9月1日は「防災の日」 知っておきたい、万が一に備えるための「防災換気」
[22/09/01]
提供元:共同通信PRワイヤー
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自主的運営参加が求められる避難所と在宅避難に備えた換気のコツとは?
近年日本では、自然災害が頻発しています。自然災害は、経済的損失だけでなく、人命に関わる甚大な被害をも引き起こす可能性があることから、危険が差し迫っている場合は、安全な場所での避難が欠かせません。
今、コロナ禍を受け、災害時に社会的に人を集中させない分散避難の必要性が叫ばれています。自治体などでは、建物が安全ならば在宅避難を推奨する動きもあり、災害時の備えは自分の住まいから考えなければならないといえるでしょう。
そこで三菱電機株式会社は、9月1日「防災の日」を前に、防災士でもあるイラストレーターの草野かおるさんにご協力いただき、災害時に備えた空気マネジメント「防災換気」のノウハウについてとりまとめました。生活環境の維持や感染症対策に必須の「換気」ですが、それは災害時においても同じです。在宅避難時や避難所にて行う、防災行動としての換気のことを指して「防災換気」という造語を作成し、本ニュースレターではキーワードとして使用しています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202208245489-O11-e32u6ySo】
頻発する自然災害が、経済・人命の大きな損失に
■ 昨年の地震回数は過去5年で最高に、豪雨の回数も年々増加。
日本はその自然条件からさまざまな自然災害が発生しやすい特性を有しています。2021年は、福島県沖を震源とする地震をはじめ各地で大きな地震が発生し、夏には 台風や停滞する前線等の影響により全国各地で河川の氾濫や土砂災害が発生しました。また、地震と火山噴火は連動するとされていますが、日本では火山活動も活発化しており、2021年8月には、小笠原諸島で日本有史以来最大レベルの噴火が発生し、その被害は沖縄にまで及びました。
草野さんは、広範囲に及ぶ浸水など、最近の水害による被害額は以前とは桁違いとなるなか「これだけ技術が進化しても、自然災害による経済的損失は増加傾向にあり、大切な人命が自然の脅威にさらされるリスクは決して低いとはいえません」と、近年の自然災害から感じる怖さを語ってくれました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202208245489-O2-ObLR0a5D】
コロナ禍の大規模災害を受け、広まる「分散避難」の考え方
■ コロナ禍の大規模災害で避難所の課題が浮き彫りになり、分散避難が推奨される
2018年の西日本豪雨を教訓として、国は2019年から大雨のときに発表する防災情報を5段階の警戒レベルに分けて提供することにしました。レベル5の段階では、すでに災害が発生していると考えられ、レベル3や4の段階で危険な場所から避難先への速やかな避難が必要とされています。
しかし、市町村から避難勧告や避難指示が出ても、「“これまでも大丈夫だったから今回も大丈夫だろう”、“いざとなったら避難所に行けばいい”と考え、迅速な行動を起こさず、様子見をしている人も多いのではないか」と草野さんはみています。
さらに草野さんは「新型コロナウイルスなど感染症予防の観点から、今後は在宅避難が中心になる。“自宅が避難所”と考えてほしい」と話しています。
新型コロナウイルス感染症の影響下での初めての大規模災害となった「令和2年7月豪雨」を受け、政府は、避難所における新型コロナウイルスの感染防止を目的に、指定避難所以外の避難所の開設、ホテルや旅館等の宿泊施設に加え、安全な自宅での避難や、知人・親戚宅への避難も検討する必要があるなど「分散避難」の方針を打ち出しています。
「避難の選択肢が増えたことは、身を守るための方法を自分で考え選び取ることでもあるので、しっかり正しい情報と知識を身に付け、備えてほしい」と草野さんは語っています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202208245489-O3-7dU9G2m8】
■ 現在地のリスクに合わせ、状況に応じた最適な避難方法を取ることが重要
自然災害から命を守るため、重要なのが現在地のリスクを知ることができるハザードマップです。ハザードマップは、「洪水による浸水想定」や「土砂災害警戒区域」など、さまざまな種類があり、地域ごとの特性に合わせた避難行動を知ることができます。
草野さんは「自然災害は立地が全て。立地を理解することが重要」とし、「古い地図で昔川が流れていた場所や、かつて浸水した場所など、土地のリスクを知り、自治体が出している避難行動のフローなども参考にしながら、避難計画を立てておくことが重要」だと教えてくれました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202208245489-O4-oSn44VDy】
