GMP細胞CDMOアイ・ピース、皮膚から神経系細胞(オリゴデンドロサイト)へダイレクトプログラミングに成功
[22/07/14]
提供元:共同通信PRワイヤー
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スタンフォード大学、カリフォルニア大学(UCSF)との共同研究
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202207133742-O1-n7N78WsG】
I Peace, Inc.(アイ・ピース株式会社)
809 San Antonio Road, Suite 7, Palo Alto, California 94303 U.S.A.
WEB: https://ipeace.com/
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202207133742-O2-0rPSnPOx】
2022年7月14日
I Peace, Inc.
GMP細胞開発製造受託企業アイ・ピース、スタンフォード大学、カリフォルニア大学(UCSF)との共同研究でヒト皮膚繊維芽細胞からオリゴデンドロサイト前駆細胞への ダイレクトリプログラミングに成功
アイ・ピース(I Peace)(https://www.ipeace.com )の田邊剛士および、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の信田広子研究員(現ラトガース大学助教授)は、皮膚繊維芽細胞(dermal fibroblast)に4つの遺伝子を導入することで、オリゴデンドロサイト前駆細胞に直接的に短期間で変換するダイレクトリプログラミングに成功しました。この研究は、スタンフォード大学ワーニグ教授、カリフォルニア大学サンフランシスコ校のロウィッチ教授らと共同でおこなわれたものです。この研究成果は学術誌Developmentオンライン版に6月24日掲載されました。
オリゴデドロサイトは神経細胞の軸索に髄鞘(myelin:ミエリン)を形成する細胞で、神経を囲む絶縁体の役割を果たし、電気信号が流れる速度を加速します。オリゴデンドロサイトの異常は大脳白質萎縮症を引き起こします。その病態解明・創薬や移植医療には多くのオリゴデンドロサイトの作製が必要です。これまで行われてきたヒトiPS細胞やES細胞からオリゴデドロサイトへの分化誘導による作製は分化誘導効率が悪く、また分化誘導には長い時間を要します。そのため移植医療や病態解明には高額の費用が必要で早期治療法開発ならびに創薬の妨げとなっていました。加えて、移植医療には未分化細胞の混入による腫瘍形成の可能性などの問題がありました。
今回、我々は皮膚の細胞から幹細胞状態を経ることなくオリゴデンドロサイト前駆細胞への変換に成功しました。驚くことに、皮膚から直接作製されたオリゴデンドロサイト前駆細胞は試験管内においても、マウスの脳に移植後においても、機能的なオリゴデンドロサイトに終末分化し、神経細胞に巻き付きミエリン鞘を形成しました。さらに先天性髄鞘形成不全症の一種ペリツェウス・メルツバッハー病(PMD)の患者由来の皮膚の細胞から作製したオリゴデンドロサイト前駆細胞を用いて試験管内で病態の再現に成功しました。PMDは小児に発症する発達障害で、オリゴデンドロサイト特異的に発現する遺伝子PLP1の異常によりおこります。遺伝子の異常により分化中のオリゴデンドロサイトが脳内で死滅し、髄鞘形成を妨げることがわかっています。現時点において、運動障害、痙性麻痺、てんかんなどの症状に対する緩和治療しかなく、根本的な治療法はありません。今回、成功したダイレクトリプログラミングでは大幅に短縮された作製時間内で病態の再現に成功したことから、今後の創薬開発加速が期待されます。
また今回作成に成功したオリゴデンドロサイト前駆細胞は移植後マウスの脳に生着し神経細胞に巻き付くことが証明されたことから、他の先天性髄鞘形成不全症や効果的な治療法に乏しい髄鞘疾患(多発性硬化症、視神経脊髄炎など)の移植再生医療への技術応用が期待されます。
学術誌Developmentに掲載された論文へのリンクは次の通りです。
https://journals.biologists.com/dev/article/149/20/dev199723/275808/Generation-of-functional-human-oligodendrocytes
信田広子研究員は2020年9月よりニュージャージー州ラトガース大学で研究室を立ち上げ、ダイレクトリプログラミングで作成したオリゴデンドロサイトを用いた髄鞘疾患の創薬、再生研究に取り組んでいます。
