交通遺児育英会は当会奨学生に初めての「ヤングケアラー調査」実施。15.8%のヤングケアラー可能性が判明。
[24/07/11]
提供元:共同通信PRワイヤー
提供元:共同通信PRワイヤー
■趣旨
調査目的:公益財団法人 交通遺児育英会(石橋健一会長)では、当会の奨学生の「ヤングケアラーの
可能性」等の生活実態をより正確に把握し、今後の支援策検討に活かすために調査を実施し
ました。
調査対象:当会所属の奨学生(830名の内366名回答)
男女比:男性44.5%・女性52.5% 大学・短大生以上(59.8%)/高校生(30.0%)
※「大学・短大生以上」:含む高等専門学校(4,5年生)、専修学校専門課程、大学院
「高校生」:含む高等専門学校(1,2,3年生)、専修学校高等課程、中等教育学校
調査方法:Webによる調査
調査期間:2024年3月4日-3月24日
■実施概要
本件調査実施、結果分析にあたり、外部専門家の監修をいただいております。なお調査実施にあたり、
事前に保護者に対して今回調査の趣旨等についてご理解をいただくご挨拶状をお送りしております。
・ヤングケアラーとして家族の世話をしている(含む過去)方は、奨学生全体では15.8%、うち高校生
では全体の16.7%、大学・短大生以上では全体の15.9%でした。主な世話の対象者は父親で、
具体的には「外出の付き添い」(52.4%)、次いで「家事」(38.1%)、「見守り」(28.6%)です。
母親に対する世話では「家事」(56.3%)、次に「外出の付き添い」(50.0%)、そして「感情面サポー
ト」(31.3%)が主要な世話の内容でした。
【参考】令和2年全国調査:ヤングケアラーとして家族の世話をしている高校生4.7%。高校生の主な世
話の対象者は「きょうだい」(44.3%)。
・世話をしている高校生の64.7%、大学・短大生以上では24.4%が「ほぼ毎日世話」をしています。
世話に費やす時間は、1日あたり1時間未満の高校生は43.8%、大学・短大生以上の27.5%、対象者の
約10%が「5時間以上7時間未満」費やしていることも明らかになりました。
・ヤングケアラーの健康状態については、身体的に17.6%(高校生)、4.9%(大学・短大生以上)、
精神的 に5.9%(高校生)、4.9%(大学・短大生以上)がそれぞれ「あまりよくない」と回答して
います。
・相談の経験に関しては、高校生の82.3%が相談したことがないと回答し、大学・短大生以上では65.9% でした。相談する際の主な相手は「友人」(54.5%)でした。相談しない主な理由としては、高校生が
「家族のことのため話しにくい」(41.1%)、「相談しても状況が変わると思わない」(38.5%)、大学・
短大生以上では「誰かに相談するほどの悩みではない」(63.0%)が最多でした。助けてほしいこと
としては、高校生では「家庭への経済的支援」(37.5%)、「修学に対する経済的支援」(35.4%)、大
学・短大生以上では「家庭への経済的支援」(35.0%)が主な要望でした。
【参考】令和2年度全国調査:高校生の64.2%が相談した経験がない。
・世話をしている奨学生の内、ヤングケアラーとして自覚している方は、高校生が35.3%、大学・短大生
以上が59.2%(過去の体験も含む)でした。全奨学生のヤングケアラーの認知度(聞いたことがあり、
内容も知っている)はそれぞれ全体の56.4%(高校生)と61.3%(大学・短大生以上)に達していま
した。
【参考】令和2年度全国調査:「聞いたこともあり、内容も知っている」高校生が5.7%、「まったく
聞いたことがない」は86.8%。
この調査結果については、奨学生のヤングケアラーとしての実態を深く理解する一助にするとともに(来年以降も継続的に実施予定)、当会の今後の支援プログラムの策定に活用して参ります。
調査目的:公益財団法人 交通遺児育英会(石橋健一会長)では、当会の奨学生の「ヤングケアラーの
可能性」等の生活実態をより正確に把握し、今後の支援策検討に活かすために調査を実施し
ました。
調査対象:当会所属の奨学生(830名の内366名回答)
男女比:男性44.5%・女性52.5% 大学・短大生以上(59.8%)/高校生(30.0%)
※「大学・短大生以上」:含む高等専門学校(4,5年生)、専修学校専門課程、大学院
「高校生」:含む高等専門学校(1,2,3年生)、専修学校高等課程、中等教育学校
調査方法:Webによる調査
調査期間:2024年3月4日-3月24日
■実施概要
本件調査実施、結果分析にあたり、外部専門家の監修をいただいております。なお調査実施にあたり、
事前に保護者に対して今回調査の趣旨等についてご理解をいただくご挨拶状をお送りしております。
・ヤングケアラーとして家族の世話をしている(含む過去)方は、奨学生全体では15.8%、うち高校生
では全体の16.7%、大学・短大生以上では全体の15.9%でした。主な世話の対象者は父親で、
具体的には「外出の付き添い」(52.4%)、次いで「家事」(38.1%)、「見守り」(28.6%)です。
母親に対する世話では「家事」(56.3%)、次に「外出の付き添い」(50.0%)、そして「感情面サポー
ト」(31.3%)が主要な世話の内容でした。
【参考】令和2年全国調査:ヤングケアラーとして家族の世話をしている高校生4.7%。高校生の主な世
話の対象者は「きょうだい」(44.3%)。
・世話をしている高校生の64.7%、大学・短大生以上では24.4%が「ほぼ毎日世話」をしています。
世話に費やす時間は、1日あたり1時間未満の高校生は43.8%、大学・短大生以上の27.5%、対象者の
約10%が「5時間以上7時間未満」費やしていることも明らかになりました。
・ヤングケアラーの健康状態については、身体的に17.6%(高校生)、4.9%(大学・短大生以上)、
精神的 に5.9%(高校生)、4.9%(大学・短大生以上)がそれぞれ「あまりよくない」と回答して
います。
・相談の経験に関しては、高校生の82.3%が相談したことがないと回答し、大学・短大生以上では65.9% でした。相談する際の主な相手は「友人」(54.5%)でした。相談しない主な理由としては、高校生が
「家族のことのため話しにくい」(41.1%)、「相談しても状況が変わると思わない」(38.5%)、大学・
短大生以上では「誰かに相談するほどの悩みではない」(63.0%)が最多でした。助けてほしいこと
としては、高校生では「家庭への経済的支援」(37.5%)、「修学に対する経済的支援」(35.4%)、大
学・短大生以上では「家庭への経済的支援」(35.0%)が主な要望でした。
【参考】令和2年度全国調査:高校生の64.2%が相談した経験がない。
・世話をしている奨学生の内、ヤングケアラーとして自覚している方は、高校生が35.3%、大学・短大生
以上が59.2%(過去の体験も含む)でした。全奨学生のヤングケアラーの認知度(聞いたことがあり、
内容も知っている)はそれぞれ全体の56.4%(高校生)と61.3%(大学・短大生以上)に達していま
した。
【参考】令和2年度全国調査:「聞いたこともあり、内容も知っている」高校生が5.7%、「まったく
聞いたことがない」は86.8%。
この調査結果については、奨学生のヤングケアラーとしての実態を深く理解する一助にするとともに(来年以降も継続的に実施予定)、当会の今後の支援プログラムの策定に活用して参ります。