『egaku』を活用した栄養ケア・マネジメントで サービス品質向上とマネジメント力強化を実現
[23/06/29]
提供元:共同通信PRワイヤー
提供元:共同通信PRワイヤー
2023年6月29日
SOMPOケア株式会社
2023年6月29日
『egaku』を活用した栄養ケア・マネジメントで サービス品質向上とマネジメント力強化を実現
SOMPOケア株式会社(本社:東京都品川区/代表取締役社長 鷲見 隆充、以下、「当社」)は、介護現場で生み出される豊富なリアルデータを収集・解析し、新しい価値を生み出すソリューションを開発し提供する介護リアルデータプラットフォーム『egaku』の活用を推進しています。
このたび、当社の介護付きホームにおいて管理栄養士が『egaku』を活用することで、ご入居者の低栄養リスク等を早期に把握し、より効果的な栄養ケアや栄養相談が可能になりました。また、管理栄養士の事務作業時間や分析時間が大幅に短縮され、さらなるサービス品質向上やご入居者の健康寿命延伸が期待できる結果となりました。
1.背景と目的
特別養護老人ホーム等の介護保険施設では、栄養士の人員配置基準に定めがあり、近年は栄養マネジメント強化加算が設けられるなど、栄養ケア・マネジメントの強化が求められています。その一方で、当社も運営する介護付きホーム等の有料老人ホームには、栄養士の配置や栄養ケア・マネジメントについての定めはなく、各介護事業者が独自に取り組んでいます。
当社では、介護付きホーム「ラヴィーレ」ブランドにおいて2011年から栄養ケア・マネジメントを強化しており、管理栄養士を2ホームに1名程度の割合で配置しています。これまでの取組みのなかで、新規入居者の約半数に低栄養のリスクがあり、高リスクの方には早期の段階で栄養ケアの介入をすることで、短期間で大幅に栄養改善が見られるなど、一定の成果を出してきました。
2022年度からは、従来、管理栄養士を配置していなかった介護付きホーム「そんぽの家」ブランドにおいても栄養ケア・マネジメントを実施し、介護やリハビリなど身体面だけではなく、食事と栄養面からのサポートをより強化していくこととしました。実施に当たっては、各ホームに管理栄養士を配置するのではなく、管理栄養士がそれぞれ最大のパフォーマンスを発揮しながら、栄養ケア・マネジメントや介護の品質を維持することにチャレンジするため、介護リアルデータプラットフォーム『egaku』を活用しました。
2.介護付きホーム「そんぽの家」ブランドでの取組み
(1)取組み概要
今回、『egaku』を活用した栄養ケア・マネジメントの対象としたのは、管理栄養士未配置の「そんぽの家」157ホームです。栄養ケア・マネジメントは、(1)栄養スクリーニング(低栄養状態の把握)、(2)栄養アセスメント(栄養課題の抽出)、(3)栄養ケア計画、(4)計画の実行・栄養モニタリング(栄養状態の評価)というPDCAサイクルを回すことで、ご入居者の健康を支えていきます。
以前は、低栄養リスクや口腔状態、経口摂取状況、褥瘡の有無など栄養スクリーニングをするための情報や、体重の増減や食事摂取量、その他今後の栄養状態を予測する栄養アセスメントに必要な情報を取得するためには、さまざまなシステムや記録を確認しなければならず、多大な時間を要していました。しかし『egaku』を活用することによって、あらゆる必要情報の収集から、低栄養リスク判定や、今後の栄養状態への示唆までが即座に可能となりました。
具体的には、本社で毎月『egaku』を活用してご利用者の栄養状態を確認し、担当管理栄養士に必要情報を提供します。担当管理栄養士は、ホームのご利用者に対する栄養訪問時、その情報を基にミールラウンド(実際にご利用者の食事摂取状況・食べ方等を評価すること)等を通して摂食・嚥下状況の変化や、食事形態の適否等の確認を行います。情報分析が正確化したことで課題が把握しやすくなり、継続的な栄養改善、栄養ケア・マネジメントのPDCAサイクルの実践ができるようになりました。
(参考)egakuを活用した栄養ケア・マネジメントのイメージ
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202306296739-O1-eomi1611】
(2)取組み結果
