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パートナー企業の制御機器を含めて製造現場のDX化を加速する シミュレーションソフトウェアを提供開始

設備設計や動作検証の工数を50%*?削減

オムロン株式会社(本社: 京都市下京区、代表取締役社長 CEO: 山田義仁)は、昨年、7月に発売開始したロボット統合コントローラー*?を活用することで設備全体をデジタルで再現し、実機と同等の精度で動作を簡単に検証できるシミュレーションソフトウェア、「Sysmac Studio 3Dシミュレーション」を10月4日グローバルに提供開始します。「Sysmac Studio 3Dシミュレーション」は、顧客が自社で開発するカスタムロボットや、パートナー企業の機器も含めた設備全体のシミュレーションを可能とします。オムロンが保有するロボットを含めた豊富な制御機器群に加え、顧客のカスタムロボット、パートナー企業の機器も含め幅広く設備全体を検証できることで、製造業の生産能力向上と、設備の立ち上げから保全までを短期間で実現することに貢献します。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202109270658-O1-G0qU1ZRI

【顧客が開発したカスタムロボットをシミュレーションしている様子】

 
近年、モノづくり現場では従来からの人手不足などの課題に加え、新型コロナウイルスの影響によりロボットを使った自動化導入や、デジタル技術によるエンジニアリング環境の変革に対する要求が高まっています。オムロンは、ロボット統合コントローラーの開発により、業界で初めてオムロン製の機器においてロボットとその他周辺機器を一括で制御や検証を実現。実機との動作精度やリアルタイム性が高いシミュレーションを可能とすることで、設備設計の短納期化と設備の高度化に貢献してきました。一方、従来のシミュレーション機能では、顧客の自動化設備で利用される他社製の機器や、自作ロボットは検証範囲に含まれず、設備全体を掌握するうえで課題となっていました。

オムロンは、独自のコンセプト“i-Automation!”を掲げ、製造現場の革新に取り組んでいます。 「ロボット統合コントローラー」により、i-Automation!がさらに進化することで、製造プロセスに必要な制御機器をシームレスに統合し、バーチャルとリアルを融合した「時間や場所の制約にとらわれない、新たなエンジニアリングスタイル」の実現で製造現場の変革にチャレンジし続けています。今回提供開始する「Sysmac Studio 3Dシミュレーション」は、ロボット統合コントローラーで制御する自作のカスタムロボットと設備の中で多く使用されるパートナー企業の汎用的な機器*?も簡単にシミュレーションに組み込むことを可能にしました。その結果、設備全体の動作を確認でき、設備を実際に立ち上げる前にデジタル上で見える化・動きの事前検証を行えるため、設備設計や動作検証の時間を50%短縮します。さらに、設備稼働後は、実機の動作状況をデジタル上で確認、モニタリングすることで、異常時の原因解明までの時間を短期化し、リモートでのプログラム修正を実現し、改造にかかる時間の短縮にも貢献します。オムロンは、今後も、ロボット統合コントローラーでモノづくり現場のDX化と、生産性の飛躍的進化をさせてまいります。 

*?50%削減:2020年7月 当社調べ(当社で実際に設備設計を行い、従来の設備構築プロセスと比較検証した結果)
*?ロボット統合コントローラー:オムロンの生産設備を構成するロボットと制御機器をOneコントローラーで統合制御するコントローラー
*?パートナー企業の汎用的な機器:EtherCAT接続であることが条件

統合ソフトウェア「Sysmac Studio 3D シミュレーション機能」の主な特長と利点
・モーション制御で動作させるカスタムロボット機構(パラレルリンク機構、シリアルリンク機構)の3Dシミュレーションが設定メニューに条件設定するだけで可能
・I/O制御で動作させるEtherCAT接続される他社機器(電動シリンダ―、電動チャックなど)の3Dシミュレーションが設定メニューに条件設定していくだけで可能

<i-Automation!について>
オムロンは、製造業のモノづくり現場を革新するコンセプトを"i-Automation!"のもと、次の3つの"i"からなる オートメーションの進化によって製造現場の生産性を飛躍的に高め、付加価値の高いモノづくりの実現を目指しています。「integrated(制御進化)」は、これまで熟練工に頼っていた匠の技を、誰もが簡単に実現できるよう、オートメーション技術を進化させます。「intelligent(知能化)」は、幅広い制御機器とAIを活用し、機械が自ら学習して状態を保全するなど、進化し続ける装置や生産ラインを実現します。「interactive(人と機械の新しい協調)」は、同じワークスペースで人と機械が共に働き、機械が人の動きや考えを理解しアシストするなど、生産現場を知り尽くす制御機器メーカーのオムロンならではの、人と機械の新しい協調関係を提供します。

<オムロン株式会社について> 
オムロン株式会社は、独自の「センシング&コントロール+Think」技術を中核としたオートメーションのリーディングカンパニーとして、制御機器、電子部品、社会システム、ヘルスケア、環境など多岐にわたる事業を展開しています。1933年に創業したオムロンは、いまでは全世界で約30,000名の社員を擁し、約120の国と地域で商品・サービスを提供しています。詳細については、https://www.omron.co.jp/ をご参照ください。

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