第36回 東洋大学「現代学生百人一首」 入選作品100首、小学生の部入選作品10首を発表
[23/01/16]
提供元:共同通信PRワイヤー
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2023年1月16日
東洋大学
若者の感性で振り返る2022年
<文部科学省後援>
第36回 東洋大学「現代学生百人一首」
入選作品100首、小学生の部入選作品10首を発表
日本国内外から集まった“現代の学生”ならではの
ユニークな65,966首の作品から選定
URL:https://www.toyo.ac.jp/social-partnership/issyu/
東洋大学(東京都文京区/学長・矢口悦子)が実施する「現代学生百人一首」は、本学が1987年に創立100周年を迎えた際に、「百」にちなんだ記念行事のひとつとして始めた事業であり、毎年大きな反響と多くの方々からのご支持をいただいております。全国で最も累計応募数の多い短歌コンクール(※)であり、第1回から第36回までの累計応募作品数は1,717,490首を数えます。
36回目となる今回は、65,966首の作品が寄せられました。ここに紹介する入選作品100首からは、2022年の話題や世の中の出来事、そして日常生活に対する若者たちの感性をうかがい知ることができます。作品募集のテーマである「現代学生のものの見方・生活感覚」を基準に、厳正に審査された入選作品100首を発表するとともに、小学生の部 入選作品10首も併せて紹介いたします。また、学校全体で取組み、多数の優れた作品を応募いただいた学校に贈呈する「学校特別賞」も5校選出いたしました。
(※)2023年1月12日 本学調べ
<第36回 東洋大学「現代学生百人一首」概要>
■テーマ :「現代学生のものの見方・生活感覚」を詠みこんだ短歌
■応募総数 : 65,966首(内、小学生280首)
■応募校総数: 675校
■応募期間 : 2022年9月16日(金)〜10月12日(水)
■選考方法 : 東洋大学「現代学生百人一首」選考委員会にて選考
<選考委員長>
・高柳 祐子 東洋大学文学部准教授
<選考委員>
・河地 修 東洋大学名誉教授
・米川千嘉子 歌人/歌誌「かりん」編集委員・毎日新聞歌壇選者
・藤島 秀憲 歌人/歌誌「心の花」編集委員、NHK学園短歌講座専任講師
詳細は、本学Webサイト内、現代学生百人一首ページ(https://www.toyo.ac.jp/social-partnership/issyu/)よりご覧ください。
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≪CONTENTS≫
第36回 応募作品を振り返って ・・・P.2
2022年の世相が反映された入選作品 ・・・P.2
入選作品100首 ・・・P.3〜6
小学生の部入選作品10首/日本語学校・海外協定校優秀作品 ・・・P.7
応募校数・応募作品数データ・「学校特別賞」受賞5校 ・・・P.8
累計応募作品数(第1回〜第36回) ・・・P.9
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<第36回 応募作品を振り返って>
3年ぶりの「日常」
コロナ禍も3年目。マスクが必需品の生活、自身や家族の感染など、コロナ以降の生活様式が当たり前となった一方で、部活動や学校行事、地域のイベントなどが再開され、「3年ぶり」という表現が見られるなど、少しずつ元の日常を取り戻しています。
今回の応募作品には、家族や友人と過ごす“普通の”夏休みの様子がうかがえる歌、試合に向かう緊張や引退する先輩から引き継ぐ思いなど活動が再開された部活動にまつわる歌、「合唱コンクール」「文化祭」「修学旅行」など対面で開催された学校行事にまつわる歌など、オンラインとは違うリアルな体験で感じた気持ちや再び交流できる喜びを詠んだ歌が多く寄せられました。
■2022年の世相が反映された入選作品
【学校生活】
・十六の僕らの翅(はね)はひしゃげてる好きも嫌いも言えず震えて(№5)
・鳥海(ちょうかい)の涼しき風にあおがれるテントの中に登山部眠る(№8)
・手に持った鑷子(せっし)の冷たさ身にしみるこれから看てゆく命の尊さ(№12)
・マスク越し飽きるほど見た君の顔弁当開けばまた別の君(№42)
・文化祭初の対面ミュージカル拍手はこんなに嬉しかったか(№43)
・板隔てバーガー頬張り笑い合う今ある幸せ一口味わう(№77)
・溶接をやってくうちに見えてくる理屈を超えた感覚の世界(№88)
学校生活に対面での活動や行事が戻り、そこで感じた思いや情景を詠んだ歌が多く見られました。専門的な学びの場を詠んだ歌には若者ならではの感性が光る作品が見られました。
【時事・社会問題】