ニューノーマル時代に、考えるべき防災スキル「防災換気」
■ 災害時には免疫力も低下しがち、感染予防のための「防災換気」の知識を。
感染症を防ぐには、「感染源をなくす」「感染経路を断つ」「宿主の免疫力を上げる」この3点が欠かせません。
災害時はストレスがかかりやすく、免疫機能が下がりがちであることからも、感染経路を断つ対策の一つ「換気」はより重要になってきます。「防災換気」とは、このように健康を損ないやすくなる避難時における感染対策、生活環境の維持を目的とした換気行動なのです。
■新型コロナウイルスの主な感染経路の一つ「エアロゾル感染」は換気による対策が必須。
コロナ禍で「換気」の重要性は言われ続けてきましたが、最近その重要性がより増してきました。新型コロナウイルスの感染経路は、飛沫感染、接触感染、そしてウイルスを含む微粒子(エアロゾル)を空気を介して吸い込むエアロゾル感染がありますが、世界保健機関(WHO)や米国疾病対策センター(CDC)などは、主な感染経路をエアロゾル感染と飛沫感染としています。
エアロゾル感染は空気が拡散しやすい屋外ではリスクは高くないものの、密閉された屋内空間での感染リスクが指摘され、今年1月に釧路市のアイスホッケーの試合会場で発生した新型コロナウイルスの大規模なクラスターについても、国立感染症研究所は換気が不十分だったことを発生要因とし、空気が滞留したことで観客らがエアロゾル感染した可能性を示しています。
エアロゾル感染に否定的だった国立感染症研究所ですが、今年3月にはエアロゾル感染を感染経路に追加。さらに、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は、今年7月に換気による対策を強調した提言を行っています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202208245489-O5-2i3h3Ghn】
知っておきたい避難所での「防災換気」のポイント
■ 3密が起きやすい避難所は、常時あるいは定期的な換気が必須。
「避難所は、ホテルではなく、危険な場所から避難する“最低限命を守るための村”」と例える草野さん。 「避難者は、お互い協力し合いながら避難所という村を運営することが求められ、さらに協力し合うには、環境づくりに対する正しい知識を避難者各自が持っておくことが重要」と、避難所で暮らす心得を教えてくれました。
不特定多数の人数が過ごす避難所は「3密(密閉・密集・密接)」が起きやすいとされていることから、避難者はもちろん、避難所のスタッフの健康を守るためにも、感染拡?防?策として換気を徹底することは極めて重要です。そして、自主的運営が求められる避難所において、避難者自らが換気を意識し、行動することは感染予防の観点からも欠くことができません。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202208245489-O6-Oqo71pkm】
知っておきたい在宅避難に備えた「防災換気」のポイント
■在宅避難に備えて、換気システムのチェックと停電時への備えを
自宅にとどまり安全を確保する「在宅避難」も避難行動の一つです。万が一に備え、食料や飲み水、 生活用品の備蓄、家具転倒防止対策などに加え、換気状態のチェックや在宅避難時の換気対策に備えておくことも大切です。
特に、2003年6月以前に建てられた住宅は、24時間換気システムの設置が義務付けられておらず、自ら空気の流れをつくる必要があります。24時間換気システムは、「2時間で室内の空気を確実に入れ換える」ことができる構造で、各スイッチを常時運転させることで、確実な換気を行うことができますが、正しい使い方とメンテナンスは欠かせません。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202208245489-O12-WAyBu9EM】
その他の避難先での「防災換気」のポイント
■車両避難のリスクは、エコノミー症候群だけじゃない!
換気不足は、カラダに悪影響を及ぼすリスクも!
車両避難に関して、国は分散避難の手段として推奨していませんが、2016年に起きた熊本地震では余震の不安やペットがいるなどの事情から多くの被災者が車中泊をしたことで話題になりました。
車中泊は、エコノミークラス症候群や熱中症だけでなく、エンジンからの排気の逆流や、車内でのガス機器の使用による一酸化炭素中毒のリスクもあり、換気を欠かすことができません。草野さんは「車両避難を選択肢の一つとして考えるときには、十分注意してほしい」といいます。
■ 知人・友人宅への避難は、普段からの相談とハザードマップチェックを!
