FSC ®?ジャパンが国産のFSC認証材の普及のため浜松市と共催で第2回FSC認証木材事業者交流会を大阪で開催
[24/01/26]
提供元:共同通信PRワイヤー
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2024年1月26日
FSCジャパン
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401265796-O1-6q54mk32】
国際的な森林認証制度FSC(Forest Stewardship Council®)の普及啓発を行うFSCジャパン(特定非営利活動法人 日本森林管理協議会、代表:太田猛彦)は、2024年1月10日(水)に浜松市との共催で昨年5月の東京での開催に続き第2回目となる「FSC認証木材事業者交流会」を大阪市住之江区にあるアジア太平洋トレードセンタービルITM棟で開催致しました。この交流会は、「〜つながる・つなげる・持続可能な社会を目指して!」と題し、FSC認証木材のサプライチェーンをつなげ、利用を促進していこうという取組の一環として企画されたもので、国産のFSC認証木材を生産する、取り扱う、又は取り扱いを検討している事業者の皆様にお集まりいただきました。
様々な技術革新や環境への配慮の必要性から木造建築の価値が見直され、国産木材の使用が推進される中、本交流会では前半は浜松市の中野市長、林野庁の小坂次長、FSCジャパン副代表の速水による各講演と鼎談、後半は株式会社エコ建築考房の喜多社長、株式会社乃村工藝社の田代様と鈴木様からのFSC認証木材の活用事例の紹介が行われ、オフラインとオンラインにて約100名の方々にご参加いただきました。
浜松市の中野市長からは、浜松市が2010年に国と県、市内の6つの森林組合がグループを形成してFM認証を取得したこと(森林組合が連携しての取得は全国初)や、市町村別のFSC認証取得面積では浜松市が全国1位となっており、CoC認証の取得事業者も76社と全国でも有数のFSCのサプライチェーンが出来上がっている自治体であることも紹介されました。また、日本三大人工美林の一つである天竜美林からのFSC認証材を住宅、非住宅、市内公共事業などに使用するための様々な事業や政策が説明されました。更に、浜松市内における地産地消のみならず、市街・県外にも積極的に売り出していくため、天竜材の安定供給を目指し「天竜材水平連携協議会」を設立し、来年の大阪・関西万博会場への天竜材の提供を図るなど、天竜材の流通拡大による持続可能な社会の実現への展開もお話しいただきました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401265796-O3-003R36o6】
続く講演では、FSCジャパン副代表の速水からFSC認証の普及状況や普及への課題、FSC認証を取り巻く国内外の状況の説明がありました。2050年までのネイチャー・ポジティブの実現に向けたインパクト投資における森林への資金流入の増加傾向やそれを促進するTNFD(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures/自然関連財務情報開示タスクフォース)の流れ、欧州での森林リスクコモディティに関する規制強化の動きが紹介され、こうした時代の要求に対応し、企業価値を高める有効なツールとしてFSC認証を上手く活用していただくことへの期待を示しました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401265796-O4-AuNC8eFu】
次の林野庁小坂次長からの講演ではまず、森林が有する多面的機能のうち地球環境保全機能について国民からの期待も高い中で、林野庁として「伐る、使う、植える、育てる」という循環利用を進め、林業・木材産業の持続性を高める方向性や、その施策としての森林・林業基本計画についての説明がありました。この計画は森林・林業・木材産業による「グリーン成長」を目指し、望ましい森林の姿へと誘導していくものですが、それを実現するツールとしての森林認証の現在の状況や、認証推進にも資する支援事業、認証材の使用状況などをお話しいただきました。更に、合法木材の流通・利用を促進するクリーンウッド法の改正や生物多様性保全の要請の高まりなど、認証の追い風となる動きを説明され、最後に、森林認証が適切な森林管理への経済的な動機となることへの期待を表し現在の課題への支援をしていきたいと締めくくられました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401265796-O2-o7u5AzPT】
その後の中野市長、小坂次長、速水による鼎談では、地球環境保全や持続可能な社会に資する森林や林業の在り方や今後の展望をそれぞれの立場から議論いただきました。FSC認証が日本に導入されて二十数年、紙では認証が浸透する一方、なかなか木材業界では普及が進まない現状の捉え方や課題が示され、地元のFSC認証材の普及促進を図る浜松市の具体的な取り組み、森林環境税および森林環境譲与税による新たな展開、日本で最初にFSC FM(森林管理)認証を取得した速水林業の経験等が語られました。最後に世界全体が持続可能な社会へと向かい、森林認証の追い風となる中、今後市民や経済界等への啓発や普及を進める上での課題が議論され、森林認証の将来への期待を共有して終了しました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401265796-O5-sAWy3Xj9】
鼎談後は、民間として国内初のFSC連続プロジェクト認証を取得した株式会社エコ建築考房の喜多社長からビジネス戦略としてのFSC認証材の使用の位置づけやその取組の伝え方、岐阜県東白川村のFSC認証材を使用した住宅や店舗におけるプロジェクト認証の施工事例などのご紹介と、株式会社乃村工藝社の田代様と鈴木様から浜松市内の文化施設「浜松こども館」や公共施設「浜松城」におけるプロジェクト認証の空間プロデュース事例のご紹介を頂きました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401265796-O7-0L64z65J】
