『胡蝶舞う浄土』 平安の古写経を初公開!
[21/03/19]
提供元:共同通信PRワイヤー
提供元:共同通信PRワイヤー
4月18日(日)まで開催
2020年3月19日
公益財団法人 上原美術館
http://uehara-museum.or.jp/
胡蝶舞う浄土 ―上原コレクション名品選4
上原美術館の収蔵品を紹介する「上原コレクション名品選」。今回は、新収蔵・初公開となる平安時代の古写経と、上原コレクションを代表する作品の一つ、クロード・モネ≪雪中の家とコルサース山≫を中心にご紹介します。
仏教館は「胡蝶舞う浄土」と題して、2020年度に新たに収蔵した≪紺紙金字法華経巻五(平基親願経)≫を初公開します。平安時代後期に隆盛を誇った高位の貴族、平基親が自身の手で書写した金字経。見返絵は平安貴族の優美な姿が今によみがえるような、舞楽を舞う童子が描かれた美しい経典です。本展ではこの経典のほかに、コレクションから古写経や仏像を展示します。
近代館は「絵画が紡ぐ物語」。本展では、絵画の生まれるきっかけとなった画家や作品との出会いが紡いだ物語を、モネたち印象派などの作品からご紹介します。印象派の画家ルノワールはモネとともにセーヌ川の風景などを描き、互いに刺激を受けながら新しい絵画表現を深めています。そのモネは≪雪中の家とコルサース山≫でノルウェーの雪山を、浮世絵を通じて夢見た富士山に見立てて描いています。本展はこうした画家と画家、画家と作品との出会いに注目し、絵画が紡ぎ出すエピソードをご紹介します。
―展覧会の見どころ
【仏教館】
1.胡蝶舞う浄土 平安貴族が愛でた美しき写経
仏教館は、平安時代後期(治承4年/1180)に書写された、美しい紺紙金字の法華経を初公開します。 経典の見返絵には、ふくよかな頬をした童子が、蝶の羽と、鳥の羽を背に負って優雅に舞う姿が描かれ、童子の足下に刷かれた銀泥は、まるで二人にスポットライトが当たっているかのようです。本経が書写された840年前、当時の貴族の雅やかな姿を今に伝える、見どころの一つです。
本作品は、平安時代後期に隆盛を誇った高位の貴族、平基親が自ら書写したもの。基親は治承3(1179)年に起こった後白河法皇に対する平清盛による政変で失脚、官職を追われました。基親が失意の中に書写したものが、開結あわせて十巻からなる紺紙金字の法華経です。今回、当館ではこのうちの一巻を新収蔵いたしました。
2.上原コレクションの古写経、仏像を公開
紺紙金字経は、紺色の紙で浄土を彩る青い宝石の瑠璃を、金の文字で仏の住まう、まばゆい浄土をあらわすと考えられています。本展では、平基親願経の公開にあわせて、江戸時代、後陽成天皇の第十皇子、尊覚親王が承応元(1652)年に書写した紺紙金字の≪唯識三十頌≫を初公開するほか、≪阿毘達磨倶舎論巻第二十六(中尊寺経)≫(平安時代後期)など、当館で収蔵する紺紙金字経の優品を展示いたします。また仏像からは阿弥陀如来像(鎌倉時代)などを公開、浄土に住まうみほとけのお姿をご紹介します。
【近代館】
3.絵画が紡ぐ物語 クロード・モネ≪雪中の家とコルサース山≫を中心に
近代館では、コレクター上原昭二が半世紀以上かけて、少しずつ集めた絵画コレクションの中から、クロード・モネ≪雪中の家とコルサース山≫を中心に、絵画が紡いだ物語をご紹介します。≪雪中の家とコルサース山≫は、モネがノルウェーに滞在した時に描いた作品。日本の葛飾北斎や歌川広重らの浮世絵を愛したモネは、雪の降り積もるコルサース山を、浮世絵に登場する富士山に見立てて描きました。モネが抱いた日本への憧憬が、絵画へと結実した作品です。
本展ではほかに、モネの盟友オーギュスト・ルノワール≪アルジャントゥイユの橋≫や、フィンセント・ファン・ゴッホが、ミレーの描く農民の姿を模写した≪鎌で刈る人(ミレーによる)≫を展示します。上原コレクションを代表する作品の数々をお楽しみください。
―主な出品予定作品
【仏教館】
1. 紺紙金字法華経巻五(平基親願経) 治承4(1180)年 ※新収蔵・当館初公開
2. 阿毘達磨倶舎論巻第二十六(中尊寺経) 平安時代後期(12c) 重要美術品
3. 阿弥陀如来像 鎌倉時代(13c)ほか
【近代館】
1. クロード・モネ≪雪中の家とコルサース山≫1895年
2. オーギュスト・ルノワール≪アルジャントゥイユの橋≫1873年
