〜全国の3,500人の男女に聞く〜 災害への備えと食に関する調査
[24/04/30]
提供元:共同通信PRワイヤー
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2024年4月30日
農林中央金庫
〜全国の3,500人の男女に聞く〜
災害への備えと食に関する調査
食料品「備蓄しているが十分ではない」が過半数、「備蓄していない」も約4割
備蓄食料品の期限が過ぎたことが“ある”6割超、平均年「4.8品」
「ローリングストック」の考え方を“知っている”は4割強、今後“したい”は7割
?.災害への備えに対する意識と実態
◆災害避難「場所はわかっているが行ったことはない」が半数近く(48.3%)を占める
「知らない」も4人に1人(25.6%)存在
◆ 防災グッズ、“準備している”(40.2%)より“準備していない”(59.8%)の方が多い
◆ 災害用食料品「備蓄しているが十分ではない」(55.2%)、「備蓄していない」(37.4%)
「十分備蓄している」は1割未満(7.3%)しかいない
◆ 備蓄できない理由1位は「経済的余裕がないから」(28.4%)
◆ 備蓄食料品で家族全員が過ごせるのは「2〜3日程度」(43.5%)が最多、平均は「5.3日」
?.【災害用に備蓄している食料品】と【日常で食べる食料品】に関する意識と実態
◆ 災害用備蓄食料品の賞味(消費)期限を“把握している”が6割弱(57.1%)
“把握していない”は2割程度(22.5%)
◆ 備蓄食料品の賞味(消費)期限が過ぎたことが“ある”が6割超(64.9%)
◆ 備蓄食料品の期限切れは、1年で「5品未満」が7割(69.4%)、平均で年「4.8品」
日常食料品の期限切れでは「5品未満」は半数以下(45.9%)となり、平均で年「9.2品」
◆ 賞味(消費)期限が過ぎた備蓄食料品、「多少の期限切れなら食べる」(76.9%)が大多数
日常食料品の場合は、「多少の期限切れなら食べる」が8割強(82.4%)とさらに多い傾向
?.ローリングストックに対する意識と実態
◆ 「ローリングストック」という考え方を“知っている”のは4割強(42.0%)
「知らない」(58.0%)の方が多く、まだ世に浸透しきってはいない
◆ 自分は「ローリングストック」が“できている”(36.1%)、“できていない”(41.5%)
◆ 「ローリングストック」している食品、「レトルト食品」(70.2%)、「缶詰」(60.6%)
◆ 今後「ローリングストック」を“したい”という回答がほぼ7割(69.1%)
「ローリングストック」は、「食品ロスを減らすのに有効だ」“そう思う”(74.1%)、「非常食を買うより楽だ」“そう思う”(68.0%)、「知らない間に備蓄品の賞味(消費)期限を過ぎることを減らせる」“そう思う”(73.4%)、「災害時への備えに繋がる」“そう思う”(76.4%)など、有効な防災対策として評価する意見が多くみられた
一方で、「場所を取るので実践しにくい」“そう思う”(41.5%)、「何を備蓄してよいのかわからない」“そう思う”(47.1%)などの意見も少なくない
◇はじめに◇
農林中央金庫では、「『世代をつなぐ食』その実態と意識」(2004年)から、毎年継続して食に関する調査を実施しています。本年は近年頻発している災害に対して、日本人がどのような対策をしているか、また食料品備蓄に対し、どのように対応し、どのような意識を持っているかなどを明らかにすることを目的に調査を実施しました。調査対象は、全国の20歳以上の男女3,500人、調査期間は2024年3月18日〜3月21日です。
◇調査結果まとめ◇
調査の結果、災害時への備えは多くの人が行っているものの、いまだに十分とは言えない現状が明らかになりました。災害時の緊急避難場所は「場所はわかっているが行ったことはない」が半数近く(48.3%)を占めます。「チェックしに行ったことがある」が4人に1人(26.1%)いる一方で、「知らない」も4人に1人(25.6%)いました。防災グッズを“準備している”(40.2%)は“準備していない”(59.8%)より少ないという結果でした。
災害に備えた食料品の備蓄も、「備蓄しているが十分ではない」が過半数(55.2%)を占め、「備蓄していない」も4割近く(37.4%)で、「十分備蓄している」は1割に満たない(7.3%)結果です。食料品が備蓄できない理由は「経済的余裕がないから」(28.4%)が1位となっています。備蓄食料品を「災害時に食べたことがある」は1割未満(6.6%)ですが、「日常生活で食べたことがある」は約半数(56.0%)、一方で「食べたことはない」が4割(40.2%)です。自宅にある食料品で家族全員が過ごせる日数は、「2〜3日程度」(43.5%)が最多で、平均は「5.3日」でした。