『egaku』を活用した栄養ケア・マネジメントを実施した結果、ご入居者に対して早期に栄養ケアや栄養相談の実施が可能になりました。さらに、管理栄養士の事務作業時間や分析時間が大幅に短縮し、管理栄養士が一人当たり20以上のホームを担当し、効率的に対応することができるようになりました。管理栄養士を配置している「ラヴィーレ」では、帳票の作成やデータ入力、カンファレンスのための事前準備など、一人の管理栄養士が1ホームで要する事務業務時間は約12時間/月ですが、『egaku』を活用した「そんぽの家」では、約2時間/月という結果になりました。
また、導入前と比べて、ご入居者の栄養改善率に向上が見られました。具体的には、半年前に低栄養中リスクだった方が維持または低リスクに改善した割合は約82%、低栄養高リスクだった方が中・低リスクに改善した割合は約64%でした。さらに、ご逝去を含む退去率を、低栄養中リスクだった方は約5%、高リスクだった方は約8%抑制することができました。つまり、栄養ケア・マネジメントは健康寿命の延伸に繋がる取組みであり、『egaku』を活用することによって、より効率的にそれを実現する可能性があることが示されました。
(参考)管理栄養士のデータ入力等の事務業務時間/月 ※1ホームあたり
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202306296739-O2-pOpAxuD3】
3.今後目指したいこと
今後はさらに『egaku』活用の幅を広げ、管理栄養士だけではなくホームの管理者やケアマネジャーが、低栄養リスクの発見や分析が可能となるような、オンライン栄養教育プログラムを開発する計画です。また、ご入居者の困りごとやご要望を確認し、お一人おひとりに最適なリモート栄養相談を導入していきます。
『egaku』で実現したいのは、超高齢社会である日本において多くの高齢者、介護事業者を支えることです。『egaku』を活用した栄養ケアの取組みを、当社のみならず他の介護事業者、そしてそのご入居者にもお届けできるよう展開を計画しており、2024年にはその第一歩を踏み出せるように準備を進めていきます。ご入居者が一日でも長く健康に生活できること、また、ホームの職員が抱える栄養に関する困りごとや悩みの解決支援の仕組みを、『egaku』を活用し構築していきます。
以上
SOMPOケア株式会社
2023年6月29日
『egaku』を活用した栄養ケア・マネジメントで サービス品質向上とマネジメント力強化を実現
SOMPOケア株式会社(本社:東京都品川区/代表取締役社長 鷲見 隆充、以下、「当社」)は、介護現場で生み出される豊富なリアルデータを収集・解析し、新しい価値を生み出すソリューションを開発し提供する介護リアルデータプラットフォーム『egaku』の活用を推進しています。
このたび、当社の介護付きホームにおいて管理栄養士が『egaku』を活用することで、ご入居者の低栄養リスク等を早期に把握し、より効果的な栄養ケアや栄養相談が可能になりました。また、管理栄養士の事務作業時間や分析時間が大幅に短縮され、さらなるサービス品質向上やご入居者の健康寿命延伸が期待できる結果となりました。
1.背景と目的
特別養護老人ホーム等の介護保険施設では、栄養士の人員配置基準に定めがあり、近年は栄養マネジメント強化加算が設けられるなど、栄養ケア・マネジメントの強化が求められています。その一方で、当社も運営する介護付きホーム等の有料老人ホームには、栄養士の配置や栄養ケア・マネジメントについての定めはなく、各介護事業者が独自に取り組んでいます。
当社では、介護付きホーム「ラヴィーレ」ブランドにおいて2011年から栄養ケア・マネジメントを強化しており、管理栄養士を2ホームに1名程度の割合で配置しています。これまでの取組みのなかで、新規入居者の約半数に低栄養のリスクがあり、高リスクの方には早期の段階で栄養ケアの介入をすることで、短期間で大幅に栄養改善が見られるなど、一定の成果を出してきました。
2022年度からは、従来、管理栄養士を配置していなかった介護付きホーム「そんぽの家」ブランドにおいても栄養ケア・マネジメントを実施し、介護やリハビリなど身体面だけではなく、食事と栄養面からのサポートをより強化していくこととしました。実施に当たっては、各ホームに管理栄養士を配置するのではなく、管理栄養士がそれぞれ最大のパフォーマンスを発揮しながら、栄養ケア・マネジメントや介護の品質を維持することにチャレンジするため、介護リアルデータプラットフォーム『egaku』を活用しました。
