【ONE TAP SPORTSユーザー調査報告】 「女子選手の月経・コンディション管理」の実態を探る!
[21/04/26]
提供元:共同通信PRワイヤー
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月経を記録しているチームが多数ある一方、一人ひとりにあった適切なコンディション管理にはまだ課題が残る
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202104264150-O1-efvymd94】
株式会社ユーフォリア(本社:東京都千代田区、共同代表:橋口 寛/宮田 誠、以下 ユーフォリア)とオムロン ヘルスケア株式会社(本社:京都府向日市、代表取締役社長:荻野 勲、以下 オムロン ヘルスケア)は、ユーフォリアが開発・提供するスポーツ選手のための体調・コンディション管理ソフト「ONE TAP SPORTS(ワンタップスポーツ)」の女子選手ユーザーおよび女子チーム指導者に対し、「月経管理を中心とした女子選手のコンディショニング」に関する実態調査を行いました。その結果、普段からONE TAP SPORTSを活用しコンディション管理を行うチームでも、「月経管理」についての意識は高い一方で、月経リズムを考慮したコンディション管理を模索しているという実態が分かりました。
■ 調査結果トピックス
【選手調査】【指導者調査】4割の女子選手が自分の基礎体温計を保有。うち毎日継続して基礎体温を測定している選手は約9割におよぶ。また、85%の指導者が「選手の月経記録をとっている」と回答。
【選手調査】月経による悩みを抱える女子選手は8割。「腹痛」「食欲増進」「腰痛」が症状の上位。複数回答では、コンディション管理の観点から「競技パフォーマンスが悪くなる」「集中力の低下」という声もあった。
【選手調査】月経が「止まってしまった」という無月経の選手が全体の約3%存在。「不定期にきている」という生理不順の選手を合わせると約3割の選手で何らかの月経異常が起きている。
【選手調査】6割の女子選手が体重・食事コントロールを行う。その理由として6割が「体重・体組成維持」のためとしている。
【選手調査】8割の女子選手が月経による悩みを抱えながらも婦人科を受診しておらず、受診経験は1割に留まる。また、4人に1人が婦人科の受診に抵抗感を感じており、そのうち約半数が「どんな治療をするのかわからず怖い」と回答。
【指導者調査】34%の指導者がチーム内で女子選手と月経に関するコミュニケーションを十分にとれていない。その理由としてもっとも多いのが「デリケートな問題で話しにくい」「女子選手の体調管理について難しいと感じることは」との問いには、41人中27人の指導者が「月経との関わり方」が難しいと回答。
■ 調査概要
調査対象:ONE TAP SPORTSユーザーチームの女子選手および指導者
・選手年齢/12〜32歳
・学年割合/ 中学生(12〜15歳)…28.4%
高校生(16〜18歳)…38.2%
大学生(19〜22歳)…26.2%
23歳以上…7.1%
調査期間:2021年2月11日〜2月17日
調査方法:インターネットによる調査
有効回答数:選手/408名、指導者/41名(合計チーム数:20)
■ 調査結果
1. 【選手調査】【指導者調査】4割(41.9%)の女子選手が自分の基礎体温計を持ち、うち毎日継続的に基礎体温を測定している選手は約9割(91.2%)におよぶ。また、85%(85.4%)の指導者が「月経記録をとっている」と回答。チームとして月経管理・コンディション管理に取り組んでいる。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202104264150-O2-UTIAYP5o】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202104264150-O3-ECFxWO5x】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202104264150-O4-38BsV285】
2. 【選手調査】月経による悩みを抱える女子選手は8割(80.1%)。症状の第1位が「腹痛」、第2位「食欲増進」、第3位「腰痛」と回答。複数回答では、コンディション管理の観点から「競技パフォーマンスが悪くなる」「集中力の低下」という声もあった。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202104264150-O5-D44L5FYz】
