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指揮者・井上道義、新年1月10日京都ニューイヤーコンサートで池辺晋一郎氏に作曲委嘱のワルツ初演

2021年1月からの活動予定、新作オペラミュージカルも完成、舞台化へ始動

Press Release
2020年12月29日
株式会社ザ・インプレサリオ

指揮者・井上道義、2021年1月からの活動予定 京都ニューイヤーは池辺晋一郎氏にワルツ委嘱 新作オペラミュージカルも完成、舞台化へ始動

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012299253-O1-VnXC7qvX】 【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012299253-O2-hMK342L3】 (池辺晋一郎氏のワルツを初演する京都市響『ニューイヤーコンサート』のフライヤー画像と、 指揮をする井上道義=©?高木ゆりこ)

 日本を代表する指揮者として世界的に活躍する井上道義が、2021年の演奏会などの活動予定と、オペラ新作の上演に向けた新しい取り組みについてご報告いたします。

 2020年は新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により、クラシック音楽業界も多くのコンサートが中止、大きな影響を受けています。このような前代未聞の逆境を、井上は「好機」とすべく、かねてから作曲していた自伝的オペラミュージカル「A Way from Surrender〜降福(こうふく)からの道」の台本の改訂などに時間を費やし、5月には最終的に完成することが出来ました。

 ひるがえって20年の初頭には、NHK交響楽団(N響)のファン投票で決定される「最も心に残ったN響コンサート&ソリスト2019」で、2019年11月定期Aプロ(井上道義・指揮、グラス『2人のティンパニストと管弦楽のための協奏的幻想曲』、ショスタコーヴィチ『交響曲 第11番作品103』)が第1位を獲得したことが発表されました。20年9月〜11月には井上道義総監督・指揮、野田秀樹演出による『フィガロの結婚』が北九州市と東京で再演され絶賛、各方面から注目を集めました。

 こうした取り組みについて、井上は「2020年という『異常な世界』を、平常な自分の世界に換骨奪胎したつもりだ。74歳になった2021年度も動ぜず、あと数年は意欲的に生きていく」と話しています。

■京都で池辺晋一郎・作のワルツ作品初演
 新年最初の公演となる2021年1月10日の「京都交響楽団特別演奏会ニューイヤーコンサート」では、井上道義が作曲家・池辺晋一郎氏に委嘱した新曲『ワルツと語ろう』を初演します。ニューイヤーコンサートは今や全国で数多く行われていますが日本人の作曲家によるワルツ作品はなく、「お正月」を祝う割には海外からの作品ばかりでした。そろそろワルツも自分化して『ワルツと語ろう』と言うわけです。
あえて現代風ではなく、伝統的なヨハン・シュトラウスを意識した作品となっています。

●京都市交響楽団 特別演奏会 ニューイヤーコンサート
 日時:1月10日(日)午後2時30分開演
 場所:京都コンサートホール・大ホール
   (住所:京都市左京区下鴨半木町1−26)京都市営地下鉄烏丸線 北山駅下車徒歩2分
 管弦楽:京都市交響楽団

▼演目は以下の通り
 伊福部 昭:管弦楽のための「日本組曲」から第4曲「佞武多(ねぶた)」
 伊福部 昭:二十絃箏とオーケストラのための「交響的エグログ」
 池辺 晋一郎:ワルツと語ろう (井上道義委嘱作品)[世界初演]
 武満 徹:「3つの映画音楽」からワルツ-「他人の顔」より
 ドリーブ:バレエ音楽「コッペリア」からワルツ
 ハチャトゥリヤン:組曲「仮面舞踏会」からワルツ
 チャイコフスキー:バレエ組曲「眠りの森の美女」からワルツ

■1月14日は大阪フィルとマーラー交響曲第1番「巨人」などマチネ公演
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012299253-O3-CJ1xiS5n
(大阪フィルとのマチネ公演のフライヤー画像)

 1月14日(木)は午後2時30分開演のマチネ公演で、井上の十八番であるグスタフ・マーラーの交響曲第1番「巨人」と、オリヴィエ・メシアンの甘く美しい小曲「ほほえみ」「忘れられた捧げもの」です。

●大阪フィルハーモニー交響楽団 平日午後の名曲セレクション
 マチネ・シンフォニー Vol.23
 日時:2021年1月14日(木)午後2時30分開演
 場所:ザ・シンフォニーホール
   (住所:大阪市北区大淀南2-3-3)JR大阪環状線 福島駅下車徒歩10分
 管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団