備蓄食料品の賞味(消費)期限を“把握している”は6割弱(57.1%)で、“把握していない”が約2割(22.5%)です。備蓄食料品の賞味(消費)期限が過ぎたことが“ある”が6割強(64.9%)、1年間に賞味(消費)期限が過ぎてしまった備蓄食料品は「5品未満」が7割(69.4%)を占め、平均は年「4.8品」でした。これが日常で食べる食料品では「5品未満」は半数以下(45.9%)に減り、平均は年「9.2品」と倍近くに増えます。賞味(消費)期限が過ぎた際は「多少の期限切れなら食べる」が大多数(76.9%)を占めます。これについても日常食料品では「多少の期限切れなら食べる」が8割強(82.4%)に達します。
日頃から食材品を多めに買っておき、その備蓄を消費しながら新鮮なものに入れ替えて更新していく「ローリングストック」という考え方を“知っている”は4割強(42.0%)で、現状では「知らない」(58.0%)の方が多くなっています。考え方を示したうえで、自分は「ローリングストック」が“できている”という人は3割強(36.1%)であり、“できていない”(41.5%)という人の方がやや多い結果でした。今後「ローリングストック」を“したい”意向は約7割(69.1%)に達し、社会に定着していく可能性が考えられます。「ローリングストック」については、【備蓄品の食品ロスを減らすのに有効だ】“そう思う”(74.1%)、【非常食を買うより楽だ】“そう思う”(68.0%)、【知らない間に備蓄品の賞味(消費)期限を過ぎることを減らせる】“そう思う”(73.4%)、【災害時への備えに繋がる】“そう思う”(76.4%)など7割前後の肯定的な回答が得られています。一方で、【場所を取るので実践しにくい】“そう思う”(41.5%)、【何を備蓄してよいのかわからない】“そう思う”(47.1%)、など否定的回答も少なくなく、今後の課題と言えます。
◆
詳細につきましては、過去の調査報告書も含め、当金庫のホームページ(https://www.nochubank.or.jp/efforts/research.html)に掲載の調査報告書をご参照ください。
農林中央金庫
〜全国の3,500人の男女に聞く〜
災害への備えと食に関する調査
食料品「備蓄しているが十分ではない」が過半数、「備蓄していない」も約4割
備蓄食料品の期限が過ぎたことが“ある”6割超、平均年「4.8品」
「ローリングストック」の考え方を“知っている”は4割強、今後“したい”は7割
?.災害への備えに対する意識と実態
◆災害避難「場所はわかっているが行ったことはない」が半数近く(48.3%)を占める
「知らない」も4人に1人(25.6%)存在
◆ 防災グッズ、“準備している”(40.2%)より“準備していない”(59.8%)の方が多い
◆ 災害用食料品「備蓄しているが十分ではない」(55.2%)、「備蓄していない」(37.4%)
「十分備蓄している」は1割未満(7.3%)しかいない
◆ 備蓄できない理由1位は「経済的余裕がないから」(28.4%)
◆ 備蓄食料品で家族全員が過ごせるのは「2〜3日程度」(43.5%)が最多、平均は「5.3日」
?.【災害用に備蓄している食料品】と【日常で食べる食料品】に関する意識と実態
◆ 災害用備蓄食料品の賞味(消費)期限を“把握している”が6割弱(57.1%)
“把握していない”は2割程度(22.5%)
◆ 備蓄食料品の賞味(消費)期限が過ぎたことが“ある”が6割超(64.9%)
◆ 備蓄食料品の期限切れは、1年で「5品未満」が7割(69.4%)、平均で年「4.8品」
日常食料品の期限切れでは「5品未満」は半数以下(45.9%)となり、平均で年「9.2品」
◆ 賞味(消費)期限が過ぎた備蓄食料品、「多少の期限切れなら食べる」(76.9%)が大多数
日常食料品の場合は、「多少の期限切れなら食べる」が8割強(82.4%)とさらに多い傾向
?.ローリングストックに対する意識と実態
◆ 「ローリングストック」という考え方を“知っている”のは4割強(42.0%)
「知らない」(58.0%)の方が多く、まだ世に浸透しきってはいない
◆ 自分は「ローリングストック」が“できている”(36.1%)、“できていない”(41.5%)