(参考)その他の回答
月経 :期間が短い、予測できない、量
食欲 :甘いものが食べたくなる、食欲がなくなる
メンタル :情緒不安定になる
体調 :眠くなる、貧血、頭痛、めまい、腹痛、肌荒れ
パフォーマンス :関節弛緩
3. 【選手調査】月経が「止まってしまった」という無月経の選手が全体の約3%(2.9%)。「不定期にきている」という生理不順の選手を合わせると約3割(26.9%)の選手で何らかの月経異常が起きている。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202104264150-O6-zAo69dmd】
4.【選手調査】6割(59.8%)の女子選手が体重・食事コントロールを行う。その理由として6割(59.2%)が「体重・体組成維持」のためとしている。「減量が必要」は27.8%、「増量が必要」は13.1%。年代別で見ると、年齢が上がるほど減量が必要と感じる割合は増え、競技別に見ると、陸上、柔道、バレーボールの順に減量が必要と感じている。
成長期の減量は、いわゆる「女性アスリートの三主徴」の症状であるエネルギー不足と無月経を招く恐れもあり慎重な対応が期待される。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202104264150-O7-6jOj4n87】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202104264150-O8-3s4H1Lp6】
5. 【選手調査】8割の女子選手が月経による悩みを抱えながらも(調査結果トピック2)婦人科を受診しておらず、受診経験は1割(11.5%)に留まる。また、4人に1人(26.9%)が婦人科の受診に抵抗感を感じており、そのうち約半数(55.7%)が「どんな治療をするのかわからず怖い」と回答。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202104264150-O9-i6ZkMCth】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202104264150-O10-2Le0ekRv】
6. 【指導者調査】34%の指導者がチーム内で女子選手と月経に関するコミュニケーションを十分にとれていない(「まったくない」14.6%、「めったにない」19.5%)。「女子選手の体調管理について難しいと感じることは」との問いには、41人中27人(65.9%)の指導者が「月経との関わり方」が難しいと回答。指導者の男女別で見ると、女性指導者のほうが男性指導者より月経について話す機会が多く、婦人科や専門家へ相談するようアドバイスする割合が多いことがわかる。
月経リズムを考慮したコンディション管理には、円滑なコミュニケーションが欠かせないため、指導者の性別による偏りがなくなることを期待したい。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202104264150-O11-2USc3g8e】
(参考)その他の回答
女性指導者がいるため、任せている
チーム全体で管理、話す機会はあるが個別の機会はもっていない
相談がある場合は応じているが、あえてこちらから話していない など
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202104264150-O12-VD0CB6fz】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202104264150-O13-m01LtPOZ】
(参考)
今回の調査結果から、月経を記録し、コンディションを管理する意識が高い指導者・チーム像が見えながらも、依然として「月経との関わり方」について難しいと考えている指導者が多いことがわかりました。「女子選手の体調管理に関して難しいと感じること」の2番目に多い「体重コントロール」については、「適正な体重・食事コントロールへの理解が進まない」と答える指導者もおり、「体重管理」は女子選手にとって個人の価値観と競技パフォーマンスの両立が難しいことがうかがえます。加えて、以下のような月経管理に関する率直な疑問や悩みもわかりました。
【月経管理に関するフリー回答】
・チーム管理するだけでなく本人に自身の体調への意識を向上してもらうのが難しい
・痛みが強い選手への対応が悩ましい