・二個上の兄と迎える成人は心の準備全然出来ない(№3)
・分からないものを分からぬものとして楽しむ心スマホで消えた(№50)
・十一年経っても私は帰りたい私の故郷いわきの町へ(№60)
・なぜだろうみんなと違うだけなのに間違いなんかじゃないはずなのに(№65)
・青い空金色(こんじき)の野のウクライナ描くためには赤はいらない(№72)
・嫌なこと「多様性」だとまるめられ少し不安な私の未来(№73)
違いを受け入れる歌がある一方で、「多様性」という言葉で理解したつもりになって思考停止してしまうことへの危機意識を詠んだ歌もありました。ウクライナについて平和を願う気持ちを率直に詠んだ作品も多数寄せられ、実社会にむける若い世代のまなざしを感じました。
【日常生活】
・三年の時経て揺れる火薬の香(か)湖水にひかる花のなつかし(№4)
・流行語若者「それな」祖母「んだず」祖母が使うとめんこいばかり(№10)
・暑い中私も食べたい芋煮会担当業務は検温だった(№14)
・インスタのQRコードでよろしくね女子高生の名刺交換(№17)
・まじやばいガチでえぐいわそれは草スパイのような僕らの会話(№56)
・塾帰り空のスクリーン茜色そっとスマホをリュックに入れる(№58)
・未来への地図がないまま歩き出す自由の苦しさ知ったこの夏(№68)
・内定の通知書そっと見せてみた親の笑顔が忘れられない(№74)
若者らしい流行り言葉やSNSを使いこなす毎日。その一方でスマホからそっと離れてみる試みも。未来への選択肢に直面して、悩む若者らしい歌も寄せられました。
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= 「学校特別賞」受賞5校 =
山形県 山形県立山辺高等学校 ・・・・本リリースP.3に作品掲載
千葉県 芝浦工業大学柏高等学校 ・・・・本リリースP.3に作品掲載
神奈川県 慶應義塾普通部 ・・・・本リリースP.5に作品掲載
京都府 京都女子中学校 ・・・・本リリースP.6に作品掲載
長崎県 佐世保市立日野中学校 ・・・・本リリースP.6に作品掲載
※学校特別賞は、全校をあげて多数の優れた作品を応募された学校に贈呈します。
また、受賞校には本学より盾を授与します。
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※下記詳細につきましては、添付リリースをご確認ください。
・入選作品100首
・小学生の部入選作品10首/日本語学校・海外協定校優秀作品
・累計応募作品数(第1回〜第36回)
東洋大学
若者の感性で振り返る2022年
<文部科学省後援>
第36回 東洋大学「現代学生百人一首」
入選作品100首、小学生の部入選作品10首を発表
日本国内外から集まった“現代の学生”ならではの
ユニークな65,966首の作品から選定
URL:https://www.toyo.ac.jp/social-partnership/issyu/
東洋大学(東京都文京区/学長・矢口悦子)が実施する「現代学生百人一首」は、本学が1987年に創立100周年を迎えた際に、「百」にちなんだ記念行事のひとつとして始めた事業であり、毎年大きな反響と多くの方々からのご支持をいただいております。全国で最も累計応募数の多い短歌コンクール(※)であり、第1回から第36回までの累計応募作品数は1,717,490首を数えます。
36回目となる今回は、65,966首の作品が寄せられました。ここに紹介する入選作品100首からは、2022年の話題や世の中の出来事、そして日常生活に対する若者たちの感性をうかがい知ることができます。作品募集のテーマである「現代学生のものの見方・生活感覚」を基準に、厳正に審査された入選作品100首を発表するとともに、小学生の部 入選作品10首も併せて紹介いたします。また、学校全体で取組み、多数の優れた作品を応募いただいた学校に贈呈する「学校特別賞」も5校選出いたしました。
(※)2023年1月12日 本学調べ
<第36回 東洋大学「現代学生百人一首」概要>
■テーマ :「現代学生のものの見方・生活感覚」を詠みこんだ短歌
■応募総数 : 65,966首(内、小学生280首)
■応募校総数: 675校
■応募期間 : 2022年9月16日(金)〜10月12日(水)
■選考方法 : 東洋大学「現代学生百人一首」選考委員会にて選考
<選考委員長>
・高柳 祐子 東洋大学文学部准教授
<選考委員>
・河地 修 東洋大学名誉教授
・米川千嘉子 歌人/歌誌「かりん」編集委員・毎日新聞歌壇選者
・藤島 秀憲 歌人/歌誌「心の花」編集委員、NHK学園短歌講座専任講師
詳細は、本学Webサイト内、現代学生百人一首ページ(https://www.toyo.ac.jp/social-partnership/issyu/)よりご覧ください。