知人・友人の家への避難は、普段からの相談が重要です。また、ハザードマップなどで、予め安全性やリスクの知識を持っておくことも欠かせません。
避難をするときは、周囲の状況に十分注意し、安全な移動を行いましょう。換気については、「在宅避難」を参考に。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202208245489-O8-f3Q78TJ7】
賢く正しい換気術 “三菱電機の換気のすゝめ”
■気密性が高く空気が排出されにくい今の住宅は、新鮮な空気に入れ換える計画的な「換気」が重要
換気とは室内の汚れた空気を室外の新鮮な空気に入れ替えることです。昨今の住宅は気密性が高く、冷暖房効果や防音性が向上しています。また、プライバシーが確保され快適な空間となっていますが、その反面、室内の空気が外に排出されにくいため計画的に換気を行う必要があります。十分な換気を行わないとチリやホコリが室内に残るだけでなく、室内で発生する湿度などが排出されず、カビやダニが発生したり、床や壁が傷むなど住まいや生活する人に様々な問題が起こる可能性があります。本ニュースレターで「防災換気」を提唱したのも、これが大きな理由となっています。
このように、生活しているだけで室内の空気は汚れてしまうので、換気で新鮮な空気に入れ換えることはとても大切です。換気をこまめに行えば、私たちはいつもきれいな空気を吸うことができ、快適で健康的な生活環境を維持することができると言えます。
■換気扇がない部屋でも窓開け換気で効果的な換気ができる
換気扇がない部屋でも、窓開け換気で効率的に空気を入れ替えることができます。しかし、ただ窓を開ければよいというわけではなく、空気が循環するような工夫が必要です。この工夫を行うことで、避難時に電気が止まってしまった状況でも、効率的な換気を行うことができます。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202208245489-O9-Oe7Zi9JP】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202208245489-O10-Ckrl14g7】
三菱電機株式会社 中津川製作所
営業部 電材営業課 西崎 隆太
三菱電機株式会社では、他にも「換気」に関する情報発信を行っております。詳しくは下記のURLよりご確認下さい。
「換気」についての解説動画
https://www.youtube.com/watch?v=obtxVXR89EY
賢く正しい換気術についての詳細 「換気のすゝめ」https://www.mitsubishielectric.co.jp/home/kanki/index.html
近年日本では、自然災害が頻発しています。自然災害は、経済的損失だけでなく、人命に関わる甚大な被害をも引き起こす可能性があることから、危険が差し迫っている場合は、安全な場所での避難が欠かせません。
今、コロナ禍を受け、災害時に社会的に人を集中させない分散避難の必要性が叫ばれています。自治体などでは、建物が安全ならば在宅避難を推奨する動きもあり、災害時の備えは自分の住まいから考えなければならないといえるでしょう。
そこで三菱電機株式会社は、9月1日「防災の日」を前に、防災士でもあるイラストレーターの草野かおるさんにご協力いただき、災害時に備えた空気マネジメント「防災換気」のノウハウについてとりまとめました。生活環境の維持や感染症対策に必須の「換気」ですが、それは災害時においても同じです。在宅避難時や避難所にて行う、防災行動としての換気のことを指して「防災換気」という造語を作成し、本ニュースレターではキーワードとして使用しています。
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頻発する自然災害が、経済・人命の大きな損失に
■ 昨年の地震回数は過去5年で最高に、豪雨の回数も年々増加。
日本はその自然条件からさまざまな自然災害が発生しやすい特性を有しています。2021年は、福島県沖を震源とする地震をはじめ各地で大きな地震が発生し、夏には 台風や停滞する前線等の影響により全国各地で河川の氾濫や土砂災害が発生しました。また、地震と火山噴火は連動するとされていますが、日本では火山活動も活発化しており、2021年8月には、小笠原諸島で日本有史以来最大レベルの噴火が発生し、その被害は沖縄にまで及びました。
草野さんは、広範囲に及ぶ浸水など、最近の水害による被害額は以前とは桁違いとなるなか「これだけ技術が進化しても、自然災害による経済的損失は増加傾向にあり、大切な人命が自然の脅威にさらされるリスクは決して低いとはいえません」と、近年の自然災害から感じる怖さを語ってくれました。