喜多様
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401265796-O6-gp44Ozne】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401265796-O8-IC5IjeMG】
講演会終了後には、会場を移動してオフラインでご参加いただいた約50名の方々との交流タイムが設けられ、国産FSC認証材の普及に向けて参加者間での活発な意見交換や積極的な人的交流が行われました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401265796-O9-7FdL2455】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401265796-O10-xybdpD3F】
第1回の東京、そして今回の大阪といずれも大変な好評をいただきました。FSCジャパンでは本交流会を今後も継続して開催をしていきたいと考えており、FSC認証木材の普及を通じた国内における適切な森林管理の普及や持続可能な社会の実現に向かって更に貢献をしていきたいと思います。
【開催概要】
・名称 〜つながる・つなげる・持続可能な社会を目指して!〜 FSC認証木材事業者交流会
・会場 アジア太平洋トレードセンタービルITM棟9F セミナールーム
・日時 2024年1月10日(水) 13:30〜17:00
・形式 オフライン&オンライン
・登壇者 浜松市長 中野祐介 様
林野庁 次長 小坂善太郎 様
FSCジャパン副代表 速水亨
株式会社エコ建築考房 代表取締役社長 喜多茂樹 様
株式会社乃村工藝社 田代春佳 様、鈴木敦 様
・参加者 国産FSC認証木材取り扱い事業者、または取り扱いを検討されている事業者 など
■FSCジャパン(特定非営利活動法人 日本森林管理協議会)
FSC(Forest Stewardship Council, 森林管理協議会)は、環境保全の面から見て適切で、社会的な利益にかない、経済的にも継続可能な森林管理の普及を目的に、環境団体、林業者、林産物取引企業、先住民族団体などを中心に、1994年に設立された独立した非営利団体です。現在世界の約1億6000万ヘクタールの森林と55,800ほどの組織がFSCの規格に基づき認証されています。FSCジャパンはFSC国際事務局から正式に承認された、日本の窓口となる組織です。日本国内におけるFSC森林認証の普及や、国内を対象とした規格の検討と作成を行っています。
■FSCマーク
FSCの定めた基準をもとに、適切に管理されていると認められた森林から生産された木材や
回収材等の責任をもって調達された原材料から生産された製品にFSCマークがつけられます。
FSCマークがついた製品を使うことで世界の森林保全につながります。
FSCジャパン公式HP:https://jp.fsc.org/jp-jp
FSC公式Twitter: https://twitter.com/FSC_Japan
FSC公式Facebook: https://www.facebook.com/FSC.Japan?ref=tn_tnmn
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401265796-O11-6Wddj17L】
FSCジャパン
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国際的な森林認証制度FSC(Forest Stewardship Council®)の普及啓発を行うFSCジャパン(特定非営利活動法人 日本森林管理協議会、代表:太田猛彦)は、2024年1月10日(水)に浜松市との共催で昨年5月の東京での開催に続き第2回目となる「FSC認証木材事業者交流会」を大阪市住之江区にあるアジア太平洋トレードセンタービルITM棟で開催致しました。この交流会は、「〜つながる・つなげる・持続可能な社会を目指して!」と題し、FSC認証木材のサプライチェーンをつなげ、利用を促進していこうという取組の一環として企画されたもので、国産のFSC認証木材を生産する、取り扱う、又は取り扱いを検討している事業者の皆様にお集まりいただきました。
様々な技術革新や環境への配慮の必要性から木造建築の価値が見直され、国産木材の使用が推進される中、本交流会では前半は浜松市の中野市長、林野庁の小坂次長、FSCジャパン副代表の速水による各講演と鼎談、後半は株式会社エコ建築考房の喜多社長、株式会社乃村工藝社の田代様と鈴木様からのFSC認証木材の活用事例の紹介が行われ、オフラインとオンラインにて約100名の方々にご参加いただきました。
浜松市の中野市長からは、浜松市が2010年に国と県、市内の6つの森林組合がグループを形成してFM認証を取得したこと(森林組合が連携しての取得は全国初)や、市町村別のFSC認証取得面積では浜松市が全国1位となっており、CoC認証の取得事業者も76社と全国でも有数のFSCのサプライチェーンが出来上がっている自治体であることも紹介されました。また、日本三大人工美林の一つである天竜美林からのFSC認証材を住宅、非住宅、市内公共事業などに使用するための様々な事業や政策が説明されました。更に、浜松市内における地産地消のみならず、市街・県外にも積極的に売り出していくため、天竜材の安定供給を目指し「天竜材水平連携協議会」を設立し、来年の大阪・関西万博会場への天竜材の提供を図るなど、天竜材の流通拡大による持続可能な社会の実現への展開もお話しいただきました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401265796-O3-003R36o6】