・痛みや辛さは本人しかわからないため、痛みを我慢して練習を続ける選手をどこで止めるべきか、その程度がわからない
・適正な体重・食事コントロールへの理解が進まない
・競技に集中できるような実践的なアドバイスがほしい(生理用品の選び方、薬の服用などについて)
・産婦人科受診やピルの服用を勧めたいが、どのようにアプローチすればよいか分からない
・婦人科受診のハードルが高い
■須永美歌子教授(日本体育大学児童スポーツ教育学部教授、博士[医学])より本調査へのコメント
月経による悩みを抱えながらも婦人科を受診していない選手の割合が高いのは心配です。深刻な病気が隠されていることもありますので、日常生活に影響を及ぼすほど症状が強い場合には、婦人科を受診して適切な治療を受けていただきたいです。
月経周期を考慮しながらコンディションを管理していくことは、コンディション低下の要因を特定し、改善していくためにも必要です。月経周期にともなうコンディションの変化は、個人差や個人内変動が大きいことが知られていますので、基礎体温や体重、主観的コンディションなどを記録して「見える化」することは、選手自身だけでなく指導者の理解を深めるためにも有用です。女子選手のパフォーマンス向上のためにも、今後、月経周期を考慮したコンディション管理が普及することを期待しています。
今回の調査に協力いただいたオムロン ヘルスケアとの啓発活動の一環として2月24日に「女子スポーツ選手のコンディション管理を考える」セミナーを開催いたしました。セミナーの模様は以下のリンクからご覧いただけます。
TORCH Live Meeting「#ThinkFemaleAthlete」セミナーレポート記事
TORCH Live Meeting須永美歌子教授セミナー 書き起こし記事
ユーフォリアでは、今後も女子選手のコンディション管理をスムーズに行うためのONE TAP SPORTSの機能開発や活用方法の共有、女子選手のコンディショニングについて正しい知識の普及につながるような情報提供・サービス提供・啓発活動に尽力してまいります。
オムロン ヘルスケアは、女性一人ひとりが健康ですこやかな毎日を過ごせるように機器やサービスでサポートしています。今後も、ユーフォリアとともに、女性選手の月経管理とコンディショニングケアに注力し、活躍を応援していきます。
■ONE TAP SPORTS(ワンタップスポーツ)について(https://one-tap.jp/)
「ONE TAP SPORTS」は、コンディション機能・インジュリー機能などで構成され、試合や練習を通じて得られる行動データに加えて、食事メニューやケガの状態などを組み合わせて分析することにより、トレーナー・コーチ・監督等の指導者が選手へ適切な指導やアドバイスを行うことを可能にするユーフォリアが開発・提供するWebソフトウエアです。
アナログでの情報収集・管理・指導が主流だったスポーツの現場において、アスリートのコンディションなどさまざまな情報を「見える化」し、コンディション管理・ピーキング・ケガ予防をサポートしています。現在、ラグビー日本代表をはじめとする日本代表では26競技、プロチームを中心に国内外で71競技、1,700チーム以上(2020年10月時点)に導入されています。
■ 株式会社ユーフォリア について
ユーフォリアは「スポーツの力を活かし、スポーツの力を通じて、未来をつくる」をミッションに掲げ、アスリートのコンディション管理、ケガ予防のためのSaaS型データマネジメントシステム「ONE TAP SPORTS」を開発・提供するスポーツテック企業です。より安全で楽しく、かつ効率的にスポーツを行う環境整備にデータ面から貢献してまいります。
本社 :東京都千代田区六番町5-5 飯田ビル2階
設立 :2008年8月18日
代表者 :代表取締役/共同創業者 橋口 寛・宮田 誠
事業内容:スポーツデータサイエンス/スポーツ領域における
システム開発・保守・コンサルティング
URL :https://www.eu-phoria.jp/
■ オムロン ヘルスケア株式会社について
「地球上の一人ひとりの健康ですこやかな生活への貢献」をミッションに、誰でも簡単・正確に測定できる使いやすさと、医療現場からも信頼される精度にこだわり、商品やサービスを開発。血圧計や体温計、ネブライザなど、各国の医療機器認証を取得したデバイスと、国ごとに異なる社会インフラや医療システムに対応したサービスを、世界110ヵ国以上で展開しています。
本社 :京都府向日市寺戸町九ノ坪53番地
設立 :2003年7月1日
代表者 :代表取締役社長 荻野 勲
事業内容:家庭用医療機器の開発・販売、健康管理サービス、医療機関向け検査装置など