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コロナ禍の大規模災害を受け、広まる「分散避難」の考え方
■ コロナ禍の大規模災害で避難所の課題が浮き彫りになり、分散避難が推奨される
2018年の西日本豪雨を教訓として、国は2019年から大雨のときに発表する防災情報を5段階の警戒レベルに分けて提供することにしました。レベル5の段階では、すでに災害が発生していると考えられ、レベル3や4の段階で危険な場所から避難先への速やかな避難が必要とされています。
しかし、市町村から避難勧告や避難指示が出ても、「“これまでも大丈夫だったから今回も大丈夫だろう”、“いざとなったら避難所に行けばいい”と考え、迅速な行動を起こさず、様子見をしている人も多いのではないか」と草野さんはみています。
さらに草野さんは「新型コロナウイルスなど感染症予防の観点から、今後は在宅避難が中心になる。“自宅が避難所”と考えてほしい」と話しています。
新型コロナウイルス感染症の影響下での初めての大規模災害となった「令和2年7月豪雨」を受け、政府は、避難所における新型コロナウイルスの感染防止を目的に、指定避難所以外の避難所の開設、ホテルや旅館等の宿泊施設に加え、安全な自宅での避難や、知人・親戚宅への避難も検討する必要があるなど「分散避難」の方針を打ち出しています。
「避難の選択肢が増えたことは、身を守るための方法を自分で考え選び取ることでもあるので、しっかり正しい情報と知識を身に付け、備えてほしい」と草野さんは語っています。
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■ 現在地のリスクに合わせ、状況に応じた最適な避難方法を取ることが重要
自然災害から命を守るため、重要なのが現在地のリスクを知ることができるハザードマップです。ハザードマップは、「洪水による浸水想定」や「土砂災害警戒区域」など、さまざまな種類があり、地域ごとの特性に合わせた避難行動を知ることができます。
草野さんは「自然災害は立地が全て。立地を理解することが重要」とし、「古い地図で昔川が流れていた場所や、かつて浸水した場所など、土地のリスクを知り、自治体が出している避難行動のフローなども参考にしながら、避難計画を立てておくことが重要」だと教えてくれました。
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ニューノーマル時代に、考えるべき防災スキル「防災換気」
■ 災害時には免疫力も低下しがち、感染予防のための「防災換気」の知識を。
感染症を防ぐには、「感染源をなくす」「感染経路を断つ」「宿主の免疫力を上げる」この3点が欠かせません。
災害時はストレスがかかりやすく、免疫機能が下がりがちであることからも、感染経路を断つ対策の一つ「換気」はより重要になってきます。「防災換気」とは、このように健康を損ないやすくなる避難時における感染対策、生活環境の維持を目的とした換気行動なのです。
■新型コロナウイルスの主な感染経路の一つ「エアロゾル感染」は換気による対策が必須。
コロナ禍で「換気」の重要性は言われ続けてきましたが、最近その重要性がより増してきました。新型コロナウイルスの感染経路は、飛沫感染、接触感染、そしてウイルスを含む微粒子(エアロゾル)を空気を介して吸い込むエアロゾル感染がありますが、世界保健機関(WHO)や米国疾病対策センター(CDC)などは、主な感染経路をエアロゾル感染と飛沫感染としています。
エアロゾル感染は空気が拡散しやすい屋外ではリスクは高くないものの、密閉された屋内空間での感染リスクが指摘され、今年1月に釧路市のアイスホッケーの試合会場で発生した新型コロナウイルスの大規模なクラスターについても、国立感染症研究所は換気が不十分だったことを発生要因とし、空気が滞留したことで観客らがエアロゾル感染した可能性を示しています。
エアロゾル感染に否定的だった国立感染症研究所ですが、今年3月にはエアロゾル感染を感染経路に追加。さらに、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は、今年7月に換気による対策を強調した提言を行っています。
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知っておきたい避難所での「防災換気」のポイント
■ 3密が起きやすい避難所は、常時あるいは定期的な換気が必須。
「避難所は、ホテルではなく、危険な場所から避難する“最低限命を守るための村”」と例える草野さん。 「避難者は、お互い協力し合いながら避難所という村を運営することが求められ、さらに協力し合うには、環境づくりに対する正しい知識を避難者各自が持っておくことが重要」と、避難所で暮らす心得を教えてくれました。
