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伊豆の愉快な江戸仏(えどぶつ)が大集合!

 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202307187202-O1-3b9Z05Zx

 上原美術館では伊豆の仏教美術調査を40年継続してきました。伊豆には平安時代や鎌倉時代の古い仏像が多く残されていますが、その周囲には調査でも見過ごされる小さく魅力的な仏像がたくさんあります。本展は、上原美術館が所蔵する平安・鎌倉時代の「きれいな仏像」と、調査で見出した伊豆の「愉快な江戸仏」を合わせてご紹介します。
 例えば、河津町・林際寺に伝わる誕生仏は、拳を振り上げるプロレスラーのようにも見えます。南伊豆町・青龍寺に伝わる不動明王像は、木材の前面のみを彫り出していて、トーテムポールのような力強さがあります。河津町・小峰堂に伝わる地蔵菩薩像は、地元の石で造られた愛らしい姿が印象的です。それらは彫刻史の文脈からはとらえられませんが、のびやかで愛らしいその姿には江戸時代の人々の祈りが込められています。本展では伊豆の「愉快な江戸仏」21体をご紹介するほか、当館が新たに収蔵した鎌倉時代の阿弥陀如来像など、「きれいな仏像」をご紹介します。

 近代館では、新収蔵・初公開となる鏑木清方(かぶらき きよかた)《木母寺夜雨(もくぼじよさめ)》を中心に、松林桂月、小林古径、牛島憲之など、上原コレクションの絵画15点から「雨をたのしむ」作品をご紹介いたします。

―展覧会概要
1)展覧会名 【仏教館】 企画展 きれいな仏像 愉快な江戸仏
       【近代館】 企画展 上原コレクション名品選 雨をたのしむ
2)会期   2023年4月29日(土・祝)〜9月24日(日)  149日間
       *会期中無休
3)開館時間 9:30?16:30(最終入館は16:00まで)
       ※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、変更となっております。
4)会場   上原美術館 仏教館・近代館
       〒413-0715 静岡県下田市宇土金341
5)料金   一般1,000円/学生500円/高校生以下無料
       ※団体10名以上10%割引
       ※障がい者手帳をお持ちの方は半額になります
6)販売物  仏教館の企画展「きれいな仏像 愉快な江戸仏」の関連企画として、小冊子『愉快な江戸仏』を発行します(8月中旬発売)。仏像大好きアナウンサー久保沙里菜さんをナビゲーターにお迎えして、フォトブック形式で伊豆の江戸仏の魅力をご紹介します。
       *販売価格:700円/サイズ:17.0×19.0cm/ページ数:72頁/発行:8月中旬予定
       *詳細はホームページをご参照ください。
7)ギャラリートーク  展覧会をより深くお楽しみいただける、作品解説を行います。
           開催日時 展覧会会期中の毎月第3土曜日
           【近代館】10:00〜 【仏教館】11:00〜  各回約45分
           参加方法 時間になりましたら展示室へお集まりください。※要入館券    

―展覧会の見どころ
【仏教館】 きれいな仏像 愉快な江戸仏
■ ゆるくてかわいい、伊豆の「愉快な江戸仏」21体が大集合!
 伊豆には平安時代や鎌倉時代の古い仏像が多く残されていますが、その周囲には調査でも見過ごされる小さく魅力的な仏像がたくさんあります。本展では普段は見ることの少ない江戸仏(えどぶつ)21体を展示し、その魅力をご紹介します。
 河津町・林際寺に伝わる誕生仏は、拳を振り上げるプロレスラーのようにも見えます。南伊豆町・青龍寺に伝わる不動明王像は、木材の前面のみを彫り出していて、トーテムポールのような力強さがあります。河津町・小峰堂に伝わる地蔵菩薩像は、地元の石で造られた愛らしい姿が印象的です。それらは彫刻史の文脈からはとらえられませんが、のびやかで愛らしいその姿には江戸時代の人々の祈りが込められています。

■ 新収蔵・初公開!鎌倉時代の阿弥陀如来像
 当館の仏像コレクションに新たに鎌倉時代の阿弥陀如来像が加わりました。本像には「文永七年」(1270年)の造像銘(仏像が造られた由緒を記した銘文)があり、仏像の年代観を知る貴重な基準作です。穏やかな表情を浮かべる面貌は、浄土への救いを求める鎌倉時代の人々の願いを感じさせます。本展では、同じく文永7(1270)年に制作された大日如来像も展示、鎌倉時代の美意識を見ることができます。
 そのほか上原コレクションを代表する仏像の一つである十一面観音像(平安時代/10世紀、重要美術品)など、「きれいな仏像」を奥の展示室で公開します。「愉快な江戸仏」との違いをお楽しみください。

【近代館】 雨をたのしむ
■ 鏑木清方《木母寺夜雨》ほか新収蔵作品に注目!
 上原美術館では、新たに鏑木清方の≪木母寺夜雨≫、≪待乳夜雨≫、≪初冬の雨≫を収蔵、本展にて初公開します。清方は雨を愛した画家ですが、本展で出品する作品はいずれも傘を持つ女性が描かれています。本展では、鏑木清方の作品7点のほか、松林桂月や小林古径、牛島憲之、ピエール・ボナールなど、画家たちが描き出した雨にまつわる絵画15点をご紹介します。雨に濡れるからこそ一層美しく輝く情景がとらえられた作品の数々をお楽しみください。

―主な出品予定作品
[仏教館]
1. ≪誕生仏(木造)≫ 江戸時代 河津町・林際寺蔵
2. ≪不動明王像≫ 江戸時代 南伊豆町・青龍寺蔵
3. ≪地蔵菩薩像≫ 江戸時代 河津町・小峰堂
4. ≪阿弥陀如来像≫ 鎌倉時代(文永7[1270]年) ※新収蔵・初公開

[近代館]
1.鏑木清方≪木母寺夜雨≫ 1936(昭和11)年 絹本彩色、軸装 126.6×41.9? ※新収蔵・初公開
2.ピエール・ボナール≪雨降りのル・カネ風景≫1945年 油彩、カンヴァス 51.6×64.6? ほか

―広報用画像
本展紹介記事等を記載される場合、以下の画像と展覧会チラシデータをご提供できます。
電話、またはメールにてご連絡ください。
※画像掲載をする場合、作品クレジットの明記をお願いいたします。
1.≪誕生仏(木造)≫江戸時代 河津町・林際寺
2.≪地蔵菩薩像≫江戸時代 河津町・小峰堂
3.≪不動明王像≫江戸時代 南伊豆町・青龍寺
4.≪阿弥陀如来像≫鎌倉時代(文永7[1270]年) ※新収蔵・初公開
5.鏑木清方≪木母寺夜雨≫1936(昭和11)年 ©Kiyoo Nemoto2023/JAA2300051 ※新収蔵・初公開

 

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