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3月9日 「脈の日」にあわせて、「心房細動」の早期発見に向けた活動を強化

Apple Watchを活用した研究へのサポートなど、テクノロジーによる心房細動の早期発見を支援

2021年3月9日
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
メディカル カンパニー
 

ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカル カンパニー、
3月9日 「脈の日」にあわせて、
「心房細動」の早期発見に向けた活動を強化 Apple Watchを活用した研究へのサポートなど、テクノロジーによる心房細動の早期発見を支援

 ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 メディカル カンパニー(本社:東京都千代田区、代表取締役プレジデント:玉井 孝直)は、3月9日の「脈の日」、3月9日〜15日の「心房細動週間」に合わせて、心房細動の早期発見に向けた疾患啓発活動を強化いたします。約1年に及ぶ新型コロナウイルス感染症の拡大によって、適切に医療機関を受診することの重要性とヘルスケアにおけるテクノロジー活用の可能性が見直される今、「脈の日」に際し、一般の方への情報提供やテクノロジーを活用した研究の支援についてお知らせいたします。

 コロナ禍においては、体調不良や体調異常を感じても、約4割の人が医療機関への受診を一時期控えた、または控えている、と回答したという調査結果が出ています*1。「受診控え」は疾患の早期発見を阻み、治療の選択肢の幅を狭めてしまうことにもつながりかねないため、当社ではこれを少しでも減らし、超高齢社会における人々の健康な人生につなげられるよう、疾患啓発や適切な医療受診についての情報提供を行っています。

 また新型コロナウイルスは、テクノロジー活用を含めた未来のヘルスケアの在り方にも影響を与えています。当社では先端的なデジタルテクノロジーを活用して心臓病の早期発見や治療、管理を行う「Digital Cardiology(デジタル・カーディオロジー)」(直訳で「デジタル心臓学」の意)をサポートしています。デジタルデータを活用した当領域の研究への支援や、医療従事者向けのVRトレーニングなど、さまざまな取り組みによって、一般の方、患者様、医療従事者のために、より高い水準の診断と治療の実現に貢献することを目指しています。

【ジョンソン・エンド・ジョンソンの「心房細動」疾患啓発活動】
 公開済みの疾患に関する不整脈・心房細動に関するコンテンツに加え、今回、以下の活動を展開しています。
●プロスキーヤー・冒険家の三浦雄一郎氏を起用した啓発動画を医療機関・薬局等約1,400か所で放映(長尺版動画はこちら)
●医師による不整脈・心房細動の早期発見や治療に関する動画メッセージを当社ウェブサイト上で公開

【コロナ禍における医療機関の受診に関する参考情報を公開】
 コロナ禍において、医療機関への受診控えが懸念されています。当社の調査によると、2020年4〜10月までの期間において、体調不良や体調異常を感じても、約4割(36.1%)の人が、受診を一時期控えた、または控えていると回答しました。また、心疾患が疑われる症状の一つである「動悸、息切れや脈の乱れ」に関しても、症状を感じた人は少ないものの、約2割の人が医療機関の受診を控える行動をとっていました。当社では、心房細動の早期診断をサポートできるよう、コロナ禍における受診の参考にしていただけるような情報を当社ウェブサイトで公開しています。

 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202103092039-O1-5fs4wT95
*1 調査の詳細はリリース(2020年11月25日)、または詳細レポートをご覧ください。

【Digital Cardiologyの進化をサポート ー 心房細動の早期発見に向けて】
 心房細動があっても症状が一時的であったり自覚症状のない方においては、これまでは早期にその病態を発見することは困難でした。当社ジョンソン・エンド・ジョンソンではその課題を解決しうるソリューション構築をサポートしています。

 米国本社では、家庭で心電図計測を実施する効果を検証する研究「mSToPS (mHealth Screening To Prevent Strokes)」へ資金提供による支援をし、2018年3月に成果を発表しました。本研究は、3,743人の被験者が参加し、ウェアラブルの心電図パッチを日常的に装着した人とそうでない人で心房細動の診断率を比較したもので、日常的に装着したグループの方が心房細動の診断率が高い結果が報告されています。

 また2020年2月からはApple Inc.と共同でApple Watchを利用した臨床研究「Heartline™ Study」を実施中です。この研究は、iPhoneのHeartline™ Studyアプリ、Apple Watchの心電図アプリケーションと不規則な心拍の通知機能によって、心房細動の早期発見を促し、脳卒中リスクを減らして健康状態を改善することができるかを検証するために行われています。
※詳細は、米国本社のリリースをご覧ください。(mSToPS、Heartline™ Study)
※Apple Watchは、米国およびその他の国々で登録されたApple Inc.の商標です

 また日本では、2021年2月1日に慶應義塾大学病院が開始したApple Watchを利用した臨床研究「Apple Watch Heart Study」(研究責任者:副病院長 陣崎雅弘先生、実務責任者:循環器内科特任講師 木村雄弘先生)を、ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカル カンパニーの一部門であるBiosense Webster Inc.が同社のInvestigator-Initiated Study Program(研究者主導研究プログラム)による資金提供を通じてサポートしています。
※研究詳細は、慶應義塾大学医学部・慶応義塾大学病院のリリース(2021年2月1日)をご覧ください。

