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サステナブルなモビリティ社会の実現に向けてブリヂストンと米国Fisker社が共創

−環境性能と運動性能を両立するタイヤ技術「ENLITEN」を搭載した電動SUV向けタイヤを開発−

2021年8月6日
株式会社ブリヂストン

 
 株式会社ブリヂストンの欧州グループ会社ブリヂストン ヨーロッパ エヌヴィー エスエー(BSEMIA)は、米国Fisker(フィスカー)社※1と、同社の電動SUV「Fisker Ocean(フィスカー オーシャン)」向けのタイヤを開発・納入するパートナー契約を締結しました。

 「Fisker Ocean」は、リサイクル材料や植物由来のインテリアなどサステナブルな素材が使われていることが特徴の電動SUVです。「Fisker Ocean」には、環境性能と運動性能を両立するブリヂストンの革新的なタイヤ技術「ENLITEN(エンライトン)」※2を搭載した特別仕様タイヤ「POTENZA SPORT(ポテンザ スポーツ)」が新車装着され、欧州で2023年に発売される予定※3です。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202108058604-O3-o226hdfi
 ブリヂストングループは、「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」をビジョンとして掲げ、中期事業計画(2021-2023)※4を推進しています。その中核として、バリューチェーン全体で資源循環やカーボンニュートラル化などへの取り組みとビジネスモデルを連動させる「サステナビリティビジネス構想」※5の実現へ向けた取り組みを加速しています。

 今回のパートナー契約は、世界一サステナブルな自動車の提供を通じて次世代のモビリティへの貢献を目指すFisker社と、「サステナビリティビジネス構想」に基づきバリューチェーン全体でサステナブルな社会の実現に取り組むブリヂストングループが、未来のモビリティ社会における新たな社会価値・顧客価値の共創を目指して締結したものです。また、当社グループにとって、Fisker社とのパートナー契約は、その中期事業計画(2021-2023)において、EV化の加速などのサステナビリティ、モビリティの進化を見据えた高付加価値商品・ソリューションの拡大・強化に向けた重要なパートナーシップとなります。

 ブリヂストン ヨーロッパ エヌヴィー エスエーは、「Fisker Ocean」に新車装着されるタイヤとして、ブリヂストンの高性能スポーツタイヤ「POTENZA SPORT」に、環境性能と運動性能を両立する革新的なタイヤ技術「ENLITEN」を初めて搭載した特別仕様タイヤを開発します。「ENLITEN」は、当社グループの「サステナビリティビジネス構想」の実現へ向けた「断トツ商品」戦略強化の中核を担う技術として、タイヤの大幅な軽量化と転がり抵抗低減により省資源化や環境負荷低減に貢献するとともに、従来はトレードオフの関係にある運動性能やタイヤライフとの両立を可能にするタイヤ技術です。これにより、EVの航続距離の最大化にも貢献します。

 今回のパートナー契約は、ブリヂストングループの「サステナビリティビジネス構想」の実現へ向けたバリューチェーン全体での取り組みについて、Fisker社に共感いただいたことが出発点となりました。「Fisker Ocean」に装着される「POTENZA SPORT」の開発においては、ブリヂストングループ独自のタイヤ開発シミュレーション技術を用いて開発を効率化すると共に、モノづくり領域でも技術イノベーションによりCO2削減、資源生産性の向上に大きく貢献しています。さらに、当社グループでは「POTENZA SPORT」の開発拠点(イタリア)や生産拠点(ポーランド)を含む欧州の全事業拠点で使用電力の100%再生可能エネルギー化※6を達成するなど、バリューチェーン全体で「サステナビリティビジネス構想」の実現に取り組んでいます。その他、加速するEV化へ向けた取り組みとして、欧州ではタイヤを販売する小売店舗でのEV向けサービスの提供、EV向けに特化したモビリティソリューションの開発・提供などを推進しています。

 今後も、ブリヂストングループは、中期事業計画(2021-2023)に沿って、共創とイノベーションを通じて、「サステナビリティビジネス構想」の実現へ挑戦し、社会価値・顧客価値を提供し続けるサステナブルなソリューションカンパニーへと進化していきます。

 
<参考情報>
 ローラン・ダルトー (株式会社ブリヂストン 常務役員 BSEMIA CEO 兼 プレジデント)のコメント
 ブリヂストンでは、EVを2050年までにカーボンニュートラルを達成するため、そして、さらに環境に優しくサステナブルなモビリティを実現するための鍵だと考えています。しかしながら、モビリティの完全な電動化に向けてはまだまだ多くの課題があり、Fisker社とブリヂストンはこれらの課題解決のために共創しています。単にEVをより利用しやすいものにするためだけでなく、Fisker社は強いサステナビリティへの課題意識から生まれました。Fisker社とブリヂストンが、同じ想いを持ち、新たな社会価値・顧客価値を共に共創していくことを大変光栄に思います。

 
 ヘンリック・フィスカー氏 (Fisker社 Chairman and CEO)のコメント
 タイヤとサステナブルモビリティ分野のグローバルリーダーであるブリヂストンと共に仕事をすることに大変興奮しています。そして、我々と同じ価値観を持つブリヂストンのプレミアムタイヤは『Fisker Ocean』に欠かせないものです。我々はクラス最高レベルの乗り心地、運動性能、そして航続距離を備える最もサステナブルなSUVを創りたいという想いがあり、それを実現するためにブリヂストンは重要な役割を担ってくれるはずです。ブリヂストンと共に、タイヤの技術開発、性能向上に向けてより密接な関係を築き、共創していくことをとても楽しみにしています。

 
※1 世界一サステナブルな自動車で、No.1のe-モビリティプロバイダーを目指す米国の企業。
   https://www.fiskerinc.com/
※2 車両のハンドリングなどの運動性能、タイヤライフに繋がる摩耗性能を維持しながら、タイヤ重量を軽量化する事で、タイヤの転がり抵抗を大幅に低減できるブリヂストンのタイヤ技術。3次元形状革新サイプによるパターンブロック挙動最適化及び、最新シミュレーション技術を活用した接地形状最適化により、運動性能、タイヤライフを維持しながら、タイヤに使用する部材を削減する事で、従来の乗用車用タイヤに比べて、約20%の軽量化、転がり抵抗を約30%低減することを可能にする(タイヤサイズ225/40R18のブリヂストングループ従来品との比較)。これにより、EVの航続距離の最大化にも貢献する。
一部モデルは北米でも発売予定。北米で販売されるモデルにはオールシーズンタイヤ「ALENZA SPORT(アレンザ スポーツ)が装着される予定です。
※3 2021年5月17日 中期事業計画(2021-2023)進捗
   https://www.bridgestone.co.jp/ir/library/strategy/pdf/JPN_mbp20210517.pdf
※4 2020年12月22日 ブリヂストン、サステナビリティビジネス構想を発表
   https://www.bridgestone.co.jp/corporate/news/2020122201.html
   https://www.bridgestone.co.jp/ir/library/strategy/pdf/JPN_yearendpressconference2020.pdf
※5 2021年3月29日 ブリヂストン欧州グループ会社、欧州の全事業拠点で使用電力の100%再生可能エネルギー化を達成
   https://www.bridgestone.co.jp/corporate/news/2021032902.html

 

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