金沢工業大学がコマニーとのSDGsに関する共同研究の成果として避難所用プライベートブースを開発
[21/03/10]
提供元:共同通信PRワイヤー
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金沢工業大学がコマニーとのSDGsに関する共同研究の成果として
避難所用プライベートブースを開発。
避難所で安心して着替えや授乳ができる空間を確保、
平時には集中ブース・リモートワークブースとして活用
金沢工業大学 経営情報学科平本研究室・SDGs推進センター(センター長:平本督太郎)は、パーティション業界最大手のコマニー株式会社(本社:石川県小松市、代表取締役社長執行役員:塚本健太氏)とのSDGs(*1)に関する共同研究の成果として、避難所用プライベートブースを開発しました。
金沢工業大学とコマニーは、2018年からパーティション関連技術を用いたSDGsの達成に貢献できる製品/サービスの開発の共同検討を開始し、避難所において特に女性がプライベート空間の確保に課題を感じている点に注目しました。特に、新型コロナウイルス感染拡大と災害からの避難による安全確保の両立が求められる中、課題対応の重要性がより一層高まっています。
金沢工業大学とコマニーは、被災地での避難所に関する様々な研究の調査・整理のほか、日本政府SDGs推進円卓会議構成員、防災に関する有識者、被災地支援を行うNPO等との意見交換、金沢工業大学の学生による脳波計を用いたプライベートブースでの快適性に関する研究等を経て、この度、避難所用プライベートブースの開発に至りました。金沢工業大学は、製品化に向けてSDGs、製品開発、ビジネスモデル構築のそれぞれの観点からアドバイスを行ない、また多様な視点からのフィードバックを得るために有識者とのネットワークの構築をしました。また、学生による研究では、プライベートブースをどのように設置したら快適性が向上するか、いくつかの設置パターンを設けて、その空間にいる人が快適性を感じたかどうかをアンケートと脳波で調べ、快適性を感じる設置パターンを抽出しました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202103092038-O1-2pD280L6】
共同開発した避難所用プライベートブースの特徴
避難所用プライベートブースは、仮設設置型で組み立てが容易であると同時に、強度が十分に保たれている点に特徴があります。本ブースは、パネル3層構造で軽く、強度のある素材としてプラパールを採用しています。(※プラパールは川上産業株式会社の登録商標です。)プラパールは、非常に軽く耐水・耐薬品性で安心素材であるとともにリサイクル可能な素材となっています。また、補強にベルクロを採用しており、ブース内部をベルクロで固定することで、簡易施工ながら簡単に外れない設計となっています。避難所では工具がないという状況がほとんどであることを想定し、工具不要で組み立てができるように設計されています。
ブースの一つ一つのパーツは1人で簡単に持ち上げることができる軽さであり、2人で約10分あれば組み立てができるため、簡易に安心できるブースを設置できます。避難所にブースを簡易に設置できることで、他人とのソーシャルディスタンスを保つことができるという点で感染防止にも役立ちます。
これらの特徴を備えたブースの設置は、SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」、目標11「住み続けられるまちづくりを」、目標13「気候変動に具体的な対策を」の達成への貢献となります。
さらに、多くの施設に導入しやすく、親しみやすい製品とできるように、緊急時だけではなく、平時に活用可能なブースとしています。平時には机や椅子、ソーラーランタン等を設置することで、集中力を増すための集中ブース、周りを気にせずにテレワークやオンラインイベントへの参加をすることを想定し設計されています。また、他人とのソーシャルディスタンスを保つことができるという点で感染防止にも役立ちます。そのため、平時においても目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標8「働きがいも経済成長も」の達成への貢献となります。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202103092038-O2-Rf92Xy43】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202103092038-O3-OWN4AXjG】
避難所用プライベートブースの活用について
金沢工業大学では、実際に本学のSDGs活動において平時から様々な用途で活用していくことで、本ブースの価値をさらに模索するとともに、多くのステークホルダーにその価値を広めていく予定です。
金沢工業大学は野々市市内に10箇所設けられた拠点避難所(*2)の一つに指定されており、2020年9月に株式会社LIXIL北陸支社(石川県金沢市鞍月)の協力のもと、扇が丘キャンパス第2体育館に災害配慮トイレ「レジリエンストイレ」を設置しました。今後、今まで以上に安心して活用できる拠点避難所としての機能強化を行うため、本ブースの導入も検討していきます。また、学外においても、金沢工業大学で取り組んでいる全国の教育機関(小学校・中学校・高校)へのSDGs教育の展開支援における活用可能性も検討しながら、全国の拠点避難所の機能強化を促していくことを予定しております。
金沢工業大学では、今後も日本一のSDGs教育推進大学として、教育・地域経営・ビジネスの3つを重点領域としハブ機能を高めていくことで、日本中・世界中にSDGs教育を広め、SDGsの達成に貢献していきます。
*1 SDGs:国連加盟193国が達成を目指す持続可能な開発目標のことです。
*2 拠点避難所:食糧や生活用品を備蓄し、自宅が倒壊した人などが一時的に生活できる避難所。
* 金沢工業大学では、第1回「ジャパンSDGsアワード」SDGs推進副本部長(内閣官房長官)賞受賞後、SDGs達成に向けた様々な組織との連携を加速させています。