■コメント:ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 メディカル カンパニー バイオセンス ウェブスター事業部 事業部長 岩井智光より
 「バイオセンス ウェブスター事業部では、不整脈をもつ患者さんへ高い水準の診断と治療が実現するよう、20年以上にわたり医療従事者をサポートしてまいりました。診断・治療システムの提供に加え、医療従事者向けに多彩なトレーニングプログラムの提供や、地域医療連携セミナー*4の実施などを行っています。医療従事者向けトレーニングプログラムは2018年よりVR技術を取り入れ、これからの時代の医療従事者から医療従事者への技術継承に少しでも貢献できればと思っています。私たちは、超高齢社会において、人々が健康で幸せに長く生きていくために、早期発見から治療まで、適切なタイミングで必要な行動をとれるよう支援したいと考えています。今後も医療従事者向けトレーニングを含め、医療従事者との連携を通じて、その実現を目指し続けます」

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【心房細動とは】 心房細動とは、心房といわれる心臓上部の部屋が小きざみに震えて十分に機能しなくなる不整脈の一種で、脳梗塞などの合併症を起こすリスクがあります。健診結果データから、国内の心房細動の患者数は約100万人と推計されており*2、超高齢社会の日本では、心房細動の患者数は今後も増加し続けると予測されています*2。主な症状として、動悸、めまい、脱力感、胸の不快感、呼吸しにくい感じがすることがあげられます。一方で自覚症状がないケースもあり、その場合はさらに疾患の発見がしにくいため、心不全や心原性脳梗塞予防のためにも、心房細動の早期診断と治療が必要とされています。
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【心房細動の治療について】 心房細動の治療には大きく分けて薬物治療と非薬物治療の2つのアプローチがあります。薬による治療は、服用し続けることで不整脈の症状を抑えたり、正常の拍動に戻したりすることを目的としています。また、非薬物治療のカテーテルアブレーション治療は、不整脈の根治を目指す治療法です。この療法は低侵襲的処置であり、カテーテルと呼ばれる細い管を、主に脚の付け根にある太い血管(大腿静脈ないし大腿動脈)から入れ、心臓まで到達させ、心筋のうち不整脈の原因となっている異常電気信号を受ける部分を焼灼(高周波エネルギーによる組織変化をおこす)し、心房細動を引き起こす異常な電気信号の伝導を止める治療法です。
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*2: Inoue H, et al. Int J Cardiol 2009;137:102-107
*3: プライマリ・ケア(身近な医療、クリニックなど)の医師とアブレーション治療を行っている医療機関の連携を支援する目的でセミナーを実施(直近では2021年2月に実施)

■当社の不整脈/心房細動 情報提供サイト https://www.jnj.co.jp/jjmkk/general/pulse 

【ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカル カンパニーについて】
ジョンソン・エンド・ジョンソンの医療機器部門であるメディカル カンパニーは、人々が健康で幸せな生活を送れるよう支援しています。1世紀を超えて培ってきた専門知識に基づき喫緊の医療課題解決に取り組みつつ、人々の医療体験をより良いものにするため、またより新しい治療水準の確立につながるよう、革新的な取り組みを行っています。外科、整形外科、眼科、および循環器科など幅広い分野において、いのちを救い、世界中の誰に対しても、より健康な未来への道が開かれるよう手助けすることを使命としています。

<バイオセンス ウェブスター事業部について>
Biosense Webster Inc.は、不整脈の診断と治療を支える、科学およびテクノロジーのグローバルリーディングカンパニーです。専門性の高い医療テクノロジー企業である当社は、ジョンソン・エンド・ジョンソンの一員であり、カリフォルニア州アーバインに本社を置き、電気生理学者の診断や治療を支援する先進的な医療機器やソリューションを提供しています。詳細はwww.biosensewebster.comをご参照ください。(LinkedIn/Twitter)

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社メディカル カンパニーのバイオセンス ウェブスター事業部は、心臓疾患のうち、頻脈性不整脈の診断に使用する3Dマッピングシステムや、カテーテルアブレーション(心筋焼灼術)という治療に使用する電極カテーテルなどを取り扱っています。

<ジョンソン・エンド・ジョンソンについて>
私たちジョンソン・エンド・ジョンソンは、健康こそが豊かな人生の基盤であり、地域社会の繁栄と、発展を促す原動力であると考えています。この信念に基づき、130年を超える長きにわたり、私たちはすべての世代の、人生のあらゆる段階の人々の健康を支えてきました。今日、世界最大級で広範な拠点を有するヘルスケア企業としての強みを最大限に活かし、世界中の誰もが、どこにいても、心身の健康と健全な環境を享受することができるよう、私たちは適正な価格でヘルスケアにアクセスできる、より健全な社会の実現に向けて努力しています。ジョンソン・エンド・ジョンソンは、私たちのこころと科学の力、画期的な発想力を融合させ、ヘルスケアを飛躍的に進化させるべく取り組んでいます。

 

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