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≪CONTENTS≫
第36回 応募作品を振り返って ・・・P.2
2022年の世相が反映された入選作品 ・・・P.2
入選作品100首 ・・・P.3〜6
小学生の部入選作品10首/日本語学校・海外協定校優秀作品 ・・・P.7
応募校数・応募作品数データ・「学校特別賞」受賞5校 ・・・P.8
累計応募作品数(第1回〜第36回) ・・・P.9
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<第36回 応募作品を振り返って>
3年ぶりの「日常」
コロナ禍も3年目。マスクが必需品の生活、自身や家族の感染など、コロナ以降の生活様式が当たり前となった一方で、部活動や学校行事、地域のイベントなどが再開され、「3年ぶり」という表現が見られるなど、少しずつ元の日常を取り戻しています。
今回の応募作品には、家族や友人と過ごす“普通の”夏休みの様子がうかがえる歌、試合に向かう緊張や引退する先輩から引き継ぐ思いなど活動が再開された部活動にまつわる歌、「合唱コンクール」「文化祭」「修学旅行」など対面で開催された学校行事にまつわる歌など、オンラインとは違うリアルな体験で感じた気持ちや再び交流できる喜びを詠んだ歌が多く寄せられました。
■2022年の世相が反映された入選作品
【学校生活】
・十六の僕らの翅(はね)はひしゃげてる好きも嫌いも言えず震えて(№5)
・鳥海(ちょうかい)の涼しき風にあおがれるテントの中に登山部眠る(№8)
・手に持った鑷子(せっし)の冷たさ身にしみるこれから看てゆく命の尊さ(№12)
・マスク越し飽きるほど見た君の顔弁当開けばまた別の君(№42)
・文化祭初の対面ミュージカル拍手はこんなに嬉しかったか(№43)
・板隔てバーガー頬張り笑い合う今ある幸せ一口味わう(№77)
・溶接をやってくうちに見えてくる理屈を超えた感覚の世界(№88)
学校生活に対面での活動や行事が戻り、そこで感じた思いや情景を詠んだ歌が多く見られました。専門的な学びの場を詠んだ歌には若者ならではの感性が光る作品が見られました。
【時事・社会問題】
・二個上の兄と迎える成人は心の準備全然出来ない(№3)
・分からないものを分からぬものとして楽しむ心スマホで消えた(№50)
・十一年経っても私は帰りたい私の故郷いわきの町へ(№60)
・なぜだろうみんなと違うだけなのに間違いなんかじゃないはずなのに(№65)
・青い空金色(こんじき)の野のウクライナ描くためには赤はいらない(№72)
・嫌なこと「多様性」だとまるめられ少し不安な私の未来(№73)
違いを受け入れる歌がある一方で、「多様性」という言葉で理解したつもりになって思考停止してしまうことへの危機意識を詠んだ歌もありました。ウクライナについて平和を願う気持ちを率直に詠んだ作品も多数寄せられ、実社会にむける若い世代のまなざしを感じました。
【日常生活】
・三年の時経て揺れる火薬の香(か)湖水にひかる花のなつかし(№4)
・流行語若者「それな」祖母「んだず」祖母が使うとめんこいばかり(№10)
・暑い中私も食べたい芋煮会担当業務は検温だった(№14)
・インスタのQRコードでよろしくね女子高生の名刺交換(№17)
・まじやばいガチでえぐいわそれは草スパイのような僕らの会話(№56)
・塾帰り空のスクリーン茜色そっとスマホをリュックに入れる(№58)
・未来への地図がないまま歩き出す自由の苦しさ知ったこの夏(№68)
・内定の通知書そっと見せてみた親の笑顔が忘れられない(№74)
若者らしい流行り言葉やSNSを使いこなす毎日。その一方でスマホからそっと離れてみる試みも。未来への選択肢に直面して、悩む若者らしい歌も寄せられました。
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= 「学校特別賞」受賞5校 =
山形県 山形県立山辺高等学校 ・・・・本リリースP.3に作品掲載
千葉県 芝浦工業大学柏高等学校 ・・・・本リリースP.3に作品掲載
神奈川県 慶應義塾普通部 ・・・・本リリースP.5に作品掲載
京都府 京都女子中学校 ・・・・本リリースP.6に作品掲載
長崎県 佐世保市立日野中学校 ・・・・本リリースP.6に作品掲載
※学校特別賞は、全校をあげて多数の優れた作品を応募された学校に贈呈します。
また、受賞校には本学より盾を授与します。
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※下記詳細につきましては、添付リリースをご確認ください。
・入選作品100首
・小学生の部入選作品10首/日本語学校・海外協定校優秀作品
・累計応募作品数(第1回〜第36回)