▼演目は以下の通り
 メシアン:ほほえみ
 メシアン:忘れられた捧げもの
 マーラー:交響曲 第1番「巨人」

■1月24日は読響と『ペルトの名曲タブラ・ラサを能舞と茶道の点前と』を
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012299253-O4-ED0l2DW1
(井上道義&読響の「田園」×三浦文彰 かつしか公演のフライヤー画像)

 1月24日(日)、読売日本交響楽団は『井上道義&読響の「田園」×三浦文彰 かつしか公演』を開催します。ヴァイオリンソリストに三浦文彰と長原幸太を迎え、前半はアルヴォ・ペルトのタブラ・ラサ(2つの独奏ヴァイオリンと弦楽&プリペアドピアノ)を能舞とお点前付の演出で、後半はベートーヴェンの交響曲第6番作品68「田園」を井上が理想とする小編成で演奏します。

●井上道義&読響の「田園」×三浦文彰 かつしか公演
 日時:2021年1月24(日)午後3時開演
 場所:かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール
   (住所:東京都葛飾区立石6−33−1)京成線 青砥駅下車徒歩5分
 管弦楽:読売日本交響楽団

▼演目は以下の通り
 アルヴォ・ペルト:タブラ・ラサ(2つの独奏ヴァイオリンと弦楽&プリペアドピアノ)
  ※井上道義による演出付
 ベートーヴェン:交響曲第6番 作品68「田園」

(※上記の3公演の情報は2020年12月27日時点のものとなります)

■新作オペラミュージカル「A Way from Surrender〜降福からの道〜」が完成
 井上道義が数年の歳月をかけて台本・作曲を完成させた自伝的オペラミュージカル『A Way from Surrender〜降福からの道」が遂に完成しました。舞台化の決まり2022年度末(2023年2月)の新日本フィルハーモニー交響楽団の定期公演会に登場する予定です。

<「A Way from Surrender〜降福からの道〜」あらすじ>
 絵描きのタローは自分のアトリエである日、タローにしか見えない精霊(タローの祖母)が1枚の肖像画を掲げるのを見る。それは若き日のタローの両親、正義と廸子を描いたものだった。若い頃には日本からフィリピンへ逃避し、昼間から酒を飲み、女遊びしていた正義。そんな夫に、廸子は優しく手を差し伸べる。突如米軍からの砲撃が飛び交い、皆が逃げ惑う。傷を負った正義を助けようと、廸子は何と米軍の従軍医を無理やり連れてくる。
 ところが、その頼もしい従軍医に惹かれたのか、廸子は従軍医と関係を持ってしまう。後に生まれたタローを見て、自分の子ではないと悟った正義は、家を出ようとする。しかし、かけがえのない存在である廸子の子であるタローを自分の子として育てる決意をする。
 そして現在。昔の自分たちの肖像画を見て「あの頃は楽しかった」と振り返りながら真実を語る正義。しかし、戦争のつらさを語るタロー達に語る廸子。自分の出生の秘密を知ってタローは驚くが、正義がそれを隠していたのは愛ゆえだったと知る。それぞれの想いが昇華され、力強く生きていく未来を感じさせて幕が閉じる。

●井上道義からのコメント
 2020年はコロナ禍という非日常、いや世界異常の中で、多くの方々が困難に見舞われたと思います。私自身も演奏会のキャンセルが増えて先が見えない中(もとより74歳に大して先はないけれど!)、作曲や脚本の改訂、予定されている自伝出版の準備など、私自身がこれまで「やりたい」と思い続けてきたことにじっくり向き合ってきました。
 世界的に見てもクラシック音楽のコンサート会場でクラスターが発生したエビデンスはないと言われており、2020年秋に再演した『フィガロの結婚』の稽古でも、暑い中、超密な練習環境だったにも関わらず新型コロナウィルス発症者は一人も出ませんでした。今後、日本はもちろん、世界的にクラシックコンサートの開催が戻り、芸術の力で社会に、そして聞く人の人生を彩ることができるよう、変わらず皆さんと共に、与えられた生命と運命を生かし切るつもりです。

●井上道義について
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012299253-O5-8A2T5VP3】 (井上道義近影=©?高木ゆりこ)

 1946年東京生まれ。桐朋学園大学で齋藤秀雄に師事。1971年、グイド・カンテッリ指揮者コンクール優勝。新日本フィル、京都市交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢の音楽監督、大阪フィルの首席指揮者を歴任。2007年、日露5楽団を相手に、ショスタコーヴィチの全交響曲を指揮。海外では、シカゴ交響楽団、ロイヤル・フィルなどに客演。2013年には北朝鮮・平壌でも『ベートーヴェン 交響曲第9番』を初演した。(※株式会社ザ・インプレサリオは井上道義が代表を務める会社です)

以上

 
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