◆ 「ローリングストック」している食品、「レトルト食品」(70.2%)、「缶詰」(60.6%)
◆ 今後「ローリングストック」を“したい”という回答がほぼ7割(69.1%)
「ローリングストック」は、「食品ロスを減らすのに有効だ」“そう思う”(74.1%)、「非常食を買うより楽だ」“そう思う”(68.0%)、「知らない間に備蓄品の賞味(消費)期限を過ぎることを減らせる」“そう思う”(73.4%)、「災害時への備えに繋がる」“そう思う”(76.4%)など、有効な防災対策として評価する意見が多くみられた
一方で、「場所を取るので実践しにくい」“そう思う”(41.5%)、「何を備蓄してよいのかわからない」“そう思う”(47.1%)などの意見も少なくない
◇はじめに◇
農林中央金庫では、「『世代をつなぐ食』その実態と意識」(2004年)から、毎年継続して食に関する調査を実施しています。本年は近年頻発している災害に対して、日本人がどのような対策をしているか、また食料品備蓄に対し、どのように対応し、どのような意識を持っているかなどを明らかにすることを目的に調査を実施しました。調査対象は、全国の20歳以上の男女3,500人、調査期間は2024年3月18日〜3月21日です。
◇調査結果まとめ◇
調査の結果、災害時への備えは多くの人が行っているものの、いまだに十分とは言えない現状が明らかになりました。災害時の緊急避難場所は「場所はわかっているが行ったことはない」が半数近く(48.3%)を占めます。「チェックしに行ったことがある」が4人に1人(26.1%)いる一方で、「知らない」も4人に1人(25.6%)いました。防災グッズを“準備している”(40.2%)は“準備していない”(59.8%)より少ないという結果でした。
災害に備えた食料品の備蓄も、「備蓄しているが十分ではない」が過半数(55.2%)を占め、「備蓄していない」も4割近く(37.4%)で、「十分備蓄している」は1割に満たない(7.3%)結果です。食料品が備蓄できない理由は「経済的余裕がないから」(28.4%)が1位となっています。備蓄食料品を「災害時に食べたことがある」は1割未満(6.6%)ですが、「日常生活で食べたことがある」は約半数(56.0%)、一方で「食べたことはない」が4割(40.2%)です。自宅にある食料品で家族全員が過ごせる日数は、「2〜3日程度」(43.5%)が最多で、平均は「5.3日」でした。
備蓄食料品の賞味(消費)期限を“把握している”は6割弱(57.1%)で、“把握していない”が約2割(22.5%)です。備蓄食料品の賞味(消費)期限が過ぎたことが“ある”が6割強(64.9%)、1年間に賞味(消費)期限が過ぎてしまった備蓄食料品は「5品未満」が7割(69.4%)を占め、平均は年「4.8品」でした。これが日常で食べる食料品では「5品未満」は半数以下(45.9%)に減り、平均は年「9.2品」と倍近くに増えます。賞味(消費)期限が過ぎた際は「多少の期限切れなら食べる」が大多数(76.9%)を占めます。これについても日常食料品では「多少の期限切れなら食べる」が8割強(82.4%)に達します。
日頃から食材品を多めに買っておき、その備蓄を消費しながら新鮮なものに入れ替えて更新していく「ローリングストック」という考え方を“知っている”は4割強(42.0%)で、現状では「知らない」(58.0%)の方が多くなっています。考え方を示したうえで、自分は「ローリングストック」が“できている”という人は3割強(36.1%)であり、“できていない”(41.5%)という人の方がやや多い結果でした。今後「ローリングストック」を“したい”意向は約7割(69.1%)に達し、社会に定着していく可能性が考えられます。「ローリングストック」については、【備蓄品の食品ロスを減らすのに有効だ】“そう思う”(74.1%)、【非常食を買うより楽だ】“そう思う”(68.0%)、【知らない間に備蓄品の賞味(消費)期限を過ぎることを減らせる】“そう思う”(73.4%)、【災害時への備えに繋がる】“そう思う”(76.4%)など7割前後の肯定的な回答が得られています。一方で、【場所を取るので実践しにくい】“そう思う”(41.5%)、【何を備蓄してよいのかわからない】“そう思う”(47.1%)、など否定的回答も少なくなく、今後の課題と言えます。
◆
詳細につきましては、過去の調査報告書も含め、当金庫のホームページ(https://www.nochubank.or.jp/efforts/research.html)に掲載の調査報告書をご参照ください。