家庭での健康管理から医療現場まで健康な暮らしをトータルにサポート
URL:https://www.healthcare.omron.co.jp/
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202104264150-O1-efvymd94】
株式会社ユーフォリア(本社:東京都千代田区、共同代表:橋口 寛/宮田 誠、以下 ユーフォリア)とオムロン ヘルスケア株式会社(本社:京都府向日市、代表取締役社長:荻野 勲、以下 オムロン ヘルスケア)は、ユーフォリアが開発・提供するスポーツ選手のための体調・コンディション管理ソフト「ONE TAP SPORTS(ワンタップスポーツ)」の女子選手ユーザーおよび女子チーム指導者に対し、「月経管理を中心とした女子選手のコンディショニング」に関する実態調査を行いました。その結果、普段からONE TAP SPORTSを活用しコンディション管理を行うチームでも、「月経管理」についての意識は高い一方で、月経リズムを考慮したコンディション管理を模索しているという実態が分かりました。
■ 調査結果トピックス
【選手調査】【指導者調査】4割の女子選手が自分の基礎体温計を保有。うち毎日継続して基礎体温を測定している選手は約9割におよぶ。また、85%の指導者が「選手の月経記録をとっている」と回答。
【選手調査】月経による悩みを抱える女子選手は8割。「腹痛」「食欲増進」「腰痛」が症状の上位。複数回答では、コンディション管理の観点から「競技パフォーマンスが悪くなる」「集中力の低下」という声もあった。
【選手調査】月経が「止まってしまった」という無月経の選手が全体の約3%存在。「不定期にきている」という生理不順の選手を合わせると約3割の選手で何らかの月経異常が起きている。
【選手調査】6割の女子選手が体重・食事コントロールを行う。その理由として6割が「体重・体組成維持」のためとしている。
【選手調査】8割の女子選手が月経による悩みを抱えながらも婦人科を受診しておらず、受診経験は1割に留まる。また、4人に1人が婦人科の受診に抵抗感を感じており、そのうち約半数が「どんな治療をするのかわからず怖い」と回答。
【指導者調査】34%の指導者がチーム内で女子選手と月経に関するコミュニケーションを十分にとれていない。その理由としてもっとも多いのが「デリケートな問題で話しにくい」「女子選手の体調管理について難しいと感じることは」との問いには、41人中27人の指導者が「月経との関わり方」が難しいと回答。
■ 調査概要
調査対象:ONE TAP SPORTSユーザーチームの女子選手および指導者
・選手年齢/12〜32歳
・学年割合/ 中学生(12〜15歳)…28.4%
高校生(16〜18歳)…38.2%
大学生(19〜22歳)…26.2%
23歳以上…7.1%
調査期間:2021年2月11日〜2月17日
調査方法:インターネットによる調査
有効回答数:選手/408名、指導者/41名(合計チーム数:20)
■ 調査結果
1. 【選手調査】【指導者調査】4割(41.9%)の女子選手が自分の基礎体温計を持ち、うち毎日継続的に基礎体温を測定している選手は約9割(91.2%)におよぶ。また、85%(85.4%)の指導者が「月経記録をとっている」と回答。チームとして月経管理・コンディション管理に取り組んでいる。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202104264150-O2-UTIAYP5o】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202104264150-O3-ECFxWO5x】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202104264150-O4-38BsV285】
2. 【選手調査】月経による悩みを抱える女子選手は8割(80.1%)。症状の第1位が「腹痛」、第2位「食欲増進」、第3位「腰痛」と回答。複数回答では、コンディション管理の観点から「競技パフォーマンスが悪くなる」「集中力の低下」という声もあった。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202104264150-O5-D44L5FYz】
(参考)その他の回答
月経 :期間が短い、予測できない、量
食欲 :甘いものが食べたくなる、食欲がなくなる
メンタル :情緒不安定になる