3. フィンセント・ファン・ゴッホ≪鎌で刈る人(ミレーによる)≫1880年頃 ほか
展覧会概要
1)展覧会名 上原コレクション名品選4
【仏教館】胡蝶舞う浄土/【近代館】絵画が紡ぐ物語
2)会期 2021年1月23日(土)〜4月18日(日) 86日間 ※会期中無休
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開催期間が変更となる場合がございます。
開催時期・開館時間、イベント等の詳細につきましては、当館ホームページ、公式SNS等で随時、お知らせいたします。
3)開館時間 9:30〜16:30(最終入館16:00)
4)会場 上原美術館 仏教館・近代館
〒413-0715 静岡県下田市宇土金341
5)料金 一般1,000円/学生500円/高校生以下無料
※団体10名以上10%割引
※障がい者手帳をお持ちの方は半額になります
6)その他 ご来館される皆様に以下の感染防止対策にご協力いただきたく、ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
― ご入館時のお願い
・マスク着用をお願いいたします。
・手指消毒の徹底をお願いいたします。
・「検温」及び「体調確認書」記入にご協力をお願いいたします。
*体調不良の方には、入館をご遠慮いただく場合がございますのでご了承ください。
・「3密」を避けるため、やむを得ず入館制限する場合がございます。
― 館内対応について
・ラウンジでの飲料サービスは当面の間、休止しております。
― 当館での取り組みについて
・常に情報収集に努め、感染の予防、防止に細心の注意を払います。
・スタッフは毎日検温し、マスク着用にて応対いたします。
・感染症拡大防止対策として、受付への飛沫防止アクリル板を設置し、手指消毒液の設置、マスク準備、定期館内清掃を強化いたします。
最新の情報は上原美術館ホームページやtwitter、facebookで発信しておりますので、ご来館の際は事前にご確認いただけますと幸いです。新型コロナウイルス感染症の感染 予防・拡散防止のため、ご理解・ご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
以上
2020年3月19日
公益財団法人 上原美術館
http://uehara-museum.or.jp/
胡蝶舞う浄土 ―上原コレクション名品選4
上原美術館の収蔵品を紹介する「上原コレクション名品選」。今回は、新収蔵・初公開となる平安時代の古写経と、上原コレクションを代表する作品の一つ、クロード・モネ≪雪中の家とコルサース山≫を中心にご紹介します。
仏教館は「胡蝶舞う浄土」と題して、2020年度に新たに収蔵した≪紺紙金字法華経巻五(平基親願経)≫を初公開します。平安時代後期に隆盛を誇った高位の貴族、平基親が自身の手で書写した金字経。見返絵は平安貴族の優美な姿が今によみがえるような、舞楽を舞う童子が描かれた美しい経典です。本展ではこの経典のほかに、コレクションから古写経や仏像を展示します。
近代館は「絵画が紡ぐ物語」。本展では、絵画の生まれるきっかけとなった画家や作品との出会いが紡いだ物語を、モネたち印象派などの作品からご紹介します。印象派の画家ルノワールはモネとともにセーヌ川の風景などを描き、互いに刺激を受けながら新しい絵画表現を深めています。そのモネは≪雪中の家とコルサース山≫でノルウェーの雪山を、浮世絵を通じて夢見た富士山に見立てて描いています。本展はこうした画家と画家、画家と作品との出会いに注目し、絵画が紡ぎ出すエピソードをご紹介します。
―展覧会の見どころ
【仏教館】
1.胡蝶舞う浄土 平安貴族が愛でた美しき写経
仏教館は、平安時代後期(治承4年/1180)に書写された、美しい紺紙金字の法華経を初公開します。 経典の見返絵には、ふくよかな頬をした童子が、蝶の羽と、鳥の羽を背に負って優雅に舞う姿が描かれ、童子の足下に刷かれた銀泥は、まるで二人にスポットライトが当たっているかのようです。本経が書写された840年前、当時の貴族の雅やかな姿を今に伝える、見どころの一つです。
本作品は、平安時代後期に隆盛を誇った高位の貴族、平基親が自ら書写したもの。基親は治承3(1179)年に起こった後白河法皇に対する平清盛による政変で失脚、官職を追われました。基親が失意の中に書写したものが、開結あわせて十巻からなる紺紙金字の法華経です。今回、当館ではこのうちの一巻を新収蔵いたしました。