2.介護付きホーム「そんぽの家」ブランドでの取組み
(1)取組み概要
今回、『egaku』を活用した栄養ケア・マネジメントの対象としたのは、管理栄養士未配置の「そんぽの家」157ホームです。栄養ケア・マネジメントは、(1)栄養スクリーニング(低栄養状態の把握)、(2)栄養アセスメント(栄養課題の抽出)、(3)栄養ケア計画、(4)計画の実行・栄養モニタリング(栄養状態の評価)というPDCAサイクルを回すことで、ご入居者の健康を支えていきます。
以前は、低栄養リスクや口腔状態、経口摂取状況、褥瘡の有無など栄養スクリーニングをするための情報や、体重の増減や食事摂取量、その他今後の栄養状態を予測する栄養アセスメントに必要な情報を取得するためには、さまざまなシステムや記録を確認しなければならず、多大な時間を要していました。しかし『egaku』を活用することによって、あらゆる必要情報の収集から、低栄養リスク判定や、今後の栄養状態への示唆までが即座に可能となりました。
具体的には、本社で毎月『egaku』を活用してご利用者の栄養状態を確認し、担当管理栄養士に必要情報を提供します。担当管理栄養士は、ホームのご利用者に対する栄養訪問時、その情報を基にミールラウンド(実際にご利用者の食事摂取状況・食べ方等を評価すること)等を通して摂食・嚥下状況の変化や、食事形態の適否等の確認を行います。情報分析が正確化したことで課題が把握しやすくなり、継続的な栄養改善、栄養ケア・マネジメントのPDCAサイクルの実践ができるようになりました。
(参考)egakuを活用した栄養ケア・マネジメントのイメージ
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202306296739-O1-eomi1611】
(2)取組み結果
『egaku』を活用した栄養ケア・マネジメントを実施した結果、ご入居者に対して早期に栄養ケアや栄養相談の実施が可能になりました。さらに、管理栄養士の事務作業時間や分析時間が大幅に短縮し、管理栄養士が一人当たり20以上のホームを担当し、効率的に対応することができるようになりました。管理栄養士を配置している「ラヴィーレ」では、帳票の作成やデータ入力、カンファレンスのための事前準備など、一人の管理栄養士が1ホームで要する事務業務時間は約12時間/月ですが、『egaku』を活用した「そんぽの家」では、約2時間/月という結果になりました。
また、導入前と比べて、ご入居者の栄養改善率に向上が見られました。具体的には、半年前に低栄養中リスクだった方が維持または低リスクに改善した割合は約82%、低栄養高リスクだった方が中・低リスクに改善した割合は約64%でした。さらに、ご逝去を含む退去率を、低栄養中リスクだった方は約5%、高リスクだった方は約8%抑制することができました。つまり、栄養ケア・マネジメントは健康寿命の延伸に繋がる取組みであり、『egaku』を活用することによって、より効率的にそれを実現する可能性があることが示されました。
(参考)管理栄養士のデータ入力等の事務業務時間/月 ※1ホームあたり
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202306296739-O2-pOpAxuD3】
3.今後目指したいこと
今後はさらに『egaku』活用の幅を広げ、管理栄養士だけではなくホームの管理者やケアマネジャーが、低栄養リスクの発見や分析が可能となるような、オンライン栄養教育プログラムを開発する計画です。また、ご入居者の困りごとやご要望を確認し、お一人おひとりに最適なリモート栄養相談を導入していきます。
『egaku』で実現したいのは、超高齢社会である日本において多くの高齢者、介護事業者を支えることです。『egaku』を活用した栄養ケアの取組みを、当社のみならず他の介護事業者、そしてそのご入居者にもお届けできるよう展開を計画しており、2024年にはその第一歩を踏み出せるように準備を進めていきます。ご入居者が一日でも長く健康に生活できること、また、ホームの職員が抱える栄養に関する困りごとや悩みの解決支援の仕組みを、『egaku』を活用し構築していきます。
以上