体調 :眠くなる、貧血、頭痛、めまい、腹痛、肌荒れ
パフォーマンス :関節弛緩
3. 【選手調査】月経が「止まってしまった」という無月経の選手が全体の約3%(2.9%)。「不定期にきている」という生理不順の選手を合わせると約3割(26.9%)の選手で何らかの月経異常が起きている。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202104264150-O6-zAo69dmd】
4.【選手調査】6割(59.8%)の女子選手が体重・食事コントロールを行う。その理由として6割(59.2%)が「体重・体組成維持」のためとしている。「減量が必要」は27.8%、「増量が必要」は13.1%。年代別で見ると、年齢が上がるほど減量が必要と感じる割合は増え、競技別に見ると、陸上、柔道、バレーボールの順に減量が必要と感じている。
成長期の減量は、いわゆる「女性アスリートの三主徴」の症状であるエネルギー不足と無月経を招く恐れもあり慎重な対応が期待される。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202104264150-O7-6jOj4n87】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202104264150-O8-3s4H1Lp6】
5. 【選手調査】8割の女子選手が月経による悩みを抱えながらも(調査結果トピック2)婦人科を受診しておらず、受診経験は1割(11.5%)に留まる。また、4人に1人(26.9%)が婦人科の受診に抵抗感を感じており、そのうち約半数(55.7%)が「どんな治療をするのかわからず怖い」と回答。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202104264150-O9-i6ZkMCth】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202104264150-O10-2Le0ekRv】
6. 【指導者調査】34%の指導者がチーム内で女子選手と月経に関するコミュニケーションを十分にとれていない(「まったくない」14.6%、「めったにない」19.5%)。「女子選手の体調管理について難しいと感じることは」との問いには、41人中27人(65.9%)の指導者が「月経との関わり方」が難しいと回答。指導者の男女別で見ると、女性指導者のほうが男性指導者より月経について話す機会が多く、婦人科や専門家へ相談するようアドバイスする割合が多いことがわかる。
月経リズムを考慮したコンディション管理には、円滑なコミュニケーションが欠かせないため、指導者の性別による偏りがなくなることを期待したい。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202104264150-O11-2USc3g8e】
(参考)その他の回答
女性指導者がいるため、任せている
チーム全体で管理、話す機会はあるが個別の機会はもっていない
相談がある場合は応じているが、あえてこちらから話していない など
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202104264150-O12-VD0CB6fz】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202104264150-O13-m01LtPOZ】
(参考)
今回の調査結果から、月経を記録し、コンディションを管理する意識が高い指導者・チーム像が見えながらも、依然として「月経との関わり方」について難しいと考えている指導者が多いことがわかりました。「女子選手の体調管理に関して難しいと感じること」の2番目に多い「体重コントロール」については、「適正な体重・食事コントロールへの理解が進まない」と答える指導者もおり、「体重管理」は女子選手にとって個人の価値観と競技パフォーマンスの両立が難しいことがうかがえます。加えて、以下のような月経管理に関する率直な疑問や悩みもわかりました。
【月経管理に関するフリー回答】
・チーム管理するだけでなく本人に自身の体調への意識を向上してもらうのが難しい
・痛みが強い選手への対応が悩ましい
・痛みや辛さは本人しかわからないため、痛みを我慢して練習を続ける選手をどこで止めるべきか、その程度がわからない
・適正な体重・食事コントロールへの理解が進まない
・競技に集中できるような実践的なアドバイスがほしい(生理用品の選び方、薬の服用などについて)