2.上原コレクションの古写経、仏像を公開
紺紙金字経は、紺色の紙で浄土を彩る青い宝石の瑠璃を、金の文字で仏の住まう、まばゆい浄土をあらわすと考えられています。本展では、平基親願経の公開にあわせて、江戸時代、後陽成天皇の第十皇子、尊覚親王が承応元(1652)年に書写した紺紙金字の≪唯識三十頌≫を初公開するほか、≪阿毘達磨倶舎論巻第二十六(中尊寺経)≫(平安時代後期)など、当館で収蔵する紺紙金字経の優品を展示いたします。また仏像からは阿弥陀如来像(鎌倉時代)などを公開、浄土に住まうみほとけのお姿をご紹介します。
【近代館】
3.絵画が紡ぐ物語 クロード・モネ≪雪中の家とコルサース山≫を中心に
近代館では、コレクター上原昭二が半世紀以上かけて、少しずつ集めた絵画コレクションの中から、クロード・モネ≪雪中の家とコルサース山≫を中心に、絵画が紡いだ物語をご紹介します。≪雪中の家とコルサース山≫は、モネがノルウェーに滞在した時に描いた作品。日本の葛飾北斎や歌川広重らの浮世絵を愛したモネは、雪の降り積もるコルサース山を、浮世絵に登場する富士山に見立てて描きました。モネが抱いた日本への憧憬が、絵画へと結実した作品です。
本展ではほかに、モネの盟友オーギュスト・ルノワール≪アルジャントゥイユの橋≫や、フィンセント・ファン・ゴッホが、ミレーの描く農民の姿を模写した≪鎌で刈る人(ミレーによる)≫を展示します。上原コレクションを代表する作品の数々をお楽しみください。
―主な出品予定作品
【仏教館】
1. 紺紙金字法華経巻五(平基親願経) 治承4(1180)年 ※新収蔵・当館初公開
2. 阿毘達磨倶舎論巻第二十六(中尊寺経) 平安時代後期(12c) 重要美術品
3. 阿弥陀如来像 鎌倉時代(13c)ほか
【近代館】
1. クロード・モネ≪雪中の家とコルサース山≫1895年
2. オーギュスト・ルノワール≪アルジャントゥイユの橋≫1873年
3. フィンセント・ファン・ゴッホ≪鎌で刈る人(ミレーによる)≫1880年頃 ほか
展覧会概要
1)展覧会名 上原コレクション名品選4
【仏教館】胡蝶舞う浄土/【近代館】絵画が紡ぐ物語
2)会期 2021年1月23日(土)〜4月18日(日) 86日間 ※会期中無休
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開催期間が変更となる場合がございます。
開催時期・開館時間、イベント等の詳細につきましては、当館ホームページ、公式SNS等で随時、お知らせいたします。
3)開館時間 9:30〜16:30(最終入館16:00)
4)会場 上原美術館 仏教館・近代館
〒413-0715 静岡県下田市宇土金341
5)料金 一般1,000円/学生500円/高校生以下無料
※団体10名以上10%割引
※障がい者手帳をお持ちの方は半額になります
6)その他 ご来館される皆様に以下の感染防止対策にご協力いただきたく、ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
― ご入館時のお願い
・マスク着用をお願いいたします。
・手指消毒の徹底をお願いいたします。
・「検温」及び「体調確認書」記入にご協力をお願いいたします。
*体調不良の方には、入館をご遠慮いただく場合がございますのでご了承ください。
・「3密」を避けるため、やむを得ず入館制限する場合がございます。
― 館内対応について
・ラウンジでの飲料サービスは当面の間、休止しております。
― 当館での取り組みについて
・常に情報収集に努め、感染の予防、防止に細心の注意を払います。
・スタッフは毎日検温し、マスク着用にて応対いたします。
・感染症拡大防止対策として、受付への飛沫防止アクリル板を設置し、手指消毒液の設置、マスク準備、定期館内清掃を強化いたします。
最新の情報は上原美術館ホームページやtwitter、facebookで発信しておりますので、ご来館の際は事前にご確認いただけますと幸いです。新型コロナウイルス感染症の感染 予防・拡散防止のため、ご理解・ご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
以上