https://cabm.rutgers.edu/research/nobuta-lab
アイ・ピース(I Peace)について
アイ・ピースは、GMPiPS細胞の販売、及び医療用細胞の製造受託サービスをグローバルに展開しています。京都大学山中伸弥教授の研究室出身で、世界で初めてヒトiPS細胞の樹立成功を報告した論文の第二著者でもある田邊剛士 によって2015年に立ち上げられた会社です。iPS細胞の開発当初から研究に従事してきた田邊は、アイ・ピースを通じiPS細胞を全ての人々の手に届くものとすることを目指し、日々革新的な技術開発に取り組んでいます。アイ・ピース独自の技術により、コンタミネーションの懸念なく複数のドナー由来のiPS細胞を並行して製造することができ、多数のiPS細胞を適切な価格で提供することが可能となりました。PMDA・FDA基準に沿った高品質細胞製品として弊社のiPS細胞その他細胞製品を製薬会社・細胞医療開発会社に利用していただくことを通じ創薬・細胞医療開発を支援し、また、世界中の一人一人が自分自身のiPS細胞を持つことにより将来に備えることができるように個人向けのiPS細胞製造を進めています。細胞医療が一日も早く患者さんの手が届くものとなるよう、製薬会社・細胞医療開発会社を支援するとともに、個人向けiPS細胞バンキングサービスの確立により再生細胞医療の一日も早い普及を目指しています。
I Peace, Inc.
創始者・CEO:田邊剛士(Koji Tanabe)
創立:2015年
本社所在地:米国カリフォルニア州パロアルト
日本子会社:I Peace, Ltd.(アイ・ピース株式会社)、京都市
iPS細胞製造拠点(Peace Engine Kyoto):京都市
ウェブサイト https://www.ipeace.com
ダイレクトリプログラミングで
皮膚細胞 作られたオリゴデンドロサイト
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202207133742-O4-A6AYN2CH】【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202207133742-O3-f02G0gW3】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202207133742-O5-1Lk2068q】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202207133742-O1-n7N78WsG】
I Peace, Inc.(アイ・ピース株式会社)
809 San Antonio Road, Suite 7, Palo Alto, California 94303 U.S.A.
WEB: https://ipeace.com/
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202207133742-O2-0rPSnPOx】
2022年7月14日
I Peace, Inc.
GMP細胞開発製造受託企業アイ・ピース、スタンフォード大学、カリフォルニア大学(UCSF)との共同研究でヒト皮膚繊維芽細胞からオリゴデンドロサイト前駆細胞への ダイレクトリプログラミングに成功
アイ・ピース(I Peace)(https://www.ipeace.com )の田邊剛士および、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の信田広子研究員(現ラトガース大学助教授)は、皮膚繊維芽細胞(dermal fibroblast)に4つの遺伝子を導入することで、オリゴデンドロサイト前駆細胞に直接的に短期間で変換するダイレクトリプログラミングに成功しました。この研究は、スタンフォード大学ワーニグ教授、カリフォルニア大学サンフランシスコ校のロウィッチ教授らと共同でおこなわれたものです。この研究成果は学術誌Developmentオンライン版に6月24日掲載されました。
オリゴデドロサイトは神経細胞の軸索に髄鞘(myelin:ミエリン)を形成する細胞で、神経を囲む絶縁体の役割を果たし、電気信号が流れる速度を加速します。オリゴデンドロサイトの異常は大脳白質萎縮症を引き起こします。その病態解明・創薬や移植医療には多くのオリゴデンドロサイトの作製が必要です。これまで行われてきたヒトiPS細胞やES細胞からオリゴデドロサイトへの分化誘導による作製は分化誘導効率が悪く、また分化誘導には長い時間を要します。そのため移植医療や病態解明には高額の費用が必要で早期治療法開発ならびに創薬の妨げとなっていました。加えて、移植医療には未分化細胞の混入による腫瘍形成の可能性などの問題がありました。