・産婦人科受診やピルの服用を勧めたいが、どのようにアプローチすればよいか分からない
・婦人科受診のハードルが高い
■須永美歌子教授(日本体育大学児童スポーツ教育学部教授、博士[医学])より本調査へのコメント
月経による悩みを抱えながらも婦人科を受診していない選手の割合が高いのは心配です。深刻な病気が隠されていることもありますので、日常生活に影響を及ぼすほど症状が強い場合には、婦人科を受診して適切な治療を受けていただきたいです。
月経周期を考慮しながらコンディションを管理していくことは、コンディション低下の要因を特定し、改善していくためにも必要です。月経周期にともなうコンディションの変化は、個人差や個人内変動が大きいことが知られていますので、基礎体温や体重、主観的コンディションなどを記録して「見える化」することは、選手自身だけでなく指導者の理解を深めるためにも有用です。女子選手のパフォーマンス向上のためにも、今後、月経周期を考慮したコンディション管理が普及することを期待しています。
今回の調査に協力いただいたオムロン ヘルスケアとの啓発活動の一環として2月24日に「女子スポーツ選手のコンディション管理を考える」セミナーを開催いたしました。セミナーの模様は以下のリンクからご覧いただけます。
TORCH Live Meeting「#ThinkFemaleAthlete」セミナーレポート記事
TORCH Live Meeting須永美歌子教授セミナー 書き起こし記事
ユーフォリアでは、今後も女子選手のコンディション管理をスムーズに行うためのONE TAP SPORTSの機能開発や活用方法の共有、女子選手のコンディショニングについて正しい知識の普及につながるような情報提供・サービス提供・啓発活動に尽力してまいります。
オムロン ヘルスケアは、女性一人ひとりが健康ですこやかな毎日を過ごせるように機器やサービスでサポートしています。今後も、ユーフォリアとともに、女性選手の月経管理とコンディショニングケアに注力し、活躍を応援していきます。
■ONE TAP SPORTS(ワンタップスポーツ)について(https://one-tap.jp/)
「ONE TAP SPORTS」は、コンディション機能・インジュリー機能などで構成され、試合や練習を通じて得られる行動データに加えて、食事メニューやケガの状態などを組み合わせて分析することにより、トレーナー・コーチ・監督等の指導者が選手へ適切な指導やアドバイスを行うことを可能にするユーフォリアが開発・提供するWebソフトウエアです。
アナログでの情報収集・管理・指導が主流だったスポーツの現場において、アスリートのコンディションなどさまざまな情報を「見える化」し、コンディション管理・ピーキング・ケガ予防をサポートしています。現在、ラグビー日本代表をはじめとする日本代表では26競技、プロチームを中心に国内外で71競技、1,700チーム以上(2020年10月時点)に導入されています。
■ 株式会社ユーフォリア について
ユーフォリアは「スポーツの力を活かし、スポーツの力を通じて、未来をつくる」をミッションに掲げ、アスリートのコンディション管理、ケガ予防のためのSaaS型データマネジメントシステム「ONE TAP SPORTS」を開発・提供するスポーツテック企業です。より安全で楽しく、かつ効率的にスポーツを行う環境整備にデータ面から貢献してまいります。
本社 :東京都千代田区六番町5-5 飯田ビル2階
設立 :2008年8月18日
代表者 :代表取締役/共同創業者 橋口 寛・宮田 誠
事業内容:スポーツデータサイエンス/スポーツ領域における
システム開発・保守・コンサルティング
URL :https://www.eu-phoria.jp/
■ オムロン ヘルスケア株式会社について
「地球上の一人ひとりの健康ですこやかな生活への貢献」をミッションに、誰でも簡単・正確に測定できる使いやすさと、医療現場からも信頼される精度にこだわり、商品やサービスを開発。血圧計や体温計、ネブライザなど、各国の医療機器認証を取得したデバイスと、国ごとに異なる社会インフラや医療システムに対応したサービスを、世界110ヵ国以上で展開しています。
本社 :京都府向日市寺戸町九ノ坪53番地
設立 :2003年7月1日
代表者 :代表取締役社長 荻野 勲
事業内容:家庭用医療機器の開発・販売、健康管理サービス、医療機関向け検査装置など
家庭での健康管理から医療現場まで健康な暮らしをトータルにサポート
URL:https://www.healthcare.omron.co.jp/