* コマニーは、2018年に石川県内の企業では最も早い時期に『コマニーSDGs宣言』を表明し、その後、SDGsに沿って制定した経営モデルが、グリーン購入ネットワークが主催する「グリーン購入大賞」の大企業部門で大賞を受賞する等、活動が高く評価されている企業です。
避難所用プライベートブースを開発。
避難所で安心して着替えや授乳ができる空間を確保、
平時には集中ブース・リモートワークブースとして活用
金沢工業大学 経営情報学科平本研究室・SDGs推進センター(センター長:平本督太郎)は、パーティション業界最大手のコマニー株式会社(本社:石川県小松市、代表取締役社長執行役員:塚本健太氏)とのSDGs(*1)に関する共同研究の成果として、避難所用プライベートブースを開発しました。
金沢工業大学とコマニーは、2018年からパーティション関連技術を用いたSDGsの達成に貢献できる製品/サービスの開発の共同検討を開始し、避難所において特に女性がプライベート空間の確保に課題を感じている点に注目しました。特に、新型コロナウイルス感染拡大と災害からの避難による安全確保の両立が求められる中、課題対応の重要性がより一層高まっています。
金沢工業大学とコマニーは、被災地での避難所に関する様々な研究の調査・整理のほか、日本政府SDGs推進円卓会議構成員、防災に関する有識者、被災地支援を行うNPO等との意見交換、金沢工業大学の学生による脳波計を用いたプライベートブースでの快適性に関する研究等を経て、この度、避難所用プライベートブースの開発に至りました。金沢工業大学は、製品化に向けてSDGs、製品開発、ビジネスモデル構築のそれぞれの観点からアドバイスを行ない、また多様な視点からのフィードバックを得るために有識者とのネットワークの構築をしました。また、学生による研究では、プライベートブースをどのように設置したら快適性が向上するか、いくつかの設置パターンを設けて、その空間にいる人が快適性を感じたかどうかをアンケートと脳波で調べ、快適性を感じる設置パターンを抽出しました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202103092038-O1-2pD280L6】
共同開発した避難所用プライベートブースの特徴
避難所用プライベートブースは、仮設設置型で組み立てが容易であると同時に、強度が十分に保たれている点に特徴があります。本ブースは、パネル3層構造で軽く、強度のある素材としてプラパールを採用しています。(※プラパールは川上産業株式会社の登録商標です。)プラパールは、非常に軽く耐水・耐薬品性で安心素材であるとともにリサイクル可能な素材となっています。また、補強にベルクロを採用しており、ブース内部をベルクロで固定することで、簡易施工ながら簡単に外れない設計となっています。避難所では工具がないという状況がほとんどであることを想定し、工具不要で組み立てができるように設計されています。
ブースの一つ一つのパーツは1人で簡単に持ち上げることができる軽さであり、2人で約10分あれば組み立てができるため、簡易に安心できるブースを設置できます。避難所にブースを簡易に設置できることで、他人とのソーシャルディスタンスを保つことができるという点で感染防止にも役立ちます。
これらの特徴を備えたブースの設置は、SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」、目標11「住み続けられるまちづくりを」、目標13「気候変動に具体的な対策を」の達成への貢献となります。
さらに、多くの施設に導入しやすく、親しみやすい製品とできるように、緊急時だけではなく、平時に活用可能なブースとしています。平時には机や椅子、ソーラーランタン等を設置することで、集中力を増すための集中ブース、周りを気にせずにテレワークやオンラインイベントへの参加をすることを想定し設計されています。また、他人とのソーシャルディスタンスを保つことができるという点で感染防止にも役立ちます。そのため、平時においても目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標8「働きがいも経済成長も」の達成への貢献となります。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202103092038-O2-Rf92Xy43】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202103092038-O3-OWN4AXjG】
避難所用プライベートブースの活用について
金沢工業大学では、実際に本学のSDGs活動において平時から様々な用途で活用していくことで、本ブースの価値をさらに模索するとともに、多くのステークホルダーにその価値を広めていく予定です。
金沢工業大学は野々市市内に10箇所設けられた拠点避難所(*2)の一つに指定されており、2020年9月に株式会社LIXIL北陸支社(石川県金沢市鞍月)の協力のもと、扇が丘キャンパス第2体育館に災害配慮トイレ「レジリエンストイレ」を設置しました。今後、今まで以上に安心して活用できる拠点避難所としての機能強化を行うため、本ブースの導入も検討していきます。また、学外においても、金沢工業大学で取り組んでいる全国の教育機関(小学校・中学校・高校)へのSDGs教育の展開支援における活用可能性も検討しながら、全国の拠点避難所の機能強化を促していくことを予定しております。
金沢工業大学では、今後も日本一のSDGs教育推進大学として、教育・地域経営・ビジネスの3つを重点領域としハブ機能を高めていくことで、日本中・世界中にSDGs教育を広め、SDGsの達成に貢献していきます。
*1 SDGs:国連加盟193国が達成を目指す持続可能な開発目標のことです。
*2 拠点避難所:食糧や生活用品を備蓄し、自宅が倒壊した人などが一時的に生活できる避難所。
* 金沢工業大学では、第1回「ジャパンSDGsアワード」SDGs推進副本部長(内閣官房長官)賞受賞後、SDGs達成に向けた様々な組織との連携を加速させています。
* コマニーは、2018年に石川県内の企業では最も早い時期に『コマニーSDGs宣言』を表明し、その後、SDGsに沿って制定した経営モデルが、グリーン購入ネットワークが主催する「グリーン購入大賞」の大企業部門で大賞を受賞する等、活動が高く評価されている企業です。