今回、我々は皮膚の細胞から幹細胞状態を経ることなくオリゴデンドロサイト前駆細胞への変換に成功しました。驚くことに、皮膚から直接作製されたオリゴデンドロサイト前駆細胞は試験管内においても、マウスの脳に移植後においても、機能的なオリゴデンドロサイトに終末分化し、神経細胞に巻き付きミエリン鞘を形成しました。さらに先天性髄鞘形成不全症の一種ペリツェウス・メルツバッハー病(PMD)の患者由来の皮膚の細胞から作製したオリゴデンドロサイト前駆細胞を用いて試験管内で病態の再現に成功しました。PMDは小児に発症する発達障害で、オリゴデンドロサイト特異的に発現する遺伝子PLP1の異常によりおこります。遺伝子の異常により分化中のオリゴデンドロサイトが脳内で死滅し、髄鞘形成を妨げることがわかっています。現時点において、運動障害、痙性麻痺、てんかんなどの症状に対する緩和治療しかなく、根本的な治療法はありません。今回、成功したダイレクトリプログラミングでは大幅に短縮された作製時間内で病態の再現に成功したことから、今後の創薬開発加速が期待されます。
また今回作成に成功したオリゴデンドロサイト前駆細胞は移植後マウスの脳に生着し神経細胞に巻き付くことが証明されたことから、他の先天性髄鞘形成不全症や効果的な治療法に乏しい髄鞘疾患(多発性硬化症、視神経脊髄炎など)の移植再生医療への技術応用が期待されます。
学術誌Developmentに掲載された論文へのリンクは次の通りです。
https://journals.biologists.com/dev/article/149/20/dev199723/275808/Generation-of-functional-human-oligodendrocytes
信田広子研究員は2020年9月よりニュージャージー州ラトガース大学で研究室を立ち上げ、ダイレクトリプログラミングで作成したオリゴデンドロサイトを用いた髄鞘疾患の創薬、再生研究に取り組んでいます。
https://cabm.rutgers.edu/research/nobuta-lab
アイ・ピース(I Peace)について
アイ・ピースは、GMPiPS細胞の販売、及び医療用細胞の製造受託サービスをグローバルに展開しています。京都大学山中伸弥教授の研究室出身で、世界で初めてヒトiPS細胞の樹立成功を報告した論文の第二著者でもある田邊剛士 によって2015年に立ち上げられた会社です。iPS細胞の開発当初から研究に従事してきた田邊は、アイ・ピースを通じiPS細胞を全ての人々の手に届くものとすることを目指し、日々革新的な技術開発に取り組んでいます。アイ・ピース独自の技術により、コンタミネーションの懸念なく複数のドナー由来のiPS細胞を並行して製造することができ、多数のiPS細胞を適切な価格で提供することが可能となりました。PMDA・FDA基準に沿った高品質細胞製品として弊社のiPS細胞その他細胞製品を製薬会社・細胞医療開発会社に利用していただくことを通じ創薬・細胞医療開発を支援し、また、世界中の一人一人が自分自身のiPS細胞を持つことにより将来に備えることができるように個人向けのiPS細胞製造を進めています。細胞医療が一日も早く患者さんの手が届くものとなるよう、製薬会社・細胞医療開発会社を支援するとともに、個人向けiPS細胞バンキングサービスの確立により再生細胞医療の一日も早い普及を目指しています。
I Peace, Inc.
創始者・CEO:田邊剛士(Koji Tanabe)
創立:2015年
本社所在地:米国カリフォルニア州パロアルト
日本子会社:I Peace, Ltd.(アイ・ピース株式会社)、京都市
iPS細胞製造拠点(Peace Engine Kyoto):京都市
ウェブサイト https://www.ipeace.com
ダイレクトリプログラミングで
皮膚細胞 作られたオリゴデンドロサイト
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202207133742-O4-A6AYN2CH】【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202207133742-O3-f02G0gW3】
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