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「自動販売機リサイクルボックス異物低減プロジェクト2021」

2021年8月2日

一般社団法人 全国清涼飲料連合会

異業種連携によるペットボトルのリサイクル促進に向けた新たな取り組み
「自動販売機リサイクルボックス異物低減プロジェクト2021」

 清涼飲料業界は、プラスチック資源循環を促進するため、ペットボトルのリサイクルに取り組んでいます。一般社団法人 全国清涼飲料連合会(東京都千代田区、会長:米女太一)は本年、異業種連携による新たな取り組みとして、「自動販売機リサイクルボックス異物低減プロジェクト2021」をスタートします。新機能のリサイクルボックスを用いた実証実験を、農林水産省の支援で静岡県浜松市、愛知県岡崎市、三重県からの受託を受け、同県津市で順次行います。また、清涼飲料業界の枠を超え、日本たばこ産業?が啓発の協力、ラベルメーカーの?フジシールインターナショナル、キャップメーカーの日本クロージャー?、リサイクルボックスメーカーのアートファクトリー玄?が参画し、実証実験は一般社団法人 日本自動販売協会の協力のもと実施します。

 清涼飲料水の中でもペットボトル飲料は76%(生産量ベース)のシェアを占めます。清涼飲料業界は、2030年までにペットボトルの100%有効利用(2018年11月)、ボトルtoボトル比率50%(2021年4月)を宣言し、プラスチック資源循環の促進に取り組んでいます。この取り組みを加速するためには、使用済みペットボトルの確実な回収ときれいな状態で集めることが重要です。一方で、リサイクルボックスの中身は、約3割が清涼飲料空容器以外の異物※であることが課題となっています。異物を低減することで、リサイクル現場での分別作業の効率化が図られ、品質や量が改善されます。さらに今回、ペットボトル単体だけでなく、キャップ、ラベルの分別回収も進めることにより、カーボンニュートラルの実現を図ります。
 今回のプロジェクトの検証結果を踏まえ、新機能リサイクルボックスを業界で初めての汎用型リサイクルボックスとして、2022年秋に業界統一仕様を目指します。異物低減を実現し、回収現場から始めるペットボトルの資源循環に取り組みます。
 ※2018年12月東京都内にて調査(全国清涼飲料連合会)

自動販売機リサイクルボックス異物低減プロジェクト2021の経緯
 ペットボトルの資源循環を進めていくためには、排出事業者責任である自動販売機からの回収品質向上が不可欠です。2020年度、農林水産省の支援を受け、投入口を下向きにした新機能リサイクルボックスを開発し、東京都渋谷区で11月に実証実験を行い、異物数が48%減、異物混入割合が43%から29%へ14%も改善するという手ごたえを得ました。
 この取り組みを一層拡大していくためには、清涼飲料業界だけでは限界があることから、今回連携パートナーを拡大。農林水産省からの支援、日本たばこ産業?の啓発協力を得たほか、前年度に続きリサイクルボックス最大手のアートファクトリー玄?と協業、現場の差配はオペレーター業界の一般社団法人 日本自動販売協会と協働します。さらに、カーボンニュートラルを進めていくためにはリサイクルの輪を広げることが不可欠であることから、キャップ、ラベルの分別回収、再商品化の検証のため、ラベルのトップメーカーの?フジシールインターナショナル、キャップのトップメーカーの日本クロージャー?が参画します。業界の枠を超え、それぞれが課題解決に取り組みます。

「自動販売機リサイクルボックス異物低減プロジェクト2021」概要
1.主旨  新機能リサイクルボックスによる異物混入状況調査
2.目的  リサイクルボックスの社会的認知度向上、回収品質向上・処理コスト削減・労働環境改善
3.主催   一般社団法人 全国清涼飲料連合会
支援    農林水産省、三重県
参画企業 株式会社フジシールインターナショナル、日本クロージャー株式会社、アートファクトリー玄株式会社
協力企業 日本たばこ産業株式会社          
協力団体 一般社団法人 日本自動販売協会
検証内容  (1)異物混入の低減 (2)質の高いペットボトル回収 (3)散乱防止
実施時期・内容項目
(1)農林水産省食品産業プラスチック資源循環対策事業
静岡県浜松市 8月23日(月)〜 9月19日(日)、40箇所(予定)
愛知県岡崎市 9月13日(月)〜 10月10日(日)、40箇所(予定)
・前期:既存リサイクルボックスで投入個数と異物数、種類別などの現状を検証
・後期:新機能リサイクルボックス単体を20箇所で設置、新機能リサイクルボックスとキャップ・ラベル分別回収
ボックスを併設し、違いを検証
(2)三重県の「ペットボトル協働回収モデル事業実証実験」受託
三重県津市 9月27日(月)〜12月14日(火)、100箇所(予定)
・前期:既存リサイクルボックスで現状を検証。検証後、後期に向けて啓発活動を実施
・後期:50箇所を既存リサイクルボックス、30箇所で新機能リサイクルボックス単体、20箇所で新機能リサイクルボックスとキャップ・ラベル分別回収ボックスを併設し、違いを検証

4.新機能リサイクルボックスの特徴:【下向き投入口による脱ゴミ箱】
・遠望から投入口が見えない。下からの入れにくさ、飲み残しのカップが投入できない
・投入口はペットボトルが入るサイズに最小化。ゴミの投入を排除
・脱ゴミ箱の色彩。SDGs11 「住み続けられる街」のオレンジ色
・2022年業界汎用型の普及を目指し、2020年度のスチール製からプラスチック製へ
・大きな異物の投入を防止するため上部と下部を結束バンドで固定

5.今後の取り組み            
(1)新機能リサイクルボックスを2022年秋に業界統一仕様へ
(2)行政・自治体との協働取り組み
(3)キャップとラベルのリサイクルスキームの検証・確立
(4)他業界・他団体との協業
(5)消費者啓発・情報発信



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