氏は対談で「全20話で完結させる予定ですが、今の毎年1作のペースで作り続けると、あと15年かかります。その時には長谷川が70歳になってしまうので、10年以内に『OFUKU』のアニメーションを作りたい。米国の映画製作会社とコラボレーションして作れたら、という夢があります」と展望を語った。今回の上映会は、JICCの「日本人女性が脚本、監督、制作、出演した映画作品」シリーズの一環としての意味合いもあるという。
ワシントンDCでの上映会から2日後の11月24日、秋深まる米国東海岸のマサチューセッツ州ボストンに、OFUKU一行の姿があった。この地の名門大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)で開かれる、ニューヨーク日本映画祭とMIT、それにボストンの団体の共催による上映会に、特別ゲストとして招かれたのだ。雲一つない青空が広がる秋の古都ボストンを散策した一行は、チャールズ川沿いにあるMITの講堂で行われたノミネート6作品の上映会のあと、和気藹々の雰囲気の中で対談を繰り広げた。
この上映会にはMITの学生だけでなく、同大の教師や、同じボストンにあるハーバード大学の教師や学生も来場していたのだが、その直前には奇跡としか思えないような出来事があった。上映会事務局の一員であるハーバード大の日本人医師が偶然にも、7年前に長谷川氏が結婚式の司会を務めた男性だったのだ。「生きてさえいれば、何か良いことが必ず起きる」。長谷川氏は改めてOFUKUとして生きることの意味を噛みしめていた。
田中周紀