続く講演では、FSCジャパン副代表の速水からFSC認証の普及状況や普及への課題、FSC認証を取り巻く国内外の状況の説明がありました。2050年までのネイチャー・ポジティブの実現に向けたインパクト投資における森林への資金流入の増加傾向やそれを促進するTNFD(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures/自然関連財務情報開示タスクフォース)の流れ、欧州での森林リスクコモディティに関する規制強化の動きが紹介され、こうした時代の要求に対応し、企業価値を高める有効なツールとしてFSC認証を上手く活用していただくことへの期待を示しました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401265796-O4-AuNC8eFu】
次の林野庁小坂次長からの講演ではまず、森林が有する多面的機能のうち地球環境保全機能について国民からの期待も高い中で、林野庁として「伐る、使う、植える、育てる」という循環利用を進め、林業・木材産業の持続性を高める方向性や、その施策としての森林・林業基本計画についての説明がありました。この計画は森林・林業・木材産業による「グリーン成長」を目指し、望ましい森林の姿へと誘導していくものですが、それを実現するツールとしての森林認証の現在の状況や、認証推進にも資する支援事業、認証材の使用状況などをお話しいただきました。更に、合法木材の流通・利用を促進するクリーンウッド法の改正や生物多様性保全の要請の高まりなど、認証の追い風となる動きを説明され、最後に、森林認証が適切な森林管理への経済的な動機となることへの期待を表し現在の課題への支援をしていきたいと締めくくられました。
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その後の中野市長、小坂次長、速水による鼎談では、地球環境保全や持続可能な社会に資する森林や林業の在り方や今後の展望をそれぞれの立場から議論いただきました。FSC認証が日本に導入されて二十数年、紙では認証が浸透する一方、なかなか木材業界では普及が進まない現状の捉え方や課題が示され、地元のFSC認証材の普及促進を図る浜松市の具体的な取り組み、森林環境税および森林環境譲与税による新たな展開、日本で最初にFSC FM(森林管理)認証を取得した速水林業の経験等が語られました。最後に世界全体が持続可能な社会へと向かい、森林認証の追い風となる中、今後市民や経済界等への啓発や普及を進める上での課題が議論され、森林認証の将来への期待を共有して終了しました。
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鼎談後は、民間として国内初のFSC連続プロジェクト認証を取得した株式会社エコ建築考房の喜多社長からビジネス戦略としてのFSC認証材の使用の位置づけやその取組の伝え方、岐阜県東白川村のFSC認証材を使用した住宅や店舗におけるプロジェクト認証の施工事例などのご紹介と、株式会社乃村工藝社の田代様と鈴木様から浜松市内の文化施設「浜松こども館」や公共施設「浜松城」におけるプロジェクト認証の空間プロデュース事例のご紹介を頂きました。
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喜多様
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講演会終了後には、会場を移動してオフラインでご参加いただいた約50名の方々との交流タイムが設けられ、国産FSC認証材の普及に向けて参加者間での活発な意見交換や積極的な人的交流が行われました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401265796-O9-7FdL2455】
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第1回の東京、そして今回の大阪といずれも大変な好評をいただきました。FSCジャパンでは本交流会を今後も継続して開催をしていきたいと考えており、FSC認証木材の普及を通じた国内における適切な森林管理の普及や持続可能な社会の実現に向かって更に貢献をしていきたいと思います。
【開催概要】
・名称 〜つながる・つなげる・持続可能な社会を目指して!〜 FSC認証木材事業者交流会
・会場 アジア太平洋トレードセンタービルITM棟9F セミナールーム
・日時 2024年1月10日(水) 13:30〜17:00
・形式 オフライン&オンライン
・登壇者 浜松市長 中野祐介 様
林野庁 次長 小坂善太郎 様
FSCジャパン副代表 速水亨
株式会社エコ建築考房 代表取締役社長 喜多茂樹 様
株式会社乃村工藝社 田代春佳 様、鈴木敦 様
・参加者 国産FSC認証木材取り扱い事業者、または取り扱いを検討されている事業者 など
■FSCジャパン(特定非営利活動法人 日本森林管理協議会)
FSC(Forest Stewardship Council, 森林管理協議会)は、環境保全の面から見て適切で、社会的な利益にかない、経済的にも継続可能な森林管理の普及を目的に、環境団体、林業者、林産物取引企業、先住民族団体などを中心に、1994年に設立された独立した非営利団体です。現在世界の約1億6000万ヘクタールの森林と55,800ほどの組織がFSCの規格に基づき認証されています。FSCジャパンはFSC国際事務局から正式に承認された、日本の窓口となる組織です。日本国内におけるFSC森林認証の普及や、国内を対象とした規格の検討と作成を行っています。
■FSCマーク
FSCの定めた基準をもとに、適切に管理されていると認められた森林から生産された木材や
回収材等の責任をもって調達された原材料から生産された製品にFSCマークがつけられます。
FSCマークがついた製品を使うことで世界の森林保全につながります。
FSCジャパン公式HP:https://jp.fsc.org/jp-jp
FSC公式Twitter: https://twitter.com/FSC_Japan
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