効率的な河川維持管理に寄与する河川管理施設変状評価システムを開発しました
[22/08/30]
提供元:共同通信PRワイヤー
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株式会社建設技術研究所(本社:東京都中央区、代表取締役社長:中村哲己)は、効率的な河川の維持管理に寄与するAI画像解析を連動させた河川管理施設変状評価システムを開発しました。
1.河川堤防等の点検作業・結果評価における課題
高度成長期に整備された河川管理施設の老朽化が著しくなっている中で、河川法改正では河川管理施設を良好な状態に保つことが規定されています。しかし、延長が長い河川堤防などの点検作業や点検結果のデータの処理には多くのマンパワーが必要なだけでなく、評価者によって施設の変状の評価結果にバラつきが生じるなどの課題が生じています。
2.AIによる点検データ分析・評価システムの構築
直轄河川における堤防点検の結果は、「RiMaDIS」というシステムで一元管理されています。この膨大な点検データを自動的に読み取り、連続的にAIによる画像解析を実施することで変状種別、変状ランクの評価を行うことができるシステムを構築しました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202208305698-O1-NW73IAVo】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202208305698-O2-8Y8EIm82】
3.AIによる点検データ分析・評価システムの効果
(1)RiMmaDISデータからの変状種別、変状ランク自動判定による時短
開発したシステムを用いることにより、一致率(変状や変状ランクに対して、人が判断した結果とAIが判断した結果が同じになる割合)は、全体として60〜80%程度の精度(解像度や変状種別によって精度にバラつきあり)が確保できるとともに、一次スクリーニング作業やアウトプットの照査等に活用でき業務の効率化を図ることができるようになりました。
(2)動画と連携させたAI画像解析の開発による現場調査の時短と精度の確保
鋼矢板護岸のように延長が長い連続した施設の点検は、現地での写真撮影にも時間を要します。本システムは市販のウェラブルカメラによる動画から静止画を任意のステップで切り出す機能を付加することで、1枚ずつ写真を撮影する従来の方法より約3割の時短が確認できました。また、その静止画を上述したAI画像解析で読み取ることで変状種別を一定精度で判定が可能となり業務の生産性向上につながります。
4.今後の展開
今年度は、実業務に展開し学習を重ねることで精度向上と効率化の両立を図るべくシステムの改良を行い、2024年度には国や自治体の河川維持管理業務での実用化を目指します。これにより時間を要していた河川維持管理点検等の負担軽減、効率アップに寄与できると考えます。
1.河川堤防等の点検作業・結果評価における課題
高度成長期に整備された河川管理施設の老朽化が著しくなっている中で、河川法改正では河川管理施設を良好な状態に保つことが規定されています。しかし、延長が長い河川堤防などの点検作業や点検結果のデータの処理には多くのマンパワーが必要なだけでなく、評価者によって施設の変状の評価結果にバラつきが生じるなどの課題が生じています。
2.AIによる点検データ分析・評価システムの構築
直轄河川における堤防点検の結果は、「RiMaDIS」というシステムで一元管理されています。この膨大な点検データを自動的に読み取り、連続的にAIによる画像解析を実施することで変状種別、変状ランクの評価を行うことができるシステムを構築しました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202208305698-O1-NW73IAVo】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202208305698-O2-8Y8EIm82】
3.AIによる点検データ分析・評価システムの効果
(1)RiMmaDISデータからの変状種別、変状ランク自動判定による時短
開発したシステムを用いることにより、一致率(変状や変状ランクに対して、人が判断した結果とAIが判断した結果が同じになる割合)は、全体として60〜80%程度の精度(解像度や変状種別によって精度にバラつきあり)が確保できるとともに、一次スクリーニング作業やアウトプットの照査等に活用でき業務の効率化を図ることができるようになりました。
(2)動画と連携させたAI画像解析の開発による現場調査の時短と精度の確保
鋼矢板護岸のように延長が長い連続した施設の点検は、現地での写真撮影にも時間を要します。本システムは市販のウェラブルカメラによる動画から静止画を任意のステップで切り出す機能を付加することで、1枚ずつ写真を撮影する従来の方法より約3割の時短が確認できました。また、その静止画を上述したAI画像解析で読み取ることで変状種別を一定精度で判定が可能となり業務の生産性向上につながります。
4.今後の展開
今年度は、実業務に展開し学習を重ねることで精度向上と効率化の両立を図るべくシステムの改良を行い、2024年度には国や自治体の河川維持管理業務での実用化を目指します。これにより時間を要していた河川維持管理点検等の負担軽減、効率アップに寄与できると考えます。