不特定多数の人数が過ごす避難所は「3密(密閉・密集・密接)」が起きやすいとされていることから、避難者はもちろん、避難所のスタッフの健康を守るためにも、感染拡?防?策として換気を徹底することは極めて重要です。そして、自主的運営が求められる避難所において、避難者自らが換気を意識し、行動することは感染予防の観点からも欠くことができません。
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知っておきたい在宅避難に備えた「防災換気」のポイント
■在宅避難に備えて、換気システムのチェックと停電時への備えを
自宅にとどまり安全を確保する「在宅避難」も避難行動の一つです。万が一に備え、食料や飲み水、 生活用品の備蓄、家具転倒防止対策などに加え、換気状態のチェックや在宅避難時の換気対策に備えておくことも大切です。
特に、2003年6月以前に建てられた住宅は、24時間換気システムの設置が義務付けられておらず、自ら空気の流れをつくる必要があります。24時間換気システムは、「2時間で室内の空気を確実に入れ換える」ことができる構造で、各スイッチを常時運転させることで、確実な換気を行うことができますが、正しい使い方とメンテナンスは欠かせません。
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その他の避難先での「防災換気」のポイント
■車両避難のリスクは、エコノミー症候群だけじゃない!
換気不足は、カラダに悪影響を及ぼすリスクも!
車両避難に関して、国は分散避難の手段として推奨していませんが、2016年に起きた熊本地震では余震の不安やペットがいるなどの事情から多くの被災者が車中泊をしたことで話題になりました。
車中泊は、エコノミークラス症候群や熱中症だけでなく、エンジンからの排気の逆流や、車内でのガス機器の使用による一酸化炭素中毒のリスクもあり、換気を欠かすことができません。草野さんは「車両避難を選択肢の一つとして考えるときには、十分注意してほしい」といいます。
■ 知人・友人宅への避難は、普段からの相談とハザードマップチェックを!
知人・友人の家への避難は、普段からの相談が重要です。また、ハザードマップなどで、予め安全性やリスクの知識を持っておくことも欠かせません。
避難をするときは、周囲の状況に十分注意し、安全な移動を行いましょう。換気については、「在宅避難」を参考に。
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賢く正しい換気術 “三菱電機の換気のすゝめ”
■気密性が高く空気が排出されにくい今の住宅は、新鮮な空気に入れ換える計画的な「換気」が重要
換気とは室内の汚れた空気を室外の新鮮な空気に入れ替えることです。昨今の住宅は気密性が高く、冷暖房効果や防音性が向上しています。また、プライバシーが確保され快適な空間となっていますが、その反面、室内の空気が外に排出されにくいため計画的に換気を行う必要があります。十分な換気を行わないとチリやホコリが室内に残るだけでなく、室内で発生する湿度などが排出されず、カビやダニが発生したり、床や壁が傷むなど住まいや生活する人に様々な問題が起こる可能性があります。本ニュースレターで「防災換気」を提唱したのも、これが大きな理由となっています。
このように、生活しているだけで室内の空気は汚れてしまうので、換気で新鮮な空気に入れ換えることはとても大切です。換気をこまめに行えば、私たちはいつもきれいな空気を吸うことができ、快適で健康的な生活環境を維持することができると言えます。
■換気扇がない部屋でも窓開け換気で効果的な換気ができる
換気扇がない部屋でも、窓開け換気で効率的に空気を入れ替えることができます。しかし、ただ窓を開ければよいというわけではなく、空気が循環するような工夫が必要です。この工夫を行うことで、避難時に電気が止まってしまった状況でも、効率的な換気を行うことができます。
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三菱電機株式会社 中津川製作所
営業部 電材営業課 西崎 隆太
三菱電機株式会社では、他にも「換気」に関する情報発信を行っております。詳しくは下記のURLよりご確認下さい。
「換気」についての解説動画
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賢く正しい換気術についての詳細 「換気のすゝめ」https://www.mitsubishielectric.co.jp/home/kanki/index.html